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概要編集

ラテン語で「循環回転周期天体世界宝珠」などを意味する「オルビス(Orbis)」であり、英語の「オーブ(Orb)」に相当する言葉である。

ボーイング商標ともなっている。

そう、オービスもれっきとしたボーイングの製品である


日本の横文字としては主に高速道路にあるアレ(正式名称:自動速度取締機)として知られる。見通しのいい直線道路など速度違反が起こりやすい場所によく設置されている。ある意味みんなのトラウマの一種。


警察官が常駐して速度違反車を取り締まるネズミ捕りにも似たような仕組みの装置が使われている(余談だが駐車違反を取り締まるのは緑虫と言われる)


主に高速道路と書いたが、首都高なんかにも設置されている。

高速道路のつもりで100㎞/h出すとアウト。なんてこともあるので注意。


元々アメリカで開発され、日本に持ち込まれたものであるが、現在、発祥の地ではほぼ使われていない

 大体ショットガンの練習場となってるようである(ちなみにその瞬間がカメラに収められていないのは銃弾だからであり、間違っても石を投げて破壊してはならない)。


種類編集

レーダー式編集

ドップラーレーダーで速度を判定するタイプ。

電波を発する機器であるためれっきとした「無線基地局」の一種であり、取り扱いには無線従事者、またはその免許を要する。

レーダー探知機で発見されやすいという難点あり。数が少なくなりつつある。

かつては光ってもフィルム切れでセーフもあったが、現在はわからないので気を付けよう


ループコイル式編集

道路に埋め込んだループコイルで速度を判定するタイプ。

レーダー探知機では発見できないが、雪に弱い・定期的にコイルを交換する必要があるといった難点がある。


Hシステム編集

現在もっともメジャーなタイプ。

撮影がデジカメになったためフィルム切れの心配がなくなった。

阪神高速道路で多数採用されたため、「Hanshin」の頭文字からHシステムと呼ばれている。

レーダーアンテナの形状から「はんぺん」の俗称がある。2017年頃から撤去が始まっている。


LHシステム編集

Hシステムの速度検知方式がレーダーからループコイルに変わったもの。パトランプのついた箱があるのでわかりやすいといえばわかりやすい。


光電管式編集

ループコイルを光源と光電管に変えたもの。その特性上、常設タイプでの設置例は皆無に等しいが抜き打ちの速度取り締まりには使われている。このタイプは警察官がそばに常駐している関係で、10km/h程度のスピードオーバーでも容赦なく交通反則として取り締まられる。


移動式編集

覆面を含むパトカーやワゴン車に測定装置を搭載し、取り締まり場所に車両を駐停車させてスピードオーバーを取り締まる。これも警察官がそばに常駐しているので些細なスピードオーバーでも容赦なく取り締まる。

2016年からはより装置を小型化し、少人数でも持ち運びできる可搬式が運用を開始。それまで取り締まりが難しかった一般道・生活道路や長大トンネルでの取り締まりが出来るようになった。


攻略法(?)編集

どれくらいのスピードオーバーでオービスに引っかかるかは公開されていないが、

概ね「10km/h程度のスピードオーバーでは反応しない」のが通説で、より具体的に「一般道及び都市高速含む自動車専用道では+30km/h以上、都市高速を除く高速道路では+40km/h以上」が反応する数値だとされる。


これにはちゃんと根拠があり、過去の裁判の判決で

  • 犯罪が現に行われ
  • 証拠を確保する必要性があり
  • 方法が合理的である

の三条件を満たした場合にのみ、写真を証拠に取り締まりが出来ると判断されているから(つまり顔とナンバーが鮮明にわかること)

一般道における+30km/h以上、高速道路の+40km/h以上のスピードオーバーはいわゆる「赤切符」が交付され免停或いは免取、場合によっては罰金刑や懲役も課される前科が付く犯罪であるから。

警察官がその場で自身の目で違反行為を見ていない場合、肖像権の侵害の可能性もあるため、写真を利用した取り締まりは出来ない


なお警察官がそばに居るいわゆる「ネズミ捕り」の場合は+10km/hどころか、確率は非常に低いものの+5km/hでも取り締まられる場合がある。これは「警察官」が「その場」で「自身の目」で「違反行為」を「見ている」から。


まあ速度違反をしないという当たり前のことが一番の「攻略法」ではあるが。

(ちなみにバイクで通って光らすというのは定番

しかしやりすぎて待ち伏せされ逮捕という例もある。警察官にもメンツがあるので、やはり悪ふざけも程々に)


オービスとよく間違われるもの編集

Nシステム編集

ナンバー自動読み取り装置。自動車で逃走中の容疑者が乗っていると思われる車両や盗難車の発見などに用いられる。オービスは違反車両のみを自動撮影するが、こちらは通過する二輪車以外ほぼ全ての車両を撮影する。撮影した写真を元に手配車両のデータベースと照合し、該当する車両が見つかれば「N号ヒット」の情報が一斉に送られる。

東名高速大和トンネル付近で渋滞がよく発生するのは、オービスとNシステムを見間違えてブレーキを踏む人が多いからだとか。


Tシステム編集

旅行時間測定システム。原理的にはNシステムとほぼ同じで、カメラが撮影した映像を元に車列が流れる速さなどを測定し、ドライバーに所要時間情報などを提供する。

犯罪捜査には表向き使われていない事になっているが、Nシステムと統合を示唆する警察発表の情報もある。


イラスト編集

オービスレーザーを受信したゴールドシップ


関連タグ編集

ラジオライフ 道路 交通 スピード違反 ネズミ捕り

カメラ レーダー 金属探知機 ボーイング みんなのトラウマ

両津勘吉自転車時速83kmのスピード違反でオービスに撮影されてしまい、給料がマイナス10万円になってしまった。ちなみに、プロの競輪選手の平均最高時速は70kmである。

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