概要 🚥🚦
信号を出すための機械。一般には交通用の信号機を表す。
元々は停止を表す赤と進行を表す緑の2色が用いられていたが、後に警戒を促すための中間の黄色を置いて現在の三色となった。二色式は現在も歩行者用などに用いられている。
このグリーン・イエロー乃至(ないし)、アンバー(英国やベルギーやスイス)又はオレンジ(アジア太平洋の旧英植民地国等)・レッドの組み合わせは世界共通である。
ちなみに「緑」は「青虫」や「青葉」等と言った言い回しがあるように、日本では緑に点灯した信号を指して「青信号」と呼称する。(なお以降は混乱を避けるため「青」で表記)
また日本の「青信号」は世界標準の色(多少の幅をもたせている)の内、青寄りの許容範囲ギリギリの色に設定してある。これは色覚の差異があっても間違いなく判断できるようにするためである。
車両用信号機については、日米を始め、多くの国では青から赤に変わる前に、「安全に止まれなければ進める(歩行者の際、横断中は渡り終える)」として黄色に切り替わる、赤→青→黄→赤→青のパターンを用いているが、ウィーン条約締結等の一部の国ではそれに加えて、赤から青に変わる際に黄色が追加点灯する(「発進、加速準備を」との意味を持つ)、赤→赤黄→青→黄→赤→赤黄→青というパターンも存在する。
歩行者用の信号機については、青信号が数秒間2回/秒の点滅した後、赤に変わる。横断歩道の長さによって青や青が2回/秒点滅する時間が異なる。近年ではあとどれくらいで信号が切り替わるか秒数を表示したり、ゲージで表すものも普及してきている(意味は黄信号に準ずる)。
鉄道用信号機は道路信号機とは異なり列車が通過した後どの現示に関わらず、赤(停止)に変わって3灯式の際、其の後は黄(注意)→青(進行)の順に替わる。また、前途と同様、どの現示に関わらず列車が通過した後、赤(停止)に変わった後は灯数の数により黄色2つ同時点灯(警戒 (駅の手前で採用されやすい))→黄(注意)→黄色と青の同時点灯(減速(高い最高速路線で採用されやすい))→黄色青同時点滅(抑速 ※最高速が引き上げられた鉄道路線では採用される場合がある)→青(進行)と変わる。鉄道信号機は閉塞、場内、出発、入換、遠方(停止現示は行わない)、腕木等の種類がある
国により採用基準が異なり縦や横、筒形等、国や自治体によって採用基準が異なる傾向がある。
LED化の恩恵と弊害
省電力化は交通信号にもおよび新規や置き換えでLED化が行われている。LED化による電力削減、灯具軽量化による支柱などの建設費用削減、メンテナンス費軽減、疑似点灯防止、視認性向上、電球交換コスト削減など多大な恩恵をもたらしている。
ただし豪雪地帯や吹雪等で雪が不規則に巻き上げられた場合、従来の白熱電球を採用している場合は電球の熱でレンズの着雪が溶かされ視認に問題がなかったが(どれかの電球は点灯しているのでその熱でも解ける)、LEDの場合自己発熱がほとんどないため、昔ながらのLEDでの動かし方は着雪により認識できなくなることが度々ある。信号用白熱電球は2028年で生産終了の予定で対策が急務となっており、加熱用カプセルや垂直設置をしない事でLEDとしながらも前述の問題を改善させるケースが出ている。
またマニア目線だと、LED化で個性が薄れ気味と感じる人もいるようだ。
横型と縦型
横型
左側通行の場合、左から青・黄・赤の順番。車道の中央線側に赤を来させるためで、右側通行用は並びが逆になる。
雪国以外の日本で主に採用されており、海外だとタイ王国や台湾、韓国、シンガポール等で採用されている。また、左側通行のタンザニア等でも日本で交換の為に撤去された信号機が使用されている。
(写真は信号電材の一体型灯器。)
縦型
上から赤・黄・青の順番。歩行者用信号は上から赤・青の順番(海外でも日本で交換の為に撤去された歩行者用信号を使うケースも存在する)。
雪国では、積雪対策として縦で使用される事が多い。
又、見通しの悪い交差点では補助的につけられている事もある。
欧米(ロシアも含む)やオセアニアや中国など海外の信号機の多くは縦型が採用されている。
主な信号機メーカー
他社と異なり青白い青レンズが特徴でアルミ灯器の多くは短庇を除いて庇が深い。
極薄型のLED灯器を製造しているメーカーである。
信号機メーカーとしてはトップで、主に北関東や山陰等で設置されている傾向が強い。
灯箱が少ないが、灯器にアルミを含めて凹みがあるのが特徴。
灯器に特徴のあるメーカーで大阪府、神奈川県、新潟県、愛知県等の大都市に設置される傾向が多い。
歩行者用灯器と樹脂灯器は、三協高分子か日本信号を参考にしている場合が多い。
最初にステンレス鋼灯器を採用したメーカー。
福岡県発祥の信号機メーカーでアルミ灯器から参入した。
主に東京都や福島県等の西日対策に積極的な自治体や西日本各地に設置されている傾向が強い。
薄型は一体型で、値段の安さと堅牢さから各都道府県警に人気がある。
シンガポール向けの樹脂LED灯器は国内では愛知県のみに設置されている。
樹脂灯器の元になった灯器で、三協自体は愛知県のみだったが、薄型灯器から全国的に参入してき始めてきた。
直角庇が特徴のメーカーで、アルミや分割型盗聴以降は、歩行者用灯器を含めて分割する構造が特徴。
LED灯器から参入したメーカーで特徴はプリンカップの形状が特徴である。
歩行者用灯器に時間内臓を入れたメーカーの一つである。
信号機カラー
ファッションやアニメ等では緑(青)・黄・赤の三色を指すこともある。キャラクター3名の組み合わせは信号トリオを参照。
信号機カラーの使われているもの
仮面ライダーアクセル:基本形態の赤、超高速戦闘形態の青、優れた空中戦闘を可能とする黄色。
仮面ライダーOOO:変身に使用するアイテムが、緑か青+黄+赤の場合のみ。基本フォームのタトバコンボが信号機カラー。
ガンダム:ほとんどの主役機は白をベースに信号機カラーが使われている。
ロードジゲン ドーラトトイス デッド・シグナル シグナルオルグ
オプティマスプライム(赤+青)+バンブルビー(黄)
関連タグ
信号 シグナル 青信号 黄色信号 赤信号 腕木式信号機 色灯式信号機(鉄道) 歩行者信号 押しボタン(押しボタン式信号機) 信号待ち 信号機あり