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オプティマスプライム

おぷてぃますぷらいむ

『トランスフォーマー』シリーズの登場人物。シリーズの顔といえるキャラクターである。
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概要編集


「プライム(Prime)」はオートボット(サイバトロン)の司令官を意味する役職名。 日本ではそれまでのシリーズにおいてコンボイと呼ばれ親しまれていたが、2007年に公開された実写映画『トランスフォーマー』の公開を機に以降のシリーズでの名称が「オプティマス」に改められ、その他の名称もなるべく原語版に準じた名称が使用されるようになった。


そういった経緯もあり、Pixivでも「オプティマスプライム」の名称で呼ばれているのは実写映画版以降に放送されたシリーズにおけるオプティマス達で、逆に実写映画版以前のシリーズのオプティマス達は今現在でも「コンボイ」の名で呼ばれている。


また、岩浪美和主導の作品では「プライムって昔コンボイって呼ばれてたよね」と毎度のようにネタにされており、その度にオプティマスが全力で否定するというやりとりが定番パターンとなっている。岩浪監修的には日本語名の方が親しみやすいだろうという私見があるのか、はたまたファンサービスなのかは不明である。


なお、当記事で解説する歴代のオプティマスプライムは、日本でその名称が適用されている作品のみに限定していく。


実写映画版編集

リベンジ観ましたオプティマス・プライム

“私は、オプティマス・プライム。”

“生き残り、宇宙に散ったオートボットの同士達にこのメッセージを送る。”

”我々はここで、いつまでも待っている…!”

CV:ピーター・カレン/吹:玄田哲章

実写映画版では原語版と同じくオプティマスプライムとなっており、これ以降の新作でコンボイの名は使われなくなった。


相当なアレンジが加えられているものの、デザインはもちろん、色合いやモチーフなどはほぼG1コンボイを踏襲している。ただし、第4作目となる『ロストエイジ』では中盤にて再スキャンを行ったためにデザインが一新された。


日本語吹替版はG1コンボイと同じ玄田哲章(原語版はピーター・カレン)であるが、抑揚の少ない声となっており、G1コンボイに比べ冷静な司令官らしい性格付けがされている。


詳細については実写オプティマスの記事を参照。


アニメイテッド編集

オプティマスプライム熱い心に不可能はない

“オプティマスプライム、ハトのものまねをやります!ホロッホー♪”

CV:デビッド・ケイ/吹:高橋広樹


アメリカを始めとした海外諸国での放送からかなりの年月が経過した後で放送された『アニメイテッド』では、映像作品シリーズの司令官としては初めて原語版と同じオプティマスプライムの名となった。


子供には長くて覚え辛そうと心配の声はあった(現在も少なくない)ものの、実写映画版とは色々連動しているらしいので引き続きこうなった。同作に登場するTFの例に漏れず立派なアゴをお持ちだが、彼の玩具は割とバランスが取れたアゴに造型されている場合が多い。


とある理由でエリートコースから外れ、ワケありな事情を持つ部下達を引き連れて辺境のスペースブリッジ修復といった地味な任務に就いていたが、紆余曲折あって地球に流れ着いたときにはオートボットの代表として地球人と接する。


リーダーとしての素質はあるものの、若さゆえに判断を誤ることが多く、度々仲間を危険な目に晒してしまうが、終盤はジャズと共にブリッツウィングの捕縛に成功している。苦手なものは蜘蛛。


変形する車両は消防車…という事になっているが、消防車の車両後部の部分がごっそりと無くなっていて、一部の回ではトラック用のコンテナまで牽引していた事から実質トレーラーと言っても間違いは無いだろう。


武器は伸縮自在の斧ウルトラアックスや腕から発射されるウルトラアンカーの他、投擲武器を投げつけたり消化剤を撒いたりと、多種多様な装備類を持つ。


バンブルビーから「(名前)長くない?」と言われ、略称を検討した事もある(その時「コンボイでいいじゃん。」という意見が出たが「それはダメ…かな。」と却下している)。結果「オティマスライム、プが二つで“ププ”」という名称をバンブルビーが思いつき、予告中ずっと弄り続ける。その間オプティマスは一切噛む事無く「オプティマスプライムだ!」と訂正し続けた。これだけ言い続ければ、流石にテレビの前の良い子達も名前を覚えられたのではないだろうか。


吹替版で声を当てた高橋氏は、かつて『ビーストウォーズⅡ』でスタースクリームとマンティス、『カーロボット』でギルドーを演じている。この作品(吹替版)は、出演陣の大半が過去のTF作品の出演経験者だが、高橋氏は数少ないBWⅡ出演経験者。同作ではスタースクリームを演じていたせいか、スタスクの名が挙がるとつい反応してしまいそうになった事も多々あったそうな。

ちなみに原語版の中の人はなんと『ビーストウォーズ』やユニクロン3部作でメガトロンを演じたデビッド・ケイ氏である。


プライム編集

オプティマス、彼の行きつく先…

“宇宙の平和を守る為、日夜ういろうを食べて頑張っている!”

CV:ピーター・カレン/吹:森川智之


プライム』では司令官オプティマスプライムとして、オートボットをまとめる戦士として登場。


G1コンボイと同じくかつてはオライオンパックスという名であり、サイバトロン星の古代遺物を管理するアイアコンの司書官だった。原語版の中の人はG1シリーズや実写版でお馴染みのピーター・カレン。日本語吹き替え版の中の人は『ビーストウォーズメタルス』ではメタルスジャガーを演じていた。


ディセプティコンによるサイバトロン星襲撃から逃れ、ラチェットアーシーバンブルビーバルクヘッドと共に地球で活動している。冷静沈着な性格でディセプティコンとは和解を求めている(過去作のライオコンボイに共通している)。だが、その甘さを旧知の仲であるラチェットに指摘されることもあった。


実写映画版のようなボンネットタイプのトレーラーに変形し、必要に応じてコンテナを牽引する事もある。武器は前腕部を変形させて展開するブラスターと、実写映画版とよく似た形状のブレードで、両手に同じ武器を展開することも可能。プライマスによって選ばれたプライムであるためその戦闘力は強大で、本気で戦った場合の直接対決ではメガトロンを圧倒する場面が多々見られた。


日本語吹き替え版の予告ではういろうひつまぶしが好きだと言ったり、ラチェットに「プライムってさー、昔コンボイって名前だったよなー。」と前述のアニメイテッドと似たような事を言われたり、自分が番組に出演していることを忘れてラチェットに「君は出てるだろ!」とツッコまれ「テヘペロ。」と答えたりと、コミカル?な一面もみせる。


オライオン時代は文献を読みふけっている本の虫だったが、やがて現在の腐敗した政治体制に疑問を抱くようになり、革命家メガトロナスに接触。彼と親友になり、片腕として真の自由を手に入れるべく活動を始めた。政治家メガトロンとなったメガトロナスとオライオンは次期プライム候補として民衆の支持を集めるが、攻撃性を増していくメガトロンと共存を望むオライオンは徐々にすれ違いはじめ、次期プライムを決める会議で互いの主張をぶつけ合った結果、メガトロンよりも支持を集め、親友を蹴落とす形で新たなプライムとなった。


これがきっかけでメガトロンはディセプティコンを結成して武装蜂起。サイバトロン星を徐々に破壊していく。オライオンは星を救う道を創造神プライマスに求め、プライマスからマトリクスを授けられ、プライマスが認めた最後のプライムである「オプティマス・プライム」に転生するが、メガトロンの暴走を食い止めるには至らず、サイバトロン星は滅亡を迎えてしまった。彼がディセプティコンとの和解を望んでいるのは、この苦い経験から来ている。


その後はエネルゴンが豊富な地球に生き残ったチームと共に移動し、アメリカ政府から与えられた秘密基地「オメガワン」にて宇宙に散ったオートボットに呼びかけ静かに暮らしていたが、ディセプティコンの母艦ネメシスの発見やメガトロンの帰還をきっかけに戦いを始める。当初は和解を呼びかけていたものの、メガトロンがラフに重傷を負わせた(後にジューンとラチェットの救命医療によって一命を取り留めた)事によって覚悟を決め、攻めの姿勢に転ずる。但しそれから後も、ディセプティコンだが話が通じる方であるドレッドウィングにオートボットへの鞍替えを説いており、根が平和主義者なところは変わっていない。


中盤、地球そのものであったガイアユニクロンを封印する為にガイアユニクロンに切り捨てられたメガトロンと手を組み、マトリクスの力で封印に成功するが、その代償としてオライオン・パックスに戻った挙句、それまでの記憶を失ってしまう。


オライオンに戻った彼はメガトロンに偽りの情報を吹き込まれ、ディセプティコンの一員としてエネルゴン鉱山で働いていた。だが、メガトロンの立ち振る舞いに徐々に疑問を抱くようになり、ベクターシグマの鍵を託されたジャックに記憶を再アップロードされた事でプライムとしての記憶を取り戻し、オートボットへと復帰。


後に世界各地に散らばった古代遺物を巡る戦いでは、神器の一つ「マトリクスセイバー」を入手し、更にかつての師匠でもあったアルファトライオンとの対話からサイバトロン星を復活させる鍵となるオメガキーとオメガロックの存在を知る。


幾多の困難の末にオートボットは何とかオメガロックの起動に成功したが、不運にもディセプティコンによって子供達を人質に取られてしまう。やむを得ずオメガロックをディセプティコンに明け渡してしまうが、メガトロンの目的はサイバトロン星の復興だけではなく、地球を金属化させて支配する事だった。


子供達の悲痛な声を聴いたオプティマスは、オメガロックを破壊することで地球金属化計画を妨害するが、僅かなエネルギー放射で地球に要塞ダークマウントを築いたメガトロンによって「母星の復活を阻止した大罪人」と断じられ、直後に総攻撃を受けてしまう。もはやこれまでと判断したオプティマスはグランドブリッジでメンバーを逃がし、一人ディセプティコンの大群に立ち向かうのだった(日本版はここで完結)。


ちなみに日本語吹き替え版の中の人は、後に同作のメガトロンの中の人に代わり、ひろしの声を務めている。


ビーストハンターズ編集

※以下、『ビーストハンターズ』のネタバレ注意






『プライム』の続編にあたる『ビーストハンターズ』(日本未公開)では、フェイズシフターを確保していたスモークスクリーンによって瓦礫の中から救出され、レーダーに映らない岩壁の中に匿われていた。


だが、自らの死期を悟っていた彼は遺言としてスモークスクリーンを自らの後継者に選び、ソラスプライムハンマーによるオメガロックの復元とマトリクスを託す事を伝えるが、機能停止寸前に精神がオールスパークの中に飛ばされた際にアルファトライオンと再会。彼からオールスパークへ還るよう促されるが、マトリクスの行く末を憂い「まだ死ぬ訳にはいかない」という本心を伝える。しかし無情にも現実世界の体は機能を停止し、マトリクスも体外に排出されてしまう。


ビーストハンターズ/オプティマスプライム

しかし、彼の死を認めなかったスモークスクリーンによってソラスプライムハンマーの全エネルギーを吸収し復活。その結果、より攻撃的で刺々しいデザインに生まれ変わり、本作のオートボットの中で唯一飛行が可能となった。ビークルモードはファウラー捜査官が用意した、G1コンボイを彷彿とさせるキャブオーバータイプの軍用トラック(見方によっては装甲車かも)をスキャンした。


擎天柱

武装は腕部のブラスターは健在だが、新たに備わった手持ち式の大型ガトリングガンを主に使用するようになった。また、非常に屈強な体格になったボディはそれ自体が強力な武器であり、プレダキングともほぼ互角の殴り合いを繰り広げている。


オートボットとアメリカ軍のダークマウント要塞攻略戦に駆けつけると同時にメガトロンを殴り飛ばして電撃参戦。その後は作戦指揮官ウルトラマグナスの指示に従い、巨大フュージョンキャノン破壊作戦に参加。新たに手に入れた飛行能力でメガトロンに空中ジャイアントスイングをかましてパワーコアに放り込んでフュージョンカノンを破壊して、今まで辛酸を舐めさせられ続けたメガトロンへのリベンジを果たし、オートボットを勝利に導いた。


敗走したディセプティコンがサイバトロン星の古代生物「プレダコン」の復活を企んでいる事を知ると、「ビーストハンターズ」としてディセプティコンとの化石争奪戦を展開。強いエネルゴン反応を示すディセプティコンの拠点を発見し、ショックウェーブの研究所をレッカーズと共に爆破。ついでにサウンドウェーブを捕らえ、プレダコンのボスプレダキングとも互角に戦うが、その隙にサウンドウェーブに逃げられ、ラチェットも拉致されてしまう。


プレダキングがディセプティコンに反旗を翻し、その混乱に乗じて逃げてきたラチェットからメガトロンが巨大オメガロックによる地球金属化計画を企んでいる事を知り、オートボットの全戦力を投入して戦艦ネメシスに突入、決戦を挑む。


メガトロンとの直接対決では一進一退の攻防を繰り広げ、マトリクスセイバーを届けに来たバンブルビーを殺された怒りで一気に追い込むが、殴り飛ばしたところにダークエネルゴンセイバーが落ちていたという不幸な偶然のせいで一気に逆転されてしまう。とどめを刺されそうになるが、オメガロックに落ちて再生復活したバンブルビーがマトリクスセイバーでメガトロンを貫いたために九死に一生を得た。


ディセプティコンの脅威が去った後は、オメガロックを使用してサイバトロン星を再生。復興の為に子供達と地球に残留したラチェットに別れを告げ、去って行った。


完結編となる『プレダコン・ライジング』では、バンブルビーに戦士の洗礼を施すと共にマトリクスセイバーを託し、自身はホイルジャックと共にプライマス復活の為、宇宙に打ち上げられたマトリクスの捜索に向かう。マトリクスは無事回収に成功したが、プライマス復活に呼応して封印の解けたユニクロンがサイバトロン星を攻撃している事を知り急行。


メガトロンの死体を乗っ取ったユニクロンと対決し、戦闘中オールスパークを体内に取り込み空になった吸引器を利用してユニクロンのスパークそのものを封印することに成功。オートボットのメンバーに別れの言葉と共にプライムの時代の終焉を告げ、マトリクスとオールスパークを自らの肉体ごとプライマスに返還。故郷と一つになり消えたのだった。


レスキューボッツ編集

レスキューボッツ!

CV:ピーター・カレン

レスキューボッツ』では、『プライム』と世界観を共有しているため(外見こそ全く違うが)『プライム』版のオプティマスと同一人物という設定になっている。


レスキューボッツ達がまだディセプティコンと戦える段階ではないと考え、地球の文化やチームワーク、ルールと命の大切さを学ばせる為に地球にある科学(と災害)の盛んな街・グリフィンロックへと向かわせ、そこに住む救助隊のバーンズ一家とチームを組ませた。普段はレスキューボッツ達にモニター越しで指示や助言を与えるが、チームやグリフィンロックを救う為に自ら行動することも。


シーズン3から他のレスキューボッツと同様にダイノボットのような恐竜モードを手に入れ、グリムロックのようなティラノサウルス形態にもトランスフォームが可能になった。玩具のロボットモードはまるでビーストメガトロンに似ている。


参乗合体トランスフォーマーGo!編集

CV:森川智之

参乗合体トランスフォーマーGo!』ではハンターオプティマスプライムの名で登場。日本における『プライム』版オプティマスと同一人物である(『ビーストハンターズ』版オプティマスと同一のデザイン)。武器は前作プライムの劇中のマトリクスセイバーと同じデザインのマトリクスセイバーⅡと、ブースターとしても使えるオーピーランチャー。


ソードボットらの危機に加勢するべくオプティマスエクスプライムにパワーアップ。「オプティマスプライムのスパークを地球へ移転させた」「オプティマスプライムの正義の魂が再び地球への帰還を果たした」とGo!シリーズの玩具パッケージの文芸設定では『プレダコン・ライジング』でのオプティマスの顛末を踏まえたような説明がなされている。


二振りの巨大な刀「ザンゲキ刀」を武器とし、新たに新幹線と東洋風のへの3段変形能力を得ており、ケンザンゲキソウマルとの連結参乗合体も可能としている。


アドベンチャー編集

オプティマスプライム無題

“バンブルビー、いい仲間ができたな。”

CV:ピーター・カレン/吹:楠大典

アドベンチャー』は、海外では『プライム』の続編にあたる作品に位置づけられており、3Dモデルはトゥーンレンダリングに変化しているもののプライム版オプティマスに近いデザインとなっている。


先の地球での闘いで消息を絶ち、現在は行方不明となっている。生死すら定かではなく、周囲からは「伝説の司令官」とも言われている。その為、本作では主人公の座をバンブルビーに譲っている。


サイバトロン星で活動するバンブルビーの前に突如姿を現し、地球へ向かうように諭す。第2話では、デニーの乗る車を圧し潰そうとするアンダーバイトをすんでのところで静止する形で出現。オートボット達に地球に迫る大きな危機を予見し、地球に滞在してその危機に備えるように指示する。リーダーとしての責任に不安を抱えるバンブルビーを激励し、再び霧のように姿を消した。


その後もたびたび登場するものの、バンブルビーにしか認知することが出来なかったり、「地球にいられる時間が限られている」、「本当に助けを必要とした時しか話すことを許されていない」と発言するなど、行動に制限を課せられている節がみられる。実際はプライムのエリアと呼ばれる謎の空間でマイクロナス指導のもと来るべき戦いに備えて修行を行い、プライムソードを託されたが、メガトロナスの地球襲来の際に歴代のプライムたちのスパークを注入された事でシュプリームモードへと進化し、地球へと降り立った。


メガトロナス討伐後は、これからは同志として共に戦おうとチームに加わることとなったが、マイクロナスにスパークを返還することになり、(姿こそ変わらなかったものの)衰弱してしまう。それからは弱った体で遠征チームに加わった為に、相変わらず自分を顧みない行動を取り、若い仲間との齟齬が目立った(と思いきやベテランの機転と真っ赤な言動を利かせて仲間を助けるというオチではあった)が、徐々にチームワークが良くなると共に体力も回復していった。


しかし、ディセプティコン島での戦いではバンブルビーを心配してあれこれ口を出す余り、子供扱いされたと感じたバンブルビーに反発されてしまい、ムキになった彼と不和を起こして指揮系統が乱れてしまう。だが、スチールジョーとの決戦では今までの不和は一体何だったのか、と言わんばかりの連携で勝利し、そして成長したバンブルビーを良きリーダーと認めてサイバトロン星へ去っていった。


その後、スタースクリームの来襲に際し再び地球に降り立つこととなる。


声を担当した楠氏は、前述の『ギャラクシーフォース』のギャラクシーコンボイ、『カーロボット』のブラックコンボイを演じており、本作が実質3度目のコンボイとなる。


キュートランスフォーマー編集

“オイルが漏れてるんだ!(汗)”

CV:細谷佳正

キュートランスフォーマー』では、ゲームアプリ『帰ってきたコンボイの謎』および2015年から放送された同名アニメで主人公を務める。久々に饒舌キャラ設定となったバンブルビーと、敵勢であるはずのロックダウンと共に和やかに雑談を繰り広げる。


ビークルモードは実写映画版第4作目『ロストエイジ』と同様のウェスタンスター・4900SB風のチョロQ。ロボットモードもそれに準じ頭身がデフォルメされた愛らしいデザインとなっている。ただし、カラーリングは実車映画版に比べてやや青の比率が多め。更に玩具独自シリーズ『オルタニティ』のニッサンGT-R R35に変型するバージョンや、G1のデザインを継承したフレイトライナーバージョンも存在する。


基本的に、前述のアプリを熱心にプレイしつつ、ロックダウンからの辛辣な問答に答える形で各回の議題を掲示する役目を担っている。『コンボイの謎』が世間で「クソゲー」として定着していることを頑なに否定し、クソゲー呼ばわりするロックダウンに文字通りツッコミを入れ「クソゲーではなく無理ゲーだ!」と訂正したりと、やや几帳面なところがある。だが、そんな彼も第二期ではとうとうクソゲーと認めたらしく「あんなクソゲーの事はもう忘れてくれ!」「あんなものは所詮謎ボイのコンだ!」と第一期の内容を全否定する発言をした。


一方で、議題パートでは他の二人に比べなかなか具体案を出せず、何とか絞り出しては見たものの二人からダメ出しを食らったりツッコまれたり、更にはとっさにボケを重ねられたりと、何かとイジられ役に回される場合が多い。色んな意味で応援したくなる司令官である。


最近では制作側からもイジられる機会が多く、30秒CMで長文の台本を与えられたり(自分の声優の名前を噛んだり)、お台場デックス東京ビーチとのコラボイベントの告知でもエピソードトークを披露させられたりするなど、毎度大量のオイルを漏らしながらも真面目に仕事をこなしている。


なお、タイトルにガッツリ「コンボイ」と書かれているが、本作の彼はあくまでもオプティマスプライムである。


因みに声を担当する細谷氏は、過去に実写版1作目にて、サムの友人「マイルズ・ランカスター(演:ジョン・ロビンソン)」の吹き替えを担当している。また、第二期においてはエンディングテーマを歌唱している。


サイバーバース編集

トランスフォーマーサイバーバース:オプティマスプライム

“私が壊れた星を直すのだ!”

“もうなんで起こしてくれないんだよバンブルビー!!”

CV:ジェイク・ティルマン/吹:子安武人

オートボットをまとめるリーダー。カートゥーン調かつ近未来的なディテールを取り入れながらもしっかりとG1コンボイの要素を色濃く受け継いだデザインとなり、トレーラートラックに変形する。武器は腕を変形させた斧エナジーアックスとビームシールドのマトリクスシールド。


ディセプティコンとの戦争勃発時にはプライムではなくただのオプティマスだったが、瀕死の重傷を負ったアルファトライオンからマトリクスとリーダーの座を受け継ぎ、オプティマスプライムとなった。チータス曰くプライムになる前は何かの記録係をしていた様だが、何の記録を取っていたのかは結局分からなかった(少なくとも鼻毛やすね毛ではない)。


戦いの中失われたオールスパーク探索のため、多くのオートボットを連れて宇宙船アークで旅立つが、ステイシスポッドで休眠中にアクシデントでアークが地球に墜落したため、長い間休眠状態で行方不明になっていた。シーズン1最終回でバンブルビーとテレトランXの活躍でアークのシステムが回復したことで同じく休眠中だった他のオートボットと共に目覚め、大部隊で地球に侵攻してきたディセプティコンを迎え撃つ。


本作でもバンブルビーが主役なため、従来と比べて出番はやや少ない。

日本語版の吹き替えを担当する子安武人氏は『ビーストウォーズ』以来の司令官役であり、基本的に真面目にやっている。特にほぼ回想シーンのみの登場だった第1シーズンではその傾向が強く、大事な所以外ではかなりはっちゃけているメガトロンとの温度差が激しかった。


だが第2シーズンに入ってからはスタースクリームに「お前昔コンボイって呼ばれてただろ」と指摘された際は「あーーあーーコンボイダメーーー!」と否定したり、台詞を言っている最中に攻撃された時は「まだ喋ってたのに…」とぼやくなど、出番の増加と共にアドリブシーンも増えている。


主人公的な立ち位置だった上に地上波放送されていたためあまりおふざけを許されていなかった(台本・アドリブ含め)『ビーストウォーズ』に比べて、地上波に乗らない上に主役が別にいる本作ではある程度のコミカルな台詞やアドリブがタカラトミーからは許されている様子。


ウォー・フォー・サイバトロン・トリロジー編集

War for Cybertron

CV:ジェイク・ファウシー/吹:玄田哲章

NETFLIXで配信されたオリジナルアニメ『ウォー・フォー・サイバトロン・トリロジー』の第1部『シージ』におけるオートボット総司令官。ビークルモードはG1風のトレーラートラックに酷似したサイバトロンビークル。長きに渡る戦いでオートボット・ディセプティコンの両軍は疲弊し、サイバトロン星も今まさに滅びの時を迎えつつある危機的状況の中、戦いに終止符を打つべくオートボットの残存部隊を率いて戦うが、歴代シリーズのオプティマスに比べてどこか覇気に欠けており、仲間のオートボットや恋人のエリータ・ワンからは溜息をつかれることさえあった。


ストーリーの終盤にてオールスパークを用いてサイバトロン星の全TFをディセプティコン化するメガトロンの目論見を阻止するために先手を打ってオールスパークを入手すべく、仲間と共に錆の海へと向かい、苦難の末にオールスパークを手に入れたオプティマスが取った行動とは……


アーススパーク編集

【TF】doodles

「頼みたい任務がある。新しい世代を鍛えるのだ。地球で最初に誕生したトランスフォーマーの種族、それが彼等なのだ。」

CV:アラン・テュディック/吹:玄田哲章

オートボットのリーダー。プライム版のようなボンネットタイプのトレーラーに変形。

今作では他のオートボットやあのメガトロンと共に、人類とトランスフォーマーの共存のために『G.H.O.S.T.』に協力。トゥイッチ達を発見したマルト兄妹達と共に地球の平和を護るために戦う。

武器は腕に収納しているエナジーアックスとブラスター。


基本冷静で真面目だが、チャットアプリの文章が絵文字まみれだったり、ディセプティコンの残党に「平和に暮らしなさい」と諭すも逆に煽り返されて 「カチーン…」 とキレたり、オートボットの活動のPRのために作ったパンフレットのセンスが微妙だったりとコミカルな一面もある。

メガトロンとは冗談を言い合ったり、チャット文章にフォローを入れてもらったりと良好な関係だが、野良ディセプティコンへの対応を巡って対立することも。人類へのスタンスも、人間の善性を信じ共存できると希望的に考えているオプティマスと、ディセプティコンの残党が事件を起こし続ける限り共存は難しいと考えるメガトロンとで温度差が見られる。


ちなみに、テレビ放送されているアニメ作品の括りで見ると、玄田氏がオプティマス(コンボイ)役を担当するのは何気にG1以来。また、本作の音響監督は声優無法地帯と悪名高い、もとい名高いビーストウォーズを支えた岩浪美和が担当しており、シリーズ全体で見ても非常に貴重な玄田オプティマスのコミカルシーンを拝むことができる。


マーベルコミック版編集

パワーマスターオプテイマスプライム

CV:ピーター・カレン(コマーシャル)


マーベルコミック版G1シリーズにて、本作では金属に命を与えるクリエーション・マトリクスを搭載している。これを悪用しようとショックウェーブによって頭部を外されるも、地球人の少年バスター・ウィトウィッキーの頭脳に移し、彼の活躍によって復活、以降は人類を守りながら戦うことを決意する。

エネルギー工業を襲うディセプティコンを阻止するとその場にいたエンジニア兼コンピューター技師の青年イーザン・カーザリーが開発したコンピューターゲームで勝敗を決めることにした。辛くも勝利するも仮想空間にいる住民たちを死なせた事で責任を取るために自らの死を望み、イーザンの頼みで自殺同然に爆発した。彼の死はオートボットのみならずメガトロンにも大きな影響を与えることになり、メガトロンはオプティマスの死が受け入れず情緒不安定と化し、ショックウェーブたちによってスペースブリッジの空間に飛ばされ行方不明となる。

しかし、精神はフロッピーディスクに残っており、ゲームのキャラクターとして生きていたがオプティマスとしての記憶は失っていた。イーザンの健闘も空しく終わるが、ゴールドバグが訪れ、オプティマスを蘇らせるためにネビュロス星に急行。ネビュロンの科学者ハイ-Qの協力で新たなボディと移植、パワーマスターオプティマスプライムとして蘇る。トレーラーと合体することでスーパーモードにパワーアップできる。パートナーのパワーマスター(力の源)は、ネビュロン人の化学者ハイQ。


マトリクスは以前のボディに残されロケットで宇宙葬として宇宙に打ち上げられたため、そのまま行方不明になってしまい、オプティマスは来るユニクロンとの決戦のため、オートボット戦士達にマトリクス捜索を命令する。しかし、マトリクスを手に入れたのはディセプティコンプリテンダー部隊の指揮官サンダーウイングだった。


サンダーウィングに奪われたマトリクスは邪悪な性質を持ってしまい、サンダーウィングを乗っ取りオートボットたちを攻撃するが、サンダーウィングはユニクロンに破壊され、マトリクスはオプティマスの手に戻り浄化された。


オプティマスはスコルポノック(日本版のメガザラックにあたるが、キャラクターはかなり異なる)率いるディセプティコンに降伏。彼らと同盟を組み、ユニクロンに立ち向かうが、ユニクロンとの戦いでスコルポノックは戦死、オプティマスもマトリクスの力を解放し絶命、その命と引き換えにユニクロンを倒し、トランスフォーマーという種族の未来を守った。


その後、オプティマスは死の直前、ハイQの脳内に自分の頭脳データを転写していたことがわかり、ラスト・オートボットの力でハイQをコアとして復活。オプティマスたちの活躍で、オートボットとディセプティコンの長きにわたる戦争は、一時は終わりを告げたのだった。


だがこの後もブラジオンがリーダーとなったディセプティコンとの争い、ジアクサスたちサイバトロニアン帝国の台頭と、脅威に立ち向かうオプティマス率いるオートボットの物語は続いていく。


パワーマスターオプティマスは、日本においてはコンボイでなくジンライという別人に設定され、邦訳版もないため、日本での知名度はあまり高くはない。一方アメリカでは人気が高いのだが、長らくリメイクされておらず、まだかまだかと待ち望んでいたファンも多かった。


2016年の『ジェネレーションズタイタンズリターン』の第1弾でリメイク版が発売。パートナーがタイタンマスターのエイペックスに変更され、トレーラーと一体変形するためパワーマスターとの合体や中間形態は再現されていないが、やっとファンの待ち望んでいた新生パワーマスターオプティマスが登場した。


日本では各部のパーツの形状を変更し、『レジェンズ』にて「LG35 スーパージンライ」として発売されている。


ラスト・オートボットの力で復活した際の姿は、トランスフォーマーなのに変形しないことが特徴のアクションマスターシリーズのオプティマスが元になっている。


シャッタード・グラス編集

SGオプティマスプライムカッコ怖くてほわあああ

“till all are gone!”

善悪が逆転した世界を描く『シャッタード・グラス』では紫を基調としたカラーリングとなった。生きとし生ける者全ての敵、歩く自然災害、話す近所迷惑、高笑いの鬼畜外道と、今までのコンボイとまったく正反対な極悪非道。通称汚プティマス


ただ、どちらかと言えばG1コンボイの短いシーンながら強烈に印象に残る鬼畜な部分を抽出し培養したようなイメージである。正真正銘の「破壊大帝であり、原語版でも彼の肩書きは「Emperor of Destruction」となっている。歴代の悪のボスではビーストメガトロンが1番近い。


War for cybertronシリーズ編集

TF

CV:ピーター・カレン

海外でのみ発売されたゲーム『War for cybertron』シリーズでは、オートボットの若きリーダーで、サイバトロニアントラックに変形する。当初はただのオプティマスであり、プライムとして認められていなかったが、作中でプライムの名を正式に受け継ぐ。(本作には先代のプライムとしてゼータプライムというキャラクターが登場している)


エネルゴンアックスで障害物を力任せに破壊する、メガトロンに一杯食わされる、"I have a Plan.(私にいい考えがある)"など、かつてのG1コンボイを意識した見どころが盛りだくさん。


続編の『Fall of Cybertron』では、それまでの曲面を主体としたボディから、より初代コンボイに近い角張った武骨なボディへと変化し、近接武器も、前作のトリプティコン戦で砕けてしまったエネルゴンアックスから、実体剣に交代している。


ゲーム中では全くと言っていいほど関連性がないが、一応前述したプライム版オプティマスの若き頃(サイバトロン星にいる頃)の活躍……という設定がある。矛盾点もチラホラ見受けられる事から、ファンには両者共に別人として扱われる事が多いが、双方の世界観の繋がりを明確にした小説が後に発売されている。



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