『ビーストウォーズ』シリーズの登場人物についてはビーストダイノボットの記事、実写映画版に登場するチームはダイナボットの記事を参照。
概要
『トランスフォーマー』シリーズを通して登場するトランスフォーマーの名前(チーム名)だが、作品によって容姿・性格などは異なる。しかし、いずれの作品でも恐竜の姿にトランスフォームし、ティラノサウルスがリーダー、そして知能が低めだが恐ろしく強いという設定は共通している。
G1
初代アニメから登場の、サイバトロンに所属する恐竜型トランスフォーマーの特殊部隊。ダイノボット=頭がよろしくないの公式はだいたい彼らが確立した。
主に「オレ(英語ではMe)、○○(名前)」と名乗りながら言葉を話すのがお決まり。また、血の気が多く好戦的で、ひとたび暴れだすと赤いサイバトロンですら手を付けられない。
遍歴
マッドサイエンティストとして有名なホイルジャックが、基地の地下で発見された恐竜の化石に発想を得て開発しており、ラチェットも関わっている様子。スパイク曰く、ダイノボットの修理ができるのは彼等とホイストだけらしい。
最初に造られたのはグリムロック、スラージ、スラッグの3人で、その後にスワープとスナールが加わった。
- 【S.O.S. Dinobots | Transformers: Generation 1 | Season 1 | E07】
- 【War of the Dinobots | Transformers: Generation 1 | Season 1 | E11】
当初は言葉すら発せず本当に野獣レベルの知能しかなく、誕生直後に暴走してサイバトロン基地を破壊し尽くしたために激怒したコンボイによって破壊命令が下されたが、ホイルジャックの助命嘆願でエネルギーをカットした上で洞窟の奥に封印される。その後サイバトロンの大半がデストロンの罠で行動不能になった際、ホイルジャックが知能を上昇させるメモリーヘアバンドを使用した上で独断で封印を解除、これによってお馴染みの片言程度の言語能力と知性を得て正式にサイバトロンの一員となる。
しかしその次の話でメガトロンの口車に乗せられてサイバトロンを裏切り、コンボイを殺そうとするが、コンボイの意外な強さ(というより頑丈さ)に感服したこととコンボイに救われたことで、謝罪してコンボイをリーダーとすることを受け入れた。とはいえその後も命令に素直に従わないことが多く、半ばサイバトロンに協力する独立勢力という扱いだった。
ちなみに、地球生まれのトランスフォーマーのためセイバートロン星の地下で採掘されトランスフォーマーの生存に欠かせない鉱石セイバトニウムの接種が必要ないという長所がある。
登場した話では必ずメインとして扱われ大活躍するのだが、登場しない話ではモブ扱いですら登場しないことが多かった。恐らく後述のような事情によりメインとして出す以外では扱いにくかったからだと思われる。
『ザ・ムービー』では和みキャラとして活躍したが、ホイルジャックとラチェットが戦死したため修理できる人材がいなくなる寸前で、実は本人達が関係ないところでかなりの大ピンチに陥っていた。
マーベルコミック版では両軍が400万年前の地球で機能停止している間、密かにデストロンのレーザーウェーブが地球に降り立ち、いち早く支配を目論んでいた。運良くアークの防衛システムは機能していたためドローンで調査を開始、レーザーウェーブを発見したアークは自衛のため、この時代にいた恐竜たちをベースに誕生した設定となる。
その後、アークに収納しているクラフトシャトルでレーザーウェーブの元へ向かい、激戦の末、タール池に落下し、崩れた岩の下敷きで機能停止し引き分けに終わった。その後、リーダー座の奪われたメガトロンと取引したラチェットによって再び活動を開始した。
能力・生態
恐竜モードではほとんどの飛び道具を無効化する(光線に至っては反射してしまう)強固な装甲に身を包み、生半可な攻撃が通じない。更に全員が口や目から炎やビームを撃てるために攻撃力も申し分なく、戦闘時も恐竜形態のままでいることが多かった。
ロボットモードでは防御力は下がるが、追加装備無しでの長距離飛行が可能で機動力にも優れている。ただし、さすがに巨大な合体戦士には敵わず苦戦するところが見られた。
有機物か無機物かを問わず、何でも食べることができ、劇中でグリムロックはブーメランや魚、デストロンの銃などを食べていた。ちなみに彼曰くブーメランは美味いが、銃はひどい味らしい(ちなみに、そのブーメランは植物人間が作った特殊な代物である)。有機物を食べて自らのエネルギーに変換する機能は、G1世代のトランスフォーマーではインセクトロンとダイノボットくらいしか持ち合わせていなかった。なお、後述の通り胃袋はないらしいので、食べたものをどうやって消化するかは謎である。
一般のサイバトロン戦士と異なり、コンボイ司令官に決定的な反逆ができないようプログラムがなされており、スタースクリームが、その事実に気付いて「サイバトロンどもの奴隷」と皮肉ったこともある。コンボイが悪党なら正にその通りの使い方も可能なわけで、的を射た表現と言える。とはいえコンボイは彼らを「頼もしい仲間」として見ており、プログラムを利用して行動を強制するようなことは決してしなかった。
しかしダイノボット達には他のトランスフォーマーに認められた「自由」がないという現状に変わりはなく、のちにコンボイはこの事実を他でもないグリムロックにより糾弾される事になる。
G1のメンバー
CV: グレッグ・バーガー/吹:喜多川拓郎/ヘッドマスターズ:佐藤正治
ティラノサウルス型のロボットに変形。ダイノボットのリーダーであり、割とまともな方であるが、やはりダイノボット。知能指数はたかが知れている。『トランスフォーマー2010』にて電気ショックで一時的に天才になったことがあり、テックボットの誕生にも関与した。メンバーの中では唯一のマスク顔。
しかし、それでもメンバーをしっかりと率いているので司令官と同じタイプのリーダーシップはあるようだ。恐竜やシャークトロンを従わせ、敵を攻撃させたこともある。
ティラノサウルス特有の大きなアゴを生かした噛み付き攻撃はかなり強力。また、口からは炎を吐くことが可能で、その威力はサイバトロン基地を軽く焼き尽くす程である。
自分は強いと自惚れており、力の無いものなど歯牙にもかけない。そのためメガトロンからは傲慢と一蹴されるが、実際かなり強い為メガトロンでも手に負えない程であった。最強のオートボットの五名に挙げられることもある。
『ザ・ムービー』や『2010』では旧来の野蛮さは鳴りを潜め、萌えキャラに転向。チャーに昔話をせがんだり、キスされて動揺したり、アーシーに頬ずりしたり、裸エプロンになってみたり、宇宙の救世主になってみたり、大天才になってテックボットを生み出したり…と見せ場も数多く与えられた。
コミックやゲームなどの媒体によっては、サイバトロンが地球に行く以前から既に居たり、司令官になったりと設定が大きく変わるが、頭の悪さと強さは一貫している。ただし、80年代のマーベル版コミックではアニメ以上に弱者蔑視の傾向が強調されており、守るべきはずの人間ですらも破壊する相手だと主張したため、ブロードキャストとゴールドバグが軍から離反した。その後、ブロードキャストと交流した子供たちを反逆者の同類とみなし死刑と判断。その結果ダイノボット部隊除いて多くの戦士たちから信頼性を失うことになる。復活したコンボイにも度々反抗的な態度を見せるなど愛嬌のかけらもない。
CV:フランク・ウェルカー/吹:堀内賢雄/ザ・ムービー:稲葉実/2010:城山知馨夫ほか
ブロントサウルス型のロボットに変形。フレンジーを上回る怪力の持ち主で、彼がダイノボットを恐れる原因となった。主体性が無く強い者に従う為、メガトロンからは馬鹿と一蹴される。しかし意外と勘が鋭く、初陣では「同じマークを付けているのが仲間だと思う」と察しており、ボーッとしてたスナールの窮地を救ったこともある。
何故か『2010』では微妙に出番が多く、スウィープスやガルバトロンを軽々と撃退したことも。
CV:ニール・ロス/吹:石井敏郎・江原正士/ザ・ムービー:山口健/2010:西村知道/ヘッドマスターズ:平野正人
トリケラトプス型のロボットに変形するトランスフォーマーで、ダイノボットのサブリーダー的存在。グリムロック同様に口から炎を吐くことができる上、首のエリマキはビームを反射してしまうなど高性能。メガトロン様曰く「喧嘩好き」。争いとか戦争ではなくて喧嘩というところが彼らしいと言える。本人曰く、「なんでもかんでも嫌い」らしい。
CV:ハル・ライリー/吹:城山知馨夫/2010:塩屋翼・山口健
ステゴサウルス型のロボットに変形するトランスフォーマー。自分の名前をやたら叫んでしゃべる癖がある(これは名前の意味が「獣の唸り声」であることに由来)のに、ダイノボットにおける空気担当。(主に劇場版)鼻から火炎放射、剣からはビームを放つというユニークな攻撃方法を行う。「ソーラーエネルギーを充填した時が真骨頂」とホイルジャックは言っているが、そんなシーンは終始なかった上にそんな物などなくてもかなり強い。
『ザ・ムービー』では、チームの中で何故か一瞬しか登場しておらず、活躍シーンもない。グリムロックをリーダーとして尊敬しており、『2010』では彼を侮辱されて激怒する一面もあった。
CV:マイケル・ベル/吹:塩屋翼・城山知馨夫
プテラノドン型のロボットに変形するトランスフォーマー。ダイノボットにおける常識人、というか一番マシな知性を持つ戦士。ただ、あの中ではマシというだけで、自分の羽に付いているミサイルの存在を忘れてしまうなど、やっぱり頭は悪い。鉄壁を誇るダイノボットの中では唯一装甲が薄めで、彼がメインだった回は結構散々やられていた。『2010』では、やや出番が少なめ。更には知能もグリムロックに抜かれたらしく、パーセプターから「ダイノボットで1番賢いのはグリムロック」とまで言われしまう。
後年追加されたメンバー
いずれも『ジェネレーションセレクト』のコミックにて登場。
スラッシュ
ヴェロキラプトル型のロボットに変形するトランスフォーマー。ダイノボット唯一の女性型トランスフォーマーで、体も一番小さい。グリムロックを「兄貴」と呼んで慕っており、当の本人からも可愛がられている。
関西弁の混じった言葉を話すため一人称は「ウチ」で、人型ロボット時の八重歯が特徴。
トリケラトプス型のロボットに変形するトランスフォーマー。
元ネタは『ユナイテッド』で発売された玩具で、劇中の姿もそれに準じている。
ホイルジャック製のダイノドローン4体を子分として引き連れており、彼らと合体してプライムモードとなれる。
ダイノボットの中では最も新参のメンバーだが言葉は一番流暢に話せる。
その正体は恐竜戦隊の一員カクリュウであり、元デストロンであった自分を仲間として受け入れてくれたグリムロックに恩義を感じている。
合体戦士ボルカニカス
ダイノボットの初期メンバー5人が善のアンゴルモアエネルギーとグリムマスターの持つ合体エネルゴンマトリクスの力で合体し誕生した新たな合体戦士。
グリムロックを中核としてスラージ、スナール、スワープ、スラッグが手足に変形して合体し、スクランブル合体機能も持つため胴体以外の4体が入れ替わって合体する事も可能。
その力は同じ合体戦士のプレダキングを上回り、同じくアンゴルモアエネルギーから生まれた2振りの大剣マグマブレードで戦う。
更にグリムロックが生み出したテックボット達と合体し親子合体戦士ボルカティコンになる事も可能。
スキャッターショットの変形した大型ブラスターが主武装で、コンピューティコンに与えた知性も再び使う事が出来る。
G1の玩具
G1メンバーのデザインおよび玩具は過去にタカラから発売された『ダイアクロン』からの「恐竜ロボ」の流用品。スワープの嘴の尖端が形状変更されるなどの細かな修正はあるが、概ね『ダイアクロン』版とほぼ同じ仕様となっている。
また、グリムロック以外の4体はさらに宇宙海賊ガイスターの構成員として『勇者エクスカイザー』にデザインが流用されたが、こちらの玩具は発売されていない。
2000年代に入ってから、G1準拠のグリムロックは2度もリメイクされる一方、他の4体はそういった機会が無いままが続いていた。
2018年に展開された玩具シリーズ『パワーオブザプライム』でようやく5体全員がリメイクされた他、実写映画版からの逆輸入として新メンバーのスラッシュが初登場。
更にスラッシュを除いた5体のダイノボットがグリムロックを中心として合体し、ボルカニカスが完成する。
合体ジョイントは『コンバイナーウォーズ』時のものと同規格であり、スクランブル合体のような手足の入れ替え機能とダイノボット以外のスクランブル合体戦士との互換性も持つ。
日本国内ではスマホゲーム『アースウォーズ』にてボルカニカスが先行公開された他、海外版とほぼ同一の仕様、ラインナップで販売された。
2020年には『ジェネレーションセレクト』からアニメカラー版5体セットとなって再販が決定。
その際に色分けがホイルシールから塗装に変更されており、他にも新設計の手足パーツや大剣2本、装飾にもなる武器などの追加と言った仕様変更が行われた(現在は予約終了)。
その後スタジオシリーズ86でメンバー全員が再びリメイク、全員リーダークラスで発売。
元々シンプルな変形機構とその大きさもあって劇中再現が高く、他のトランスフォーマーと絡めた際のサイズが劇中に近くなった。
合体機構も無い為、純粋な当時のリメイクとなっている。
トランスフォーマ―レガシーでもリメイクされ今度は小さいコアクラスで発売。
コアクラス初の合体戦士としてボルカニカスへの合体機構が再び採用されており、新たにスカウルを加えた6体合体となっている。
編成や合体の配置が以前のボルカニカスと変化しているが、これは以前に存在していた恐竜型合体戦士のダイノキングと同じでありオマージュが混じっていると思われる。
ちなみに上述のスタジオシリーズと同時期に展開していたので大きなリーダークラスと小さいコアクラスの商品が同時に店頭に並んでおり、予約する際にも同じ名前の商品が並ぶなど少々ややこしい状況になっていた。
ビーストウォーズ
CV:スコット・マクニール/吹:藤原啓治
ヴェロキラプトルに変身するビースト戦士。G1シリーズとは違い、『ビーストウォーズ』におけるダイノボットという名は部隊名ではなく個人名。世代によってはこちらの印象が強く、G1ダイノボットを見て驚く人もいる。その為、G1のダイノボットチームと区別する為にビーストダイノボットと呼ばれる場合もある。劇中ではビーストモードの外見から「シマシマ恐竜」、口癖から「ダーダー恐竜」とも呼ばれていた。
余談だが、原語版と日本語版の声質が非常にそっくり。
アニメイテッド
『アニメイテッド』ではチームダイノボット名義で登場。アイアンハイドが壊したサムダックが運営している恐竜パークの展示ロボを、メガトロンが改造する事で誕生。
知能がないに等しく、メガトロンの言葉に騙されて車など人類による人工物を憎んでオートボットと戦うが、彼らの奇策でタールの池に封じられ、サムダックの判断で処分されることが決定。
しかしメガトロンやプロールからはスパークに似た何かを感じると言われており、実際「心のない機械ではないのかもしれない」と思ったプロールの判断から無断で無人島に放され、以降はそこで暮らしている。
命を救われた関係からプロールやアイアンハイドの言うことは聞くが、再登場した際はブラックアラクニアに心酔して再び騒動を起こしている。
メガトロンによって生み出されたが、サリの鍵によって変形機能を得たためか、最初からオートボットのエンブレムを付けている。
メンバーの名前や「オレ、○○」と名乗るなど、かつてのG1シリーズを意識した演出も多い。とはいえ、スワープとスナールは名乗り以外セリフすら無いのだが…
また、ロボットモードでは3体とも炎を纏う特殊な武器を装備している。
メンバー
グリムロック
CV:デビッド・ケイ/吹:藤原啓治
G1と同様に、ティラノサウルス型ロボット(下顎がしゃくれているが)に変形するトランスフォーマーで、チームのリーダー。サーマルソードという大剣を武器とする。ブラックアラクニアに対し恋心を抱いているらしく、彼女に懐柔される事もしばしば。
基本的にはG1グリムロックと同じような話し方をするが、中の人はビーストダイノボットを演じていることもあって、ダーダー恐竜よろしく「ダー!」とも叫ぶ。
スワープ
CV:なし/吹:飛田展男
G1同様、プテラノドン型ロボットに変形するトランスフォーマー。グリムロック同様にブラックアラクニアに恋心を抱いている。武器はサーマルメイスというフレイル。
中の人は本作のサウンドウェーブや『ビーストウォーズ』シリーズのテラザウラー・クイックストライク、『トランスフォーマープライム』ではラチェットを演じている。ややごまかされているがテラザウラーに合わせて時折「カアァ~ッ!」と鳴くシーンもある。
スナール
CV:なし/吹:長嶝高士
G1の同名キャラはステゴサウルスだったが、本作ではトリケラトプスに変形する。一時期チームを抜けていたことがあった。武器はサーマルクラブという棍棒。中の人は本作のサムダック博士との兼役であり、後に『トランスフォーマープライム』でバルクヘッド(本作のアイアンハイド)を演じている。
War for Cybetronシリーズ
ゲーム『Transformers:War for Cybetron』では対戦モードにてゲスト参加。続編『Fall of Cybertron』で本格登場を果たす。
今作でのダイノボットは元々「電撃同盟」(Lightning Strike Coalition Force)というチーム名だったが、錆の海での極秘任務中にショックウェーブによって捕縛され、恐竜メカに改造された。その後脱走した際に、インセクティコン達に呼ばれた「ダイノボット」の名を各々が気に入り、チーム名を変えている。メンバーはG1と同じだが、グリムロック以外は饒舌。
玩具は『[[トランスフォーマージェネレーションズ』でグリムロックのみが発売されている。
グリムロック
CV:グレッグ・バーガー
元々はオートボットの中でも屈指のタカ派で頭も良く、オプティマスにも反抗的な性格であった。だが、ショックウェーブによってティラノサウルス型ロボットに改造された上、パワーアップのため頭脳回路へのエネルゴン供給を最低限にまでカットされてしまい、片言で話すようになった。ちなみに改造前はエイリアンタンクに変形していた。
その後メガトロンに反旗を翻そうとしたスタースクリームによって自由を手にし、仲間達と合流した後、ショックウェーブとインセクティコンに復讐を果たしてスペースブリッジを破壊するも、爆発に巻き込まれて行方不明となる。
スラージ
錆の海の洞窟内でインセクティコン達に重傷を負わされ、ジャズが見つけた時にはステイシスモードで磔にされていた。その後洞窟内で爆発が起こったため生死不明となる。ショックウェーブは彼をアパトサウルス型ロボットに改造する予定であった。EDではビーストモードで闊歩するシーンが描かれている。
スワープ
初代とは違ってかなり饒舌で、やや言動や性格が子供っぽく無邪気。改造前はエイリアンジェットに変形していたが、改造後のプテラノドン型ロボットの身体は結構気に入っている。
スラッグ
トリケラトプス型ロボットに改造された。後先を考えない猪突猛進な性格。グリムロックを「ボス」と呼び慕う。
スナール
ステゴサウルス型ロボットに改造された。本物の恐竜の生体実験からステゴサウルスの防御力に目を付けたショックウェーブの命を受けたシャープショットに、ほとんど拷問まがいの実験を受けていたが、グリムロックらに救出された。
実写映画版
実写版の第4作『ロストエイジ』にてダイナボットの名で登場。例年通り恐竜の姿を模しているが、グリムロックは角が生えていたり、プテラノドン型は双頭だったり、人語を話さないなどアレンジが強め(実写版あるある)。
劇中に登場したメンバーはグリムロック、スラッグ、スコーン、ストレイフの4体。玩具のみのスラッシュ、スナール、スロッグを含めれば計7体となる。5作目『最後の騎士王』にもビーストモードのみだが僅かながら出番がある。
アドベンチャー
『アドベンチャー』ではトランスフォーマーの1種族として紹介され、グリムロック、スカウル、トリケラショットが登場する。戦いや物を壊すことを生き甲斐とした怪力の種族で、あまり利口ではない。日本では玩具のみのキャラクターとして『アニメイテッド』版のリカラーでスワープとスラッグが発売されている。
CV:カリー・ペイトン/吹:山橋正臣
怪力の持ち主で、ティラノサウルス型ロボットに変形する。カラーリングは緑と黒を基調としている。元々は監獄船アルケモア号にディセプティコンの囚人として投獄されていたが、アルケモア号が地球に墜落して多くの囚人が脱獄した際、そのうちの1人アンダーバイトの逮捕に協力した功績で仮釈放となり、ミニトロンの事件をきっかけに正式にオートボットの仲間入りを果たした。それ以降は今までつけていたディセプティコンエンブレムをオートボットエンブレムに変えている。
戦い好きでちょっと抜けた面があるものの、性格は「気は優しくて力持ち」といった感じの好漢で協調性もあり、野蛮で慣れ合いを嫌う過去作のグリムロック像とは大きくかけ離れている。
CV: マーク・ヒルドレス/吹:かぬか光明
額に1本角を生やした赤茶色のアンキロサウルス型ロボットに変形。尾が変形したハンマー「爆裂ハンマー」を武器とする。
温厚なグリムロックとは違い、自身の破壊衝動を満たすためなら他者への被害を全く顧みない根っからの悪党。サイバトロン星ではサンダーフーフの側近の破壊魔として、彼が騙し取った土地の住民を暴力で立ち退きさせるという、地上げ屋まがいの仕事をしていた。しかし、明らかに自分の身体より細い電柱の陰に隠れようとするなど憎めない一面もある。脱走後は廃墟となったスタジアムの他、高速鉄道の駅やリゾート施設を襲撃し破壊の限りを尽くした。
トリケラショット
CV:ロビー・リスト/吹:各務立基
マイクロンのダイノボットで、オレンジのトリケラトプス型ロボットからブラスターガンに変形する。
大戦中にディセプティコンの改造実験によって誕生した7体のハイパーマイクロンのうちの一体で、戦後自分達を見つけたスタースクリームから逃れるため、ディセプティコンのスカベンジャーズと共に地球に飛来した。スカベンジャーズと協力していた際はサーミドーとコンビを組んでいたが、傲慢で地球人への危害を顧みない彼には辟易していた。スカベンジャーズと決別しオートボットと協力した際も、過去にメガトロンらに虐げられた一件から心を開かず、独断で動こうとした。しかしスタースクリームに他の6体が捕らえられたことで考えを改め、グリムロックに協力してスカベンジャーズを撃退した。
アニメ未登場の玩具限定キャラクター。トリケラトプスに変形。カラーリングは実写映画版へのオマージュか紫を基調としている。スワープと共に捕らえられていたが共に脱出した凶暴なパワーファイター。ブラッディノックアウトをライバル視しており、常に追いかけまわしているが、ノックアウトも彼を捕まえて実験材料にしようと企んでいる。
アニメ未登場の玩具限定キャラクター。プテラノドンに変形。カラーリングは黒を基調としている。スラッグと共に捕らえられていたが共に脱出した。オートボットでは貴重な航空戦力。
同じく空中戦力のドレッドウィングをライバル視している。
その他の作品
- アメコミではサイバトロン星出身となっており、ドリームウェーブ社のコミックではチーム名も「Lightning Strike Coalition Force」であり、例の5体の他にホイルジャック、チャー、アイアンハイド、インフェルノ、スモークスクリーンも所属していた。
- 『スーパーリンク』では名前が「強襲員ダイノボット」でテラーコン(←テラートロンではない)の一種。海外版『Transformers: Energon』での名称はクルールロック(Cruellock)。
- 玩具展開『変形!ヘンケイ!』のグリムロックは、何と二重人格で、ロボットモードでは侍の様な性格になるという設定が与えられている。