トランスフォーマー2010
アニマトロン部隊の参謀兼リーダーのレーザークロー、空中攻撃兵ダイムボム、地上攻撃兵ヘッドストロング、補給兵タントラム、砲兵ラムページの5体が合体してできる巨重合体兵。当初はクインテッサ星人が送り込んできた刺客であり、後にデストロン軍団の一員となる。
野獣の本能と機敏さ、パワーを持つ。背中にあるダイムウイングにより飛行することが可能。武器はフォトンサーベルとソニックブレード、そして右腕の電光ライフル。足を振り上げることでフットハリケーンと呼ばれる竜巻を発生させることもできる。
玩具展開ではスペリオンとガーディアンが束になって挑んでも敵わないぐらい強いと描写されるが、2010では非合体戦士で巨体でありながら聡明で機敏なスカイリンクス相手に機転や機動力で翻弄されることが多い。
その後も日本オリジナルシリーズ『ザ☆ヘッドマスターズ』でライデンと戦ったりしていた(設定上ライバル関係にある為)が、ブランカーの噛ませ犬にされることもあった。
トランスフォーマーZ
バイオレンジャイガー麾下の九大魔将軍の一人、野獣将軍として登場。逃走するところを哀れダイアトラスに追い討ちをかけられ、ゾーンパワードカッターを喰らい真っ二つにされた…トルネドロンから分離して逃げようとする程度の知能はあったのが普通に話せるようになって何故か片言のダイナザウラーとコントを演じてゾディアックを渡した結果。合体状態のまま斬られてこの辺が滅茶苦茶。しかもその頃には顔がボンバーマンのような顔であると言われることも。更には真っ二つにされた際、脳みそ(の断面)が露出するという始末である。
ジェネレーションセレクトスペシャルコミック
『Z』にてダイアトラスに真っ二つにされて死亡していたが、異次元から帰還したクインテッサ星人によって再生され、駆けつけたダイノボットと激突する。デザインは『パワーオブザプライム』で発売された玩具に準じる。
圧倒的なパワーでダイノボットを一方的に蹂躙して、グリムロックを庇ったグリムマスタープライムモードをも踏み潰してしまった。しかし、オラクルの啓示を受けたグリムロックがアンゴルモアエネルギーを取り込み、更にグリムマスターから受け取った合体エネルゴンマトリクスの力が合わさったことでダイノボット合体戦士ボルカニカスが誕生。ボルカニカスには全く敵わず両腕を切断され、退却した。
トランスフォーマープライム(ビーストハンターズ)
※以下、海外展開ビーストハンターズのネタばれ注意※ |
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CV: ピーター・メンサー
サイバトロン星の古生物「プレダコン」の一体として登場。本作では合体兵士ではなく、単体の巨大なドラゴンに変形する。プレダキングの名は「プレダコンを率いる者」という意味を込めて自ら名乗ったものである。
サイバトロン星に取り残され留守番中のショックウェーブにより化石の中に含まれていたサイバーニュークリアアシッド(有機生命体におけるDNAに相当するもの)から生み出された。実写映画版でも巨大生物兵器「ドリラー」を使役していたので、そこから由来するネタなのかもしれない。
非常に高い戦闘力を持ち、ホイルジャックのグレネード攻撃にもあっさり耐え切り、レッカーズ3名を同時に相手取って最初は連携に手こずりはしたものの最終的に圧勝、メガトロンですら一方的に圧倒するほどの実力を誇る。
武器は口腔からのブレスと、両腕を変形させたブラスター。身体能力も怪物染みており、激昂した際はウルトラマグナスとホイルジャックを一方的に叩きのめし、パワーアップしたオプティマスプライムですら苦戦を強いられた。
序盤こそロボットモードを持たず知性もほぼ獣同然だったが、徐々に知性を身に着けていく描写が見られるようになり、遂にロボットモードへの変形能力と言葉を話す高い知性や誇り高さを持つに至る。自らをプレダキングと名乗るようになるのもこの頃からとなる。知性を得てもディセプティコンのリーダーであるメガトロンと自らを生み出した創造主のショックウェーブに対しては深い忠誠心を抱き、まだ見ぬ同族の存在に対しては「これから生まれてくるプレダコン達の面倒を見させてほしい」とメガトロンに懇願するなど慈愛的な面を見せている。一方で彼を「下等生物」として虐待し、躾けようとするスタースクリームに対しては反感を抱いている。
しかし、予想を超えて進化を遂げてゆくプレダキングをメガトロンは危険視するようになり、プレダコン計画の破棄を決定。策略でプレダコン蘇生を行っていた施設をオートボットに探知させ、培養中のプレダコンを全て抹殺させる。メガトロンの策略にまんまと嵌り、オートボットへの憎悪を掻き立てられ戦いに赴くプレダキングであったが、ディセプティコンの捕虜となっていたラチェットの発言から上記の真相を推察し、復讐の矛先をメガトロンへと向けた。
怒りのままにメガトロンに挑みほぼ手も足も出させず圧倒するが、スタースクリームの横槍で仕留め損ないネメシスのシステムによって追放され、ネメシスの船体に激突して退場した。ラストではサイバトロン星に帰還している姿が確認できる。
「被造物が造物主の予想を超えて暴走してゆく」という展開はフランケンシュタインの怪物やジュラシック・パークのクローン恐竜思わせる。とはいえ上記の通り、プレダキングはプレダコン達のリーダーになる意志はあったものの、メガトロンに対しては変わらず忠誠心を抱き続けており、暴走・反逆したのはメガトロンの不要な猜疑心が原因である。実際プレダキング率いるプレダコンがディセプティコンに付けばオートボットに勝ち目は全く無かったであろうことから、メガトロンは盛大に墓穴を掘ったと言える。
ビーストモードはドラゴンだが、顎などはこいつに似ている。ロボットモードでは既に発売されていた玩具よりも顔のシワが少ない。オレンジを基調としたカラーリングは初代プレダキングを髣髴とさせる。
プレダコン・ライジング
※以下は完結編のプレダコン・ライジングのネタバレも含まれます※
同族への思い入れはなお強く、再生を遂げたサイバトロン星に到達してからはプレダコン達の化石が密集する墓場ボーンベッドを守る生活を送っていた。
直接の原因はメガトロンの策略とはいえ、無抵抗な同族を殺したオートボットへの憎悪も消えないままであった。しかし、バンブルビー率いるオートボット達から新たな同族スカイリンクスとダークスティールの存在を知らされ、協力を拒みつつも独自に捜索していたところ、メガトロンのボディを乗っ取ったユニクロンと遭遇。メガトロンと思い復讐を果たそうと挑むも呆気なく敗北したばかりか、記憶を読まれたことで同族の亡骸をテラーコンとして利用されてしまう。
ショックウェーブからオートボットと共にユニクロンを倒してサイバトロン星を救うように説得されたこともあり、奴隷化された同族達を解放すべく、自らを見下すダークスティールとスカイリンクスを実力でねじ伏せてリーダーとなり、サイバトロン星のコアへ迫るテラーコン達と死闘を繰り広げた。
決着がついた後はスカイリンクス、ダークスティールと共にダークマウント跡地に向かい、今まで散々苛め抜いてくれたスタースクリームに制裁を加えた。
続編の『アドベンチャー』では、スカイリンクスとダークスティールがスタースクリームを追い回しているうちにダークマウントの警備システムによって倒されてしまったことが描かれたが、プレダキングに関しては触れられておらず、その後の消息は不明となっている。
トランスフォーマーGo!
CV:上田燿司
日本オリジナルアニメ『参乗合体トランスフォーマーGo!』では『ビーストハンターズ』のプレダキングと同じ姿を持つ悪鬼大帝ドラゴトロンが登場。玩具展開のストーリーではオプティマスプライムらオートボットとレジェンディスクの力によって富士山に封印される。しかし、通りかかった登山客の子供が投げた石ころで同時に封印されたプレダコン四鬼衆が復活し、ドラゴトロンの完全復活をもくろんでいた…が、侍編第4話で突如マグマのエネルギーを帯びて復活。ボディが赤く変色しパワーアップを遂げた究極悪鬼大帝グレンドラゴトロンとなった。
主な武器は目から放つビームとグレンドラゴトロンの玩具にも付属する連射式のミサイルランチャー。四鬼衆から慕われてはいるものの、四鬼衆筆頭のブドーラは冗談とはいえ「このまま眠ってたら代わりに宇宙を征服する」との発言を残しているが…?
プレダキングとドラゴトロンの違い
前述のテレビアニメ版準拠のプレダキングに対し、ドラゴトロンは玩具の顔をモデルにしている。『トランスフォーマープライム』のプレダキングは自らに仇なす者に対しては容赦はしないものの、ドラゴトロンのような生きとし生けるものの脅威という存在ではない。
『ビーストハンターズ』と『参乗合体』では時系列的に矛盾が発生してしまうが、TFではよくあることなので気にしないのが吉。
あえて整合性をとるならば、『ビーストハンターズ』では「過去において多くのプレダコンが地球に送り込まれていた」という経緯が明かされているので、ドラゴトロンとプレダキングは同型の別人か、同じ標本をベースにした別個体と考えるのが妥当であろう。