概要
CV:アロン・キンケイド/吹き替え:戸谷公次
ダイノバード(始祖鳥)に変形するスペースシャトルと、ピューマ(山猫)に変形するシャトル運搬用トランスポーターが合体した、巨体を誇るサイバトロンの星間輸送戦士。それぞれが合体した状態だと恐竜のような姿に変わる。ただし、合体状態でもスペースシャトル側に由来する飛行能力は健在な為、恐竜と言うよりは有翼のドラゴンに見えなくもない。主な武器はダイノバードの口腔内に内蔵されたアセチレンブラスターで、3000℃にも達する高熱の火炎を放射する。
外見に反して知能はかなり高く、特異な姿でありながら一人称を我輩と呼び(但し登場初期では「俺」を用いることもあった)、自身をスカイリンクス航空と称している。また、粗暴で知能が低いダイノボット部隊とは外見だけで混同されるのを激しく嫌う。
デストロンの巨重合体兵プレダキングをライバルとし、交戦のたびに機転や運動性を活かして圧倒する事が多いかなりの実力者。
ちなみにテックスペックは
スカイリンクス | 体力:10 知力:8 速度:10 耐久力:10 地位:9 勇気:10 火力:7 技能:8 |
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プレダキング | 体力:10 知力:5 速度:3 耐久力:9.5 地位:7.5 勇気:9.5 火力:9.5 技能:8 |
ウルトラマグナス | 体力:9 知力:9 速度:6 耐久力:8 地位:8 勇気:9 火力:6 技能:8 |
と非常に高い数値でバランスよくまとまっている。
マーベルコミック
サイバトロンの技術者ホイルジャックの友人で彼の通信で宇宙空間のワープを用いて太陽系にやってきた。ホイルジャックとは何度も助けられたことで恩義を感じており、彼の為ならなんでもするほど友情に厚い持ち主。
司令官となったグリムロックは反逆者同然である通信員ブロードキャストと彼を庇った子供たちが裏切り者を助けた罰として宇宙空間に放り出したのを目撃し、直ぐさま子供たちを自身の体内に収納させ救出させた。
玩具
オメガスプリーム同様、元々はトイボックス社が発売していた玩具(商品の開発は旧トミー)であった為、放送当時は日本では未発売だった。しかしタカラトミー合併後、偶然にもトミー側が金型を保有していた事が判明し、トイボックス社の協力もあって2008年2月21日に復刻版として奇跡的に日本での発売が決まった。
シャトルの背部にあるハッチは開閉可能で、金メッキ加工された内部メカが収められている。また、トランスポーターには電動走行・歩行ギミックがあり、底面のスイッチを切り替える事でビークル形態では車輪による走行、ピューマ(ダイノバード)形態では4足歩行を行い、車輪の角度を変えれば周回走行も可能。また、旧版とは違いダイノバードの口腔内や窓枠等の細部にも彩色が施されている。
コンバイナーウォーズ
2015~2016年にアメリカで展開された合体戦士を主体とした玩具シリーズ『コンバイナーウォーズ』では、コンボイやサイクロナスと同様にスクランブル合体能力を備えたスカイリンクスの玩具が販売された。合体形態の名前はスカイレイン。玩具化されたのは今回が2度目で、アニメ放送当時の玩具から約30年越しのリメイクとなる。
旧玩具とは異なり恐竜形態のみで、歩行ギミックもなくトランスポーターは分離できない。その代わりピューマの頭部は、スクランブル合体時の頭部という形でリスペクトされている。また、非公式ではあるもののパーツの位置を工夫して、ピューマ形態に見立てることは一応可能。
合体するメンバーは厳密に指定されていないが、商品のパッケージの記述によればハウンド、トレイルブレイカー、ホイルジャック、スモークスクリーンとの合体が基本となる。
IDWパブリッシングのアメコミでは、手足の担当はアダムス、サンストリーカー、サンダークラッカー、そして『ザ☆ヘッドマスターズ』が初出のスラッグスリンガーとなっている。
ユナイトウォリアーズ
国内展開版の『ユナイトウォリアーズ』では、より当時のアニメに近づけたカラーリングとなっており、手足担当組のうちスモークスクリーンがラチェットに変更され、名前も「特別災害救助防衛戦士リンクスマスター」に改められた。
メーカー直販サイトのタカラトミーモールにて連載されたwebコミックでは、破壊されたセイバートロン星復興の為の災害救助チームとして、スカイリンクスを筆頭とした前述の4名のサイバトロン戦士が、ベクターシグマからのリフォーマットを受けて合体可能なボディとして再構成された。
復興の兆しを見せたセイバートロン星を手中に収めるべく、来襲したグランドガルバトロンを相手に自らもリンクスマスターに合体し、フォースバリアやホログラム発生装置といった各々の特殊能力を活かして果敢に立ち向かった。
ちなみにこのチーム、『レジェンズ』のダイナザウラー収録回にて、ダイナザウラーが荒らした街を復興するべく、降り立つ姿(手足組はパラシュートで降下)が1コマだけ映っている。
トランスフォーマーアースライズ
ウォー・フォー・サイバトロン・トリロジーの第2弾となる『トランスフォーマーアースライズ』では、シリーズの中でも大型の商品に分類されるコマンダークラスにて発売された。
『コンバイナーウォーズ』版と同様に電動歩行ギミックは持たないものの、旧玩具と同じく始祖鳥とピューマに分離可能で、シャトルのハッチが開閉できる点も同様。新たに基地モードへの変形が追加されており、互換性のある共通ジョイントを備えた同シリーズの商品と連結させると基地を拡張することができる。更にトランスポーター部にはマイクロマスターを2体まで格納することができ、付属のエフェクトパーツはエンジンの噴射や射撃など様々な表現に活用できる。
ちなみにシャトルの胴体部にはNASAからの許諾を得たのかNASAのロゴがプリントされており、機体前方に記されている"Magnificence"(マニフィセンス:壮大、壮麗の意)の文字名はエンデバーやチャレンジャーなどの実在のスペースシャトルにちなんで付けられた機体名と思われる。
アニメ第2弾にも登場。
CV:シーン・ライト/吹:田原アルノ
かつてマトリクスを求めたが、アルファトライオンにデッドユニバースに追放された戦士で、デッドユニバースに迷いこんだオートボットの宇宙船アークの前に現れる。
オプティマス・プライムと交信し、彼に様々な未来を見せ、「迷いを捨てろ、雑念を取り払え」と指導した。
オプティマスのマトリクスはデッドユニバースに脱出口を作ったが、スカイリンクスはガルバトロンの指導を受けたメガトロンの放った邪悪なエネルギーからアークを守る為、自ら盾となり、散った。
トランスフォーマープライム
日本のTFファンには馴染みが無いが、『トランスフォーマープライム』の海外展開『プレダコン・ライジング』にも同名のキャラクターが登場する。ただし客演ではなく、TFにはよくある「名前だけが同じの別人」にすぎない。
サイバトロン星の古生物「プレダコン」のクローンの一体として登場。鳥のような翼を持ったドラゴンに変形する。最終決戦でオートボットに敗れ逃亡したショックウェーブとスタースクリームがオートボットへの逆襲の為に生み出した。性格は粗暴で知性も低く、原典のスカイリンクスとはえらい違いである。時を同じくして作られたプレダコンのダークスチールと共に行動しているが、些細な事で喧嘩する様子からあまり仲が良いとは言えない。
サイバトロン星で物資調達中にウルトラマグナス・スモークスクリーンと遭遇して交戦し、ウルトラマグナスに重傷を負わせた。だが、それを報告するや否やスタースクリームの怒りを買い、電流ロッドで折檻されてしまう。その後、プレダキングの縄張りのボーンベッドで発掘中にメガトロンの肉体を乗っ取ったユニクロンと遭遇し、ダークスチールと共に面白半分で交戦するも返り討ちに遭い瞬殺される。
帰還と共にこの状況に驚いたプレダキングにユニクロンは何をしたかを告げるが、プレダキングは臆することなくユニクロンと戦う事を宣言。彼らはそんなプレダキングを「ボス気取り」と見下すも、圧倒的な力の前に彼を「王」と認め、彼に従ってオートボットと共にテラーコン軍団と戦う。大戦終了後は散々自分達を虐げてきたスタースクリームへの報復のため、プレダキング・ダークスチールと共にダークマウントを襲撃した。
その顛末は長らく不明だったが、続編『トランスフォーマーアドベンチャー』の第2シーズン『マイクロンの章』で生存していたスタースクリームから、ダークマウント内で彼を追いかけているうちに偶然逃げ込んだ武器庫の防衛システムを作動させられたことで、ダークスチール共々殺害されてしまったことが明かされた(しかし、スタースクリームはこの一件を「自分が勇猛果敢に立ち向かいスカイリンクスたちを討ち取った」と誇張している)