概要
トランスフォーマー2010のテックボットの誕生とテラートロンの登場を描いた物語(放送順は両部隊が新戦力と紹介された「ブラックマネー」が最初)。
ダニエル・キイスの「アルジャーノンに花束を」を下敷きとしている。
物語
サイバトロンはセイバートロン星の地下にエネルギーユニットを完成させた。記念式典でグリムロックがその作動を開始させるのを任されたが、どのスイッチを入れるか事前に教えられても忘れていた。
ガルバトロンが雇ったスカックスゾイドとスリザードはエネルギーユニットにエネルギー妨害物質アンチエレクトロンを流し込み、スカイリンクスとアダムスが機能に異常をきたす。ロディマスコンボイ達が地下に調査に向かうが、役に立つと自負するグリムロックは大事なエレクトロマップを壊す有り様であった。
エネルギーユニットを力ずくで停めようとコードを噛んだグリムロックはそのショックで天才となり、宇宙船を建造してデストロンの動向(自分達がユニットを閉鎖したので、アンチエレクトロンを求めてユニクロンの首に向かう)を察知する。
やはりデストロンはユニクロンの首にやって来て、新戦力テラートロンを従えていた。グリムロックは首の内部でテックボットを製作する。テラートロンがオボミナスに合体してテックボットが恐れをなすとグリムロックは彼らをコンピューティコンに合体させ、その知性と情報を与えて元に戻る。コンピューティコンはオボミナスの弱点を突いて、デストロンを撤収させる。
サイバトロン一同がユニットのエネルギーを得てテックボットの加入に喜ぶ中、他のダイノボットとで魚獲りをして満足げなグリムロックの姿(メイン画像参照)があった。
余談
本話は「音楽惑星への挑戦」程でないにせよ、作画に難がある。グリムロックがノーズコーンを製作する場面は装置を操作しているように見える。ハングルーはカットスロートとシナーツインと無関係にオボミナスの足をなすように見える。
ジェネレーションセレクトのwebコミックにおいては、グリムロックの突然の天才化について「セイバートロン地下の機械のコードを噛み切った時、ベクターシグマと接触してその知性をダウンロードされたため」という説明がなされている。本来トランスフォーマーに魂を宿すにはベクターシグマの力が必要とされていたが、グリムロック自身がベクターシグマに近い能力を得ていたとすることで矛盾を無くした形である。