テラートロン
てらーとろん
テラートロン/テラーコン(Terrorcons)は、怪獣型のメカに変形するデストロン/ディセプティコンの部隊で、第23話『人間トランスフォーマー』から登場した。ライバルであるサイバトロン/オートボットのテックボットとは対照的に本能的に破壊活動と攻撃を行う。スクランブル合体によって合体兵士オボミナスとなる。
誕生エピソードは特に描かれなかったが、シナーツインがクインテッサ星人のことを「ご主人様」と呼んでいたため、クインテッサ星人が製造したと思われる(『レジェンズ』のwebコミックでも、ホイルジャックがクインテッサ星人の作ったトランスフォーマーとして、シャークトロンとアニマトロン(プレダコン)と共に彼らの名前を挙げている)。
後に『ジェネレーションセレクト』のスペシャルコミックにて、クインテッサ星人たちの口からテラートロンはユニクロンのエネルギーを利用するために開発された軍事ロボット「テラーボット」の究極体であることが明かされた。
最初にデストロンに導入された第25話『グリムロックの新しい頭脳』でユニクロンの頭部に向かったのも、ユニクロンのエネルギーを経て真の力を引き出すという目的からであったらしい。
地球人と結託したクインテッサ星人の指示でダイノボット部隊とトランスフォーマー連合軍の戦いに乱入し、各々がアンゴルモアエネルギーによって強化された能力で両軍を追い詰めた。
なお『ザ・リバース』での名称は原語版に倣い、テラーコンである。
破壊指揮官ハングルー
CV:城山知馨夫/平野正人、大塚芳忠、龍田直樹(ザ☆ヘッドマスターズ)
テラートロンのリーダーで、双頭のドラゴンに変形する。食べることが趣味で「腹減ったー」が口癖。一方の頭で食べて消化したものをもう一方の頭で作り直すことができる。「原始の呼び声」でトルネドロンを攻撃していた。ビーストモードでの頭はロボットモードでは膝になる。ロボットモードの武器は音響衝撃銃。
オボミナスに合体する際には胴体に変形する。
アンゴルモアエネルギーで強化された後はユニクロンと同じ「転生」の能力を獲得し、捕食したセレクターズをクインテッサ配下のスリザーファングへと作り替えた。更にクインテッサ星人によって新たな武器となる盾テラーブレスターを与えられ、ビーストモードでの飛行も可能となった。
「ハングルー」(Hun-grrr)という名前は「飢え、空腹」を意味する“Hunger”と、その擬音“grrr”に由来しているという説が有力。
テロリスト リッパースナッパー
手足の付いた鮫のようなクリーチャーに変形するテラートロンの一員で、地球の生物を嫌っている。部隊でも特に暴れるのが好きで、ハングルーにたしなめられる。武器は地対空音声誘導型ミサイルとサイクロン銃。オボミナスに合体する際には左腕に変形する。
アンゴルモアエネルギーで強化された後は同じ鮫型のシャークトロン達を率いて、アラートやインフェルノを追い詰めた。さらに両肩のキャノンの間から、後のライオジュニアのようにアンゴルモアボールを発射可能。
追撃兵シナーツイン
尾も二股の双頭の怪獣に変形する。見かけに寄らず虫や小動物にさえ怯える小心者だが、青いものが大好きでチャーを食べようとした。武器は火炎キャノン砲とロケット式徹甲用追撃砲弾、そして火炎ブリーザ。オボミナスに合体する際には右脚に変形する。
アンゴルモアエネルギーで強化された後は地獄の番犬を自称し、殺害したセレクターズのスパークを食べて回収し、トランスフォーマーの地獄「ヘルスパーク」を創り出すと宣言した。
急襲兵カットスロート
CV:速水奨
怪鳥に変形する。そのマイクロチップには一片の慈悲もなく(そうでないデストロンの方が珍しい気もするが)破壊願望に満ちており、空中から鋭い爪と嘴で攻撃し、あらゆるものをリボンのように切り裂いてしまう。この他にも2連式磁化器を武器としている。オボミナスに合体する際には左脚に変形する。
特段禍々しいデザインではないが、ボーダーレス合体(オボメナティカス・スーパースクランブル・スクランブル7)のいずれの際も部隊の代表に選ばれている。
アンゴルモアエネルギーで強化された後はその力と奪ったエネルゴンマトリクスで、翼竜型のセレクターズのテラクサドンを大量に生み出し、捕らえたセレクターズを餌として捕食させていた。
CV:城山知馨夫/平野正人(ザ☆ヘッドマスターズ)
5体のテラートロンが合体した合体兵士で、強大なパワーを持つ反面、知力と結合力が低い。特に知力に至っては表記できるトランスフォーマー史上最低値の1で、要するにオボミナスより馬鹿なトランスフォーマーはいないのである。
テックボットの合体兵士であるコンピューティコンがオボミナスと対峙した際は一対一で戦った場合の勝率を48.027%と導き出し、合体時の結合力に難があると結論付けた。しかし、原語版のテックスペックの記述では「オボミナスには心がない」と表記されており、意志や感情は必要最低限のものしかないと言われている。武器はハングルーが使用している音響衝撃銃を携行し、肩と腹からはレーザーを放つ。
アンゴルモアエネルギーによる強化後はコンピューティコンに加えスペリオンとガーディアン3体を同時に撃破する圧倒的な戦闘力を得た。さらにまともな知性を獲得しており尋常な会話ができる他、敵がコンペリアンに合体したと見るや近くにいたメナゾールとブルーティカスを一瞬で吹き飛ばしオボメナティカスに強制合体、さらに主君であるクインテッサを出し抜いて自ら地球を支配しようとした。
玩具は『トランスフォーマー2010』放送時に発売が間に合わず、次作の『ザ☆ヘッドマスターズ』放送時に発売。説明書には記載されていないが、ハングルーは他のスクランブル合体シリーズのリーダーと同様に基地モードに変形可能。
2018年にはハズブロより展開された玩具シリーズ『パワー・オブ・ザ・プライム』のラインナップとしてテラーコン(テラートロン)各種が新たなデザインで発売。5体が合体してオボミナスとなり、スクランブル合体が可能な点は旧製品と同様で、合体用のジョイントも前年の『コンバイナーウォーズ』(ユナイトウォリアーズ)と共通なので、これらの製品とも互換性がある。オボメナティカスとスーパースクランブルの再現も可能。
同シリーズの特徴として、テラーコン各種には5体合体時の拳や爪先のパーツとなるプライムアーマーが付属し、アーマーのスロットには別売りのプライムマスターを装着できるようになっている。後に日本でもタカラトミーより同年の8月に発売されたが、商品の仕様はハズブロ版とほぼ同等。
2020年には国内のタカラトミーモール限定で、『パワー・オブ・ザ・プライム』のカラーリングをよりアニメに近いデザインとしたセットが再リリースされた。手足パーツは新規となり、更に5体それぞれ銃と、オボミナス合体時に胸部装甲となるハングルーの盾も付属する。
善悪が逆転した世界のオボミナスは非常に頭が良く芸術や読書を愛する知識人として描かれており、配色はG1のコンピューティコンに準拠している。
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