概要
寸詰まりのサメ型モンスターに変形するロボット生命体。サメに例えられているが四肢を有しており地上でも活動するため、外見としては他作品のモンスターではあるがフカマル(分類も「りくザメポケモン」)に近い。
トランスフォーマー同様に変形機能を有しているが、トランスフォーマーという種族の中に入るかは作品によって異なる。
G1シリーズにおけるシャークトロン
クインテッサ星人の下僕である死刑執行人で、ビーストモードとロボットモードを持つ。
複数個体が存在し、かつてのトランスフォーマーの祖先の轍を踏まないように総じて知能は低く設定されている。軟化レーザーとモーニングスターが武器。
初登場は『トランスフォーマーザ・ムービー』で、クインテッサ星人がユニクロンに捕食された星の住人を捕らえた後に茶番の裁判を行い、一律に「無罪である」と判決を下しては、彼らのいるプールに突き落とし捕食させる。(有罪の場合は不明、ホットロディマスとチャーが裁判を茶番だと非難した際は星人が「有罪に処すぞ」と言ってはいたが…)
チャーが他のロボット生命体にエネルゴンをあげて対話を進めた要領でロディマスが同じように対話をするも、会話が成立せず襲撃されてしまったが、運よく救援に駆け付けたグリムロック達に追い返されたばかりか星人を襲うよう示唆された。
その後『トランスフォーマー2010』でもクインテッサ星人の配下として度々登場。
最終回では宇宙ペストに感染し、総出で星人を襲撃するも、コンボイ復活のために星人を頼ってきたロディマスコンボイに追い返された。この件で懲りたのか以後G1シリーズではクインテッサ星人は登場しなくなる。
本来第3勢力だが、玩具や放送当時のグラビアでは、デストロン兵士として扱われていた。
一方でとあるG1とは異なる時間軸のアメコミではレーザーウェーブの圧政に対するレジスタンスの一因としてロディマスやウィーリーと共に戦うという展開もあった。
ガード
その名の通りクインテッサ星人の近衛兵を務めるロボット兵士。垂直に伸びる長いトサカや口元を覆うマスクが特徴的で、ビーストモードはシャークトロンと同様の体形のモンスターだが、頭や尾の形状はワニに近い。
会話をそつなくこなし、緊急時には敵とも協力するなどシャークトロンとは異なり柔軟な思考が可能な電子頭脳を与えられているが、指示待ち気味で判断ミスも多いなどどことなくどんくさい。また、知性を高めた代わりにクインテッサの一声で機能停止するセーフティが設けられている。
『トランスフォーマーアドベンチャー』におけるシャークティコン
2007年に公開された実写映画以降のシリーズに倣い、邦訳版でも英語版と同じ「シャークティコン」という名称になった。
今作ではビークルモードとビーストモードを持つトランスフォーマーのいち種族ということになっている。
シリーズに登場する大多数のトランスフォーマーのように体色で個体が区別できるようになっており、知能も人並みに有している。
作中では名有りの個体としてディセプティコンの脱獄囚の一人「ハンマーストライク」が登場したほか、グロウストライク一味に取り入るスチールジョーが不穏分子を排除できるかのテストとしてターゲットに選ばれた名無しの構成員が登場している。
『トランスフォーマー アーススパーク』におけるシャークトロン
CV:三木眞一郎(レイザーフィン) 岩田光央(ブリッツウェーブ)
実写映画より後発の作品ながら以前の邦訳版の名称に差し戻された珍しいケース。
容姿は前2作品の姿と比べると発達した腕を持つなど人型に近くなっている。
サイバトロン星とは別の星の生まれだが、後述の発言からエネルゴンで動いているトランスフォーマーに近しい種族の模様。
トランスフォームは披露していないが、代わりに背部のブースターを用いた高速飛行が可能で、ある程度実戦経験を積んだテラン総出でも敵わない程正面切っての戦闘力は高い。
スペースブリッジで宇宙の彼方へ飛ばされたマンドロイドが地球に帰還した際に仲間に加えていた、紫色の「レイザーフィン」と青色の「ブリッツウェーブ」という2体の金属生命体。
マンドロイドの帰還まで地球では1日程度しか経っていないが、時間の流れの違いから彼自身は1年程放浪しており、その旅の中でとある星の侵略者を撃退した際に、見返りとしてその星の技術で作られた新たな体とそこの住人シャークトロンの部下を得た。
マンドロイドの命令には忠実で、クインタスプライムの技術で作られたサイバースリーブを有するマルト兄妹を付け狙い、テランの抵抗を搔い潜って彼らのみならず両親のアレックスとドットまで丸飲みにし拉致した。
マンドロイドがスペースブリッジを改造しエネルゴンが体内に流れる生命体を滅却する対トランスフォーマー用最終兵器として作り替えた際に、レイザーフィンは「オレ達は別でしょ?」と自らの身の安全を心配していた。
結局のところ最終兵器がトランスフォーマー達を機能停止させる形で起動した際に諸共沈黙してしまったが、マルト兄弟の想いに応えたサイバースリーブの力で他のトランスフォーマーと共に息を吹き返した。マンドロイドはその時の戦いで無力化されたが、彼共々その後の処遇は描かれていない。