概要
初登場は、第5話「クインテッサ星人の陰謀」。動物型のメカに変形するデストロン部隊で、アニマトロンの5体が合体することにより巨重合体兵プレダキングになる。知能は低くガルバトロンは「射撃が下手」とも言っているが、攻撃力と俊敏性に優れ、ロボットモード時は全員銃と剣を所持している。基本的にやられ役であり、ライバルキャラであるスカイリンクスをはじめサイバトロンや他のキャラに倒されることが多かった。
劇中では特に誕生エピソードは描かれず、メトロフレックスのトランスフォームコグ争奪戦時にクインテッサ星人が増援として送り込んだのが初登場。当時の雑誌では「クインテッサ星人に作られた」と書かれている。マーベルコミック版ではデストロンの支配権を狙うレーザーウェーブがメガトロンへの刺客として送り込み、一度はメガトロンを倒した。日本では『ザ☆ヘッドマスターズ』にも引き続き登場を果たしている。
玩具
G1
合体型トランスフォーマーとしては最大級の大きさを誇る商品で、日本でのみ発売された5体セット版はトランスフォーマーとしては初となる1万円台の高額商品となった(86年当時の価格は11,000円)。一方、アメリカでは単品のみでの販売となったが、初回生産分はパーツの一部にダイキャスト製パーツが使われており、2004年12月にタカラから発売された復刻版もこの仕様に準じている。また、2010年11月にはメタリック調のカラーリングとアニメ版の配色を再現した2010エディションも発売されている。
なお、「胴体と左右それぞれの腕と脚」という合体形式からしばしば勘違いされやすいが、オリジナル版はスクランブル合体ロボではなく、合体ジョイントの互換性もない。ただし、同じアニマトロンの両腕・両脚同士であれば交換可能で、アニメ版の合体ポジションを再現することができる。
パワーオブザプライム
2017年12月にハズブロより展開(日本では2018年5月)された『パワーオブザプライム』では、同シリーズの大型商品タイタンクラスとして現代風にリニューアルされたアニマトロン5体セットが発売された(単品販売はなく、日本版も海外版と同仕様)。同シリーズの特徴として最初の13人と呼ばれるプライムの1人・オニキスプライムが付属し、プライムコアに変形させてレーザークローのライオンの頭部の内側にセットできる。
G1版に付属していた剣は廃止され、銃の点数も以前より削減されたが、プレダキング合体時の余剰パーツが出ない工夫がされており、前年に発売されたタイタンクラスのデバスターと同様に全高40cmを越える大型商品ながらも豊富な関節の可動範囲を誇る。
メンバー
アニマトロン参謀レーザークロー
CV:ジョー・リー/吹き替え:稲葉実他
ライオンに変形。血の気の多い性格でサイバトロンを嫌っているが、利害が一致した時は共闘することもある。武装は肩のダブルショックガンとソニックブレード。プレダキング合体時は胴体に変形。
砲兵ラムページ
CV:ローリー・ファソ/吹き替え:難波圭一他
原語版ではランページという名称。ジャガーに変形。暴れ者だが、趣味はテレビを見ること。特にロック番組が好き。武装は6万ボルトの電流を放つライトニングライフルと5000℃の高熱を発するヒートソード。プレダキング合体時は左腕に変形。
空中攻撃兵ダイムボム
CV:ローリー・ファソ/吹き替え:堀内賢雄他
原語版ではダイブボムという名称。鷲に変形。ビーストモード時の頭にカメラが仕込まれていて、偵察任務を得意としている。武装は赤外線スコープの付いたレーザーライフルとレーザーソード。プレダキング合体時は右腕と背中の翼に変形。
補給兵タントラム
CV:フィリップ・L・クラーク/吹き替え:島香裕他
バッファローに変形。補給用のタンクを持っている。角から20万ボルトの電撃を放つ。武装は接触反応型カービン銃とエレクトロソード。プレダキング合体時は右脚に変形。
地上攻撃兵ヘッドストロング
CV:ロン・ファインベルグ/吹き替え:喜多川拓郎他
犀に変形。腐食液を出す巨大な角を使った破壊行動が得意。逃げるより戦って死ぬことを本望としている。武装はプラズマガンとスーパーブレード。プレダキング合体時は左脚に変形。
巨重合体兵プレダキング
プレダキングの記事を参照。