概要
旧シリーズから国内では「サイバトロン」の呼称で親しまれてきた、正義のトランスフォーマーたちの軍団の原語名。
昨今のシリーズでは、2007年から公開されている実写映画シリーズを皮切りにオートボットで呼ばれるようになり、名称も海外版が基準となった。
ネットなどでの通称は「ボッツ」。現在サイバトロンは母星の名前として定着している。
原語版での厳密な発音は「オートボッツ(Autobots)」。
『ビーストウォーズ』シリーズでは「マクシマルズ(Maximals)」となっている(ただし、マクシマルズは厳密に言えば、オートボット陣営寄りの新世代とも言える集団であり、オートボットとはまた別の集団である。詳細はサイバトロンの項目を参照)。
それまでは日本語独自の名称として「サイバトロン(Cybertron)」というのが軍団名として使われていたが、2007年に公開された実写映画版以降のシリーズでは、原作に準じて「オートボット」と呼ばれるようになった。
この記事では日本語版でもオートボットと呼ばれるようになった時代から解説する。それ以前はサイバトロンを参照。
実写映画シリーズ
第一作でのメンバーは顔面破壊大帝、悪魔のカマロ、歯の妖精さん、エロ軍医、オォゥ副司令
以下追加メンバー
リベンジ
アーシー×3、双子、歯の妖精さんの弟子、エロ軍医の助手、ディセプティコンから足を洗ったジェット爺さんとラジコン
ダークサイドムーン
赤いベルファボーレ、ラジコンの友人のノートPC、ホイルジャック先生、ドレッドヘア・野球帽・メタボの荒くれ技術者トリオ。以上である。
ちなみにアーシーは、それぞれアーシー・クロミア・エリータワンという名前があるが、実際には3体で人格を共有しているので全員「アーシー」である。
リベンジにてジェットファイアが言うには「どちら(ボッツかディセップか)かは自分で選ぶのだ」とのことで、両陣営に加入審査はない模様。
それを聞いたホィーリーは「じゃあ俺は(ディセップをやめて)アマゾネスにつくぜ(ヘコヘコ)」と第三の陣営に・・・そしてダークサイド・ムーンでは本当にボッツになっている。
ロストエイジ
CIA直属のオートボット討伐隊「墓場の風」に狙われており、前作からはオプティマスとバンブルビー、ブレインズしか生存者がいない(サイドスワイプやディーノなど一部のメンバーは明確な死亡シーンがないため生死不明。だが、ラチェット、レッドフットの件を考えると生きている可能性は低いとみられる)。
新キャラは、
ヘリとヴェイロンの短気な侍、皮肉屋コルベット空挺兵、軍用トラックのデブバレリーナ・・・と、とても少ない。あと何故かおっさん率が高い。
その後援軍として、ドラゴンティラノサウルス、トゲトゲスピノサウルス、お茶目トリケラトプス、双頭プテラノドンの騎士4体が援軍として参戦する。
最後の騎士王
アメリカ軍の特殊部隊「TRF(トランスフォーマー・リアクション・フォース)」に狙われ逃亡を続けている。
新キャラは、
コンストラクティコンモドキ×2、ダンゴムシベスパ、ジャンク屋のおっさん、3匹のチビ恐竜、ソシオパスな執事ヘッドマスター、時を止めるフランス訛りのランボルギーニ、物忘れの激しいボロ戦車、殺人時計、ジェットファイアモドキ、潜水艦、12人のサイバトロン騎士。
今作でトランスフォーマー達は大昔から人類の歴史に関わっていたことが明かされた。
バンブルビー
映画冒頭ではディセプティコンに制圧されつつあるサイバトロン星からオートボット達が脱出する展開が描かれる。
ほとんどのオートボットはG1版デザインを踏襲しつつ、実写映画らしいハイディテールなデザインにアレンジされている。
確認できるオートボットは
の8名+モブキャラ数人。
アニメイテッド
本作ではウルトラマグナスが総司令官の座に就いている。
オプティマスは、地球にやってきた1コント集団の座長という立場。
メンバーは派遣消防車、悪ガキ覆面パトカー、中年救急車、おっとり装甲車、忍者バイク。
他にもアゴが凄いセンチネルプライム率いるエリートガードなどの小隊が幾つか存在する。ジャズはここに所属していたが、自主的に離脱して派遣消防車の部隊に入る。
プライム
セイバートロンでの戦争により、そのメンバーの多くが宇宙の各地に離散したり死亡していたりと歴代シリーズに比べて少人数だが、割と穏健なオートボット。
最近流行の「穏健司令官」コンボイ(ただし英語版の中の人はいつもの人)を筆頭に、リア充のボケ、ラブコメ担当のアーシー姐さん、実写版設定のバンブル、仕事のできる軍医ラチェットが最初期&レギュラーメンバー。他にも「まさかの一匹狼武闘派」の侍ホイジャがたまにゲスト出演し、後にエリートガードの新米スモスク(38)がレギュラー入りする。ビーストハンターズではウルトラマグナスも参戦する。
人間たちにバレないようにひっそりと地球で暮らしているが、一人をきっかけに芋づる式で子供3人に存在を知られるあたり詰めが甘い。そして名古屋大好き。オプティマスも毎日ういろうを食べて頑張っている。
レスキューボッツ
オプティマスのいい考えにより地球の文化を学ぶためバーンズ一家とともにレスキュー活動をしている。
メンバーは赤組な消防車とくそ真面目なパトカーと自然を愛するショベルカーと高所恐怖症のヘリコプター。
アドベンチャー
地球に墜落した監獄船から脱獄したディセプティコンの囚人の検挙のため、バンブルビーをリーダーとして地球に再来。
メンバーは大きくなった黄色いスポーツカー、チャラ男赤スポーツカー、ガチムチな紅一点四輪駆動車、関西弁な小さいドリル工作車、ディセプティコンから鞍替えした緑恐竜。一時期には陽気なスポーツカーが入っていた。
第二シーズンからは、頑固な侍スポーツカーと、その弟子で盗賊上がりのマイクロン二人、芸者なVTOL、そして生まれ変わった司令官が加入。
当初は寄せ集めだったため、チームワークは良くなかったが、メンバー1人1人が失敗や反省を踏まえながら成長している。
サイバーバース
G1と同じくアークの墜落により仲間達が地球で行方知れずになるというストーリー。ただし同作でサイバトロン星における文化を色濃く描いている。
アーススパーク
G1とは異なりメガトロンが主人公たちロビーとモー兄妹の母親であるドット・マルドーと触れ合い改心して元から人類に協力していたオートボットと手を取り合う選択をしたことで数十年前の戦争が終結。
生き残ったオートボットやメガトロンはGHOSTという人間側の対トランスフォーマー組織に所属し、リーダー不在で散り散りになったディセプティコンへの対応をしつつ、地球で産まれたテランと呼ばれる新しいトランスフォーマーの教育も受け持つことになる。一方バンブルビーはとある事情でGHOSTから追われている。(おそらく敵味方に分かれても仲が良かったブレークダウンと一緒にドラッグレースに参加していたことがばれたためと思われ、ビークルモードをフォルクスワーゲンから別種のスポーツカーに変更せざるを得なくなった。)
ロビー&モー兄妹とテラン達5名の味方というポジションだが、今作では上記の通りメガトロンまでこちら陣営のため、第一期終了時点で生き残っていることが判明しているネームドのオートボットはオプティマスプライム、エリータワン、バンブルビー、ホイルジャック、アーシー、グリムロックと十数名はいるディセプティコンより少ない。
シャッタード・グラス
アメコミで展開されるオリジナルストーリー。
善悪が逆転した世界であるため、ここでのサイバトロン(オートボット)は悪の組織である(しかしG1の彼らを知っていると不思議と違和感がない)。
オプティマスプライムに率いられた過激派テロリスト集団だが、強権的なやり口に不満を抱く者や、オプティマスを倒してなり上がろうとする裏切り者も多い(ロディマスとかホイジャとかマグナスとか)。
また、サイドスワイプは上司や戦友を殺され、復讐の為に善玉集団であるこの世界のディセプティコンに鞍替えし、別時間軸から転移してきたクリフ(と漫画の読者)にこの世界のあらましを説明する役を担うことになる。