概要
学名はArchaeopteryx(アーケオプテリクス、ギリシア語で「太古の翼」の意)。
「全長」は1mあるが、これは長い尻尾が数値を稼いでいるだけで本体の大きさはハトと同じくらい。1mある鳥は青サギやサイチョウなんかがいるが、始祖鳥の「1m」は結構小柄なのである。
現在の鳥では消失してしまった歯・前肢の指骨・尾骨を持ち、胸骨などは未発達だった。反面脚は(ダチョウなどを除く)現生鳥類より発達しており、陸上をかなりの速さで走ることができたようである。
翼に関しては、三本の指があるものの、羽毛の付き方などが現生鳥類のものとほぼ同じだった。
しかし現生鳥類では翼を動かすための大胸筋とそれを支えるための竜骨突起が発達しているが、始祖鳥には竜骨突起がないほか、肩関節の可動域が狭かったことが肩周辺の骨の付き方からわかっている。
したがって、自らの力で羽撃いて飛翔するのは難しく、非常に高度な滑空飛行をしていたと考えられている。
長い尻尾にも幅広の羽根がついており、これも飛行能力を高めていたようだ。
化石は奇しくもチャールズ・ダーウィンが『種の起源』を発刊して2年後の1861年に発見され、ダーウィンの信奉者トマス・ヘンリ・ハクスリーはこの動物を爬虫類から鳥類への進化の証拠とした。ダーウィン自身は増刷で「奇妙な鳥」と記述している。
ちなみに始祖鳥という名前は全ての鳥類の始祖と考えられていたため。しかしその後、より古い時代の地層から現生鳥類に近い動物の化石が見つかっており、始祖鳥は現生鳥類の直接の祖先ではなく、子孫を残さなかった遠い親戚であると見られる。
日本では始祖鳥というあまりにもわかりやすい名前な為か、(鳥類の祖先と見なされていた時期の生物のテストでは出題される事が多かった。
これを読んでいる人の中にはテストで正式名称である「アーケオプテリクス」を書いて×になった事に納得が行かなかったという人も多いのではないのだろうか?(尤も、喩え話をすると世界史のテストでアレクサンダー大王を「イスカンダル」というマニアや海外の人以外には通りの悪い表記を書くようなものなので×を食らっても仕方ない…のかもしれない)
古代王者恐竜キング
アーケオプテリクス名義。
目覚めよ!新たなる力第1紀で登場した「始祖鳥のまもり」に登場。毒などの状態異常を回復するほか、体力も回復してくれる。ただし、状態異常にならないとこのわざは発動しない。
ちなみにDS「7つのかけら」では参戦が間に合わず、ラエリナサウラがこの役。始祖鳥自身はクリア後のサブイベントで必要な「シソチョウの化石」として登場。
二つ名は「始祖鳥」。凝った二つ名の多い本作にあって、製作陣もついに匙を投げたのかというくらい捻りがない。
始祖鳥をモデルにしたキャラクター
古い想像図では爪があるカラフルな翼(黄緑青)を持った歯がある鳥として描かれており、それをモチーフにしたキャラクターが多い。
近年では羽毛恐竜寄りに想像図が描かれるようになり、羽色も色素の痕跡から褐色や黒色であったのではないかといわれているが、令和になってもまだまだ一般化していない。
特撮
- リトラ(ウルトラQ)
- ヒドラ(ウルトラマン)
- テロチルス(帰ってきたウルトラマン)
- ハネゲルゲ(超人バロム・1)
- バード・ドーパント(仮面ライダーW)
- ニンポーラー(電子戦隊デンジマン)
- シソチョウシンカ(科学戦隊ダイナマン)
- WWワリッチョ(激走戦隊カーレンジャー)
- 賢神トリン(獣電戦隊キョウリュウジャー)
ゲーム
その他
関連イラスト
関連タグ
アーケオプテリス→一字違いの古代の植物