概要
フクイプテリクスは、白亜紀前期に生息した原始的な鳥類のなかま。この時代としては最古級にあたるとされ、現生のハトと同じくらいの大きさだったという。
2013年、手取層群で日本初となる関節がつながった立体的な状態で保存された鳥類化石が見つかり、重点的に研究した結果、いくつかの独特な形状が見られた。そのため、新たな分類群が作られることに。
それをもとに2019年に Fukuipteryx prima と記載された。直訳すると「原初の福井の翼」となる。
上腕骨近位端の丸い凹みや上向きに湾曲した上腕骨、後方がパドルのようになっていて尾椎骨と融合した尾端骨が特徴。