概要
「滑空」(gliding)は、空を滑るように飛行することである。
航空機であるグライダーやハンググライダーやパラグライダーなどによる降下飛行を指す「滑空」は、地表に対してある傾斜で降下する飛行状態あるいは空中滑走のことである。飛行機のように固定翼をもつが、推進のための動力は持っていないため、上昇気流を利用して上昇したりする。
鳥類の「滑空」としては、始祖鳥などは現生の鳥のように自由に空を飛び回る能力がなかったようで、その飛行は木の上から広げた翼を動かさないで飛んだりしていたと考えられている。
現代では、ムササビやモモンガなどは四肢の間などに発達した皮膜の翼を使って「滑空」している。トビウオなどは胸びれや腹びれや尾びれが発達して翼の役割を果たしている。トビガエルは指の間にある飛膜が、トビトカゲは脇腹に生えた翼のような飛膜が発達している。クエネオスクースなど似た滑空方法を持った古代爬虫類も確認されている。
また、四肢が存在せず飛膜を張れないトビヘビは体を扁平にする事で滑空する術を獲得した。
滑空する生物
哺乳類
爬虫類
- トビトカゲ
- トビヘビ
- トビヤモリ
鳥類
両生類
- トビガエル
魚類
- トウザヨリ
- トビウオ
無脊椎動物
- トビイカ
古代生物
植物
- ハネフクベ