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概要

CV:ダラン・ノリス/吹:増谷康紀

ディセプティコン軍医を務める赤いボディのトランスフォーマースポーツカーに変形する。

初登場は第10話。助手のウォーブレークダウンと共に、メガトロン治療の名目で呼び寄せられた。

原語版での名称はノックアウト。諸事情により日本での彼の呼称は「メディック~」と改められているが、先行して原語版を観ていたファンが多いのと、如何せん長ったらしいせいか単にノックアウトと呼ばれる場合が多い。

人物

一言で表すなら、台詞がウザい・仕事しない・勝手に出歩くの3拍子で、さらに騒ぎを起こしがち。TFシリーズ屈指の愚か者で有名なスタースクリームですら怒り、お仕置きを受けたほど。

そのうえゲ医♂の称号すら(無論公式ネタではないのでご安心を)賜っている辺り、色んな意味で只者ではない。

ナルシスト

トランスフォームした自分の姿(スポーツカー)を気に入っている。

初登場時にはスタースクリームに機動力のある航空機ではなく、空を飛べない車を選んだ事を「ミスだ」と咎められるも「タイヤで地面を走るのも素晴らしいものです」と言い返したりするなど、彼なりに美感には拘りを持っている。

それ故にボディに傷を付けられると激怒するが、後述のスタースクリームによるお仕置きや相棒であるウォーブレークダウンの攻撃の巻き添え、更にはオプティマスプライムによりドアを剥がされたり電車に轢かれた直後にグレネードの解体を命じられて爆発に巻き込まれたりと損傷率は地味に高いのではないかと考えられる。

日米版共にキザで気取った台詞回しが多く、日本版では自身を何かにつけて「美しい」「美しく」と形容し、逃走時の捨て台詞も「アデュ~!」だったりする。

サボリ癖

肝心の働きぶりは視聴者の方々から「働け軍医」だの「軍医仕事しろ」だの言われてしまうほどロクに仕事をせず、不真面目なサボリ癖の持ち主で、人間の走り屋に混じって峠を攻めるのに興じてすらいるのだから始末に置けない。

しかも「治すより解体の方が専門でねチュイイイイン」と医者にあるまじき発言をしたり、スペースブリッジの爆発に巻き込まれ瀕死の重傷を負ったメガトロンを前にして「助手がいないとできそうにありません」と匙を投げたりと“闇医者”の肩書きの通り医者としてはまともではない(ただし後者においては我々から見ても酷い有様だったので、そういうのも無理はない)。ただ、メガトロンの腕を一度切断してからまた接合したり、スタースクリームにトランスフォームコグを移植したりするなど、軍医としての腕は確かな様子(事実この二名は術後の後遺症はなかった)。

更に人質をとってオートボットを罠にかけるも、助手の戦闘中に逃走したり、その理由はボディに傷が付きそうだからなど、やる気があるのか無いのかさえ分からない。

忠誠心の低さ

主君メガトロンに対する忠誠心も怪しく、メガトロンが機能を停止し一時的にリーダー不在となり、スタースクリームがディセプティコンを掌握しようとした際にはちゃっかりと副司令官の称号を得るべく擦り寄う世渡り上手っぷりをみせる。

しかし、メガトロンが復活するやいなやスタースクリームを即座に見限る狡猾さも持っており、メガトロンを陥れる事に固執し続けるスタースクリームを諌める発言をするなど、相手の実力を見極める事にも長けている。

調子に乗ってオートボットに返り討ちにされるあたりアホの子だが、決して愚か者ではない。

表立った裏切行為などはせず、どちらかといえば楽をしてできるだけ良いポジションを手に入れたいという日和見主義な道楽者の一面が行動にも表れている。

敵を作らない立ち回りも、そのあたりに由来するのだろう。

スペック

第5話「爆裂変形! スペースブリッジ攻防戦」におけるスペースブリッジの攻防戦により重傷を負ったメガトロンや、その後いろいろあって復活したメガトロンにフルボッコにされたスタスクを治療しスパークを繋ぎ留めたり、第15話「死霊変形! スカイクエイクふたたび」でオプティマスプライムに吹き飛ばされたスタスクの腕をちゃんと修復するあたり、技術はまともに持ち合わせているのだろう。

だが、アイキャッチで表示される彼のステータスは

  • 体力:5
  • 知力:6
  • 速度:8
  • 耐久力:5
  • 地位:7
  • 勇気:4
  • 火力:5
  • 技能:5

と、医者にしてはあまりに低い技能値で、やはり怪しい。助手のはずのブレークダウンと大差ないっていうか完全に同レベルって一体どういう事だ。

戦闘時には先端部に電気ショックで相手の動きを封じる機能が付いたロッドのような武器を持って戦う。日本版ではアームズマイクロン「グラ」という玩具がある。

また、腕を解体用のドリル電動丸鋸に変形させる事も出来る。

戦闘力自体は高くないが、動きは素早く、背後など死角からの攻撃を繰り出す。

特に相棒のウォーブレークダウンとのコンビーネーションは抜群(?)であり、時折誤って攻撃されたり攻撃したりしている。

人間関係

助手のウォーブレークダウンとは、pixiv内の関連イラストでコンビのイラストも多く投稿されている。(腐向けでは軍医のゲイ発言に対し、助手がツッコミに回る場合も確認されている)

一時はどこかのニューリーダーと同じ地位に就いた彼であるが、ウォーブレークダウンとの間に大きな上下関係があるような描写はない。

ウォーブレークダウンが拉致られた回や死亡した回には登場すらしなかったが、やはり彼の死亡には思うところがあったようで、原語版にはウォーブレークダウンが持つボディ磨きの腕前を惜しむ台詞があり、ウォーブレークダウンを実験材料にした上にボディへ脳を移植したサイラスブレークダウンが現れた際は嫌悪感と怒りを露わにしてメガトロンへ「友の仇」として処刑を進言したほどであった。

そのサイラスが任務に失敗し、メガトロンの判断でノックアウトへ実験体として提供された際には「ファイバーもその新しい目玉も残さず調べつくしてあげましょう」と嬉々として皮肉を浴びせ、闇医者たる所以を見せつけた。

ちなみにサイラスがノックアウトに接触した際、ウォーブレークダウンの変化を一目で見抜いており、ブレークダウンが生きているのではと声をかけた際に笑顔を見せたが、その姿を見た瞬間に表情だけでなく声のトーンまで変化している。

ちなみにスタースクリームとはよくつるんでおり、愚痴に付き合ったり共謀してメガトロンを抹殺しようとしていたものの、特段仲が良いというわけではない。

ビーストハンターズ

以下、日本未放映の第3シーズン『ビーストハンターズ』のネタバレ注意

登場話数が意外と少なく、出る時は出るが、出ない時はとことん出ない。

第60話ではサイラスブレークダウンを合成エネルゴンの実験台にしており、「抵抗がないわけではないが、こいつを同じ目に遭わせてやればあの世のブレークダウンも喜ぶだろう」という主旨の台詞がある。

スタースクリームに唆されて戦艦ネメシスの艦内をバイオハザード状態にしてしまった時は、死を覚悟して2人でお互いを褒め合っていた(その後すぐにスタスクに裏切られたが)。

この時かつてサボりがてらにドライブインシアターでホラー映画を見ていた事もバラしてしまっている。

本人はショックウェーブの登場により今まで以上にこき使われるようになったと不満タラタラで、第64話で捕虜兼協力者であったラチェットに愚痴っていた時にうっかり「プレダコン計画殲滅は自分達の仕組んだ罠だった」と暴露してしまい、結果としてプレダキングが離反するきっかけを作ってしまった。

最終回でのネメシス内での戦いでは、愛用の研磨機を確保すると即座に戦線を離脱。

オートボットがネメシスを制圧し、サイバトロン星を再生させるとちゃっかり「私は常に勝者の味方です」とのたまい鞍替えを図ったものの、エイペックスアーマーを装着したミコにノックアウトされた。

シリーズ最終章となる『プレダコンライジング』ではオートボットの捕虜にされており、スタースクリームの乱入を受けて再びディセプティコン側へ付くも戦局を見計らってスタースクリームを裏切り、再びオートボット側へと寝返る。

その後も最後までちゃっかり生き延びているあたり、やはり只者ではない。

アドベンチャー

設定としては『プライム』の続編に当たる『アドベンチャー』では、アニメに登場しない日本独自の玩具限定キャラクターとして登場している。

結局ディセプティコンをやめられずに投獄されたものの、仲間のパーツを強奪してブラッディノックアウトへと自らを強化し、脱走。

ナルシストぶりも健在ながら、ドレッドウィングの蘇生やネメシスプライム(『プライム』に登場した人造TFとは別人)の誕生に関わったりと、玩具限定キャラクターの設定の大元に関わる等、本編の裏側でとんでもない役割を果たしている。(海外の説明ではないので注意)

玩具は『ビーストハンターズ』放送時に海外で発売されたノックアウトの色違い。

IDW

アメコミで刊行されているIDWG1シリーズにもウォーブレークダウンと共に登場。こちらの世界では惑星スピーディアに暮らしスピーディアヘ外交使節へと来たウィンドブレードスタースクリームに高圧的に接し戦後のサイバトロン星の評議会に加わる事をかけたレースでウィンドブレードに勝負を挑むも敗れその後はウォーブレークダウンと共に評議会のメンバーに加わった。

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