概要
CV:/吹:柚木涼香
『超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム』に登場するディセプティコンの女追跡者。スペルは「Airachnid」。
名前の由来は空を意味する「Air」と蜘蛛型動物という意味の「arachnid」。
一応ディセプティコンに属しているが基本的には単独で行動しており、地球にも本隊とは関係なく単身飛来。その後ウォーブレークダウンに連れられてディセプティコン本隊に復帰したがエアラクニッド自身は不本意だったらしく、ディセプティコンはブサメンばかりと陰で罵っていた。
同じく女性でオートボット戦士のアーシーとは過去に因縁を持つライバル関係である。
能力
ロボットモードでは、背中から蜘蛛の脚が生えた人型と、アラクネのような下半身が蜘蛛型の姿に変身する。腕から粘着性の糸の塊を飛ばして相手の身体の自由を奪ったり、蜘蛛女時には体をドリルのように高速回転させて地中に潜る事が可能。多彩な機能を活かしたトリッキーな戦闘を得意とし、相手を巧みに罠にかけていたぶる嗜虐趣味を持つ。趣味は仕留めた獲物の頭部を収集する事であり、自分の宇宙船(まだローンが残っていたらしいがジャックに爆破された)にはコレクションが展示されていた。
登場からしばらくの間はビークルモード無しで活動していたが、例のごとくファウラーの乗っていたヘリコプターをスキャンして空を飛べるようになる。元のヘリと随分形が違うが、気にしてはいけない。
人物像
本作ではスタスクの持病に罹患しており、メガトロン不在の隙にディセプティコンの乗っ取りを企んだが、メガトロンの忠臣・サウンドウェーブにぶちのめされ失敗。
更にその不忠っぷりをチクられて33話にてメガトロンから抹殺されかかったが、刺客として送り込まれたウォーブレークダウンを返り討ちにして遁走。
その後インセクティコンを部下にして大攻勢へと打って出たものの、そこへ現れたアーシーと戦闘になり、戦闘中誤ってインセクティコンの休眠カプセルへと閉じ込められてしまった。その後オートボットの基地へとカプセルごと回収、保管されていたが………。
虫に変形して声が加藤賢崇のトランスフォーマーを従えている点は『アニメイテッド』にも通じるところがある。
なお、わかりづらいが切れ長に見える紫色の目は昆虫のような複眼であり、他のキャラと違って瞳はない。金と黒と紫を基調としたカラーリングは、前出のブラックウィドーのカラーリングともインセクトロンのカラーリングにもとれる辺り秀逸である。
担当声優
日本語版CVは大方の予想通り、ブラックウィドーやブラックアラクニアでお馴染み柚木涼香。
その二名とは名前が異なるが、やはり蜘蛛のトランスフォーマーに縁があるらしい。
というより音響監督がどちらも岩浪美和であり、そういった縁を考えて起用したと思われるが。
原語版の外道悪女キャラに加えて、日本語版では「語尾が『ッシャ』」「面食い」「独り言が多い」「自分を『ちゃん』付けするぶりっ子」「元ヒロインのヨゴレ」という強烈なキャラ付けがされており、デ軍のリアクション芸人と合わせてデ軍のネタ枠を賑やかしている。
若くて人間のボーイフレンド・ジャックが出来たアーシーに激しく嫉妬心を燃やすエアラクニッドちゃん。そのうちブチ撒けないか心配されている。
ただふざけているだけにも見えるが、見方によっては口数の多いサイコパスにも聞こえる部分も多い。これは本作のディセプティコンに共通する要素で、同じところではハードシェルがそれにあたると言える。
ビーストハンターズ
※以下、海外展開『ビーストハンターズ』のネタばれ注意※
オメガワン陥落後デ軍にカプセルを回収され戦艦ネメシスで保管されていたが、60話でテラーコンと化したサイラスブレークダウンがカプセルを壊したために復活。
サイラスブレークダウンをまたもや返り討ちにするや否や持病を再発、艦内のインセクティコンを率いてクーデターを起こしたが、またしてもサウンドウェーブによってサイバトロン星の衛星(月)へとインセクティコンもろとも追っ払われてしまう。
しかもこの時サイラスに咬まれていた為、エアラクニッド自身もテラーコンと化しており、一緒に飛ばされたインセクティコンを文字通り貪り喰らうというショッキングな末路を迎える事になる。
なお、プライムシリーズ最終作となる『Predacon Rising』がテラーコンの根源ことユニクロン絡みという事で、ファンの間では再登場とアーシーとの決着が期待されていたが、実現する事はなかった。
因みに、プライムの続編の『トランスフォーマーアドベンチャー』では彼女自身は登場していないが彼女と同じボディのディセプティコンがモブキャラで登場している。(マイクロンの章3話参照)
ONE
演:ヴァネッサ・リグオーリ/吹:柚木涼香
「蜘蛛は瞬きしません」
CGアニメ映画『トランスフォーマーONE』に登場。アメコミなどでその後いくどか登場していたものの映像作品では実に11年ぶり、それもスクリーンでの復活となった。
オートボット・ディセプティコンが結成される前の時代を描いた本作では、当時のプライムであるセンチネルプライムの腹心を務めており、ドローンに似たエイリアンヘリコプターに変形する。忍者のような身のこなしや、蜘蛛のような足を使いこなした格闘を得意とする。
蜘蛛の足を生やした黒いスマートなシルエットは過去作と共通するが、過去作のブラックウィドーの設定と同様複数の目を備えた設定になっており、さらに後頭部にはおぞましい数の複眼が存在しなかなかグロテスクな様相になっている(集合体恐怖症の方はマジで注意)。但し、複眼を開いている間は前が見えないデメリットが存在する。
吹き替えについては、過去作でエアラクニッドを演じた柚木氏が続投する事が発表された。柚木氏は2023年に『ビースト覚醒』のナイトバードや『アーススパーク』のエリータ-1の吹替を担当していた為、トランスフォーマー作品に2年連続の出演となった。ただし柚木氏が蜘蛛のキャラクターを演じる際のキャラ付けとして特徴的だった語尾の「~ッシャ」がなく、コミカルさがあった過去作のエアラクニッドとはかなり印象が異なる。
第1弾トレーラーの時点から謎の8本足のTFが少しだけ映っており、これが別人なのか彼女なのか不明だったが、海外の今後販売予定の玩具情報からエアラクニッドであることが判明、意外な登場にファンを騒然とさせた。