私も行って、概要を書いてきます!
サイバトロンといえば、『トランスフォーマー』シリーズ内における正義の組織であるが、初代アニメの『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』及びその続編『2010』では正義の味方とは思えない過激な言動がかなり目立つ。中でもクリフ、アイアンハイド、そしてコンボイが有名でメインカラーが赤色なことから、この通称が生まれた。
転じて他版権作品でも一応味方自営であるが過激な言動をしているキャラにもつけられることがある
もういい!もうたくさんだ!その一例を紹介する!
(ハウンドが偵察に行くと言うのに続いて)「私も一緒に行きます!私も行って、デストロンの奴らを2、3人血祭りにあげてきます!」
(スタースクリームを「後ろにコンボイがいる」と言って騙した後に)「どこでもないのさ!相変わらずバカな奴だよ。まだこんな古臭いトリックに引っかかる奴なんてお前ぐらいしかいないぜ!」
「デストロンめ、よぉーし引きずり降ろして細切れにしてやる!」
「この卑怯者共めが!一人残らずスクラップにしてやる!」
「かかってこい!今日という今日はスクラップにしてやる!」
「今日こそデストロンをクズ鉄の山に変えてしまおうぜ!」
「スタースクリームの奴を離陸する前に叩いとこうぜ!」
(敵対する人間に対して)「戦車をクズ鉄に変えてやるぜ!」
(敵対する人間に対して)「一言命令してください司令官!そうすれば……!」
「一体いつになったらあのクソッタレ共に総攻撃を仕掛けるんです!?」
(メガトロンに対して)「お前は歳を取り過ぎた時代遅れのロボットだ!スクラップが似合うぞ!」
「もういい!もうたくさんだ!ダイノボットを破壊する!」
「相手は温かい血の流れた生き物だ。デストロンのような冷たい鉄の塊と一緒にしてはならんぞ!」
「よかろう。しかし私一人で逝くのは寂しい。是非とも道連れが欲しいんだがな。デバスター、お前も一緒だ!」
(パーセプターに反感を持つゴングに対して)「やめないかゴング!いい加減にしろ!今度パーセプターを侮辱してみろ!この私が黙っていないぞ!」
「撃って撃って撃ちまくれ!」
(敵対した人間の老人に対して)「チャムリー卿!壁飾りになるのは果たしてどっちかな!?」
(チャムリー卿を追い詰めながら)「我々の求めていた獲物はこっちなんだ!」
一体いつになったらほかのメンバーについてを紹介するんです!?
サイバトロンであるにもかかわらず物騒な物言いをしているのは何も例の3人だけではない。
マイスター副官
「今日という今日は息の根を止めてやる!」
ホイルジャック
「いやぁクズ鉄になるのはどっちかな?このマグネット砲弾を受けてみろ!」
インフェルノ
(基地で暴れたクレムジークに対して)「なぁんて奴だ、装置を粉々にしやがった。もう我慢できないぞ!捕まえるのが無理なら撃ち殺してやる!」
ワーパス
「そんなのデストロンの仕業に決まってまさぁ!さっそく奴らの隠れ家を襲いましょうよ!」
「こうなったら皆で乗り込んでって、あの爺さん(チャムリー卿)を痛い目に遭わせてやりましょうや!」
バンブル
「やったやった!もう最高だもんね!メガトロンのやつ自滅しやがってんのざまあみろ!今度こそ奴もおしまいですよ!」
「一思いにボディを破壊しましょうよ」
(パーセプターに反感を持つゴングに対して)「いい加減にやめないとゴング、代わりにオイラが相手になるよ!」
「ははは!ジャガー君、そこで永遠に冷たくなってな!」
ゴング
(ドラッグに対して)「口を結んでろ!さもないとオーディオ装置を引っこ抜いちまうぞ!!」
トレイルブレイカー
(メガトロンが「部下の代わりなどいくらでもいる」と言ってスタースクリームを見捨てて逃げようとした結果、川に部下共々流されるのを見て)「ざまあみろ!血も涙もないこと言うから罰が当たったんだ!反省しろよ!わはははははは!(周りの仲間も大笑い)」
ラチェット
(治療を急かすアイアンハイドに対して)「怪我人は黙ってろ、発声回路切っちまうぞ」
(頑固なゴングに対して)「では名医の診断を発表しよう。いいから黙って乗れぃ!」
プロール
(サイバトロンXに対して)「ええいさっさとくたばってしまえ!」
トラックス
「彼の髪の毛一本でも傷つけてみろ!このオレの手で貴様をスクラップにしてやるからな!」
ストリーク
(スナールを取り押さえようとするアイアンハイドに)「手を貸すぜアイアンハイド。何やってんだしっかり押さえてろ!ああ、もう邪魔だ!どいてろ!」
「ホントの戦いなら、粉々にしてやるんだが…(ダイノボットが吠えて)ああ、嘘…(汗)」
チャージャー
「かつてはメガトロンの首だったはずの金属の塊を蹴っ飛ばして、サッカーでもして遊ぼうじゃないの!」
ランボル
「上等だ!ケンカなら俺にまかせな!」
「しょうがない、パンチだけで我慢してやるか」
(スタースクリームを海に落とした後に)「ヘィ!ハハハッ!そういえば、スタースクリームの奴泳げたっけか?」
パーセプター
「ダイノボットはちょっと幼稚で野蛮だけど、サイバトロンの一員なんだよ」
(ダイノボットの中で一番頭が良いと言うグリムロックに対して)「ああ、そいつは認めるともグリムロック!でもねぇ、ダイノボットの頭そのものが少し弱いからねぇ」
スラッグ
「では俺たちデストロンにもっと酷いことしてやる!仕返しだ!!」
グリムロック
「そうだ!そうだ!そうだ!デストロンを粉々に砕くのだー!!」
シルバーボルト
「デストロンのクズ共を叩き潰すんだ!」
サンストリーカー
「いつかこうなる事は分かってたんだ!人間なんて信用できん!下等な生命体に過ぎないと私は言ってただろう!」(その発言に対してバンブルは「いいや、オイラはそうは思わないけどな。オイラの親友は人間だぜ。」と、人間達を親友であると反論している。)
ロディマスコンボイ
「その時は、生き残ったデストロン共を全員鉄クズに変えてやる!」
「武器を持たない者を撃ちたくないが仕方ない!やめろー!本当に殺すぞ!!」
(喚くブラーに対して)「異常なのはお前さんの頭じゃないのか」
ウルトラマグナス
(宇宙ペストに感染し)「ロディマスのひよっこ野郎はどこだ!!ぶっ殺してやる!!」
スプラング
(「降伏した相手を撃ってはいけない」という協定に関して)「あぁ、その協定ならよーく知ってるぜ。だが守る気はサラサラ無いんだ」
(ダイノボットたちはどうしたんだと言うロディマスに対して)「頭がおかしくなったようですね、オツムがあればですけどね!」
スカイリンクス
(おたくも見かけはダイノボットだろと言うシックスガンに対して)「頭きたぞぉ!俺をおつむの弱い奴らと一緒にするとは、こんな調査は断固として拒否する!実にもってけしからん!」
と、これだけ挙げても氷山の一角に過ぎず、とにかく敵であるデストロンを異様なまでに罵倒したり、それだけでなく時としては仲間やサイバトロンに敵対する人間達にさえも上記のような過激な言動を浴びせる場合もある。
上記に挙げたセリフの中でクリフ、アイアンハイド、コンボイ、インフェルノ、ワーパスといった主に赤を基調としたボディを持つキャラクターが発言している為、「サイバトロン赤組」と呼ばれることも。
補足するとパーセプターも赤いボディだが、上記の発言以外特に過激な発言はなく、どちらかと言えば彼は「絶叫要員」としてネタにされている。
この卑怯者共めが!一言残らず余談を言ってやる!
実は、日本語版での上記のセリフの一部は原語版の直訳とは異なる。なんと、英語版では無難なセリフが訳者や声優のアドリブによって、より過激なニュアンスのセリフにされてしまったこともある。
こういった過激な言動は初代だけでなく、次回作の『2010』を初め、後年の『トランスフォーマー』シリーズにも(悪い意味で)見事に受け継がれてしまっている。戦い方にも効率性と感情が非常に良く込められており、そんな彼にはPixiv上にて栄誉ある称号が与えられた。
そしてデストロンがアメリカの規制上「人間を殺さない(殺せない)」(映像には描写されていないだけで、デストロンの行動によって少なからず人間が死んでいる可能性が高いと考えられるシーンは何度かある)ことや、「自然と環境に優しいエネルギーだけを強奪する」など加減をした悪事を見せることが目立つため、ファンによってこの点が強調されてしまったのが原因である。
この影響もあってか、善悪が反転した作品『シャッタード・グラス』では両軍とも「違和感がない」と言われてしまうほど。
ただこれは先に述べたようにファンから強調されたことであり、実際はデストロンの方が当然明確な悪事を働いていることがほとんどである。サイバトロンや人間との約束を破って自身の利益のみを追求したことも一度や二度ではない。
要するに「私にいい考えがある」と同じく強調されたイメージが独り歩きしすぎているだけという実態があることは理解すべきである。
一言原因・背景を言ってください司令官!そうすれば……!
サイバトロンのトランスフォーマー達がここまでデストロンを憎むのは、彼らによって故郷であるセイバートロン星を著しく荒廃させられたためで、コンボイに至っては恋仲を殺されかけて(というかアルファートリンがいなければコンボイ含めて死んでいた)いる。
そもそもネットスラング的にデストロンが美化されているだけであって、メガトロンでさえも本編では小物な一面をしばしば見せている。第一にメガトロンの作戦そのものは大抵地球や宇宙のためになっていないことが多く、憎まれるのは仕方のないことだろう。
そもそも海外のドラマでは主人公はヒーローであっても俗っぽい一面を持っており、「ヒーロー(主人公)は新品のシーツのように潔白・紳士であるべき」という価値観は日本によるものが強い。様々な個性が寄り集まるのは軍隊としては当然と言える(実際サイバトロンは過激なメンバーだけではないし、ビーチコンバーやシースプレーなど自然を愛する穏健派も居る)。
さらにデストロンのこういった悪の組織らしからぬ描写はテレビ版のみに限られる。
日本では公開されていないコミック版や『ザ・ムービー』では、躊躇なく人間達を虐殺し、醜い仲間割れを起こす事もしばしば(オートボット側もよく起こす)あり、デストロンが普通に悪役している。
(テレビ版の場合は玩具の販促も兼ねている為、「キャラを不用意に死なせると困る」という大人の事情もある)
また、そもそもこれらはあくまでトランスフォーマーファンによるジョーク的な意味合いの強いネタである。が、残念な事にネタではなく本気でサイバトロンを邪悪な存在とみなす心無いファンも多く、それ故に一部のファンには蔑称と捉え嫌っている人も多い為に不用意にこの用語を使うのは控えるべきであろう。
サイバトロンにはサイバトロンの魅力が、デストロンにはデストロンの魅力がそれぞれ存在することを忘れてはならない。
なので最後にこれだけは言っておこう。
「サイバトロンは『正義』と『平和』を愛するトランスフォーマー達である。決して正義(笑)とか平和(笑)とか言わないように」
チャムリー卿!関連イラストを先に投稿するのは果たしてどっちかな!?
関連タグの奴を離陸する前に叩いとこうぜ!
- トランスフォーマー サイバトロン(オートボット) 赤 レッドヒーロー
- サイバトロン破壊大帝 顔面破壊大帝
- 鬼畜ヒーロー 破壊大帝 罵倒 血祭り だいたいあってる これはひどい
- 俺の知ってるのと違う キャラ崩壊
しょうがない、似たような物も入れてやるか