トラックス
とらっくす
CV:マイケル・マコノヒー/吹:速水奨、江原正士(19~26話,39話,45話)、片岡弘貴(35話)
初代アニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』ではサイバトロンの戦士。シボレー・コルベットC3に変形する。ロボットモードよりビークルモードでいることを好む。
一人称は最初の「俺っち」、自己紹介時の「私」、通常の「俺」、ブロードキャストVSサウンドウェーブのみ「僕」、と公式で揺れている。
人間とその文化を愛する心優しい戦士で、自動車泥棒のラウルとは共に事件を解決したことで親交を結んだ。性格はナルシストで、自分のビークルモードを美しいと思っており、車体を傷つけられることを嫌う。そのため車泥棒にタイヤを撃たれて衝突事故を起こした時は「ボンネットが……俺の美しいボンネットが……」と嘆いた。
目立ちたがり屋でもあり、第45話「ホイスト ハリウッドへ行く」では同じサイバトロンのホイストが映画に出演すると聞いて、他の目立ちたがりメンバーと共に撮影所へ押しかけていくこともあった。また、この回でも壁とキスをしたため、ボンネットがひしゃげてしまい、嘆いている。
フリーダムな行動が目立つものの根は真面目であるため、ラウルがどこからか車のパーツを持ってきた際は不審がり、ブロードキャストが美女にうつつをぬかしかけた際は咎めたりしている。
主な武器は相手の視界を奪うブラックビームガンと、肩部のミサイル2基。また、車体から翼を展開した第3形態・フライトモードに変形し、音速に近い速さで空を飛ぶことも可能。スピードこそ超音速で飛行するジェットロンに及ばないながらも、機動性に関しては彼らのお株を奪うとも言われており、エアーボットが誕生するまでの間、サイバトロンで数少ない航空戦力の一翼を担っていた。なお、搭乗者に対する配慮はほぼナシ。
「ぼやかないで、我慢我慢!」
ちなみに後述の『バイナルテック』でのプロフィールにて、ロボットモードでの飛行能力はない事が判明している。
『ダイアクロン カーロボット』シリーズの流用品だが、本来のカラーリングは赤であり、欧州ではこのカラーリングのまま『トランスフォーマー』として発売されていた時期もあった。後にこの「赤いトラックス」は、サイバトロンの女性戦士・陸空戦闘員ロードレイジとして新たなキャラクター設定を与えられ、通販サイトe-HOBBYにて限定販売された。
2015年9月には『マスターピース』シリーズで製品化され、劇中のロボットモードと実車に忠実な造型が再現されている。旧版にはない特徴としてフライトモード時は垂直尾翼が展開し、劇中でビークルモード時に一度だけ使用したレーザー砲もナンバープレートを外した位置に取り付けられる。更にラジカセモードのブロードキャスト及びラウルのフィギュアが付属しており、スタンドも入っているためフライトモードで飾る事も可能。
後にロードレイジも同年10月に発売され、顔・胸・太ももが女性らしいデザインとなり、手持ち武器も玩具準拠のデザインに改められた。同型機の貴重な男女として、細かいパーツにも差が出ている。
玩具シリーズ『バイナルテック』ではコルベットC5に変形する。トランスフォーマーの身体を蝕む宇宙錆・コズミックルストに侵されたトラックスが「バイナルテック計画」により新たなボディを得て生まれ変わった姿。
相変わらずボディに傷が付くのを嫌っているが、サイバトロンで数少ない航空戦力としての責任感から、危険な戦地に赴く事を選ぶ。ビークルモードに対して並々ならぬ愛着を持ち、それが弱点とされていたが、防御力を大幅に上げるフォースフィールド技術を獲得。より戦闘に集中できる様になったらしい。武装もLS6エンジンが変形するブラックビームガンと肩部の熱感知焼夷ミサイル2基に加え、腕部には新たに伸縮式の2連プラズマショットガンが内蔵されている。
ロボットモードでの飛行能力が備わったためフライトモードは削除され、翼なしでも飛べる様になったが、彼自身の美意識の問題から、ビークルモードでは飛びたがらない。
機能性色素コーティングの採用によりボディのカラーリング変更やカムフラージュが可能で、玩具も通常のイエローバージョンと、アニメでお馴染みのブルーバージョンが発売。更に後者にはボンネットに貼り付けるファイアパターンのステッカーも付属している。後に発売された同シリーズのラヴィッジは本製品の仕様変更品である。
実写版4作目の『ロストエイジ』に登場。反トランスフォーマー組織KSI(Kinetic Solutions Incorporated)が開発した人造トランスフォーマーであり、シボレー・トラックス(Chevrolet Trax)に変形する。
日本語表記ではあたかも前述の同名キャラクターのようにも見えるが、G1トラックスの英語綴りが路面のタイヤ痕を意味する「Tracks」であるのに対して、本作ではモデル車に準じた「Traxes」なので完全に似た名前の別キャラクターである。
※玩具では『KSIセントリー』名義で販売されている
人造トランスフォーマー第一号機スティンガーの量産型であり、国防に向けての量産が進められていたが、ガルヴァトロンの反逆と同時にディセプティコン側に就いた。
CV:保志総一朗
『キュートランスフォーマー』第9話のゲスト。G1同様ナルシストで、喋りながらいちいちポーズを取るなどキザな立ち振舞いが目立つ。また、前述のボンネットに対する強いこだわりからか、ポージングの度にボンネットをキラリと輝かせる。
オプティマスの指示で「クソゲーの共通点」について調査していたらしく、自身が発見した4つの条件を発表し、『コンボイの謎』がクソゲーか否かを判別することになる。共通点の内容はそれぞれ「ひたすら単調でメリハリがない」「バグが多い」「グラフィックやBGMが酷い」「難易度が高くクリアできない」というものだったが、いずれもオプティマスのポジティブな解釈で非該当とされた。
議題パートでは、事前に用意したカンペを確認しながら発言していたが、直ぐにバレてオプティマス達に指摘された。
IDW社から刊行の『ALL HAIL MEGATRON』では、武器を持った経験のない民兵だった(余談のOLD WAYSより)。
あるとき衝撃的な戦場デビューを果たし、絶望に打ちひしがれる仲間達に、希望を与える昔話をする(SPOTLIGHT:JAZZ)。現在では戦士の一人として、戦場に立つ。科学者からスナイパーへとすっかり変わってしまったパーセプターを内心おっかなく思っている。
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