概要
主に初代アニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』で登場し、その後『2010』でも活躍したサイバトロンのメンバーたち。
バンブルを筆頭とした初期メンバーは、1970年代に展開していたミクロマンシリーズの一部である「ミクロロボットCAR」の仕様変更品。
そういった、玩具が小型のサイバトロン戦士達を指す「玩具上のカテゴリー」であり、ダイノボットのような「部隊」ではなく、アニメでこの呼称が使われたことはない。日本のファンの間ではすっかり定着した単語ではあるのだが。
アニメでも玩具と同じように他の面々より小柄に描かれていたが、場面によって大きく描かれることがあったパワーグライド(機能上サイズが変わることがあるアダムスとも違い、大型機であることを前提に描かれている)や、もはや小さく描かれるほうが少ないワーパスのようなキャラも後に登場した。
実写映画版を境に玩具がリメイクされ始め、バンブルやクリフあたりに限られるものの、映像作品で主役及び重要なポジションを担うようになった。スワーブとテイルゲイトはアメコミへの出演も果たし、印象的な役どころを担った。
海外では「オートボット ミニカーズ」と呼称され、トンカブランドで販売されたゴーボッツ(海外版マシンロボ)と客層が競合した商品だった。ハスブロによるトンカの吸収合併後しばらく経ってから、勝利宣言とばかりにタカラよりゴーボッツの名を冠したミニボットの色変え製品を発売している。
Pixivでの扱い
単体では人気が振るわなかったり、人気のカップリングが無かったりするキャラは、メンバーの集合絵などでしか姿を拝めないことが多い。
初代アニメのメンバーはまだマシなほうで、アニメ未登場のハブキャップのみならず、スワーブとテイルゲイトと同じタイミングで登場したパイプスやアウトバックはイラストが皆無。
メンバー
以下については別項参照。括弧内は海外版(原語版)での名称。
アダムス(コスモス)
ゴング(ブローン)
チャージャー
CV:難波圭一、江原正士(第50話)、石井敏郎(第56話)、喜多川拓郎(第58話)
ポンティアック・トランザムに変形する。海外での名称はウインドチャージャー(Windcharger)。
短距離ではサイバトロンの中でナンバー1のスピードを誇る戦士で、マグネットパワーで金属を自由に操ることが可能。
第21話ではスパイクと共にデストロン臨時移動基地に潜入。脱出の際、電気回路をもった物体が触れると大爆発を起こすコロニウム・クリスタルが密生する死の谷に転落してしまうが、辛うじてトランスフォームに成功し、タイヤが絶縁体の役目を果たしたために生還。偽のコンボイの正体を暴く役目を担った。
第56話でサイバトロン戦士たちがスタントロンに化ける「マスカレード作戦」を展開した際には、(ミニボットなのに)ワイルドライダーに変装。自身のマグネットパワーでコンボイ達をメナゾールに合体させたが、あくまで取り急ぎの手段に過ぎず、本物のメナゾールとの戦いで合体は簡単に解けてしまった。
第60話では、カースタントに失敗して大事故寸前のサンストリーカーを磁力フィールドで救っている。
音波フォースバリアで仲間を守ることも可能である。ビークルモードでも高いところから落とされた時は、タイヤの弾力でほぼ無傷で着地が可能。
赤いサイバトロンらしく言動が過激で、血祭り発言で有名なクリフ役の喜多川拓郎が声を担当した第58話では「かつてはメガトロンの首だったはずの金属の塊を蹴っ飛ばしてサッカーでもして遊ぼうじゃないの!」とまで発言した。
同じミニボットのゴングとは親友であり、共にデストロンと戦う事もある。
『ザ・ムービー』ではホイルジャックと共に死亡している様に描かれていた。一説によるとホイルジャックの発明品の爆発に巻き込まれて一緒に爆死したらしい。
…のだが『2010』の「原始の呼び声」にて、作画ミスなのかチャーの後を走っている姿が確認できる。
ドラッグ
CV:江原正士、島香裕、喜多川拓郎 (第6話)、片岡弘貴(第10話)、堀内賢雄(第33話)、石井敏郎 (第60話)
アメリカントラックに変形する。海外での名称はハッファー(Huffer)。
肩書きは技術者だが、アニメ本編ではホイルジャックの陰に隠れがち。その代わり、事あるごとに後ろ向きな愚痴をこぼして存在感を発揮している。
ギアーズのぼやきがほぼ主役回1話限りの設定だったのに対し、ドラッグは主役回こそないが脇役として姿を見せては頻繁に愚痴っている。
とにかくマイナス思考かつ他人を否定したり小馬鹿にするような発言が目立ち、喧嘩っ早いゴングはおろか温厚なラチェットやホイルジャックをも怒らせたことがある。
しかし第6話でスパイクに諭されてからは、行動力も見せるようになる。
第18話では、瓦礫の下に埋もれたスパイクをセンサーで発見するや否や、真っ先に救助に向かっている。
初代トランスフォーマーは多くのキャラを限られた人数の声優陣で吹き替える都合上、担当声優が割とコロコロ変わる作品なのだが、ドラッグは担当声優によって言動まで変わってしまう傾向が見られる。
マイスター役の片岡弘貴が担当した第10話では、傷ついたコンボイの負担を減らすべくトレーラーを代わりに牽くイケメンぶりを見せ、
怪力ゴング役の島香裕が担当した第18話では、マンモスの突進を正面から受け止めてその巨体を持ち上げ、
「サイバトロンきっての怪力マシーン、ドラッグ様を知らないかー!!」
とまでのたまった。初耳です。
また、大柄なホイストをビークルモードの運転席に乗せていたこともある。逆だろ……
ちなみに、テックスペックの勇気は“8”とかなり高め。愚痴っぽいだけで、内に秘める勇気は他のサイバトロンと遜色ないらしい。
火力はたったの“1”だが、これは技術者なので仕方ない。
『ザ・ムービー』ではチャーの仕事を手伝っていた。その後描写はなかったものの、サイバトロンシティでの戦いで戦死したのか、『2010』の「コンボイの影」では彼の墓が登場する。
…のだが、後の「音楽惑星への挑戦」ではデストロンとの射撃戦に参加する彼の姿が(作画ミスかは定かでは無いが)描かれた。
ハブキャップ
アニメ未登場。肩書きは通信員。
ポルシェ・924に変形するが、リアウイングの形状がクリフとは異なる。
パイプス
CV:堀内賢雄
『2010』から登場。アメリカントラックに変形。
肩書きは戦士だが、アニメ本編においては第5話でメトロフレックスにトランスフォームコグをセットしたり、第9話では負傷したパーセプターをリペアするなど、修理要員としての働きの方が目立った。
本人も「機械の修理だったらオレの専門」と自負している。
ファーストエイドと並び、ラチェット亡き後の貴重なリペア要員である。
アウトバック
CV:塩屋翼
『2010』から登場するけどな……肩書きは射撃員で、4WDジープに変形するけどな……
ブロードキャストとコンビを組み、第1話では逃亡中のラムジェットとダージを捕まえ、惑星ジャールの位置を突き止めたけどな……
と、「〜けどな……」という語尾が特徴だったが、その設定はすぐに忘れられてしまった。
第19話でもブロードキャストらと共に、謎のカプセルを追って惑星クーマルタス4に降り立つ。
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