ミクロマン
1974年にタカラ(現:タカラトミー)から発売されたおもちゃシリーズ。
その名の通り1/18サイズの小さなフィギュアシリーズである。
豊富なラインナップの商品展開を繰り広げた為、数多くの専用パーツ・乗り物・基地・ロボットが発売された。
様々なシチュエーションの遊びがお手頃サイズとお手頃価格で堪能できた為、男児を中心に絶大な人気を獲得した。
1970年から80年前半に掛けて冒険王やテレビマガジン等でコミカライズやイラストが展開され、一時期の終息後は1999年に『小さな巨人ミクロマン』としてアニメ放映開始と共にマグネパワーシリーズとして商品展開が行われたので、そこからこのシリーズに触れた世代も多い。
『トランスフォーマー』の開始と同時に一旦はブランドとして消滅したが、先述の通り90年代末にアニメ放送と共に復活し、最近では『ミクロマン200X』として商品展開されていた。
また、『ミクロマン』の世界設定との繋がりは持たないながらも『トランスフォーマー』シリーズの商品に『ミクロマン』のフィギュアが同梱される事もあり、2014年には『ラブライブ!』や『艦隊これくしょん』、『project575』等のアニメやゲームの女性キャラクターを中心にした『ミクロマンアーツ』がタカラトミーアーツ(旧:ユージン)のホビーブランド『NEXTA』(ネクスタ)の一環として同社よりリリース。
関節部を軟質素材で覆う事でより人間に近づけた体型を実現している。
類似フィギュア
おもちゃとしての存在感があまりに強かった為か、その後の様々な男児向け玩具にも『ミクロマン』が影響を及ぼしている。
フィギュアや乗り物のパーツを自由に組み換え可能な有形ブロック玩具的な要素を取り入れたアクションフィギュアで、発案者の内藤泰弘も『ミクロマン』から影響を受けたと公言している。
アムジャケットに装着可能な様々な武装やバイザー(乗り物)の存在は『ミクロマン』のコンセプトに通ずるものがある。
素体となるMMS規格のフィギュアの実際のサイズが1/1スケールという点が『ミクロマン』と共通。
ストーリー
地球から遙か遠くに存在する惑星、ミクロアース。平和な星だったが、未知の元素により崩壊。ミクロアースの住民たちは崩壊する母星から、脱出カプセルで脱出。地球へとたどり着いた。
彼らはカプセルで宇宙を漂流しているうちに、身体が小型化。地球で目覚め、ミクロマンとなったのだ。
しかし、ミクロアースからの脱出カプセルは、地球上で公害汚染した地域に辿り着いたものもあった。汚染物質のせいで悪の心と体を有して復活した者たちは、悪の化身「アクロイヤー」となって、地球征服に乗り出す。
ミクロマンとアクロイヤーの戦いが、ここに始まった。
※70年代当時は、TVアニメなどの媒体を用いず、雑誌展開、および商品に同封された設定により、世界観を説明していた(これはハズブロがアメリカ本国にて、トランスフォーマーの「製品に付属しているテックスペックで世界観を提示」という手法と同じである)。
後に90年代になってからの「小さな巨人ミクロマン」では、TVアニメを製作・放送し、その世界観に則って商品展開が行われた。
マイクロノーツ
海外に輸出された際の名称。こちらはMARVELコミックにおけるオリジナルストーリーが下敷きとなっている。
詳しくは⇒Micronautsを参照。
『トランスフォーマー』との関わり
1984年にアメリカの玩具メーカー・ハズブロ社が世に放った『トランスフォーマー』シリーズは、モデルガンやカメラ、カセットレコーダーなどのアイテムがロボットに変形する『ミクロチェンジ』シリーズと、ミクロマンの後継商品である『ダイアクロン』の『カーロボット』、『トリプルチェンジャー』シリーズが原型となっている。
その意味では、『ミクロマン』こそが『トランスフォーマー』のご先祖様と言っても過言ではない。
ミクロマンにおける商品名 | 日本版TFにおけるキャラ名 |
---|---|
ガンロボ ワルサーP38 | メガトロン |
カセットマン | サウンドウェーブ |
ミクロカセットロボ | カセットロン |
ミクロロボットCAR ポルシェ924 | クリフ |
ミクロロボットCAR フォルクスワーゲン | バンブル |
ミクロロボットCAR 4WDオフロード | ギアーズ |
ミクロロボットCAR ジープ | ゴング |
ミクロロボットCAR トランザム | チャージャー |
ミクロロボットCAR アメリカントラック | ドラッグ |
カメラロボ | リフレクター |
顕微鏡ロボ | パーセプター |
ラジカセロボ | ブロードキャスト |
ガンロボ ブローニング | ブローニング |