概要
CV:リアム・オブライエン/吹:後藤光祐
監獄船アルケモア号の墜落で解放された囚人の1人で、劇中で最初に登場を果たしたディセプティコン。金属を食べてエネルギーに変換する能力を持つ「マッスルティコン」という種族に属するトランスフォーマーで、恐竜と犬を足して2で割ったような4足歩行のロボットモードから紫のフューチャービークル(SFカー)に変形する。モチーフとなった動物はハイエナらしいが、好物を見た時に尻尾を振りながらはしゃぐ姿はどう見ても犬であり、劇中でもプードルと呼ばれてブチ切れるシーンがあった。4足歩行だが前足はそれなりに手として扱え2本足で立ち上がることもできている。
オッサン呼ばわりされる程度にはいいトシのはずだがナルシストの気があり、度々自身を「イケメン」「マッチョ」「たくましい」と自画自賛していた他、「大戦時はニューオンシティという街を食い尽くした」と何度も自慢していたが、グリムロック以外は誰もこのことを知らず「何で誰も知らないんだ!」と自慢の武勇伝が相次いで不発したことに不満を漏らしていた。
また、第1話で街を食い尽くした悪党である自分を知っている理由をグリムロックに尋ねて「サビ臭ぇからさ」と返され逆上した際に、ポッドから出れず身動きできない彼を後先考えずに振り回して壁に叩き付け自由の身にしている辺り、頭もかなり悪い。その一方で近くにいた鳥に街までの距離を尋ねるなど、茶目っ気のあるところも見せている。
前述通り金属をエネルギーに変換する能力を持つが、摂取する金属の質や量は問わないようで(敵と見なすなら同じトランスフォーマーに餌にしてやると脅しにかかってもいる)、後述のように何を食べても反応に変化はなかったが、一定時間の経過でパワーアップはリセットされてしまうため、作中での時間経過を考えると燃費はあまり良くない。もっとも後のエピソードでこのような描写は見られないため長くゴールドスリープ状態でポッドに収容されていた事での枯渇状態によりエネルギーに余裕がなかった可能性も高い。
一応味の好みはあり、第1話ではアルミニウム製のビーバー人形がお気に入りだった。またプラスチックを食べると「お腹を壊しちまう」とパワーダウンしてしまう弱点もある。どっかにいたな、そんな奴ら…
劇中では放置されていた廃車を始め、自分が収監されていた収容ポッドやデニーのスクラップ場の収蔵品を手当たり次第に食い荒らした後、クラウンシティを次の獲物として襲撃しようとした。だが、街の手前にある橋を渡ろうとしたところでパワーアップがリセットされ、駆け付けたバンブルビー達によって街から離れた採石場へと誘われて追い込まれる。すんでのところで押し返してデニーを人質に取るも、突如現れたオプティマスプライムに崖から突き落とされて昏睡し、そのまま修復されたポッドに再度収監された。
しかし後に、ミニトロンを差し向けてグリムロックを洗脳したスチールジョーによってポッドに収監されたままの状態で救出され、サンダーフーフに次ぐ彼の仲間となった。
その後第13話でやっとポッドから解放された状態で再登場し、グリムロックと再戦。好物の金属の廃材もある埋め立て地という立地を活かした強敵になるかと思いきや、グリムロックへ飛び掛かった拍子に圧縮されたプラスチックのキューブ(カラーリングが赤、白、青のトリコロールだったため、ニコニコ動画では「ガンプラか?」とコメントされた)を喰わされてしまい、怯んだところをキャノンボールアタックであっさり倒されてしまった。