概要
アニメ・ゲーム・吹き替えなど大筋のシナリオが存在する作品・番組において、演者である声優陣が担当するキャラクターそっちのけで強烈なアドリブを展開させる状況、もしくは作品そのものがそう呼ばれる。
ネットの影響で声優自身のプライベートの露出が増えた昨今では、声優が中心に出演するテレビ・ラジオ番組などにおいて演者の暴走が激しすぎて番組が進行できなくなるほどの状況を指すことも。
※ ただし、シナリオ上におけるキャラクターの暴走やそれに合わせた演者の狂演、シナリオの本筋から脱線しない程度の小規模なアドリブはこれに含まれることは殆ど無い。
ビーストウォーズ
おそらく1番有名な作品が『ビーストウォーズ』シリーズだろう。一部では大抵これを指し、後に同じ音響監督の岩浪美和氏が担当する『アニメイテッド』や『プライム』でも同様のノリが採用されるようになった程。ちなみに前者の第36話には、ビーストウォーズを意識してかゴリラ、サイ、チーター、ネズミのようなものが登場する。
物語が進むにつれアドリブはエスカレートしていき、『リターンズ』の頃には台本なんてほぼないに等しい声優無法地帯の元祖と呼んで差し支えない存在と化す。
その威力は神谷浩史曰く「誰もゲストに行きたがらない」と言わしめ、小野坂昌也からも「(周りが濃すぎて)何もボケられずに帰って行った」と称され、数々の声優無法地帯、特にビーストウォーズ以降のトランスフォーマーで「昔蜘蛛はヒロインだった~」などとリスペクトされる。
そして2016年、リミックスで「こんばんわ、豊臣秀吉です」とボケたキャラの中の人が、豊臣配下の武将として大河ドラマに出演するなどと、放送終了してもなお伝説を作り続けている。
余談だが『キューティクル探偵因幡』というアニメもある。毛好きの狼男(注・探偵)がヤギ(注・マフィア)と羊の皮を被った狼男がリーダーの狼集団(注・テロリスト)相手に爆走するギャグ漫画。原作者が好きなアニメに『ビーストウォーズ』を上げており、動物三昧である事と、真正面から斜め上まで全力で突っ走るシンプルかつハイテンションなボケとツッコミが入り乱れる2013年度声優無法地帯作品の一つ。あろうことかコンボイ、メガトロン、ジャガーの担当声優が参加。
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