概要
ハズブロの『トランスフォーマークラシックス』および『トランスフォーマージェネレーションズ』に代表されるG1シリーズリメイクラインの新シリーズとして2015年よりスタート。メインとなる玩具のほか、IDWパブリッシングのコミックやアニメなど様々なメディアでの展開がなされた。プライムウォーズトリロジーの完結後はそれに続く新たな三部作となるウォー・フォー・サイバトロン・トリロジーへと繋がっていく。
ちなみに日本では商品の仕様やシリーズ名を変えてタカラトミーよりこれらの玩具が発売されているが、日本語訳版のコミックは発売されず、アニメも世界的に配信されていながら日本からのアクセスにはリージョン制限がかけられていたため、日本国内での視聴は不可能だった。
玩具
コンバイナーウォーズ
スクランブル合体をリメイクした玩具が中心となるシリーズ。歴代の合体戦士・兵士のみならず、ガルバトロナスやスカイレインなどの新たなコンバイナーが誕生したほか、ファン参加型企画の「ファンビルトコンバイナー」では合体するメンバー全員が女性というヴィクトリオンが生まれたことで話題を呼んだ。また、合体TFとしては異例の大きさとなるタイタンクラスのデバスターも大きな注目を集めた。
日本では『ユナイトウォリアーズ』としてタカラトミーより発売され、ウルトラマグナスやメガトロンのように合体機構を持たない商品は『トランスフォーマーレジェンズ』の枠で発売された。
タイタンズリターン
ヘッドマスターをリメイクした玩具が中心となるシリーズ。かつてのヘッドマスターに相当する小型ロボットはタイタンマスターという呼称となり、ロボットの本体となるビークルや別売りのシングルパックのタイタンマスターに付属する小型ビークルへ搭乗させることができ、更に小型ビークルはタイタンマスターとの合体や他のトランスフォーマーの武器に変形するギミックがある。
また、ボイジャークラス以上の大型商品はロボット本体が3つの形態に3段変形し、リーダークラス以上の大型商品はタイタンマスターや小型ビークルと絡めて遊べる基地モードにも変形する。6段変形が可能なシックスショットも当シリーズでリメイクされたほか、フォートレスマキシマスやトリプティコンなどの大型商品も立て続けにリリースされた。
これらの商品は日本では一部を除いて『トランスフォーマーレジェンズ』として発売され、タイタンマスターの名称も旧来のヘッドマスターに戻された。ハズブロから単品販売されていたタイタンマスターと小型ビークルのセットはデラックスクラスの商品に同梱という形で販売されている。
パワーオブザプライム
プリテンダーをリメイクした玩具が中心となるシリーズだが、『コンバイナーウォーズ』と同規格のコンバイナーも併せて商品化されており、特にG1シリーズのダイノボットの5体合体形態・ボルカニカスは発売前から注目を集めていた。
タイタンマスターと同規格の小型ロボットのプライムマスターには海外のコミックなどで言及されているトランスフォーマーの始祖たる「最初の13人」の象徴となるシンボルが背部に刻まれており、かつてのプリテンダーの玩具と同じくデコイアーマー内にプライムマスターを収納可能で、デコイアーマーと付属の武器を合体させるとターゲットマスターのように他のトランスフォーマーの武器として持たせることもできる。更に同シリーズのコンバイナーの拳・爪先パーツにあるスロットやリーダークラスの商品に付属するマトリクスに装着することができる。
日本では海外版とほぼ同じ仕様で販売され、スローンオブプライムやダブルスパイのような海外の限定販売商品が通常販売されるようになったが、このシリーズから商品の仕様をハズブロ版と統一する方針となったため、『トランスフォーマーレジェンズ』のような日本独自の追加要素がなくなったことを惜しむ声も少なくなかった。更なる詳細については当該記事を参照。
あらすじ(アニメ版)
※名称は和名に準拠しております。
長きに渡るサイバトロン(オートボット)とデストロン(ディセプティコン)の戦いは、何時しか際限のない合体戦士大戦(コンバイナーウォーズ)に発展し、泥沼の様相を呈していた。
この事態の収拾させるべく、両軍のトップであるコンボイ(オプティマスプライム)とメガトロンはセイバートロン星の掟に従い、一対一の決闘に臨んだ。
決闘はコンボイの勝利に終わり、長きに渡るトランスフォーマーの戦乱は終結したかに見えた……