概要
ロディマスコンボイの後を受け継いだサイバトロン三代目総司令官・フォートレスが巨大戦艦マキシマスにダブルヘッドオン(※)する事で誕生する全長3kmの超巨大ヘッドマスター戦士。
※フォートレス自体がセレブロスがヘッドオンしたヘッドマスターであるため、マキシマスへのヘッドオンはダブルヘッドオンと称される。
元々科学者であるために他の歴代司令官と比べると決断力には欠けるものの、思慮深い平和主義者で、よほどの窮地に陥らない限りマキシマスと合体して戦うような事は無いが、戦闘時には総司令官の証たる剣・マスターソードを手に戦う。
海外で放送された『ザ・リバース』にも登場しており、こちらは日本版のセレブロスに該当するキャラクターが初代TFの登場人物であるスパイクその人となっている。(コミック版では世界観も全く異なるため同名の別人という設定)
また、日本版におけるシティモード(基地形態)がこちらでは何故か戦艦モードと定義されている。
担当声優
同型
後のシリーズにも同型の別キャラが登場、そのたびに玩具も金型が流用されている。
グランドマキシマス
『超神マスターフォース』では、ヘッドオンギミックに加えてプリテンダー用のアウターシェルが追加されたグランドマキシマスが登場。
太陽系防衛の任務に就き、当時の司令官であるジンライら地球のサイバトロンと共に闘う。
一説によればフォートレスの弟という説も… 玩具の仕様上、プリテンダーとヘッドマスターの両方の能力を持つ唯一のトランスフォーマーである。
ブレイブマキシマス
『カーロボット』では、武器パーツや小型ロボットなどの付属品を削除したブレイブマキシマスが登場(発売前に行われたプレゼントキャンペーン賞品のブレイブマキシマスには前述の武器パーツが付属していた)。
地球に眠る、あるパワーを護る為に造られた存在であり、彼の本体であるTF・プラズマを巡る戦いが物語の後半の軸となる。
『キスぷれ』にも登場し、物語の過程でセレブロスの巨大戦艦マキシマスの建造に一役買う事となる。
ドナリマス/グチリマス
お笑い番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』とトランスフォーマーのコラボキャラクターとして、ドナリマスとグチリマスが登場。
ドナリマスとグチリマスはそれぞれ浜田雅功氏、松本人志氏を元にデザインされた頭部パーツ(に変形したヘッドマスター)が共通のトランステクターに合体して完成する。そしてそこから更に藤原寛氏の顔を象った巨大藤原ヘッドモードにも変形可能。
ただしマキシマスにあたる巨大戦艦が存在しないため、巨大トランスフォーマーには合体しない。
補足
玩具の大きさもかなりのもので、全高55cmという超ビッグサイズ。
TF玩具の中では最大級の大きさを誇っていたが、2013年9月28日に発売されたジェネレーションズ版メトロプレックスにその座を譲り渡す事になった。
(それでも設定上惑星サイズであるユニクロンの玩具よりも大きい)
本体の仕様は国内外共にほぼ同じだが、マスターソードは日本版にのみ付属する。
TF玩具史上屈指の大きさと価格である事と、安全基準の厳格化によってアメリカで『Transformers Robots in Disguise』(海外版カーロボット)放映時にラインナップ予定だったブレイブマキシマスの発売が見送られた経緯からそれ以降の発売は長らく絶望視されていたが、2013年3月にめでたくフォートレスマキシマスの復刻版がタカラトミーから発売される運びとなり、その後一部のアジア地域でも限定販売された。
タイタンズリターンシリーズでメトロプレックスの一部機構を流用したうえでリメイクされており、BotCon 2016にてその全貌が明かされた。それによると全長は通常の大人の約半分ほどとなりジェネレーションメトロプレックスを抜いてシリーズ最大級の大きさとなる。惜しくも腰のフォートレスカノンはオミットされ両腕の飛行甲板もサイズダウンはされたものの、頭部に変形するヘッドマスター『フォートレス』にはLEDが内蔵されクリアパーツ成型された眼が音声と共に光るギミックがある。
日本国内ではトランスフォーマレジェンズ枠で日本仕様としてマスターソードを付属、サウンドギミックも沢木郁也氏ボイス収録の上で2016年9月に販売された。
ちなみにフォートレスマキシマスを演じた沢木郁也氏はヘッドマスターつながりで天装戦隊ゴセイジャーでマスターヘッドを演じている。
またダウンタウンの『ガキ使』とのコラボ企画でドナリマス/グチリマスが商品化。「絶対に笑ってはいけない科学博士24時」のDVD/BDの購入特典であり、フォートレスマキシマスからは成型色と一部パーツ、塗装が変更されている。
そして音声は浜田氏、松本氏、藤原氏の専用ボイスの他、所謂デデーン音まで収録されている。
マキシマスに相当する巨大戦艦こそ無いが合体ジョイントは残っているため過去に発売されたフォートレスマキシマス、グランドマキシマスの胴体にそのまま合体出来る。
IDW版
近年ではIDW社から出版されているアメコミ『Last Stand of the Wreckers』や『More than meets the eye』にも登場しているが、アニメとは無関係の同名の別人キャラクターである。大きさも通常サイズで、SFデザインの戦車に変形する。特筆すべきはヘッドマスターでないことで、そもそもIDW版の世界では、ヘッドマスターは人体改造を含む忌むべき技術という位置づけにある。
オートボットとディセプティコンの戦争の最中に誕生したトランスフォーマーで、戦闘ではオプティマスにも匹敵する様々な活躍を見せ、その後はオートボットの最重要刑務所「ガーラス9」の署長を務めていた。しかしオーバーロード率いるディセプティコンの部隊によってガーラス9は陥落し、彼自身もレッカーズによって救出されるまでの3年間、加虐趣味のあるオーバーロードによって惨たらしい拷問を受け続けることとなった(救出された時も、手足をもがれ本作の鍵となる「エクイタス」保管庫のドアに生きたピッキングとして繋がれるなど無残な状態であり、他の看守やオートボットの囚人は皆殺しにされていた)。
その後、メッサテイン星にあるオートボット医療機関デルファイに入院していたが、院長ファルマのクーデターの際、彼が雇ったディセプティコン撃退のため、ファーストエイドの治療により意識を取り戻した。しかしオーバーロードとの一件でPTSDに陥ってしまい、立ちはだかったディセプティコン2体を過剰なまでに嬲り惨殺、その後ロストライト号のクルーとなるが、この心の傷を危惧したラチェットの推薦でラングの精神鑑定を受けることになる。しかし思い出したくもない記憶を掘り起こそうとするラングに次第に苛立ちを募らせ、遂には3年間もガーラス9を放置し続けたプロールへの復讐を果たすため、パイプスなどオーバーロードに似たカラーリングの船員を次々と狙撃し、ラングとホワールを人質に取ってセイバートロン星への帰還を要求する。しかしまだオーバーロードへのトラウマが消え去っていないことを見抜かれ、リワインドからガーラス9で拷問された時の映像を見せられ動揺、そこをホワールによって制圧され、地下の牢獄に収容されることになった。
しかしその動揺した時、暴力をふるったにもかかわらず苦しんでいた自分を宥めてくれたラングに心を開くようになり、彼が復帰した時は牢獄から謝罪の言葉を述べていた。その直後密かに投獄されていたオーバーロードが脱走・暴動を起こしたため、ラングによって釈放され、忌まわしき仇敵をロストライト号から追放するのに貢献した。
ルナ1でのティレストとの戦いの後は、それまでの功績を称えられてウルトラマグナスから新たなティレスト協定の執行人に任命され、レッドアラートともにロストライト号を降り、ルナ1を拠点にして違反者の取り締まりを行うようになる。当初は過去の記憶から「ディセプティコンは皆オーバーロードのような危険人物ばかり」としてウルトラマグナスより厳格に取り締まりを行っていたが、スカベンジャーズとの交流を経て考えを改めるようになる。
関連タグ
- トランスフォーマー トランスフォーマーのキャラクター一覧
- ヘッドマスターズ サイバトロン ヘッドマスター 宇宙戦艦 都市(基地) メガザラック(スコルポノック)
- 超神マスターフォース トランスフォーマーカーロボット LSOTW MTMTE
- ターボビルダー:このTFに影響されて誕生した物。