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鉄道で用いられる信号機のひとつ。機械式信号機の一種。


一般営業用の鉄道が開業してからほどなく使われ始めた。

概要

色付きの腕木を上下させることで信号を現示するもので、夜間等、暗くなると腕木が見えなくなることへの対応として、ランプ(後に電灯)と腕木の動きと連動して動く色つきレンズを併用している。

ごく初期は、係員が信号機本体にあるテコ(レバー)を動かして腕木を操作していたが、やがて信号扱所に詰めている係員がテコを動かすことで遠隔操作できるようになった。


現在では電球等を用いる色灯式信号機に置換えられたり、ATCの導入等によって信号機そのものが不要となるなどして次第に用いられなくなってきている。

現示

信号の役割に応じて、腕木の色、模様、形状に違いがあり、日本では定位が停止のものは赤、注意(速度制限)のものは黄色で塗られていた。前者は出発信号機や場内信号機、後者は場内信号機と共に設置される通過信号機や主に単独で設置される遠方信号機に使用された。


おもな現示の内容は次のとおり。

腕木の色
腕木が水平に出ている時(夜間)停止(赤)注意(黄)
腕木が下がっている、もしくは上がっている時(〃)規制実施なし(緑)規制実施なし(緑)

また腕木の形状は、いずれも端部に向かって広がる長い台形で出発信号機が長さ900mm、場内信号機は1200mとそれぞれ異なり、通過信号機は腕木の先が台形に広がる形、遠方信号機はツバメの尾のような切れ込みがあり、それぞれ、やや内側に端部に倣う形の白線か黒線が引かれていた。


駆動する動力が失われたり、作動部が故障した場合は、自動で腕木が水平(停止)になる構造になっている。


また、操作用のワイヤが気温の変化で伸びて腕木が中途半端に下がることもあったようで、この場合は停止と見なすと規定されていた。

3現示式

停止、注意(速度制限)、進行(制限なし)をひとつの信号機で現示できるもの。

日本で使用されたのは、停止が水平、注意が斜め上方45度、進行で垂直になるもので、閉塞の自動化や列車本数の増加とともに大正10年に電気駆動のものを米国から輸入して使用した。

一方、大正14年に東京駅の電車線で色灯式信号機の試験導入された結果、成績良好だったため自動閉塞区間はこちらが主流となった。

3現示式は1960年代までに概ね廃止され、最後まで残ったのは2現示式だった。



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