概要
鉄道の信号機の一種。通常の信号機が円形であるのに対し、遠方信号機は外形が四角くなっている。
単線の場合の場内信号機の現示を予告する。1段階上の現示を出すので、停止は現示しない関係上、列車が通過した際は注意現示となる。中継信号機と異なり、現示に対しての速度制限がある。
存在意義は、駅に進入して良いかを早く確認できることである。非自動閉塞、特殊自動閉塞の単線区間では出発信号機を過ぎると、信号機は駅間に一切ない(交換所間に走れるのは1編成のみの)ため、駅に進入して良いかを場内信号機で判断しなければならないが、速度が速い、見通しが悪く場内信号機の現示を視認できる距離が短い等の条件下では出発信号機までに止まりきれない恐れがある。そのためその手前で速度を落とす必要があるのだが中継信号機では速度を落とさせることができないため代わりに設置されるのが遠方信号機である。
つまり、中継信号機に速度制限機能を足した物が遠方信号機といってもよい。