「悪い奴は、許さない。」
概要
CV:遠藤大輔
ウヴァが白石知世子の大学時代の後輩である神林進にセルメダルを投入した事で誕生。
彼の『世に蔓延る悪い奴を懲らしめたい』という欲望を叶えるため、悪事を働く人間達を一方的に攻め立てる。
ひったくり犯から取り返したカバンを元の持ち主に返すシーンは必見。
登場した当初はむしろ無害なヤミーであり、映司たちも好意的に見ていたが、徐々にその苛烈で独善的な正義感を露わにしていくようになり、ほんの出来心での小さな「悪」にさえ、過敏に反応して制裁を加えるようになっていった。
最終的には、そのやり過ぎな正義を見かねて倒されることとなる。
タジャドルコンボに変身した仮面ライダーオーズのタカ・クジャク・コンドルのマグナブレイズを真正面からジャンプキックで迎え撃ったが力負け炎上、空中で爆散した。
その後、セルメダルは仮面ライダーバースとアンクの間で争奪戦となった。
能力
バッタをモチーフとしているため、高い跳躍力を持つ。
また、触角からの放電攻撃も得意としているなど、ウヴァに最も近いヤミーとも言える。
「とう!」の掛け声とともに宙返りを決める姿は、まるで「仮面ライダー」のよう。
客演
魔宝石の世界を統べるアマダム直属の三怪人として登場。アークオルフェノク、オルタナティブ(いずれも「仮面ライダーをモチーフとする敵」という共通点がある)と共に仮面ライダービーストを叩きのめしてしまった。
最終決戦時には仮面ライダーディケイドに切り裂かれてズ・ザイン・ダと共に爆死した。
第31~32話にて登場する大量のアナザーアギトの中に、よく見ると何故かコイツも混じっている。
ただしシーンに映ったのは後ろ姿のみで(ウォズに掴みかかるシーンのみ、ギリギリ横顔が確認できる)、正面を向いたシーンでは他のアナザーアギトと同じ顔をしていた為、恐らくアナザーアギトが複数に増えたという演出の為に、その後ろ姿だけスーツを使わせてもらったものと思われる。
ちなみに担当脚本の毛利氏も「アナザーアギトの中になぜかバッタヤミー…」とツイートしている。
まだ予告の段階ではあったが話題となり、「アナザーアギトは俺一人でいい」「バッタもんのアナザーアギト」「アナザーアナザーアギト」など言われている。
第31話放送後、今度は「サブリミナルバッタヤミー」などとも言われることに。
余談
劇中での強さや誕生した欲望が「正義」であった事を考えると、大量に作り出していたらオーズの手に負えなかった可能性も考えられる。何よりもバッタは群れを成す事で作物を食い尽くす災厄になるという厄介な性質を持っているのだ。実際にウヴァも神林タカシにメダルを投げ入れて二体目を生み出そうとしたが、タカシが「お父さんに帰ってきてほしい」という小さくも大切な願いを思い出した為、生み出される事は無かった。
グリードの性質自体も「満たされないが故にやがて星をも食らう運命」にある為、ウヴァの構成部位にバッタがあり、やがてバッタヤミーを作り出したのは実に「らしい」と言える。
世の中には「独善」という言葉があるが、孤「独」の象徴として扱われるヒーローを模したヤミーが手前勝手な正義を振りかざす姿は正に独善である。
演者の遠藤氏は『仮面ライダーキバ』のシャークファンガイア役以来の仮面ライダーシリーズへの出演となる。
関連タグ
正義のためなら人間はどこまでも残酷になれるんだ/独善的/正義中毒
ライギョン ギョストマ コックローチ・ドーパント キグナス・ゾディアーツ コマンダー・ドーパント ジャッジ・ロイミュード アナザーゴースト 仮面ライダーゼイン・・・・似たもの同士
深海理沙・・・・アギトの劇場版PROJECT_G4に登場した人物である意味ではこれの先駆けと言っても過言ではない。又、後の仮面ライダーシリーズにも同じく歪んだ正義をもった人物は幾度か登場している。
仮面ライダー:言うまでもなくモチーフ。ショッカーのエンブレムに描かれた猛禽類をモチーフとした仮面ライダーであるタジャドルコンボに初代のモチーフにもなったバッタをモチーフとした怪人のバッタヤミーが倒されるというモチーフ元とは真逆な立場の皮肉な最期を辿っている。なお、タマシーコンボのショッカーレッグはタジャドルコンボのコンドルレッグと形状が似ていたりする。