大二「これからは一緒に戦ってくれるか?」
カゲロウ「お前がだらしなかったら、いつでも乗っ取るからな」
「パーフェクトウイング!」
『Confirmed!』
『Wings for the Future』
『Wings for the Future』
大二&カゲロウ「「変身!!」」
『FlyHigh!』
『パーフェクトアップ!』
『仮面ライダーエビリティライブ!』
『アイムパーフェクト!』
概要
パーフェクトウイングバイスタンプをツーサイドライバーに押印し、ライブガンを引き抜くことで変身する仮面ライダーライブの強化形態。第44話より登場。
変身音は意訳すると「未来への翼」、「高く羽ばたけ」、「俺は完璧だ!」となる。
変身待機音は小さくエコーがかかっており、また変身音声には仮面ライダーエビル・バットゲノムを思わせる笑い声若しくはシャウトのような音声が入る。全体的にも、ホーリーライブと比べてより神聖な音楽と称えるようなボイスが鳴り響く、最強フォームに相応しい変身になっている。
カゲロウの復活に伴い誕生した、リバイスとは異なる形での「1人で2人の仮面ライダー」でもある。
ライブとエビルの融合態的位置付けかつライブの最強形態という位置付けではあるが一応この状態では変身者は主に大二の人格が優先して戦闘を行うので、カゲロウがメインで戦闘を行う際には『MOVIEバトルロワイヤル』ではこの形態から仮面ライダーエビルの姿に交代している。
変身
初変身時は2人で同時にポーズを取り、ライブガンを撃つと大二に純白の右翼が生え、仮面ライダーバイス同様カゲロウがエビルに一旦変身してから(この時ツーサイドライバーのバックルが装着される)漆黒の片翼となって大二の左背に移動。
大二が一回ホーリーライブに変身した後両翼に包み込まれ、無数の白と黒の羽根が周回し、翼が開いてエビリティライブに変身が完了する(翼は背中に畳まれ、マントに変化する)。
その様は、さながらホーリーライブにカゲロウ/エビルが上書きされたようである。
それ以降はホーリーライブに近い、生身の大二が白黒の翼を纏って変身する形に簡略化されているが、この際にも風のようなエフェクトが追加されている。また第45話では(おそらくホーリーライブではできなかった)バットゲノムからのフォームチェンジを行った。
待機音も“Wings”と複数形になり、両翼=2人であることが強調されている。
ここに限った話では無いが、変身前にライブガンをエビルブレードにしている際に何故か音声が省略されている。
外見
ホーリーライブに白いマントが追加され、全体的に黒いラインがあしらわれている。また、アンダースーツがエビル/ライブと同じものに戻っており、仮面ライダーライブと仮面ライダーエビルの融合フォーム、または友情フォームと一目で分かりやすい見た目となっている。
スペック
身長 | 197.9cm |
---|---|
体重 | 110.0kg |
パンチ力 | 77.3t |
キック力 | 141.6t |
ジャンプ力 | 154.4m(ひと跳び) |
走力 | 1.0秒(100m) |
ベースとなるホーリーライブとしての能力に、正邪を問わずあらゆる対象に立ち向かう「エビリティライブシステム」を内蔵した完全なる調和の戦士。
スペックは全ての値がホーリーライブの上位互換で、仮面ライダーベイルと同等以上の性能にまで向上。あくまでも大元がホーリーライブそのままなので劇的な性能アップはしていないものの、単純な性能数値だけならばアルティメットリバイスやデストリームに次ぐスペックを誇る。
令和ライダーの同ポジションフォームと比較すると、ランペイジバルカン、タテガミ氷獣戦記の双方をパンチ、キック、ジャンプ力で大きく上回っており、走力こそ低いが僅差。1号ライダーを持ってきてもパンチ、キック力共に仮面ライダーゼロツーを上回る。(アルティメットリバイスが全ライダー中でも異常なまでのハイスペックなため相対的に控えめに見えてしまうが)実は歴代でも屈指の超・高性能フォームなのである。
ホーリーライブ時からある背中の「イノセンスウイング」は「パーフェクトウイング」という新たな翼に更新され、聖なる光を纏うことで最高時速はマッハ4.2にまで達する超高速飛行を可能としている(イノセンスウイングはマッハ4である)。
また、新たに背中へ追加された「セレニティーマント」は余剰熱を排出する機能を備え、変身者を常にクールダウンさせる役割を持つ。第45話ではこの排熱機構を攻撃に転用して熱風を放っており、地味に出現しかかりだったとはいえあのヘルギフテリアンを滅却している(ホーリーライブの時は満身創痍ではあったが必殺技すら無力化された相手であり、その出力の向上度が窺える)。
他にも、ツーサイドウェポンの両方(ライブガンとエビルブレード=プラスとマイナスの力を持つ両極のエネルギー)を適宜入れ替えながら使えるようになっている。斬撃時には仮面ライダーエビルの幻影がシンクロして投影される。
ホーリーライブの聖なる光の放射圧による高い三次元的な機動力に加え、仮面ライダーエビルに備わっていたステルス機能もあり、計器等のデータ上では突然消えて現れたように錯覚させるほどの性能のようだ。
何より、ホーリーライブ時代よりも大二の精神が安定したこともあって、総じて戦闘力は数値以上の圧倒的な上がり具合を見せている。それを示すように、初陣でギフをブラックホールに押し込む大金星を上げた。
必殺技
- エビリティパーフェクトフィニッシュ
『エビルライブチャージ!』
『エビリティパーフェクトフィニッシュ!』
バイスタンプのボタンを押して発動。
第44話ではエビルブレードで使用しエビルの幻影と共に敵を高速で斬り捨てる。第46話ではライブガンで使用し幻影が出現せず敵を一太刀で斬り倒した。
ガンバライジングではフェザングラウムで斬り裂き、飛翔しながら銃撃と体当たりを喰らわせてビームを放つ。
- エビリティパーフェクトフィナーレ
『エビルライブチャージ!』
『Wings for the Future!』
『エビリティパーフェクトフィナーレ!!』
バイスタンプの羽根を開閉し、ボタンを押して発動。
背中のウイングを展開し飛翔、エビルの幻影と共にライダーキックを放つ。第46話ではウイングや幻影が出現せずに4人同時のライダーキックを放った。
第45話では羽根型エネルギーの連続射撃、飛翔してワープしながらビーム、アルティメットリバイと共にビームを放った。
パーフェクトウイングバイスタンプ
「パーフェクトウイング!」
五十嵐大二とカゲロウの共鳴により、ホーリーウイングバイスタンプが変化して誕生したバイスタンプ。
エビリティライブへの変身に加えて、ライブのプラスエネルギーとエビルのマイナスエネルギーを同時並行出力できる。
余談
- これまでの2号ライダーの最強フォームの中で登場が最も遅かったゼロノス・ゼロフォームの第40話を更新し、放送当時における最もTV登場が遅い2号ライダーの最終フォームとなった(他には第44話で初登場したオルトロスバルカンもいるが、あちらは厳密には最終フォームではない為)。
- そのため、本編では4回しか登場しておらず、(相手が悪かったとはいえ)第45話では再び姿を現したギフに苦戦し、第47話では仮面ライダージュウガに惨敗してしまっている。一応、その活躍不足を補う為に「ファイナルステージ」や冬映画にはちゃんと登場し、相応の活躍を見せていた(但し、冬映画に関してはエビリティライブよりも後に登場したインビンシブルジャンヌの方がそれなりの戦績を見せていたため、相手が悪かったとはいえ扱いは良いとは言えない)。Vシネマでも最低限の勝ち星を挙げ、相応の活躍を見せていたが、諸事情により途中から一時的に変身不可となってしまった。
- その後、上述の記録は2年後の『仮面ライダーガッチャード』にて仮面ライダートワイライトマジェード(第48話での登場)により記録が更新されることとなった。
- 当初(シリーズ前半の打ち合わせ時点で)は登場する予定はなかったそうだが、当初大二の到達点としていた「自身の抑圧した感情であるカゲロウを乗り越える」という構想が、「リバイスという“人間と悪魔”の関係を描く物語に合っているのか?」という疑問からエビリティライブ誕生に繋がった模様(⇒参考)。
- それ故、ホーリーライブになって以降、逆に失敗や迷走を繰り返し続け、誰もがカゲロウの復帰を強く望むような展開になっていったのだと思われる。もし登場しなかったら物語の結末が違っていたのかもしれない。
- 英語表記のスペルはEVILYTYLIVE。evilytyの単語自体に意味はなく造語であるが、EVILとLIVEを組み合わせた回文になっている。恐らくはevil+eternity(永遠)+liveを組み合わせ回文になるように弄ったと思われる。
- 「パーフェクト」が強調された変身音声となっているが、バイスタンプやツーサイドライバーのシステムボイスを担当する藤森慎吾氏は相方・中田敦彦や中田の弟・FISHBOY率いるダンスチームとともに結成したダンス&ボーカルユニットRADIOFISHにて代表曲「Perfect Human」を発表しているという繋がりがある。
- また、ホーリーライブでは無かった「仮面ライダー」の音声が戻ってきている。39話の展開(大二に向かって「私達には仮面ライダーがいる!」というセリフが投げられる=間接的に、大二は仮面ライダーではないと揶揄されている)も加味し、改めて大二とカゲロウが人間の自由を守る「仮面ライダー」として帰ってきたとする秀逸な考察も(もっとも、エビリティライブは本来登場する予定のなかったフォームの為、意図した経緯はないとも考えられる)。
- スーツは前述の通りエビル/ライブのベーススーツとホーリーライブのアーマーを組み合わせているが、前腕のみカッシーン(おそらくジオウ夏映画で生産されたもの)をリペイント・流用している。
- 『装動』スタッフも「これがパッとわかる方は相当な平成ですね」とコメントしている。
関連イラスト
テーマ曲
第45話で大二とカゲロウが歌う挿入歌。
関連タグ
仮面ライダーライブ/仮面ライダーエビル 五十嵐大二/カゲロウ
強化フォーム 最強フォーム ウィングライダー マントライダー
仮面ライダーリバイス、インビンシブルジャンヌ:悪魔と融合した三兄妹の強化形態。
ナイトサバイブ:元号第3作目のコウモリがモチーフの2号ライダーの最強形態。剣型武器を使用し、マントと飛行能力を持つ。
仮面ライダーチェイサーマッハ:戦闘時にもう一人のサブライダーの幻影が現れて共闘を行う、白い2号ライダーの強化形態。
レガシーゲーマーレベル100:相反する2つの力を持った2号ライダーの最強形態。
2号ライダー最強フォーム