「夢なんて…考えたこともなかった!けど、いつか見つけてやるよ。俺が俺であるために…俺の夢を!」
ランペイジバレット!
「そのために…俺は戦う!俺の…ルールで!!」
オールライズ!
Kamen Rider…Kamen Rider…
「変身!」
フルショットライズ!
Gathering Round! ランペイジガトリング!
マンモス! チーター! ホーネット! タイガー! ポーラベアー! スコーピオン! シャーク! コング! ファルコン! ウルフ!
概要
エイムズショットライザーにランペイジガトリングプログライズキーをセットすることで変身する、仮面ライダーバルカンの強化形態。本編中では実質的に最強形態に近い位置付けとなった。
正式名称は「仮面ライダーランペイジバルカン」。
プログライズキーと仮面ライダーそれぞれの名を組み合わせた、それまでになかったネーミングである。
そしてシューティングウルフから始まり、アサルト(強襲)と来て、ついにランペイジ(暴れ狂う)とまさに怒りのライダー・バルカンに相応しいフォーム名を手にした。
10種のプログライズキーの力を持つ。使う力はいずれも仮面ライダーサウザーがサウザンドジャッカーで使用したものであり、キーの出自と当初の目的を踏まえると元々は「ZAIAが手駒にした者達」を象徴する形態だったと言える。
第28話でこのフォームと思わしきシルエットやプログライズキーの制作過程が描かれ、第29話でのファイティングジャッカルレイダーと仮面ライダーサウザーとの戦闘で初登場した。
変身時はライダモデルの弾丸をその身に受ける形で装甲を纏う。第31話では飛んでくる弾丸を殴る、裏拳、残りをまとめて回し蹴りという形で受け止めて変身した。
また、マンモスのライダモデルが登場した初の形態となった(ブレイキングマンモスは諸事情からライダモデルが存在せず、データのみの存在だった)。
容姿
ベースはシューティングウルフに近いが、全身が鮮やかな青色になっており、アサルトウルフと比べても明るめの体色をしている。
左複眼の目元には、触角や鰭など各ライダモデルのパーツが10種類装着されている。
左半身は機械の内部構造が剥き出しになった様に、10種の生物のライダモデルが装甲として装着されている。
パーツ名 | 配置 | モチーフ |
---|---|---|
アビリティブレスト | 左胸部・左肩 | オオカミ |
アビリティウィング | 左背面 | ハヤブサ |
アビリティアーム | 左腕 | サメ・ゴリラ |
アビリティガントレット | 左前腕・左手 | サソリ(左前腕)・トラ、ホッキョクグマ(左手) |
アビリティレッグ | 左太腿 | チーター・スズメバチ |
アビリティブーツ | 左足 | マンモス |
ちなみに、変身音声で並べられる生物名は体の末端に装着されているものから上に昇っていく順番となっている。
スペック
身長 | 199.9cm |
---|---|
体重 | 112.2kg |
パンチ力 | 46.5t |
キック力 | 97.7t |
ジャンプ力 | 61.2m(ひと跳び) |
走力 | 0.9秒(100m) |
てんこ盛りらしくスペックは高く、パンチ力・キック力は前作のゲイツリバイブ剛烈を上回り、走力はゲイツリバイブ疾風と同等という凄まじいスペックを誇る(もっとも、あちらは時間の圧縮や引き伸ばしによってカタログスペック以上の力を叩き出すので一概にどちらが上かは言えないが)。
後発のバルカンの開発系譜における最終形態である仮面ライダーオルトロスバルカンにもスペックにおいては勝っている。
アークゼロやアークワンといった格上相手には流石に苦戦を強いられたものの、劇中でもサウザーやジャッカルレイダー相手には基本的に圧倒し続けており、バトルレイダーに対しては基本攻撃のみで撃破したこともある。
また、他にも内包した動物の能力を自由に使えるという特徴があり、劇中ではライトニングホーネットやブレイキングマンモスの力を使用している。必殺技のレパートリーもアサルトウルフと比べ格段に多く、10体ものライダモデルの力は伊達ではない。
必殺技
- ランペイジガトリングブラスト
劇中未使用。
ランペイジガトリングプログライズキーのガトリングリミッター(通常のプログライズキーのライズスターターに相当するスイッチ)を押して発動する。
ガンバライジングでは七色に輝く銃弾を連続で放ち、とどめに強力な光弾を放つ。
- ランペイジガトリングブラストフィーバー
ショットライザーをバックルに装着し、ランペイジガトリングブラストと同じ手順で発動する。
第43話でバルキリーと共にライダーキックを放ったが、アークワンに人工知能チップのデータを消去されたことで変身解除され、不発に終わった。
シティウォーズでは虹色のエネルギーを纏ったライダーキックと、無数の波動弾を飛ばすライダーパンチの2種類を披露している。
- ランペイジパワーブラスト
パワー!ランペイジ!
ランペイジガトリングプログライズキーのセレクターマガジン(弾丸を象ったリング)を1回回してから発動する。
シャーク、コング、マンモスのパワータイプのライダモデル3種の力を宿して攻撃を行う。
初使用時はコングのパワーを宿した右腕で敵(ファイティングジャッカルレイダー:104kg)をラリアットし数回振り回した後に軽々と投げ飛ばす・踏み付けと同時にマンモスの脚を模したエネルギー体を発生させて踏み潰す・サメが噛みつくように敵を両足で挟み込み、投げ飛ばすという連続攻撃を行った。第32話ではこの挟み込みでフィニッシュを決めている。
腕だけでなく脚力も増しているらしく、発動後は歩くだけで地面が足の形に沈み込んでしまう。
映画『REAL×TIME』ではライトニングホーネットのライトニングブラストと共にゼロ距離射撃を放った。
- ランペイジスピードブラスト
スピード!ランペイジ!
ランペイジガトリングプログライズキーのマガジンを2回回してから発動する。
チーター、ホーネット、ファルコンのスピードタイプのライダモデル3種の力を宿して攻撃を行う。
初使用時はエイムズショットライザーからハチの針を模したエネルギー弾を一斉に発射する・チーターの力による超高速で接近して連続キックを打ち込む・ファルコンの翼で飛行し、頭上からキックを叩き込むという連続攻撃を行った。ライダモデルが左半身に集中している都合上、ファルコンのライダモデルは片翼仕様となっており、初使用時の印象的な描写や後述のランペイジオールブラストの影響もあってか強いインパクトを視聴者に与えた。
後に食玩の「装動 仮面ライダーゼロワン」においても立体化されたがこちらは両翼となっている(後に片翼も販売された)。恐らく初期の構想ではフライングファルコンと同様に普通の翼としてデザインされ、金型製作後にTVシリーズの現場が後から片翼に変更した為に劇中と食い違った造形になってしまったと思われる。恐らく同様の理由で、ガンバライジングカードでも両翼のイラストが複数ある。
- ランペイジエレメントブラスト
エレメント!ランペイジ!
30話で初使用。
ランペイジガトリングプログライズキーのマガジンを3回回してから発動する。
タイガー、ベアー、スコーピオンの属性タイプのライダモデル3種の力を宿して攻撃を行う。
初使用時は左手から火炎弾を放つと同時に右手から地面を伝う冷気で敵を足元から凍らせ、止めに左腕から伸ばしたアシッドアナライズを突き刺すという連続攻撃を行った。
36話では炎と冷気を合体させた攻撃の直後にアシッドアナライズを打ち込む形で使用した。
- ランペイジオールブラスト
オール!ランペイジ!
ランペイジガトリングプログライズキーのマガジンを4回回してから発動する。
10種すべてのライダモデルの力を集結させたウルフ型のライダモデルを発射し、ライダモデルが変化した虹色に輝く銃弾で標的を撃ち抜く。
発射の際は左背面部の翼をアンカーとして地面に突き刺し、反動を抑える。
初使用時ではサウザーがジャッキングブレイクで複数生成したシャインクリスタの防壁を全て粉砕しながら命中させ、周囲に瓦礫を作り出す程の威力を見せている。
映画『REAL×TIME』では様々な発射方法がされているので一見の価値あり。同作のあるシーンでは戦闘機を地上から撃墜するなど凄まじい戦果を上げた。
10種すべてのライダモデルによる総攻撃を仕掛けるパターンもある。
ガンバライジングでは敵の顔面を鷲掴みし殴りつけて地面に叩きつけると、思い切り踏みつける。
『仮面ライダーアウトサイダーズ』ではep.6にて仮面ライダーゼロスリーがランペイジガトリングキーを装填したショットライザーを生成して仮面ライダーゼインに向けて使用。片翼はオレンジ色となっている。
ランペイジガトリングプログライズキー
ランペイジバレット!
ランペイジバルカンに変身するためのプログライズキー。
第28話において、天津垓が裏で開発を進める形で初登場し、第29話で不破が初使用した。
詳しくはリンク先参照。
ガンバライジング
3月19日(本来は12日の予定だったが新型コロナウイルスの影響で延期した)稼働のバーストライズ4弾にて先行登場している。
レジェンドラーニングキャンペーンではWとともにジョーカーエクストリームを放つ「クライムカウンティングブラストフィーバー」を繰り出す(さすがに分裂はしない)。
表技はアタッシュショットガンを用いた「クライムカウンティングカバンショット」。
Wとの共通点は二人で一人の仮面ライダー。
シティウォーズ
3月30日のシティウォーズフェスにて初登場。後にイベントガシャで新規必殺技が実装されたことで、フェス限からは格落ちした。
通常攻撃は標準的な速さのパンチやキックだが、シューティングウルフ時と比べると若干スピードが落ちたように見える。
ちなみにシティウォーズでは2つ目の必殺技からは劇中を完全再現することが多いのだが、上述の通りどちらもオリジナル技という珍しいケースになっている。
バイタルブレス
フリー種のPhase6(究極体)に位置するキャラクターとして『VBMカード仮面ライダーゼロワンSIDE:ゼア』に登場。
仮面ライダーバルカンや仮面ライダーバルキリー、仮面ライダー1型の最終形態として育成可能。バルカン系譜かバルキリー系譜かで進化条件が全く異なり、バルキリー系譜からの進化の場合、進化条件がいくらか容易になっている(ジャスティスサーバルは対の関係として扱われており、バルカンルートではこちらの進化条件が緩くなる)。
相性に関係なくどんな相手とでも渡り合えるフリー種であるため、アドベンチャーをクリアするには最良のパートナーとなり得るだろう。
余談
- スーパーヒーロータイムのアバンでは本編登場よりもやや早くにその姿を現していた。
- また、バルカンが「2号ライダー」であること、善と悪の二つの心を持ち自由を奪われていること、左右非対称でクリアパーツが頭に付属していることなど、キカイダーを思わせる特徴がある。
- てんこ盛りフォームは平成ライダーにも時折登場していたが、主役が持たず2号ライダーだけのてんこ盛りは仮面ライダーバースのバース・デイ以来となる。
- 上述のガンバライジングではWと組んだが、当初は「多様な能力を使える」という事からのコンビと思われていた。実際、「10形態分の力を使える」という共通点を持つ(ランペイジはプログライズキー10本分=10形態分のライダモデルを内包、Wはガイアメモリ6本=9形態にファングジョーカーを足して10形態)。だが後に亡の精神と同調して変身・戦闘し「二人で一人の仮面ライダー」と言っていい状態となったため、32話の放送後は「このカードは伏線だったのか」という声が上がった。
- 登場時期と発売日・設定等が重なったためか「あつまれどうぶつの森」とネタにされる事も。
- 2号ライダーは本編で1回、または番外編で最強形態を貰うというケースが多いが、バルカンはこの形態の登場により本編で2回強化フォームを与えられたライダーとなった。
- 造形がやや複雑だからか『S.H.フィギュアーツ』シリーズでの立体化は後に登場した(メタ的には金型やパーツの流用が出来る)オルトロスバルカンやローンウルフなどの形態に先を越されている。
- Vシネマ『ゼロワンOthers』では未登場。
- 脚本的には「『滅亡迅雷』では不破が戦闘にほとんど絡んでいない、『バルカン&バルキリー』では最終決戦まではランペイジほどの火力を必要としていなかった」「ランペイジに変身する前にショットライザーを破壊されて変身不能にされた」ため、そもそも活躍出来る場面がなかった。これが何かしらの大人の事情なのかは不明。
関連タグ
アサルトウルフ 強化フォーム ︎︎最強フォーム てんこ盛りフォーム
キメラ:複数の動物が合成された怪物。
レガシーゲーマーレベル100:プロデューサーと脚本家が同じ作品の青い2号ライダーの最強形態。飛行能力を持ち、悪徳大企業の社長で黒幕から与えられたキーアイテムを使用する。
ゲイツマジェスティ:前作の2号ライダーのてんこ盛り。こちらはVシネマで初登場。
仮面ライダージュウガ:複数の動物の要素を持つサブライダーで、10種類のアイテムの力を持つ点も一致している。ただし、その立ち位置は真逆と言っても過言でないが。
2号ライダー最強フォーム
ゲイツリバイブ →
ランペイジバルカン → タテガミ氷獣戦記