アサルトバレット!
或人「無理だ、逃げろ!」
「笑いなんていらねぇんだよ…!俺に必要なのは…怒りだ!デイブレイクのあの日から、俺は怒りで今日まで生きてきた!」
「滅亡迅雷.netをぶっ潰す!それが俺のォ…全てだァァァァッ!!ウァァァァァァァァーッ!!!」
オーバーライズ!
Kamen Rider. Kamen Rider.
「変身!!」
ショットライズ!
レディーゴー!アサルトウルフ!
"No chance of surviving."
「本当の怒りがどういうものか…教えてやるよ!」
概要
エイムズショットライザーにアサルトウルフプログライズキーをセットすることで変身する、仮面ライダーバルカンの強化形態。中間フォームに該当する。
変身時には、カプセルの炸裂と共にオオカミの幻影が飛び込んでくる演出が入る。
英文の意訳は「生き残る術などない」。
その警告対象は、対峙する相手とも変身する不破自身とも取れる。
容姿
天色(あまいろ)と白色のシューティングウルフと比べ、深縹色と黒色に変化しておりボディスーツのベースカラーは浅葱鼠(あさぎねず)色に変わっている。
スペック
身長 | 199.7cm |
---|---|
体重 | 119.6kg |
パンチ力 | 25.7t |
キック力 | 57.8t |
ジャンプ力 | 32.4m(ひと跳び) |
走力 | 2.0秒(100m) |
「アサルト(強襲)」の名の通り、新たに全身に備えられた重火器により戦闘能力が大きく向上している。
各部の特殊装甲には短機関銃などを選択・装備できるハードポイント、マイクロミサイルなどを搭載したウェポンベイが設けられ、作中では両腕に装備された「AWガントレット」から銃撃を行っている。また、設定上は胸部からビームを放てるのだが、劇中では未使用(シティウォーズにてシャイニングアサルトホッパーが使用)。
胸部中央の「オービタルバインダー」は各種センサーからの情報をもとに捜索から戦闘までの一連の動作効率を最大化する補助を行うが、一方で安全装置や生命維持装置などは一切廃されている。
そのため、使用者への負担は極めて大きく、初変身後の不破は吐血し立つこともままならなかった(これは恐らく「滅亡迅雷.netにしか使えない」という言葉からすると、滅亡迅雷.netのメンバー=ヒューマギアが使用することが前提であったからと思われる)。
第15話では連続使用でのダメージが重なり「次変身したら死ぬ」と警告されても尚使用を強行したため、見かねた刃唯阿が戦闘中無理矢理キーを外して変身解除させるほどだった。
しかし徐々に慣れ始めたのか、第18話でサウザーの「サウザンドディストラクション」を受けて変身解除された際、攻撃によるダメージはあったものの、不破自身には何の負担も見られなかった(詳しくは後述)。
「オービタルバインダー」は滅亡迅雷.netが有するアークと同期しているような演出がみられる。
滅によれば、アサルトウルフプログライズキーは滅亡迅雷.netしか使用できないはずだったが、不破が変身できたのは彼の脳内に埋め込まれていた亡の人工知能チップの影響によるものだったことが第29話で判明している。
ただし、前述の初期の身体への負担やプログライズキーを力任せに解錠していたことから、何の問題もなく使用できていた訳ではないため、何らかの無理を通して変身していた可能性がある。
第32話では、アサルトウルフと亡が入れ替わるように戦ったり、不破が亡に語りかけながら戦う演出が行われ、ランペイジバルカンにフォームチェンジした(何気にバルカンが他の形態からフォームチェンジを行うのは、この時が初めてだった)が、アサルトウルフのままでもサウザー相手に今までにない程に互角に渡る実力を発揮した。
必殺技
オーソライズバスターを使用するものを除き、いずれも技名に「マグネティックストーム」(磁気嵐)がつく。
機械は強い磁力に弱いため、不破のヒューマギアに対する憎しみが宿っているともとれる。
- マグネティックストームブラストフィーバー
アサルトチャージ!
アサルトウルフプログライズキーの操作で発動。
エネルギーで狼の頭部を足先に形成し、空中を回転しながらキックを叩き込む。蹴りのフォームとしてはギャレンの「バーニングスマッシュ」に近い。
他の形態と同様に技が当たる瞬間に技名が表示される。
- マグネティックストームブラスト
アサルトチャージ!
上記の技と同様の動作をバックル部分にセットせずに行い発動。
狼型のエネルギー弾が相手に噛みつき、空中を暴れ回りながら撃破する。
他の形態と同様に技が当たる瞬間に技名が表示される。
ガンバライジングではパンチで敵を吹っ飛ばした後、起こした地割れで敵を拘束しキックでトドメを刺す技になっている。
アサルトウルフプログライズキー
アサルトバレット!
知能が復活したアークが製造した新たなプログライズキー。
「ライダモデル」を武装特化型として運用するための「アサルトグリップ」が装着されており、取り外しも可能。
作中で初めて"~ング"というプログライズキーの名称法則から外れたキーである。
キーを受け取った迅がゼロワンの銃撃を受けて取り落とし、不破が拾い上げ入手。
不破は滅亡迅雷.netへの怒りからこじ開けて使用した。
変身者への負荷が高いこと、本来はヒューマギア用であること、ヒューマギアのAIによって負荷が軽減したことを考えると、仕様的にはゼツメライズキーに近いと思われる。
武装
衛星ゼアが仮面ライダーゼロワン・シャイニングホッパーの武器として製造したもの。
初回は或人から貸与されたが、その後は手元を離れたところを拾ったり、交戦中に奪ったりしている。ただし機能の関係でゼロワンオーソライズは発動できないので、ゼロワンがゼロワンオーソライズをしてから渡した事もある。
いずれもガンモードで使用しており、正式に与えられたものでないにもかかわらず、OPでもアサルトウルフが使用している。
メタ的に言えばアックスモードでは斧の部分にバッタの柄が描かれている為、使用しないのだと思われる(一度だけダイナマイティングライオンレイダーとの初戦闘の際、空中にかち上げられたものをアックスモードのままキャッチして使用している)。
また、ガンモードのデザインはアサルトウルフと同じく全体的に青く、玩具版のパッケージにはシャイニングアサルトホッパーと一緒に写っていることから、公式側がアサルトウルフが使用しても違和感のないデザインにした可能性が高い。
シリーズから見てもこういった形で他のライダーも使用する事を前提にしたデザインの武器が登場するのは中々珍しいと言える。
なお使用したのは第25話までで、ゼロワンから借りる形で使用して以降は使っていない。
その4話後の第29話で更なる強化形態を手にしており、それ以降は不破の意思で変身した事はない(一応アサルトウルフ自体は亡が表面化した姿として第32話で登場している)。
余談
- 「変身者に負担がかかる」設定と「敵対勢力から奪ったアイテムで変身する」設定はどちらも平成ライダーではよくあるもので、平成ライダーの王道を引き継いでいると言えるが、実はこの2つの条件を兼ね備えた2号ライダーの強化フォームに限定すると案外前例は少なく、仮面ライダーブレイブのファンタジーゲーマーレベル50ぐらいしかない。
- それに加えて、プロデューサーと脚本家が同じ作品に登場する、中間形態、奪い取った相手から「扱いこなせる代物ではない」と指摘された、物語が進むにつれて副作用に苦しむ様子が見られなくなった、最強形態を入手して以降は出番が激減したなど共通点が多い。
- 不破はZAIA編に入ってからこの形態を実質的にバルカンの基本形態として扱っており、当初見せた肉体への反動は全く見られなくなった。これは「ゲイツリバイブのように徐々に慣れたからではないか」と推測されることが多いが、そもそもデメリットが無くなったのがレイダーが登場してから=亡が行動し始めた頃からなので、反動が無くなったのは伏線だったのでは?と考察している視聴者も多い。また、これによりアサルトウルフが滅亡迅雷にしか使えないと言う点も回収したと言える。
- 第34話で亡のデータが完全に不破から分離したため、以降は変身出来なくなっている可能性が高い。また、本編終盤にアークが破壊されたため、仮に亡のデータが残っていたとしてもどのみち変身不可能になっていたと思われる。
関連タグ
仮面ライダーゼロワン 仮面ライダーバルカン シューティングウルフ
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