ダイアバレット!
「うぉぉぉぉぉぉおーそらぁぁぁーいず!」
オーバーライズ!
プログライズ!
「変身!!」
Registration VULCAN, Company Limited! ローンウルフ!
"It's my rule."
「望み通り、全力でぶっ潰してやるよ…!」
概要
『ゼロワン Others 仮面ライダーバルカン&バルキリー』に登場する仮面ライダーバルカンの新たな形態。
不破諫が仮面ライダー滅亡迅雷との決戦前に意見の相違から他のソルドからのリンチを受け機能停止寸前となったソルド9から託されたダイアウルフゼツメライズキーにアサルトグリップを装着して変身する。
同じくアサルトグリップを使用した形態のアサルトウルフとは異なりグリップ自体が亡の手によって「人間用」に調整された影響か、不破自身に負担が掛かる事無く変身可能。
滅亡迅雷との戦闘でエイムズショットライザーを破壊されてしまった不破の為に、飛電或人から託された飛電ゼロワンドライバーを使用して変身している。
これは、ショットライザーの技術を保有・利用出来るのはあくまでも正式に所持して使用しているA.I.M.S.と既に滅亡迅雷に破壊されたZAIAだけだった為、飛電インテリジェンス単独ではゼロワン由来の技術しか転用出来なかった事が原因。劇中でもイズが直接不破に「(ショットライザーの)バックアップは我が社には存在しません」とハッキリ明言されている。
この危機的状況に対して或人は「飛電の社長にしか使用出来ない」と本編中でも明言されていたゼロワンドライバーのプロテクトを、不破に「株式会社 仮面ライダーバルカン」を設立させ、飛電インテリジェンスの子会社とする事で(社員一名とは言え)彼を「便宜上での飛電の(子会社の)社長にする」荒技で使用権を彼に移した。
社長なら誰でも良い訳では無いのは本編での天津社長時代の件から明らかだが、今回は現社長である或人が直々に進言した形の為、正当な関連企業として認められた物と思われる。
変身音声を意訳すると「株式会社バルカンを登録」、「ソレが俺のルールだ」となる。
最後の英文は不破の口癖である「俺がルールだ!」が元なのは明らかだが、便宜上の会社名の後に言う事からまるで会社のキャッチコピーのようにも聞こえる。
ゼロワンドライバーとゼツメライズキーを組み合わせた初の例。また、ゼロワンドライバーでゼロワン以外に変身した例はアークゼロワンに続いて二人目となる。
変身シークエンス
不破「うぉぉぉぉぉぉおーそらぁぁぁーいず!」
ゼロワンドライバーは本来起動したプログライズキーを予めベルト本体にオーソライズしてから展開するのだが、当然の如く変身者は不破なので例によって自分ルールで正式な手順を踏まずにキーをこじ開けて変身する&まさかの自己申告。
装填口により必ずオーソライズが行われるショットライザーと異なり、ゼロワンドライバーは装填前にオーソライズ処理を行わなければ変身エラーとなる。そしてこの点もオーソライズ手順を無視して装填しているのだが、キーを振り下ろした際に偶然オーソライザーの前を通過していた為、オーバーライズの音声自体はちゃんと鳴って処理されている(玩具基準で考えるとこの方法では正常にオーソライズするのは難しいが、完全に出来ない訳では無く、キーをスピーカー側に傾けながら2秒程スキャンを行うと成功し易い)。
変身認証に関してはゼロワンと同様通信衛星ゼアに依存しているので、或人がゼアの後継機である通信衛星ウィアの電脳空間と繋がる為に装着していた飛電ゼロツードライバーとリンクする事でゼロツードライバーのオーソライザーがゼアの役割を果たし、そこから狼のロストモデルが射出、地球へ転送される。
この際、或人がゼロワンドライバーのオーソライズ反応を検知したゼロツードライバーのロストモデル射出の反動により吹き飛ばされている。
変身ポーズも「右手を大きく振り上げる」と何処と無く仮面ライダー1号(『ゼロワン』の世界的には1型なのかもしれないが)を想起させる物だが、従来の要素である「銃口を敵に向けるポーズ」も健在。
また、この形態では当然(?)ショットライザーの弾丸型では無く、狼型のロストモデルとして射出されるが、ゼロワンとは異なり、「不破自身がジャンプしながらロストモデルを殴り付けてアーマーを装着する」特徴がある。(ちなみに、これは岡田龍太郎氏からの提案。)
使用しているベルトの都合上、アーマーが装着される前のアンダースーツはゼロワンとほぼ同一であり、アサルトグリップの特性か滅亡迅雷の仮面ライダーと同じく各種アーマーをバンドで装着する形で変身を完了する。
尚、ゼツメライズキーを用いて人間が変身するフォームであるが、オルトロスバルカンやジャスティスサーバルと異なり、Warning音声は鳴っていない。
この為、それらに比べれば安全な変身に当たると思われるが、これがゼロワンドライバーのお陰なのか改良型アサルトグリップのお陰なのかは不明(玩具的にはアサルトグリップを装着せずに変身の手順を踏むとサーバルタイガーやジャパニーズウルフと同じ「Warning」と流れる為、アサルトグリップの影響が大きいと見ても良いかもしれない)。
容姿
バルカンのシューティングウルフとゼロワンのシューティングウルフを掛け合わせた様な容姿をしている。ゼロワンドライバーを使用している為かベーススーツは黒となり、また良く見ると複眼のパターンがゼロワンと同じ物になっている。その複眼の下を始め、所々に赤いラインも走っている。(複眼の赤いラインは、「涙ライン」をモチーフにしており、赤いラインにすることで強い想いを体現しているとのこと。)
色はシューティングウルフやアサルトウルフ、ランペイジバルカンよりもかなり鮮やかな青となっている。
同作品に登場し同じく絶滅種がモデルのジャスティスサーバルに比べ、モチーフのダイアウルフはそもそもが普通の狼とさして変わらない為か、狼モチーフの部分の変化は余り見受けられない。
戦闘スタイル
ショットライザーを使わない分遠距離攻撃自体は殆ど搭載されていない為、他のバルカンの形態とは基本装備が大きく異なる。元々格闘能力の高い不破が変身者な事もあってか、終始やや劣勢気味とは言え仮面ライダー滅亡迅雷と戦えるだけの戦闘能力を発揮。格闘時には時折巨大な狼のエフェクトを纏った範囲攻撃も用いた。本編においてはアタッシュカリバー等のゼロワン由来の武器は一切使用していないが、それがローンウルフ自体に召喚機能が存在していないからなのか、または不破自身が素手での戦いを望んだからなのかは不明。
公式からはまだ明確なスペックは明らかにされていないが、少なくとも格闘能力に限って言えばランペイジバルカンに匹敵する高水準である可能性は高い(尤も、ランペイジの長所は10体のライダモデルを駆使した高い汎用性なので、どちらが優れているかはあくまでもケースバイケースであると思われる。そもそもVシネマでは何故かランペイジバルカンを使っていないので一概に比較しようがない)。
同じくゼツメライズキーを使って変身していたオルトロスバルカンと比較しても、ドライバー・変身者の双方が負担無く戦闘が行えている。厳密にはある程度の量産性も考慮しているショットライザーよりも、社長用のワンオフ機であるゼロワンドライバーの方がスペックが優れている故だろう。
それでも、ベルトや改良型グリップをもってしてもゼツメライズキーによる変身での負荷はゼロでは無いのか、徐々に負担を感じさせる描写や、変身解除後に深刻なダメージを受けている様子も見受けられた(これに関してはそれまでの滅亡迅雷からの攻撃をかなり受けていたのでソレによる物の可能性もあるが)。
必殺技
ファイナルバレット!
ローンウルフ!インパクト!
アサルトグリップのボタンを押してからダイアウルフゼツメライズキーを押し込んで発動。
左足に狼型のエネルギーを纏っての飛び蹴りを放つ。
必殺待機音はピッチを上げたショットライザーの変身待機音のインストとなっている。
カットインはゼロワンと同じもの。
余談
- 形態名の意味は「一匹狼」。また、テロリスト用語で単独犯で行うテロの事も指す。
- A.I.M.S.を離れ単独行動をとる不破らしい名前であるが、同時に滅亡迅雷を巡る一連の事件を踏まえると、組織に属さずに行動する不破もまた一歩間違えばA.I.M.S.目線でのテロリストになりかねない危うい力を有している面の示唆とも取れるか。
- スーツは頭部や肩部などが新規造形で、大部分はアークスコーピオンのリペイントと思われる(アークスコーピオン自体が仮面ライダー1型のリペイントだが、ローンウルフの配色はアークスコーピオンと似通っているため、恐らく1型に戻さずに再改造した物)。
- その後、胴体と肩部は仮面ライダーXギーツ、及び仮面ライダードゥームズギーツに、腕部はエージェント(男性個体)に改造されたと思われる。
- 因みに、ダイアウルフは狼よりもジャッカルに近い生物だとされており、バルキリー同様に現生種その物では無く、彼らによく似た特徴を持つ動物がモチーフに選ばれる事となった。
- 「ヒューマギア用且つ最新モデルのゼツメライズキーに武装特化させるアサルトグリップまで装着している」という要素から「人間が使用するのはかなり危険なのでは?」と不安に感じる声もあり、実際予告では不破が流血し倒れる場面が写されていた。実際は上記の通り人間用に調整されており、更に社長専用のワンオフ機であるゼロワンドライバーを使用する事で安定性はオルトロスバルカンを上回る。
- ライダー自体はA.I.M.S.系列のバルカンだが、ドライバーは飛電製、ゼツメライズキーはザイア製、アサルトグリップは滅亡迅雷.netが復元したアーク由来の技術であり、本編に登場した各勢力の要素を結集させた形態と言える。
- A.I.M.S.系のライダーは変身の要である脳内のチップとライザーが連動する形で変身する。
- よってゼロワンドライバーでバルカンに変身出来たのはチップ内のバルカンの変身データをベースにした、と考えられるが詳細は不明。
- 因みに、育成ギアバイタルブレスではランペイジバルカンが最強の姿だとされており、ローンウルフはデジモンで言う完全体のポジションになっている(アサルトウルフと同世代扱いである)。
- ゼツメライズキーの起動音に「バレット」の単語が入っているが、ゼロワンのシューティングウルフ同様に銃火器の類は持っていない。尤も英語には「シュートボクシング」、日本語にも「肉弾戦」等の言葉がある為、バレットという単語を使用していても間違いでは無い(エイムズショットライザーが使用出来ないとは言え、理論上はアタッシュショットガンやオーソライズバスターが使用出来ると思われるので、銃撃戦が全く出来ない訳では無いだろう)。
- 必殺技の起動音であるファイナルバレットは文字通り"最後の弾丸"を意味するだろう。変身に使用しているのが絶滅動物をモチーフとしているゼツメライズキーであったも踏まえると、「トドメの一撃」の意味合いを含んでいる物と考えられる。或いは、変身者の末路を示唆しているとも解釈出来るかもしれない。
関連タグ
仮面ライダーバルカン 強化フォーム 最強フォーム 急場凌ぎフォーム
ロンリーウルフ:名前が似ている昭和ライダーの怪人(こっちは完全に名前負け)。
スマホウルフフォーム:一匹狼繋がりの平成ライダーの形態。
ライブマーベラス、エビルマーベラス:2年後のVシネクストで2号ライダーが主役ライダーの変身ベルトを使用した強化形態。
Vシネマ限定フォーム
ジャスティスサーバル/ローンウルフ → アラビアーナナイト/アメイジングセイレーン