【警告】この記事には、『仮面ライダーセイバー 深罪の三重奏』のネタバレ要素が含まれます。
アメイジングセイレーン!
抜刀…!
「変身!」
エターナルワンダー!
『虚無! 神獣の炎で、全てが無に帰す!』
概要
『仮面ライダーセイバー』に登場する形態。
アメイジングセイレーンワンダーライドブックと覇剣ブレードライバー・無銘剣虚無を使用し変身する、仮面ライダーファルシオンの形態。
Vシネクスト『深罪の三重奏』に登場。
容姿
全身白黒の姿をしている。従来の「ニルバイザー」に当たる部分は先端が青緑になっている。両肩のパーツもエターナルフェニックスの流用であり、セイレーンが半人半鳥の怪物として描かれる事があるとは言え外見にそれを彷彿とさせる要素は無い(体の模様が辛うじて水しぶきに見える程度)。
スペック
身長 | 218.2cm |
---|---|
体重 | 110.2kg |
パンチ力 | 28.1t |
キック力 | 59.4t |
ジャンプ力 | 66.1m(ひと跳び) |
走力 | 2.0秒(100m) |
意外にも結論から書いてしまうとスペック自体はエターナルフェニックスの完全な下位互換。かつてバハトを2度撃破したエモーショナルドラゴンやプリミティブドラゴンよりも能力が劣る低スペックぶりが目立つ。単にアメイジングセイレーンWRBがエターナルフェニックスと比べるとブレードライバーや無銘剣と親和性が高くなかったとも取れるが、この手のVシネマ系仮面ライダーとしてはあまりパッとしない数値である。
聖剣の使い手もかつてのバハトやデザストなどと比べると決して戦闘経験豊富なベテラン…ということもないので、実際の剣士そのものとしての剣技はあまり特筆した点はない。『深罪の三重奏』劇中でもセイバー・ブレイブドラゴンのような基本形態にすら直接対決ではそこそこ手こずっていた(一応エスパーダには一度勝利しているが相手が相手であった為、全力を出し切れなかったとも取れる)。
また、エターナルフェニックスの持つ再生能力も消滅している都合で事実上防御力も以前より退化しており、一度バハトが勝利を収めたブレイズ・タテガミ氷獣戦記にも真っ向から敗北している。
能力
上記の通りライダーそのものとしては特別強力という訳でもないアメイジングセイレーンワンダーライドブックだが、このブックの真の強みは人々の人生や記憶を書き換えて、その人物の存在を消すという恐ろしい能力を秘めている点にある。
また、ライドブック自体の複製も可能ということで、このワンダーライドブックを拾ったある人物は別の人物たちに複製したワンダーライドブック(と同じように複製されたと思われる無銘剣虚無)を渡している。
さらに、敵に対して幻影を見せることも可能であり、これまでの戦いで犠牲になった人々の屍が地べたに這いつくばりながら襲ってくるという恐ろしい地獄絵図を倫太郎に見せた。
このライドブックのオリジナルの所持者は、変身に当たり「全ての剣士を滅ぼす」という契約を結んでいる。複製を手にした他の二人も同様の契約を結んでいるが、契約者自身もこのライドブックを用い、無銘剣虚無を担う仮面ライダー=剣士であるため、契約遂行のためには「剣士」である自分も死なねばならないというとんでもない状況を作り出している。
必殺技
- アメイジング・ワンダー
アメイジングセイレーン!
ワンダーライドブックのページを押し込んで発動。
上記で述べた戦いで犠牲になった人々の屍が襲い掛かる幻影を見せる特殊攻撃を放つ。
- 神獣無双斬り
必殺黙読!
抜刀…!神獣無双斬り!
無銘剣虚無をブレードライバーに戻し、トリガーを一回引いてから抜刀して発動する剣技必殺技。
劇中未使用。
- 神獣無双撃
必殺黙読!
神獣無双撃!
無銘剣虚無をブレードライバーに戻し、トリガーを二回引いて発動。
劇中未使用。
アメイジングセイレーンワンダーライドブック
『かつてから伝わる美しい歌声が今こだまする!』
『アメイジングセイレーン』の伝承を封じ込めているワンダーライドブック。
なお神獣「アメイジングセイレーン」の姿は半人半鳥で下半身が人魚と同じになっている。
玩具版は同作のBlu-ray&DVDの初回限定版に封入される。
余談
- 所謂亜人がワンダーライドブックのモチーフに選ばれるのは初めて。
- セイレーンは人魚とも同一視されるが、人魚姫モチーフは『人魚伝説アルターライドブック』が確認できる為、人魚とは明確に区別されていると思われる。
- 恐らく元ネタは賛美歌の一種『アメイジング・グレイス』とセイレーンが登場する叙事詩『オデュッセイア』ではないかと思われる。
- 変身ベルトのブレードライバーは「エターナルフェニックスワンダーライドブック専用」とされているがアメイジングセイレーンのブックを使える理由は説明されていない。(おそらくアメイジングセイレーンの能力を応用して書き換えたものと思われる)
- アメイジングセイレーンワンダーライドブックの能力は「記憶を書き換え、現実もそれに合わせて改変する」というものだが、これはワンダーオールマイティ以前の全てのワンダーライドブックの原典である全知全能の書の「全てはあらかじめ決まっており、変えることはできない」という性質に真っ向から反したものである。このことから、飛羽真が書いた新たなワンダーワールドに由来するライドブックであるか、あるいはそれに応じて生じた「修正力そのものの具現化」であるとも考えられる。
- エターナルフェニックスが炎を連想させる神獣なのに対し、アメイジングセイレーンは水を連想させる神獣という点で対になっている。
- 斜め字の音声は劇中では省略されている。
関連タグ
ゲッティングスパイダー:同じく「~ing」を名称に用いたブック。
アメイジングマイティ:アメイジングの名を冠した形態。
レッドフレア:Vシネマ作品に登場した劇場版限定ダークライダーの派生形態。
仮面ライダーセイレーン:「セイレーン」の名を冠するライダー。
アメイジングヘラクレス、アメイジングコーカサス:前作の「アメイジング」。
Vシネマ限定フォーム
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