概要
ワドルディは、『星のカービィ』シリーズに登場するキャラクターである。いわゆるザコキャラ。
カービィのような一頭身の丸いオレンジ色(作品によっては茶色)の身体に黄褐色の鏡餅のような輪郭の顔、カービィと同じ縦長の目をした愛らしい外見をしているキャラ。見た目では口が無いが、作品によって喋ったり鳴き声を上げたりするので声を出すことはできる模様。
英語表記は"Waddle Dee" 。『waddle』は『よちよち歩く』と言う意味がある。
似たような名前と姿を持つ敵としてワドルドゥが存在する。
主人公のカービィを除くと唯一のカービィシリーズ皆勤賞キャラでもある。
ザコキャラとしてのワドルディ
星のカービィシリーズに登場するおなじみのキャラ。のんびり屋で基本的にはカービィと積極的に敵対する事はなく、その辺をうろうろ歩いていたりジャンプしたりするだけだが、ぶつかるとダメージを受けてしまう。カービィが飲み込んでもコピーできずスカになる。
マリオシリーズでいうクリボーのような典型的なザコキャラであるが、このワドルディはカービィシリーズ全般の仕様として「場所によって行動パターンが違うキャラクター」に該当するため油断はできず、特に作品によってはゲーム終盤になると超高速で突っ込んでくるなどの凶悪なパターンもあるので、ハンマーなどの貴重なコピーを抱えている場合は油断できない存在。出番が多いだけに、行動パターンも初期の頃からかなり多彩。
『星のカービィディスカバリー』では一転して助ける対象兼一般市民となったため、敵キャラとしては登場しない。
ちなみに本作品のフィギュアによって鳴き声は日本語で書くと「わにゃ!」と鳴くことが判明した。(字幕では翻訳されて日本語を喋るためカービィたちとの意志疎通は問題ない模様。)
檻に捕えられていると「わにゃ!わにゃ!(出して!出して!)」と、ほら、あなたの近くから鳴き声が聞こえてきませんか???
…可哀想可愛い
シリーズによってはパラソルを使ったり、槍で攻撃してきたり、ヌラフやカヌー、トロッコ、ソリ等を乗りこなすなど活発な一面もある。
派生種
敵としての登場
ワドルディと見た目が似ている一つ目のキャラクター。『星のカービィ64』では、黒い雲「ダーク・リムル」がワドルディにとり憑き、ワドルドゥに変貌して襲ってくるという展開がある。また、アニメ版『星のカービィ』では「見た目が似ているが厳密には別種族」と明言されている。
詳細はリンク先を参照。
『初代星のカービィ』より登場。パラソルを持って上空からフワフワと降りてくる。地上に到着した後は普通のワドルディと同じ。持っているパラソルはステージによって持ったままだったり手放したりする。パラソルと一緒に吸い込むと「パラソル」をコピーできる。
『スーパーデラックス(SDX)』及び『ウルトラスーパーデラックス(USDX)』、『スターアライズ』では、パラソル能力をヘルパーにした時に味方として登場する。詳しくは下記。
『星のカービィ3』に登場。壺から現れる幽霊のようなワドルディ。その場から動かないので簡単に倒せるが、壺を壊さない限り何度も現れる。
『カービィのエアライド』に登場。コース上をトロッコに乗って走っている。連結した状態で走っている事も。
『鏡の大迷宮』以降から登場した通常のワドルディよりひとまわり大きいワドルディ。がんばり吸い込みでしか吸い込めず、通常のワドルディよりも体力が高い。
- タンポポワドルディ
『タッチ!カービィ』に登場。タンポポの綿毛を持っている以外はパラソルワドルディと行動パターンは同じ。降下中にタッチすると綿毛が消滅して地上に落ちる。
『タッチ!カービィ』より登場。槍を投げ飛ばして攻撃してくる。槍で直接突いて攻撃するものもいる。
『参上!ドロッチェ団』で登場した金色のワドルディ。移動速度が通常より速く、必ず宝箱を持っている。この性質上、倒すのに一工夫必要な場所にいる事が多い。『あつめて!カービィ』でもボーナスキャラとして登場している。
『USDX』の「激突!グルメレース」に登場。ルール説明画面でコンベアを回し食べ物を出しているモブキャラ。
『USDX』の追加モード大王の逆襲に登場。パラソルワドルディとヤリワドルディの両方の特徴を持っている。
- ユミワドルディ
『毛糸のカービィ』に登場。弓矢で攻撃してくる。
- フーセンワドルディ
『毛糸のカービィ』に登場。風船を持って浮かんでおり、上に乗れる。
『毛糸のカービィ』より登場。デニムブロックを投げ合っている二人組のワドルディ。『あつめて!カービィ』には同名の別個体が中ボスとして登場。ブロックを被った巨大なワドルディで、カービィをぶつけてブロックを破壊しないとダメージを与えられない。
- バクダンワドルディ
『毛糸のカービィ』より登場。爆弾(というかロケット)を投げ飛ばしてくる。『あつめて!カービィ』ではちゃんと爆弾を投げつけてくる。
『星のカービィWii』に登場。ビッグワドルディに似せた着ぐるみの中に入り込んでいるワドルディ。一定のダメージを与えると着ぐるみが壊れてワドルディ三体が現れる。『スターアライズ』では炎やメラーガ系のフレンズ能力で一発で倒せるようになった。
『星のカービィWii』に登場。三体のワドルディが操るロボット。行動パターンはパペットワドルディと同じ。
『星のカービィWii』に登場。ハルカンドラに生息しており、全身は赤から銀色になり、目の周りは肌色ではなく黒となっている。行動パターンはワドルディとほぼ同じ。さらなる派生種にパラソルワドルディのような「パラソルハルカンドルディ」やアーマーワドルディのような「アーマーハルカンドルディ」がいる。
『トリプルデラックス』で登場したビッグワドルディ並みの大きさのキャラクター。毛が生えているのが特徴である。
『トリプルデラックス』に登場。クィン・セクトニアの配下として登場するワドルディの亜種。全身が緑色で顔は虫そのもの。ワドルディとの違いは動きが若干素早い程度。パラソルワドルディのような「パラソルセクトルディ」もいる。
- タフネスワドルディ
『トリプルデラックス』や『ロボボプラネット』で登場する、能力お試し部屋のみで登場するワドルディ。能力お試し部屋での実験台役の為、あらゆる攻撃を受けても倒されることなく、吸い込みも無効。
いわゆるサンドバッグさんの代わりのキャラ。
『スターアライズ』で登場した、坂道を転がるワドルディ。単体なら通常のワドルディと一緒なのだが、集団が合体して巨大な球状になって転がってくる「ころがる100(1000)のワドルディ」になると、フレンズスター以外で倒すことはできなくなる。
- マホロアワドルディ
マホロアのコスプレをしたワドルディ。グッズ「ワドルディコレクション」に登場。
- ゴルドーワドルディ
ゴルドーのコスプレをしたワドルディ。グッズ「ワドルディコレクション」に登場。
- マルクワドルディ
マルクのコスプレをしたワドルディ。グッズ「ワドルディコレクション」に登場。
- スージーワドルディ
スージーのコスプレをしたワドルディ。グッズ「ワドルディコレクション」に登場。
- クラッコワドルディ
クラッコのコスプレをしたワドルディ。グッズ「ワドルディコレクション」に登場。
- タランザワドルディ
タランザのコスプレをしたワドルディ。グッズ「ワドルディコレクション」に登場。
- ワドルドゥワドルディ
ワドルドゥのコスプレをしたワドルディ。グッズ「ワドルディコレクション」に登場。
- ウィスピーウッズワドルディ
ウィスピーウッズのコスプレをしたワドルディ。グッズ「ワドルディコレクション」に登場。
- ドロッチェワドルディ
ドロッチェのコスプレをしたワドルディ。グッズ「ワドルディコレクション」に登場。
個別キャラとしての登場
- 中ボス級のワドルディ
見た目は普通のワドルディと同じだが、その場に止まっていて通常の個体より体力や接触時のダメージが多い。ただし吸い込めば一発で倒せる。『SDX』の「格闘王への道」の対戦相手1人だったり、『鏡の大迷宮』の「かちぬきボスバトル」の中ボスオールスターズ(赤背景)の最初の相手である。
『USDX』では下記のバンダナワドルディが代わりを務める。
- パラソルワドルディ(ヘルパー)
『スーパーデラックス』、『ウルトラスーパーデラックス』、『スターアライズ』に登場。パラソルを持った他キャラクターをコピーしてもヘルパーになるのはこちらである。
「ヘルパーマスターへの道」では黄色の個体を扱うことになる。
『SDX』の「メタナイトの逆襲」で初登場。台詞もあり、一人称は「ボク」。口調はゆるい。メタナイトの部下として登場し、メタナイトとカービィの戦いを最後まで見届けている。しかしカービィの攻撃が一切効かないリアクターの弱点を言ってしまう等うっかりしている。
『あつめて!カービィ』のミニゲームではステージの背景に後述のバンダナワドルディと共に登場した。
『ロボボプラネット』で名称が明らかになるまでは、ネット上などでは「水兵ワドルディ」という愛称で親しまれていた。
『SDX』のサブゲーム「かちわりメガトンパンチ」で初登場。頭に青いバンダナを巻いており、槍を携えている。この頃は特に名称はなかった。
『USDX』の「大王の逆襲」でデデデ大王の側近のような描写がされて以降、作品によっては操作可能キャラクターになる等、準レギュラーとなっている。また「格闘王への道」でも先述のワドルディに代わり登場している。一人称は『ボク』でデデデ大王のことは『大王さま』と呼ぶ。口調は基本的には敬語である。
- 『星のカービィ64』のワドルディ
『星のカービィ64』で登場、カービィと共に冒険する仲間となる。道を開けたり誘導したり、乗り物を運転したりとサポートしてくれる。また、ミニゲームではプレイヤーとして使用可能。ムービーのタイトルでは、一人称は「オイラ」。口調は語尾に「っス」を付けている。
- ワドルディボール
『タッチ!カービィ』でとある人物にカービィと同じようにボールにされてしまったワドルディでプレイアブルキャラである。基本的にカービィと最大体力や移動速度は同じだが、こちらはカービィよりもよく弾み、それ故に瞬間的なスピードではカービィよりも若干劣る。当然ながらコピー能力は扱えず、能力を持つ敵を倒しても何も起こらない。
『カービィバトルデラックス!』に登場したプププ放送局に所属しているワドルディ。マイクを持ったレポーターワドルディ、カメラを持ったカメラワドルディ、ヘッドホンを付けた音声ワドルディ、カンペを持ったADワドルディの4人組で構成される。Twitterのカービィ公式アカウント内ではカービィ関連の情報を伝える。
『星のカービィディスカバリー』に登場した学者帽とメガネを身に付けたワドルディ。ゲームの様々な記録について世界中のプレイヤーの記録と合わせて教えてくれる。今作ではワドルディの町が拠点になっており、彼の他に様々な施設を運営するワドルディが多く存在する。
『星のカービィディスカバリー』に登場した「町かどワドライブ」で登場する四人組のバンド。
外部出演
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
戦闘場ではデデデの登場時に輿を担いだり、大王の懐から取り出されて投げつけられたり、「最後の切りふだ」で大量発生したりする。
「亜空の使者」ではただ歩いているだけなのにルイージ をビビらせたり、集団で奇襲をかけワリオからフィギュア化したルイージを奪ったりと結構活躍している。
ゲームモード「フィールドスマッシュ」に敵として登場。ただしデデデの投げ技がゴルドー投げに変わってしまったのでそちらでは登場しない。
アニメ版のワドルディ
デデデ城の兵士として大量に登場する。
詳細はワドルディ兵士を参照。
漫画版のワドルディ
星のカービィ(さくま良子)
レギュラーキャラクターとして登場。
設定上はデデデ大王の手下ではあるが、カービィの味方に近くなっており、ゲームに先駆けてその立ち位置を確率していた。カービィと仲も良いためそれでデデデに怒られることも
また、ゲーム版等とは違い口が描かれている。言葉は発しない。
詳細はさくまワドルディを参照。
デデデでプププなものがたり
当初は背景のモブキャラくらいにしか描かれなかったが、『64』の発売に伴って準レギュラーとして登場するようになる。性格は口数が少なく引っ込み思案。内職して家計を助けているなど苦労人である。
さくま版同様口が描かれていることも。基本無口だがまれに喋ることもある。
リボンから好意を持たれており、向こうがグイグイ来るのでデートするも、すぐにノディにも目移りして「どっちを選んだらいいか迷っちゃう」と言われてしまう。フラれたことで悲しみ、見かねたポピーやカービィから励まされるが「ノディのコピー能力は眠るだけだが、自分はそれすらもないスカキャラ」と自覚させられてますます悲しんでしまう。
結局リボンは、カービィもデデデもポピーもワドルディもノディも好きとしてまとめて付き合うという結論を出した(リボン的には、恋人というより仲のいい友達という感覚のようである)。
その後もちょくちょく登場するが、メインというほど目立たず自然消滅していった。
これについては恐らく連載当時、ワドルディが大活躍していたのは64とそれの発売から程なくして放送されたアニメぐらいだったからだと思われる(ワドルディが本格的にメインキャラになったのもWii辺りから)。
また、作者自身も当初はワドルディがカービィと肩を並べるほどの人気キャラになるとは思っておらず、ノーマークだった事を語っていた(『コロコロアニキ』2019年冬号より)。
今日もまんまる日記!
主要キャラクターとして登場。ワドルドゥとはかなり仲が良く、一緒にデデデ大王の側近として仕えている。上司にはメタナイトがいる。
当初の一人は「おれ」で、デデデのためならば食料や宝石を奪ったりと平気で悪事を働いていた。連載が進むにつれてデデデもあまり悪事を働かなくなり、それに伴ってワドルディも不幸キャラやツッコミキャラの側面が強くなっていった。
後に一人称は「わたし」になり、「カービィさん」と敬語を使う時もあるようになった(基本的に「カービィ」と呼び捨て)。ワドルドゥとはタメ口で話す間柄で、たまにワドルディがイケメン力を発揮するとときめかれたりしている。
4巻ではバンダナワドルディの格好になってカービィとコンビを組み、シャドーカービィに連れて行かれたデデデとメタナイトの救出に向かう。本気になると結構強く、道中のニセカービィたちを次々と蹴散らしている(カービィが役に立たないので自分で頑張るしかない状況だった)。
更に同巻では魔人ワムバムロックが守る財宝を手に入れるため彼を笑わせるという大役を任される。この直前にカービィがパラソルを使った芸を披露しまくったせいで持ちネタがなくなり、みんなの期待に応えられないと絶望する(もし笑わせられなければ仲間たちの命が奪われることになっていた)。
しかしデデデから励まされたことで立ち直り、イケメンに扮したデデデの写真(事前に拾っていた)を見せることでワムバムロックを爆笑させて見事合格する。だがデデデの怒りを買ってしまい大ピンチに陥る。
小説版のワドルディ
角川つばさ文庫のノベライズ版では、デデデの部下であり、カービィの友人として登場する。詳細はバンダナワドルディ参照。他のワドルディ達は「ワドルディ隊」と呼ばれていて同じ様にデデデの部下。