概要
タイトルからも推察出来る通り、かつてカービィとの一騎打ちに敗れたメタナイトが独自の勢力を率いてカービィと再び対決する事になっており、これまでのカービィのストーリーの中でも屈指のシリアス路線で物語は進んでいく。
メタナイトの出世作とも言え、このストーリーを機にメタナイトはデデデ大王と異なる方向性のカービィのライバルキャラとして確立されたと言っても過言ではない。
難易度は★★★★。『スーパーデラックス(SDX)』においては、このモードを遊ぶためには「白き翼ダイナブレイド」をクリアしなければならない(『ウルトラスーパーデラックス(USDX)』では加えて「洞窟大作戦」のクリアも必要)。
『SDX』の6種のアクションゲームのうち唯一ステージごとに制限時間が設けられており、ハイスコアはクリアタイムが表示されるようになっている。
なお、カウントが60以下になると時間経過速度が1/20になるため、時間が差し迫ったように見えても意外に猶予が残されている。例えばタイム7000からスタートして、残り1500まで減ったとしても、実際はまだ全体の1/3弱の時間を残している(具体的に言うとタイム7000の表記だが、実際は全てのカウントが同じスピードで減少する場合で同じ長さになるようにタイムを表現すると8140相当であり、本来の7000から1500までの5500減った状態とは8140からするとまだ2640も残ってるのと変わらない状態であるということ)。
なお、子供向け故にか実は割とゆっくり楽しんでも制限時間が残り少なくなって焦るということ自体がなかなか起きない程度の十分な長さで設定されており、(最後の脱出ステージを除いて)意図的にそうしないとタイムアップすることはない。
また、画面下部(『USDX』では下画面)にはハルバード乗組員の会話が表示されており、物語の一要素として楽しめるほか、クリアへのヒントが漏洩されることもある。
あらすじ
突如としてプププランド征服を宣言したメタナイト。
彼は密かに建造した戦艦ハルバードに乗艦し、野望を成就するために動き出す。
そんなメタナイトの企みを阻止するべく、カービィもまた出撃するのであった。
登場キャラクター
本作のラスボス。堕落に満ちたプププランドを変えるべく行動を開始する。
- ハルバードの艦長
ハルバードの艦長であるワシ風のキャラクター。
リメイク版の『USDX』でバル艦長という名前が付けられた。
メタナイトの部下であるメタナイツの一人。
主にオペレーターとしての仕事を担当。
アックスナイトと同じく、メタナイツの一人。
語尾に『〜だス』と付けて喋る、本作屈指のギャグメーカー。
メタナイツの一員。この二人のムービーやセリフの出番はない。
水兵帽を被ったワドルディ。
ストーリーの終盤で艦長やメタナイツがハルバードから退艦した後も何故か彼だけ残っていた。
名称は『ロボボプラネット』で判明。
ハルバードに搭載されている機械でできたエビ型の兵器。一度目のハルバード突入時にはカービィを足止めし、二度目は右ウィング付近でカービィと戦うことになる。
戦艦ハルバードの主砲。上下についた2種類の砲台や伸びるアームで攻撃してくる。
戦艦ハルバードの動力炉。反射レーザーや火炎放射器、下部の砲台などで侵入者を攻撃する。動力源はウィリー。
「白き翼ダイナブレイド」から引き続き登場。
カービィのハルバード突入を支援する。
リアクターの動力源として使用されている。
また、最終局面ではカービィがハルバードから脱出する際に力を貸してくれる。
ボス
場所 | 中ボス | ボス | |
---|---|---|---|
Chapter1 | ロケットノズル前 | − | ヘビーロブスター |
Chapter2 | 海 | アイアンマム | ウィスピーウッズ、ツインウッズ |
Chapter3 | 森→山 | ボンカース×2 | − |
Chapter4 | 甲板→主砲前 | メタナイツ、ポピーブロスSr.&ジュキッド | 2連主砲 |
Chapter5 | 甲板→左ウイング→ダクト→右ウイング | Mr.フロスティ | ヘビーロブスター |
Chapter6 | 戦艦側面→動力源(リアクター) | コックカワサキ&バグジー(隠し) | リアクター |
Chapter7 | 戦艦内部後方→ブリッジ | メタナイツ | メタナイト |
Chapter8 | 後部甲板 | − | メタナイト |
関連BGM
作曲者は全て石川淳氏。
Chapter1・4・5
正式曲名:「戦艦ハルバード:甲板」
ハルバードの外部で流れる。スピード感のあるアップテンポな曲。
「銀河にねがいを」ではメックアイで流用。
『毛糸のカービィ』ではピアノと木琴でアレンジがされている(編曲者:安藤浩和氏)。
Chapter6・7
正式曲名:「戦艦ハルバード:艦内」
ハルバードの内部で流れる。爽快な甲板とは異なり、こちらは重厚感溢れるシリアスな雰囲気。
サビでは「カービィ凱旋のテーマ」のフレーズが使われている。
「銀河にねがいを」ではハーフムーンで流用。『USDX』では「大王の逆襲」の最終ステージでも使われている。
『ロボボプラネット』ではラスボス第1形態のBGMにフレーズが使用されている。
なお、これら2曲はセットでアレンジされることも多く、『大乱闘スマッシュブラザーズX』の「メタナイトの逆襲」(編曲者:岩垂徳行氏、甲板→艦内のメドレー)や、『カービィのグルメフェス』の「Revenge of Steel Wings」(編曲者:安藤浩和氏、艦内→甲板のメドレー)などがある。
エンディング
正式曲名:「友と夕陽と…」
曲名は『USDX』のサウンドトラックより。『SDX』では単に「メタナイトの逆襲:エンディング」と呼ばれていた他、『スーパーレインボー』でアレンジされた際の名義も「メタナイトの逆襲:END」となっている。
美しい夕暮れのムービーに似合う、トランペットが使われた哀愁漂うジャズ風の3/4拍子の曲。
『USDX』では「大王の逆襲」のエンディングにて、「デデデ大王のテーマ」をこの曲風にアレンジしている。
『ロボボプラネット』ではクローンデデデ戦の「伝導電磁式三連砲:D.D.D.」の後半パートと、「メタナイトでゴーリターンズ」のリザルト画面BGM「戦友と共に…」でアレンジ(どちらも編曲者は安藤浩和氏)。
『スターアライズ』ではメタナイト本人の戦闘BGM「友と交わるその剣の音」(編曲者:石川淳氏)でアレンジされている。なおボス戦前の環境音には「友と夕陽と…」の口笛が含まれている。その他ドリームフレンズとして召喚した際のジングルでも一部フレーズが使用。
『ディスカバリー』でも「友と交わるその剣の音」のアレンジ「SURVIVAL SWORD BOUNCER」(編曲者:小笠原雄太氏)が戦闘BGMとして流れる。
余談
なんと太鼓の達人に新曲として『メタナイトの逆襲 メドレー』が追加された。BGMや随所のSEはUSDXの物が使用されている。まさかの新曲に驚きと喜びを隠せなかった人達も多かっただろう。
因みに概要は以下の通り。
難易度 | かんたん | ふつう | むずかしい | おに | 裏譜面 |
---|---|---|---|---|---|
☆の数 | ☆×3 | ☆×4 | ☆×7 | ☆×7 | ☆×10 |
コンボ数 | 138 | 196 | 503 | 655 | 1000 |
2022年4月4日には、ニューヨークのオーケストラバンド「The 8-Bit Big Band」がアレンジしたバージョンが何とグラミー賞のベストアレンジメント賞を受賞したことが報じられ、フィーバーとなった。
なお、カービィシリーズの生みの親である桜井政博氏も、Twitter上で驚きのコメントを残している。
『星のカービィ スーパーデラックス』のアレンジ楽曲がグラミー賞を受賞。“メタナイトの逆襲”BGMが大人の雰囲気&グルーヴ感ただようジャズ調に(ファミ通)
関連イラスト
関連タグ
星のカービィ スーパーデラックス ウルトラスーパーデラックス 戦艦ハルバード
ギガント:末路がハルバードとほぼ一緒。後年スタッフの一人がアニメカービィ総監督となったのは何の因果だろうか・・・。
魂斗羅シリーズ:甲板・艦内BGMがモロにこれを意識してるじゃないかと思える曲調(特にオケヒ)。
重装機兵ヴァルケン:ステージ攻略中にプレイを止める事なく会話がリアルタイムで表示される点でメタナイトの逆襲でのモチーフになったのではないかとされている。