概要
コックの姿をしたキャラクター。
初登場は「星のカービィ スーパーデラックス」。
名前の由来は、「川崎重工業」である。
ゲーム作品
スーパーデラックス
主に中ボスとして登場。本編における初登場はスーパーデラックスの白き翼ダイナブレイド。攻撃方法は皿を投げ飛ばす、伸び縮みするおたまでカービィを捕らえてフライパンで調理するといったもの。初登場のスーパーデラックスでは彼を倒すと顔が潰れるという何気にエグい描写で表情が凄いことになっていたが、リメイク版のウルトラスーパーデラックスでは吹っ飛ばされた時のみになり、スターアライズでは普通のやられ顔に変更された。鏡の大迷宮以降でコックンが登場するまでは、唯一コックをコピーできる敵キャラであった。
Mr.フロスティ同様出現する場所には無敵キャンディーが配置されていることが多いため、高確率で出オチになる不憫な中ボス。
「刹那の見斬り」にも登場している。武器はフライパン。ゲームでの料理の腕は不明。
星のカービィ3では、音当てゲームの担当キャラとして登場。
ウルトラスーパーデラックス以降はアニメに近いデザインになった。テレビCMにも出演しており、倒されていないのに普通にカービィに吸い込まれている。
スターアライズ
シリーズ作品内で初めての3Dモデルで登場。(USDXのCMが本当の意味で3Dモデル初登場だと思われる)
中ボスとして攻撃方法は基本スーパーデラックスと同じだが、強化版ではおたまが画面端まで伸びるようになり、空中回転しながら皿を投げまくるといった攻撃が追加された。ストーリー後半やTheアルティメットチョイス高難易度ではツインカワサキとして2体同時に出現することがあり、一部のステージではBGMに「グルメレース」OP曲が使用されることも。強化版の色は白黒。
そして、本作ではコックのフレンズとして操作可能になった。
1回きりのコックカービィと違い、カワサキは敵を鍋で煮込む「クッキンポット」を使って回復アイテムを一度自力生産した後も、時間経過により再使用できる(ただし再使用までは2分と、モードによってはかなり長く感じる)。全般的な火力は高くなく食器の多段ヒット頼りなうえ、属性もつけられないものの、技の出が早く、上・横方向のリーチが長いなどかなりの強キャラとなっている。カービィとの仕様の違いを理由に、Theアルティメットチョイスではコック能力を選択した場合は1Pもカービィを使えずコックカワサキで固定となる。
ヒーラーとしてアーティストやアドレーヌと比べて優秀な理由は、吸い込めるものを全て鍋へ放り込み、その数だけ回復アイテムを生成してくれること。つまり敵の発生状況やボスの攻撃タイミングによっては、参加人数よりはるかに多い回復アイテムを作り、満身創痍の状態から一発で立て直すことも不可能ではない。
敵が強く、倒せないのであれば、全フレンズをカワサキにする事が誇張抜きで最適と呼ばれることもある。カワサキに頼り戦線を維持する攻略法はニンドリウェブ版で熊崎Dも公言しており、ストーン+カワサキという耐久重視の組み合わせが紹介されていたりする。
そのしぶとさによる勝率の高さから、エンデ・ニルがキザンデ・ニルとかナベデ・ニル、英語でBoiled Tarminaと呼ばれたり。誰がうまいこと言えと。
Theアルティメットチョイスでは魂が飛び出る辛さ・魂が飛び出る辛さExなどで彼を活用した報告が結構上がっており、最低一人ぐらいはいてもらわないと不安な回復役と言える。
但し弱点として、元々中ボスと言う事だけあって体格はデデデサイズ(標準サイズの2倍)ある為、敵の攻撃に被弾しやすく、更にカワサキ本人の体力がやや低い上に機敏性はあまりよろしくない。
その弱点が響きやすいアナザーディメンションヒーローズや前記のTheアルティメットチョイスでは敵の猛攻から逃げきれずに真っ先に彼がお陀仏する事が多いので、全フレンズをカワサキにする戦法も裏目に出る危険性がある。
これらの要因が絡むことから、難易度の高いコンテンツほど無策で放ってはおけない仲間。CPU操作のカワサキがいる場合は、のっとりおんぶを使って料理のタイミングを調整することでメンバー全員のマネジメントをこまめに図るといい。
また、星の◯◯◯◯ではカワサキだけ揃えた「カワサキ4積み」も可能であり、中ボスのツインカワサキも含め6カワサキという驚異のカワサキ密度が見られる。そこに加えて、キャラとしてはアニメ版の印象が強すぎるため、キャラクター説明文のセリフが後述の飛田ボイスで再生されたプレイヤーは数知れず。ただこちらでは料理を探し求めるといった内容で後述のアニメ版とは意味合いが大幅に異なる。
なお、ゲーム本編をカワサキ3積みしてクリアすると、EDにてプレイヤーの腹筋が壊されるともっぱらの噂。
カワサキがカワサキとカワサキの攻撃で減ったライフを回復するため、カワサキとカワサキとカワサキを料理して、カワサキとカワサキを攻撃しながら回復し、カワサキとカワサキとカワサキとカワサキが口移しをする光景が見られるのはスターアライズだけ!
…もはやカワサキのゲシュタルト崩壊である。
タイトル及びモードセレクト画面では、焼き鳥又は鶏ガラ目当てでバードンやクーを捕まえようとしつこく追い回すが、悉く逃げられている。バードンに対しては3人がかりで襲ってくるパターンもある上に、星の○○○○スタッフロール右上に意味深な調理シーンも出てくる。
スマブラSP
ナックルジョーに続いてアシストフィギュアとして参戦。近くのファイターを料理して食べ物を生産する仕様となっており、性能は『X』でのカービィの最後の切りふだ「コック」に近い。因みに撃墜可能。
修正済みだがしずえインフィニティの無限増殖でまたユーザーの腹筋を壊していったとか。
さらに、スピリッツとしても登場している。ボディはパックマン。
メディアミックス
アニメ作品
CV:飛田展男(カブー、カイン、サモ、モソ、オーサー卿の声等担当。)
ゲームではそれほど出番は多くなかった彼がその知名度を一気に押し上げたのがこのアニメ版。準レギュラーとして登場しており、ププビレッジ唯一の飲食店「レストランカワサキ」のオーナーでありシェフでもある。彼の持つフライパンをカービィが吸い込むと、コックの能力をコピーすることができる。
ププビレッジに来る前は、宇宙的に有名なシェフであるコックオオサカの元で、コックナゴヤとともに修行を積み、師匠からフライパンを譲り受けた。
しかし、そのような経歴の持ち主でありながら、彼の作る料理は基本的に不味い(他のメディア作品ではたいてい腕のいいコックなのでこれは珍しいことである。但し初登場回の2話では不味そうにしていた客がいないように見えるので、おそらく後付け設定)。その不味さたるや、ププビレッジの住人達からの評価は底辺レベルで、ボルン署長曰く「レストランカワサキで食べるぐらいなら牢に入った方がマシだ」、デデデ大王曰く「ワドルディが作った料理の方がマシ」とのこと(ただしワドルディはデデデの口に合う料理を毎日作っている、いわば宮廷料理人なので、比較対象にするのは難しい)。ついには、師匠であるコックオオサカに店の暖簾とフライパンを取り上げられたことがある。
ちなみに、過去にパーム大臣とメームに「変なもの」を食べさせたことがあるが、その「変なもの」が何だったのかは不明。
1回だけデデデ大王に騙されてカービィを料理したこともある。(作戦は当然失敗)
しかし、魚を素早く丁寧に捌いて寿司を作ったり、料理人のプライドと金をかけた天秤が吹っ切れた結果、パンやハムを包丁でかなり薄く切る(重ねても透けて見えるレベル)ことが出来たり、辛さにかなりの耐性があるカービィですらも炎を吐くくらいの超激辛カレー(カワサキホットスペシャル)を作るなど、技術面では凄い才能を持っている。
過去に家庭科の授業をサボっていたという経歴がある。これだけなら、例えば学業自体が嫌いなどの理由もありうる上、そもそもコックオオサカに師事している時点で1から鍛え直されているだろうから問題点とは考えにくい。
だが、調味料の分量を正確に測らない、基礎が出来ていないのに創作調理に手を出すためとんでもない味付けになるあたり、料理に対する解釈が根本的に間違っている可能性がある。しかも、自分の料理が不味いと自覚しているにもかかわらず、料理の腕前を改善しようと努力する姿勢が全くといっていいほど見られない。改善しようにも間違った方向に努力する始末である。規格外の技術を持っているだけに、才能があさっての方向を向いてしまっている。
また、ゴミ捨て場で拾ったフライパンを再利用しようとするなど、人間性に料理人以前のレベルで致命的な欠陥がある。
ちなみに本人はなぜ自分の店の客入りが悪いのか理解できていない。しかしこれは現実でも、客入りの良し悪しの理由を把握する視点を持つことは難しく、それが普通に出来ている店ばかりならもっと多くの店が繁盛しているはずなので、風刺めいた一面とも言える。苦労せずに稼ぎたいとぼやくあたりも、外食産業の過酷さを示す風刺という面を考えれば納得である。
そんな彼の料理だが、周囲の反応から察するに住人の味覚がその不味さに慣れてしまった(レン村長曰くお前んとこのメシは不味いが安い)かのような描写がちらほら見られ、不味い料理を出されるにもかかわらず彼の店には普通に客が来ている。最終回では彼の作ったレバニラをデデデ大王が美味いと言っていたため料理の腕は多少上達したと思われる(しかしカスタマーサービスは悶え苦しみ即歯磨きをしていた)。
つまり、どんな料理でも出されたものは文句を言わずに食し、美味ければ良いとのことである。
また、21話で近衛兵ヴィーに化けて来店したゲストのローナ王女に寿司をご馳走した際に「美味!」と褒められていたり、54話ではゲストのキハーノがカービィの食べる量に匹敵するほどの大量のカワサキの料理を平らげていた後に「一宿一飯の恩義」と言って感謝していたので、味覚が合う相手なら問題ないことから完全なるメシマズではないと思われる(前者はそこまで味付けをしていなかったから、後者は空腹で倒れていたために美味しく感じた可能性もあるが)。
問題発言
社会風刺が多いこのアニメでも、デデデ陛下と並んで強烈な問題発言が多く、「メーベルの占いより、俺の食中毒の方がよく当たるよ〜」、「風邪引いちゃってくしゃみすると鼻水が料理に垂れるんだよね〜」など料理人としてあるまじき発言も見られる。また、前述の超極薄サンドイッチに関しては、タゴには「料理人として恥ずかしくない!?」サトからは「カワサキ、あんた必ず破産するわ」と散々だった。自らや他の住人の姿をした恐竜魔獣たちの死骸を見て「すごーい、スープのダシに使えるのかな〜?」ともぼやいてガスに「本気か?!」と叱られていた。そのような場合は大抵、「ギャグだってば〜」とごまかしている。
他にも、「死んだんじゃないの~☆」など、料理以外に関しても数々の問題発言を残している。ただの問題発言ばかりではなく、本作にちりばめられた風刺の役割を持っていたりすることもあるので油断できない。
こういった問題発言もあってのカワサキ人気であろうか。
もちろん、人間的に評価されるべき部分もある。「獣でもペットでも、料理を喜んで食べてくれるお客さんなら大歓迎」と言ったり、ピンチのカービィにコピーさせる為に自分ごとフライパンを吸い込ませるといった行動にみられる。
その他
ププビレッジの住人の中ではかなり出番が多く、彼の料理を喜んで食べる唯一の客であるカービィとは良き友人と言える。そのため、フームやブンといった普段カービィと同行している人物や、メタナイト卿といった星の戦士としての重要人物を除けば、カービィを手助けする頻度はトップクラスである。また、カービィがコピー無しで魔獣を倒した話があるがカワサキが関係している。
また、カービィが魔獣に取り憑かれてデビルカービィになって、自身の店を破壊する等、村で大暴れした際にも、他の住人達やトッコリが即座にカービィを「悪魔」「悪党」と見做していた中で、カワサキだけは終始半信半疑な様子を見せるなど、カービィに対する信頼も、フーム達には及ばずとも他のププビレッジの住人よりは強い事が伺える。
漫画版
- さくま良子版
初期は語尾に「ごわす」を付けるなど何故か鹿児島弁で話していたが、再登場時には普通の話し方になっている。
かなり嫌味な性格をしている。一人称は「ミー」で語尾に「〜ある」を付けて話す。
アニメ同様料理が不味く、カービィとデデデしか食べない。
風評被害
体系こそイモかなにかのようだが、肌色の体にコック帽とエプロンのみの裸エプロンである。さらにアニカビでのカオス成分を強く発揮した活躍によるネタ扱いも相まったことで、ネット上ではシモネタ方面でもネタ人気を獲得している。
特にTwitterで妙なムーブメントを作り出したコックカワサキマイクロビキニ部は、2021年末現在、pixivのコックカワサキ関連イラストの50%近くを占めるに至っている。
関連イラスト
関連タグ
星のカービィ コック コックカービィ スーパーデラックス スターアライズ
星のカービィ(アニメ) コックオオサカ コックナゴヤ ムッシュ・ゴーン
コックン…コックをコピー出来る敵キャラ繋がり。