ハイネスが言う「神」とは せいぎや 悪の心も
持たない、破壊のためだけに 生まれた そんざい…
その名は「破神エンデ・ニル」。 そんなの カミサマ
なんかじゃないし 手かげんも いらない!
星のカービィ 最大の戦いが…今、はじまる!!
概要
CV:熊崎信也(第一・第三形態)、熊崎信也・安藤浩和・小笠原雄太・東藤由実(第四形態)
本作の最終ボス。
正式名は「破神(はじん) エンデ・ニル」
太古の昔、とある一族が信奉していた一種の「神」で、その一族の神官ハイネスが闇の力であるジャマハートを用いて復活させようとしていた存在。
カービィシリーズにおいて今までいそうでいなかった、ラスボスの典型とも言える『魔王』や『邪神』の類のラスボス(一応それっぽいのはいたが、明言されたのは初。尚英語版では『魔王』や『邪神』を意味する『Dark lord』と呼ばれている)。
ハイネスは自分を追放したかつての友達への復讐を目論み、神降衛星エンデにて復活の儀式を行っていたのだが失敗。その際に、神の器が無数のジャマハートとフレンズハートという形で宇宙中に飛び散ってしまう。そこで、今度はジャマハートのみを回収して器を満たす為、各地に三魔官を派遣していた。暗黒要塞「ジャマハルダ」も、ジャマハート回収の為に襲来してきたものである。
しかし被害がプププランドにまで及んだ事で解決に乗り出したカービィに居場所を突き止められ、ハイネスや三魔官はカービィを迎撃するも敗北。このためハイネスはやむを得ず復活を急ぐこととなり、三魔官を生贄にした上で、それでもエネルギーが足りないとわかるとハイネス自身が生贄となった結果、復活を果たした。
本来は邪心に満ちた闇ではなく、意志や感情というものを持たない"虚無"の神であり、呼び覚ました者に染まり、慈悲を与える存在らしい(似たような存在は前例がある)。
しかし劇中では憎悪・執念・嫉妬・欲望といった負の感情に駆られたハイネスによって呼び覚まされた為か、こうした負の心がニルの体内で暗黒の力へと変換されており、新たな魂と混ざってまさに破壊神とも混沌そのものとも言うべき存在になっていた。
その結果か、第二形態において自分の体内に侵入したカービィ(とフレンズたち)の姿を見るや否や、「即座に滅せねば」(意訳)という意志が芽生え始めていた。
また、ニルについて書かれたとされる伝説の書には、かつて四人の英雄が闇を生み出し続けていたニルの始祖を四本の心のヤリで封印したと書かれているのだが、その英雄達の詳細については不明である。
名前が意味するところはどの言語でも同じ。エンデ(Ende)はドイツ語で「終焉」、ニル(nil)は英語で「無」を意味する。
簡体字版の名前は「破神:终焉・虚无」、繁体字版の名前は「破神:終焉・虛無」。つまりそういうことである。
英語版の名前は「Destroyer of Worlds: Void Termina(ヴォイド・テルミナ)」で、こちらもvoidは英語で「無」、terminaはスペイン語で「終える(正確には活用形で、基本形はterminar)」を意味する。
最終ワールド「星のカービィ スターアライズ」は、この戦闘だけで構成されたメインストーリーの締めくくりとなっている。
戦闘
全5形態が存在。スペシャルページは形態ごとに変化する(Theアルティメットチョイスではさらに変化)。
第一形態
さぁ 立ち上がれよ 破壊せし神よ
星砕き 愛を滅せよ (4times repeat)
― inter ―
さぁ 地を哀で包め 己が望むまま 蹂躙を
星々を巡り 崩星を奏
彼方楽園に 終焉を (2times repeat) …永遠に
この解説文はまさにハイネスの復讐に囚われた心境を反映させたものであることが読み取れる。かつてのハイネスは一族の幸福と繁栄を純粋に願っていたのだが、この「愛を滅せよ」だの「楽園に終焉を永遠に」だの書かれているあたりからは、幸福や繁栄のビジョンは何一つ浮かんで来ない。
「星々を巡り崩星を奏」という一文からは、宇宙をまたにかけた惑星破壊規模の活動が行われようとしていたこともわかる。
ヤギのような角を生やしハート形の仮面をつけた漆黒の巨人の姿というゼルダじみた、カービィシリーズとしては異例の姿。
戦闘は最終決戦専用のフレンズアクションにして秘宝「ティンクルスターアライズ」に乗り込んでの3Dシューティング形式で、体力ゲージも段階制のものとなっている。
3Dシューティングになった理由はハードのスペックを活用した迫力あるラスボス戦を作りたいと考えていたため。前後左右へ自由に移動できるが、行動できる範囲には限界がある(万一場外へ飛ばされてもすぐノーリスクで戻される)。また、操作上の理由からか高度までは調整できず、空中飛行は2段ジャンプまでにとどまる。広大な舞台を活用したギミックとして、近距離ほど攻撃を受けるリスクが高くなる反面、与えるダメージも大きくなる。
体の5箇所に順番に紫色の目玉が現れるため、そこを攻撃していく事になる。この弱点は背後にも現れるため、側面や後方へ回りこむ立ち回りも必要になってくる。
地面を殴りつけての衝撃波『破砕拳』や、ジャンプしての衝撃波『破踏襲』等の豪快な攻撃を使ってくる。
弱点をいくつか潰すと、腕を巨大な剣に換装し、振り下ろしや切り払いをする『破双斬』を使うため、前方への攻撃がさらに激しいものとなる。同時に『孤独のメラーガ/ブリザ/バリッカ』で剣にいずれかの属性が付与されている為、多少離れていても安心はできない。これでもブリザなら「氷である=当たり判定の境界線がわかりやすい」からまだいいが、メラーガの場合は「ゆらめく炎=境界線が極めて曖昧」であるうえ、部分的に消えたり現れたりするためかなり苦戦する。
属性ということで、対応する別属性で対処できる場合がある。各種衝撃波に対し、ブリザには炎を、バリッカには水を、そしてメラーガには氷/風/水のどれかで打ち消せる。特に、視覚的に避けにくいメラーガには対応できる属性が多いため、属性持ちがいたらここは冷静に相殺を狙おう。
目玉を全て潰すと仮面が外れて動かなくなる為、仮面の下の空洞から体内に入る。
第二形態
おどろきの ニル本体が あらわれたっ!
何の感情も 持たない、闇のエネルギーで 作られた
物質のような 存在から 今、何かが 目ざめつつある。
そのねむりの中でニルは はじめて、心から思った…
目の前のてきを、めっせねば とっ!
(The アルティメットチョイス)
ぞう悪、しゅうねん、しっと、よく望⋯ハイネスが
集めた闇は、ニルの中で暗黒の力へと変かんされ続けていた!
新たに生まれたたましいとそれが、カオスとなって
よりぞうふくする。しかし、まけはしない…なぜならばっ
あの星の友だちみんなが、ついているからだ!
かつて訪れた「ファイナルスター」の内部と似ている体内に心臓部があるので、それを叩くことになる。心臓部は無抵抗な訳ではなく、気味悪い音を出す古代文字のような闇のエネルギー『ヒトリゴト』を飛ばして来たり、天井から体液のようなもの『アカイナミダ』が垂れてきたりする。
ヒトリゴトは吸い込むことは可能だが、これは直接相手に星型弾として吐き出すこと。うっかり飲み込むとダメージを受ける。
ストーリーモードでは、イケニエとして吸収されていた三魔官とハイネスがここに捕らえられており、ダメージを与えるごとに引き剝がされ、同時に対応した食べ物が出てくるため、回復のチャンス。
心臓部を倒すと4つの吊り輪のようなものが出現。これを4人で引っ張るとコアを覆っていた殻が完全に剝かれ、ハイネス達共々体外に吐き出される。
Theアルティメットチョイスなど本編ではないモードの場合、吊り輪のギミックは省略される。
ちなみに体内の描写はカービィシリーズにおいてはタイアップ作品で数件あったがゲーム版では初。
第三形態
さぁ 飛び立つのだ 破壊せし神よ
星喰らい 愛を滅せよ (4times repeat)
― inter ―
さぁ 天を翔ける哀よ 宇宙から降る闇よ 審判を
星の子等祈り 叫びの音を奏
夢の楽園に 終焉を (2times repeat) …永遠に
外観が変形し、肉体の両腕が翼になり、両足が尻尾に変化する。それはまるで、三魔官やハイネスの衣装に書かれていた紋章「ジャマハルダマーク」を髣髴とさせる姿だった。また、翼の形が別カービィ作品のラスボスに見えるという意見もある。
第一形態同様に、体の5箇所に目玉が順番に出るので、そこを攻撃していく。
属性を纏った矢による攻撃『虹の弓』や、高速で接近しながら斧を振り回す『憤怒の斧』、電気を纏った槍の雨『愛の槍』等、攻撃パターンが大きく変化。
突進攻撃『堕天』はうまくかわすとスローモーションになり、この間は連射速度やチャージ速度が早くなる。
そして体力をあとわずかにすると、伝説のアイテムに酷似した像を作り出し、フィールド中に強烈なレーザー攻撃を照射する大技『巨悪と執念の冠』を放ってくる。
後者は「魂が飛び出る辛さ」ではより明確にその姿が浮かび上がる。
第四形態
はるかぜとともに あらわれた、一人の
たびする わかものは、たくさんの 友だちと
出会い、わかれ、ついに ここまで たどりつく!
早く あいつを やっつけて、さぁ みんなで…
ゴハンを食べて、お昼寝タイムだっ!
(The アルティメットチョイス)
どこからともなく あらわれた、一つの
そんざいは、長い 長い 時間、ぎんがを
さまよいつづけ、ついに ここまで たどりつく。
そして今、何かを感じ、ねがい、考えた…
ニルの中で、たましいが やどろうとしているっ!
倒すと再度体内に入り露わになったコアとの戦闘となる。
体内に入ってまずどこかで見た色合いの何かが見えるが、それが顔を表すとある存在に酷似した表情を浮かべ、一部の技の終わりには別のどこかで見た表情を浮かべる。
フレンズ達を洗脳する衝撃波『トモダチノワ』や、押し潰し攻撃『カケッコ』、大量の弾を放射状にばらまく『タノシイユメ』、ブラックホールを纏った小型の分身を放つ『イタダキマス』、周囲にニードルを広げる攻撃『マンメンノエガオ』等、そのレパートリーはかなりのもの。
元が元だけに、ここまで表情豊かなラスボスは珍しい。因みに、洗脳されて敵対したフレンズは、フレンズハートを当てれば元に戻るが、元に戻す前にうっかり攻撃を加えてしまうときっちりダメージになるため気をつけよう。洗脳されたフレンズが人間操作担当キャラであれば、レバガチャで洗脳を自力で解けるため、足搔けるだけ足搔いてみること。
さらに後半になると巨大化した口の中に眼球が出現。周りにヒレのようなひれのような物が生えるという、ダークマターを意識したとしか思えない姿になり、マルクのマルク砲やマホロアのマホロア砲に近い極太レーザーを放つ攻撃『オオキナウタ』をぶち込んでくる。画面奥や斜めから撃ってくることもあるため注意。
ボスラッシュモード「Theアルティメットチョイス」では、難易度7「極辛ピンチ味」で登場(後述の最終形態は省かれる)。長期戦になるため、タイムボーナスが尽きるまでの時間は8分20秒と長めに設定されている。
なお、難易度S「魂が飛び出る辛さ」では、本モード限定の強化版が登場する。第三形態までは過去作の強化版と違って名前の変化はないが、体色が若干白っぽく変化しており、行動パターンが強化されている。そしてこの第四形態となる体内戦のコアは白っぽい色の「ソウルオブニル」となっているので、そちらを参照されたい。
最終形態
ここまできたら まける きがしない!
ティンクルスターを はっしゃ して
星のカービィ さいごのてきを やっつけよう!!
最終的にカービィ達の攻撃により肉体を維持できずコアだけになってもなお、カービィ達を滅しようとするニルは、自ら同様無限のパワーと可能性を持つ彼とのビームの撃ち合いを仕掛ける。ここまで来たら後は指定される通りにボタンやスライドパッドを操作すれば良い。
最終的に押し負けたニルは、星と絆のビームを諸に喰らった上、フレンズヘルパーとドリームフレンズを模した光に一斉突撃された事で大爆散し滅び去った。
その性質上、メインモードでしか登場しない。
戦闘BGM
戦闘BGMの作曲者は5曲とも安藤浩和氏。
第一形態~第四形態は全て「組曲:星羅征く旅人」という1つの曲になっている。
一見1つの曲をアレンジし変えているように聞こえるBGMだが、組曲という名の通り、1つのBGMを(最終形態を除いて)段階ごとに4つに分割している形となっている。
『星のカービィ30周年記念ミュージックフェス』では、大原萌氏によって通しのアレンジが行われた。
第一形態と第三形態の解説は「Prayer song to God」と同じく歌詞になっている。熊崎信也ディレクター曰く「ニルの曲に合わせた「歌詞」をイメージしているのです」とのこと。
加えて「メッセージの2行を4回。その後の3行を2回」歌うとちゃんとメロディが合うように仕上げてある模様。「Theアルティメットチョイス」における魂が飛び出る辛さEXでは、ストーリーモードの解説文と同じ形式に加える形で、このことが書かれている。
コンセプトは「限界突破」。本作ではインターラクティブミュージックが導入されており、段階移行時にはシームレスに各フレーズが推移していく。
同様の手法は次回作『ディスカバリー』でも引き続き使用された。
第一形態
正式曲名:「組曲:星羅征く旅人 第一楽章:星砕きの戯れ」
基本のフレーズ。フラン・キッス及びフラン・ルージュ戦のBGM「Prayer song to God」のアレンジとなっている。
石川淳氏曰く、この曲のイントロが非常に気に入っているとのこと。戦闘前に流れる「序奏:星の絶海へ」は本来無音の予定だったが、この曲を引き立たせるためだけに作られたという。
第二形態
正式曲名:「組曲:星羅往く旅人 第二楽章:胚子の器」
第一楽章と第三楽章を繋ぐ役割を持つ。前作の「主のいないインテルメッツォ」と似たようなポジション。
第三形態
正式曲名:「組曲:星羅往く旅人 第三楽章:哀と渾天の翼」
第一楽章と似たような曲調ではあるが、一部のフレーズが異なる。
第四形態
正式曲名:「組曲:星羅征く旅人 第四楽章:生誕の希望」
曲がアップテンポになり、お馴染みのフレーズが流れる。
実はアップデート前とアップデート後で音量バランスが若干異なっている。サウンドトラックではフルバージョンがアップデート後、単独バージョンがアップデート前の音源。
最終形態
正式曲名:「あの星の友だちみんなが、ついているからだ!」
フレンズれっしゃやフレンズスターのBGM、「ティンクル☆トラベラー」のアレンジ。
「この星をかけた魂の戦い」や「この一撃に桃球レボリューション」のように、熱い最終決戦を盛り上げるロックでヒロイックな曲調となっている。
余談
小ネタ
このボスは、唯一フレンズハートをぶつけられることでダメージを受ける特性がある。
フレンズハートとジャマハートが対になっているからだろうか?
第三形態の解説「宇宙から降る闇よ 審判を」はどこかのOPやムービーを髣髴とさせる。
一度クリアすると、ワールド4「遥か、きらめきの勇者たち」のマップの最奥にブラックホールが出現しており、ここに飛び込むといきなりエンデ・ニルとの最終戦に進むことができる。つまり、どうやらエンデ・ニルとの戦いはブラックホールの中で行われているらしい。
制作秘話
コンセプトは、3D空間を使って巨大ラスボスと戦うというもの。そのため、シリーズの世界観の固定観念にとらわれず、見ただけでも圧倒されそうな大きさになっている。
その後公式Twitterで魔神形態の開発資料が公開されたが、そのデザイン案は頭部がオオカミだったり、西洋甲冑の身体に小さなハートが浮いていたり、鳥の頭蓋骨にコウモリの翼があったりと決定案以上にカービィらしからぬデザインをしてるものが多かった。
また、それを公開したパルルからは神秘的かつ厳粛な佇まいから敬意をはらって「モフモフゴッド様」というあだ名がつけられた。
サウンドトラック発売時の座談会によると、第一・第三形態のボイスはデデデ大王同様熊崎氏の叫び声をそのまま使っている。「限界いっぱいいっぱいだった開発中の、最後、出し切った渾身のエネルギーと熱量が込もっている」とのこと。
第四形態のボイスは熊崎氏と安藤氏(マホロアやタランザのボイスも担当)の他に、若い人や女性の声も欲しかったという理由で小笠原雄太氏(本作から参加、ミニゲームや一部ステージ・ボス戦BGMを作曲)と東藤由実氏(『みんなで!カービィハンターズZ』のディレクター)が担当。4人で「イロハニホヘト、カービィ~」と発した声を別撮りして合成・加工している(しかし収録時点では立ち絵が未完成だったため、安藤氏はどんな敵なのかいまいち分かっていなかったらしい)。
他作品では
デデデでプププなものがたり第1巻にはオリジナルキャラクターとして「ブラックホールのホール」が登場する。宇宙に逃げたデデデ大王が仲間にした存在で、カービィを倒すべくけしかけるが力関係はホールの方が上で頭が上がらない。
ブラックホールそのものの見た目をしており黒くて大きな球体に顔が描かれたシンプルなデザインである。表情もよく変わり、カービィとのにらめっこで変顔をしたことも。
カービィとの一騎討ちではお互いに向かい合っての吸い込み合戦で対決。さしもカービィもブラックホールの吸引力には敵わず、後一歩のところまで追い詰められる。しかしカービィの友達のチービィの声援(「ホールは実は巨大なおはぎ」)により、食欲を爆発させたカービィに吸い込まれて逆転敗北を喫した。
「黒幕が連れて来た強敵(黒幕より格上)」「黒い球体に顔が描かれたシンプルなデザイン(表情もよく変わる)」「対決場所が宇宙で、敵のモデルがブラックホール(付け加えると上記にもある通りニルとの決戦の場はブラックホールである)」「カービィと同じ攻撃手段で鍔迫り合いをする」「敗因がカービィの友達の存在」などエンデ・ニルに通じるものがある。
『Wiiデラックス』のモード、マホロアエピローグのボスにはニルのパーツと似たような模様がある。
裏設定
ニンテンドードリーム7月号でのインタビューで、熊崎ゼネラルディレクターが断片的にではあるが裏設定を語っている。他にもswitchの「スターアライズ特番チャンネル」にて色々な設定が紹介された。
ハイネスからは神と信じられているニルだが、実は神であるかどうかは定かでは無い、超常的な力を持つ謎の存在。
ジャマハートは分割された1つだけでもデデデ大王やメタナイトを暴走させる強大な力を秘めており、それが一処に集まった為、明確な意志のない巨人の体が形成されたという。
ちなみに神の器だが、18/11/7の「三魔官のスタアラ☆特報」によれば、星のカービィwiiに登場するアナザーディメンションを通じて、別世界からやってきた可能性があるとのこと。第三形態がマスタークラウンのような像を使ってきている事とも微妙に符合する。
第四形態の顔は「目覚めさせし者に染まる」。
カービィに似ている表情は、ニルが新たに生まれた際に、無邪気な心と破壊への衝動が混ざり合う状況で初めて見たのがカービィであり、それに対して何かを感じたことの反応である。また、様々に変化する他の顔はハイネスが集めた闇の心の影響。
フレンズハートの由来は心のヤリの力であり、今のニルには当たると痛いもの。
つまり、今のニルとは幾らハートを投げ続けてもわかり合うことはできないとしている。
漫画版
まんぷくプププファンタジー
3巻に登場。2巻から始まった「スターアライズ編」のラスボスとなる。変身はせず第一形態のみだがゲームよりも体格が縮んでいる。
カービィたちに本拠地まで乗り込まれたハイネスが呼び出した存在で、彼の望みに応えカービィたちを抹殺しようとする。
ところがデデデ、バーニンレオ、ワドルディの三人はカービィのせいで過酷になった冒険を乗り越えたことで恐ろしいほどパワーアップ(マッチョ化)しており、3人から一発ずつビンタされただけで瀕死に追い込まれてしまう。
誰がトドメを刺すかでカービィたちがケンカになり、その騒動に巻き込まれる形でいつの間にか倒されていた。色々と非常識なカービィたちに付き合いきれず「モウヤダ…。カエル…。」と逃げて行ってしまった。
直後、ハイネスも「ダ、ダメだ…強すぎる…! こんなヤツらにかないっこない…!!」と泣いて震え上がり、膝を突いて降参するのだった。
ゲームだとかなりシリアスなラスボスだったのに対し、本作に於いては(内容が内容だったのもあったのだろうが)イマイチな扱いとなってしまっている。
その後忘れ去られるかと思われたが、何と第117話でマホロアランドのパレードの一員として登場していた。
関連イラスト
関連項目
コジマ…マンメンノエガオのデザインがロゴと酷似している
以降、『星のカービィ スターアライズ』のネタバレ注意
アナザーディメンションヒーローズ実装以降(ネタバレ注意!)
異空の数だけ、自由に飛ぶニルが いた。
星のように 輝く彼を見て、古代の人々は 謎と共に書物を残した。
夢(ドリーム)が、闇(ダーク)が、魂(ソウル)が、心(ハート)が…
その物質に 混沌と可能性が全て集い、淵源の祖となり 生誕する。
新たに書物に残される その存在は、
破神(はじん)か、星の盟友(スターアライズ)か、それとも…!?
「アナザーディメンションヒーローズ」をクリアした後に解禁される「Theアルティメットチョイス」の難易度S-Extra「魂が飛び出る辛さEX」。このラストを飾る、本当に本当の最終決戦の相手として「真 破神 エンデ・ニル」の名義で登場。
体色が黒く変化し、目が赤く光っている。
第1形態においては、スピードが大幅に上がった「破砕拳」「破踏襲」の2つを絡めて放ってくるほか、大きな違いとして目立つのが「破踏襲」による衝撃波は大ジャンプ時に空中バージョンが加わっていること。
空中バージョンは下を潜り抜けるか2段ジャンプで上を抜ける必要がある為、相手の大ジャンプを見逃すと対応が遅れる可能性がある。地上と空中の波状攻撃になる為、画面全体を見ていないと対処は難しいだろう。
「破双斬」は、振り下ろし・振り払いともに速度を上げて多用する。「孤独のメラーガ/ブリザ/バリッカ」の影響もバカにならない上、特に「破踏襲」とのコンボが怖く、相当な範囲を巻き込んでくる。
×型に放ってくる衝撃波も2連発となり、その上いずれも溜めをほとんどせずに剣を振り回すため、背後に回りこんで避ける方法が根本的に通用しない。
第2形態は、文字の射出パターンがより厄介になっているが、本体はそこまで硬くない。
また、うまく立ち回れば回復のチャンス。「ヒトリゴト」の内1つが赤い文字「トマトゴト」になっており、これを破壊することが出来ればマキシムトマトが手に入る。ただしこの赤い文字、耐久力が半端ではない。CPU操作のフレンズヘルパーがいる場合、彼らがあっという間に本体を瞬殺してしまうため、入手はほぼ不可能と言ってよい。
第3形態としては、「憤怒の斧」において同様の衝撃波が飛んで来る。しかも「破砕拳」「破踏襲」の2タイプの衝撃波を織り交ぜ、しかも破砕拳タイプの柱状衝撃波が高速なのが問題になる。
「虹の弓」は着弾点に属性攻撃が広がる。これ自体はメインモード頃から一緒だが、難易度Sまではあくまでも矢が地面を掠めるだけであったのに対し、今回は照準をカービィの手前に定めて突き刺してくる。射撃というより爆撃に近いため巻き込まれやすく、属性効果が長時間残る上に2セット使うためステージ端に追い込まれて逃げ場を失わないこと、設置物の前や後ろに回り混んで2回目に備えると端に追い詰められにくく安全。
「愛の槍」には衝撃波が追加されているのが脅威。落下した槍の全てから別々に衝撃波が出てくるため、ある程度の先読みができないと、とても持ちこたえられないだろう、回避や2段ジャンプが重要となる、
円形に動いていると間違いなく引っかかる。
反撃不能時間が長く続くTA的にも厄介な技だが、複数の弱点が同時出現する事を利用し弱点破壊タイミングを調整すると怯ませてキャンセルさせる事が出来る様になっているため成功すれば大きく短縮出来る。
「巨悪と執念の冠」ではマスタークラウンが攻撃を重ねるごとに増殖、それぞれが別々にレーザーを放ってきたり、すべてのマスタークラウンがひとところに集まってレーザーで追跡するなど、明らかに攻撃パターンの新しさが目立ってきている。
なお、クラウンが3個の時は自機狙いなため、横に動き続ければ回避は楽。4個の時もレーザーの追尾速度はこちらと同等なため、逃げる様に横に動き続ければ当たらない、ただしステージ端には充分注意されたし。
攻撃が激しい分、第1・第3形態とも5箇所中4箇所の弱点が一斉に開いているため、これはどこから攻撃しても構わない。体力の調整ができるなら、攻撃を繰り出そうとしたところで弱点を壊してキャンセルする、ということも可能。複数人プレイで「せーのでスターアライズ!」なら、角度がよければ複数の弱点を貫通することも不可能ではない。
ゲージは、右から胸・右肩・左肩・背中・顔に対応。
攻撃が激し過ぎるため、慣れるまでは溜め撃ちよりもティンクルンによる緊急回避を優先させ、攻撃は単発でもやむなしと考えた方が安全。
攻撃が激しく横に揺さぶる攻撃が多いため、いつの間にかステージ端に追い込まれているという事態が起きやすいため、位置把握を欠かさない様にしたい。
各部位の耐久力は、第1形態は意外なことに難易度Sよりも下がっているのだが、攻撃の激しさが違い過ぎるため相当な腕前にならないと実感するのは難しいだろう。そして第3形態は難易度Sよりもタフになっている。後半戦に苦戦しやすい要因の一つはおそらくこれだろう。
全ての攻撃を移動とジャンプのみで回避し、絶え間なく溜め撃ちが出来るのは今までと変わらない、それが出来る様になるには相当の練習が必要だろうが。
そして第4形態は・・・