「…ジャマハローア。
…フフッ。これは、われわれの
星の あいさつ ですわ。」
概要
CV:上田麗奈
突如ポップスターに現れた暗黒要塞「ジャマハルダ」の指揮を執る三人の女性幹部「三魔官」の一人。異名は「氷華の三魔官」。
三魔官では最初に公開されたキャラクターで、青いロングヘアと上品な口調で話す特徴の女性。
氷の力を宿した斧と強力な水流を出せる水鉄砲で戦う。カービィ公式Twitterの「三魔官のスタアラ★特報」でも最初に登場し、2018年1月12日から同年2月15日まで担当していた。
発売後は主にコンセプトアートの紹介をしている。
人物
上述の通り、一人称は「ワタクシ」で、凍てつく氷のように冷静沈着な性格だが、上品且つ丁寧な口調で話す。ムダな殺生は好まないと語っているが、主人であるハイネスに仇なす者には容赦ない。
魔神官ハイネスの部下であり、フラン・ルージュ、ザン・パルルティザーヌと共に彼の目的の達成のために銀河中に散らばったジャマハートを集めている。また初対面の時にジャマハートを集める大まかな目的をカービィに教える。
一方で小説版ではハイネスのあまりの仕打ちにルージュと苦言を呈し、ハイネスに対しても忠誠心は高い。しかし、『アナザーディメンションヒーローズ』にて目の前で倒れている彼を見ても、他二人が激昂する中で彼女は冷静にまだ過去の彼に戻っていないことを気にしていた。
ちなみに暑すぎる所にいるとすぐに溶けてしまうらしい。スタアラ★特報では夏の間バカンスに出かけていた。
2018年の大晦日では雪が降る中平然としていたが、厚着はしている。
同じ三魔官であるフラン・ルージュとの仲はかなり良いようで、別行動を行っていた際にはルージュに会えないことを寂しがっている描写も。ただ、ルージュの近くにいると暑いようで、ルージュが自分の部屋にあるコレクションを溶かしてしまうことには不満気味。
なお、ルージュに対してはさん付けで読んでいる模様。また、フラン・ルージュからは「キッスちゃん」と呼ばれている。
Theアルティメットチョイスにおける「魂が飛び出る辛さExtra」のポーズ画面にて過去が断片的に明かされた。
子供の頃吹雪の中で凍え死にそうになったところを旅人(ハイネスと思われる)に拾われ、第3弾アップデートにて、凍死寸前のところでハイネスに助け出され、忠誠を誓うようになったという話が明らかになる(恐らく、事故か何かで極寒の地へと放り出されたのだろう)。魔力を与えられた結果、現在の氷を操る才能が覚醒したようである。
劇中での活躍
三魔官の中では最初にカービィ(とフレンズ)と出会い、ジャマハルダ内部の「ぎょうしの回ろう」で一度目の戦闘となる。
武器は巨大化や念動操作が可能な氷の斧で、巨大化した刃『フローズンジェラート』は喰らってしまうと氷漬けにされて身動きが取れなくなる上に投げ飛ばされてダメージを受けるので要注意。刃を炎属性の攻撃で燃やすと中断させることができる。
また、後半戦では冷水を炭酸飲料のように吹き出す銃『シェイキングソーダ』も使用する。この水流は氷属性の技で凍らせることができ、電気属性の技を当て続けると感電させて隙を作ることもできる。水流なので、パラソルで防ぐことも可能。
氷柱を飛ばす『氷菓』は着弾点一帯に氷が残る。触れると動けなくなるので注意。炎属性の攻撃を当てると破壊できる上、回復アイテムが出てくる。
その冷気は心をも凍てつかせてしまうとされているが、幸いにしてカービィ達はそこまでの悪影響を受ける事はないようだ。
攻撃で出すことがある水色の星からはアイス、青い星からはウォーターをコピー可能。
ジャマハルダ崩壊後、本拠地へと通ずる惑星群を攻略するカービィたちに対して、「小惑星フュー」で再会し、カービィをコレクションに加えるべく再戦を挑んでくる。
その攻撃を受けた者は心まで凍ると言われており、さらに本人も氷漬けにした生物をコレクションしてるらしき発言をしたり、シェイキングソーダで攻撃する際には非常にいい笑顔を見せて高々に笑うなど上品さの裏にある狂気が垣間見られる。
攻撃が「ぎょうしの回ろう」の時よりも激しいものとなっているので、二度目といえど油断は禁物。
斧の巨大化はいっそう大きくなった『グラン・フローズンジェラート』に強化され、水流も発射中に照準をずらしてくる『シェイキング・ソーダ・スライダー』になっている。
『氷菓』は『氷菓・連』となり、氷柱の軌道がより複雑になる。
また、新たな技としてルージュの『フラン・フランベ』とモーションが似た技『フラン・フリーズ』も使用する。地面に残った氷に触れると凍って動けなくなるので注意。
なお、この際に二つ名が「災来する氷華」に変化している。
二度目のザン・パルルティザーヌ戦後のハイネス戦の(後半)ではルージュ、パルルティザーヌと共に意識のない状態で再登場し、投げつけられたり振り回されたり盾にされたりと、忠誠を無下にされるような扱いを受ける。
ハイネス戦後には主人や同僚共々彼女らが祀る神の復活の為の生贄となったが、最終決戦の中でラスボスの体内から生還する。
戦闘BGM
正式曲名:「Prayer song to God」
作曲者:安藤浩和
ルージュとの共用であるほか、パルルティザーヌやラスボスのBGMともフレーズを共用している。
曲名は英語で「神への祈りの歌」という意味。
漫画版
まんぷくプププファンタジー
2巻に登場。シスターズの中では彼女のみ出演した。
カービィたちが事件の背後に黒幕がいると勘づくのをモニター越しに見ており、「ワタクシを倒したければ暗黒要塞ジャマハルダまで来なさい!」と高笑いする。ところが2か月経ってもカービィたちが来ないため「おっそ!!」とキレそうになる。
やっとカービィたちが現れたものの、遊びの帰り道にたまたま入り込んだだけであり、別にフランを倒すためにやって来たわけではなかった。それを聞いて「あそんでんじゃないわよ!!」とブチキレてしまう。
カービィには無視されて素通りされそうになるが強引に勝負まで持って行き、水鉄砲でバーニンレオの炎を消して戦意を喪失させ、デデデ大王を氷漬けにして無力化する(デデデに関してはカービィが突き飛ばしたせいで吹雪に当たっただけ)。
これに限らずカービィは次々と仲間たちの邪魔をしたり苦労を掛けさせたりしていたため「あんた、どっちの味方なのよ!?」とツッコミを入れる。しかもカービィは本格的にバトルをしたことがなく、どうやって戦えばいいのかと質問してくる有様だった。
そんな中、カービィからこれまで受けた仕打ちをデデデとバーニンレオが思い出し、怒りによって復活。仲間割れを始めて要塞を破壊してしまう。
デデデとバーニンレオをやっつけたカービィから改めて戦い方を質問されるが「うるせー!! そんな場合じゃないわよ!!」「もうカービィの勝ちでいい」と戦意喪失した。
しかし自分は先兵に過ぎないことを明かし、まだ事件が終わったわけではないと語る。それでもカービィは「仲間たちと一緒なら宇宙の果てでもいける」と意気揚々と立ち去って行った。
その姿に少しばかり見直したフラン・キッスだが気絶した仲間たちを置き去りにしていったことに気づくと「こいつら連れていきなさいよー!!」と泣き叫ぶのだった。
余談
ストーリーモードにおいてはラスボスの体内にある繭から剥がれ落ちる際に他の2人やハイネス同様食べ物も出てくる。彼女の場合はメロンソーダ。
名前の由来は投げ斧のフランキスカと思われる。
三魔官の他の二人と比べてキッスは左右に大きく動くうえ、移動技『エレガントエスケープ』は画面手前や画面奥を通って移動するため動きが読みにくく、攻撃を当てづらいことから、一部では三魔官最強との呼び声もある。
今作のぼすぶっち枠である「Theアルティメットチョイス」にも登場。
「中辛たんけん味」のみ初戦仕様、「鬼辛けっせん味」〜「魂が飛び出る辛さ」では災来時仕様、「魂が飛び出る辛さEX」では白い衣装を着た強化版(3人1セットと同じバージョン)となっている。
強化版の『氷菓』は通常版では安全地帯だった真下にも着弾するようになっているが、端が安全地帯なのは変わらない。(最後の3発目だけ『氷菓・連』)
ストーリーモードと同様に『氷菓』『氷菓・連』の氷柱を炎属性で攻撃すると回復アイテムが出てくる。
前述のようにキッスとルージュは仲がよいが、2人の声優である上田麗奈氏と高橋李依氏も仲がよい。
スーパーカービィハンターズではスタンプの他、クエストを進めるとみなとまちにルージュと共に背景に登場。