続くハイネスの祈りのえいきょうで、様ざまな次元へ
通じる、異空間(アナザーディメンション)の穴が開かれた。そしてこの次元では
キミはなんと、夢のフレンズにもなれるのだ!だが、
異空をかけてハートを集め、希望の光を…生むのだっ!
概要
2018年11月30日に行われた無料アップデート第3弾で追加されたやりこみ要素。メインストーリーを一度クリアすれば解禁。
メインストーリー終了後の時系列になっており、生還したハイネスが神降衛星エンデにて希望を求めて祈りを繰り返し捧げていたところ、儀式によって開いていた入口が、『星のカービィWii』にも登場した異空間・アナザーディメンションへと繋がってしまい、この異空間へハイネスも飲み込まれてしまった。
ハイネスが言うには「非常に大きなパワーが集まるとこの別次元へ通じる穴が開く」とのことで、一応はわかっていたようだが、異空間に自分自身が飲み込まれること・その後どうなるかといった展開は予想外だったと思われる。
祭壇に残された異空間への入口から、カービィはハイネスの行方を追って突入することになる。
攻略のススメ
入口は全部で5つ。最初は「ディメンションI」に入ることになり、ここを突破すると「ディメンションII」「ディメンションIII」「ディメンションIV」の入口が開く。全てを突破することで、最後の「ファイナルディメンション」へ入れるようになり、ここで最終決戦が行われる。
合計5つ存在する異空間を攻略する際、それぞれのステージでフレンズハートを回収しながら進むことになる。最低1つは回収しないと先に進めないように出来ており、最後の5つ目を除いた各ステージに30個ずつ・合計120個点在。パズル要素のうち難しいものはほぼこの要素に集約されている。
道中ではフレンズフロアもティンクルスターアライズ以外の4種が全て登場する。残機はそうそう増えないし、回復アイテムの数も星の◯◯◯◯以下であり具体的にはほとんど無いため、強行軍はかなり危険。前方不注意に自覚がある場合は慎重に。
仕掛けに関しても、作動させるべきものと放っておくべきものが混在している箇所があるため、何でもかんでも作動させれば時として後悔することになる(罠的な仕掛けは従来の作品ならばストーリー本編でもよくあったが、本作では多人数プレイ前提のためかかなり控えめになっていた)。
アナザーディメンションというこの空間自体は『星のカービィWii』で登場したもの。ポイントスターのデザインがWiiのエクストラ仕様の外見になっていたり、各ディメンションごとの最初のフレンズハート回収時やボスを倒した後のBGMなどにWiiで使われたものを流用しているなど、当該作の世界観を引き継いでいることのわかる演出がある。
各ディメンションごとの概要
このモードはステージ自体が上級者向けのトラップてんこ盛り・パズル要素盛りだくさんになっており、それを切り開く為にカービィ自身がドリームフレンズへ交代するというギミックが仕込まれている。特定のフロアから先に進む際、扉に描かれたドリームフレンズやコピー能力へと自動的に切り替わり、次に交代するまでの間はその能力固定で進行する(コピー能力を獲得した場合はその能力のカービィを使用することになる)。
カービィへ交代する際に強制的に持たされるコピー能力は全部で8種類。ドリームフレンズ同様に使いこなせるようにしておこう。
これらは、夢の泉の物語でメタナイト戦にて持たされるソード同様に、「通常の能力でありながら強制的に持たされる」ものであり、自発的に捨てられないが、敵の攻撃で失うこともない。
ディメンションI
上記の通り、最初はここしか選べない。初期実装のドリームフレンズがメイン。
ブンナゲフレンズで硬いブロックを壊す。調整すれば簡単にクリアできる。
鬼門その1。
即死地形が非常に多く、特にころがる100のワドルディを誘導する隠し部屋は難関。しかもこの部屋は失敗してもデスルーラによるやり直しが不可能という鬼畜っぷり。
アナザーディメンションヒーローズがどんなモードかを嫌でも思い知らされることとなる。
電気属性を付加し、敵を掻い潜って急いで進んでいく。同アップデートで実装された「スーパーデデデジャンプ」を駆使すれば素早く進める。
前半は下降する足場から落ちないように上に進む。炎属性の敵が多いので水・氷・風属性でサクサク倒そう。
後半は雑魚ラッシュ。ウォンキィを見逃さないように。
ウォンキィだけを扉に誘導し、大量のワドルディをトゲに誘導して倒していく。なおフレンズつりばし開始と共にフレンズフロアに繋がる道が封鎖されてやり直しが不可能になる。
ディメンションII
これ以降は自由に挑む順番を選べる。アップデート第1弾組がメイン。
電気属性を付与する必要がある。水面に電流を流せることに気付けるかが鍵。
3匹の各技が持つ特性をきちんと把握する必要がある。特にリックの「ふみつけ」は分かっていないと難しい。
鬼門その2。
前半は爆弾ブロックを壊すと足場が降ってくる。自分や仲間が圧死しないことも大事だが、それ以上にフレンズハートが潰される事故にも繋がりやすい。
後半は雑魚ラッシュ。機動力が落ちる水中なのに加え、降ってくるフレンズハートを見落としやすい。
各技で杭を押していき、フルコンプで出現する足場からブンナゲフレンズをすることでフレンズハートを入手できる。
アクションよりも謎解きがメイン。
鬼門その3。
足場の中をダッシュしながら回っていくのだが、タイミングを失敗すると着地できずにそのまま落下死という事故が多発して残機がみるみる溶けていく。
長方形型の足場の底辺がすりぬけ床であることに気を付けよう。
ディメンションIII
アップデート第2弾組がメイン。
メインで使うのはポルターガオブジェ。仕掛けを意識しつつ慎重に仕掛けを解いていこう。
最初にお手本が表示され、次の部屋でその通りの形にブロックを削っていく。『3』の2-6・4-6や『64』の4-3と似たような、謎解きがメインのステージ。
炎ブロックなどでダメージを受けてしまっていても、交代の直前にマキシムトマトがあるので安心。
鬼門その4。
炎属性を付けて爆弾を作動させ、足場を作っていくのだが作動させてはいけない物が混じっている。
ウォンキィがいる隠し部屋を開けるスイッチは直接押せないのだが、反射技の特性に気付けるかがポイント。
これらの仕掛けはデスルーラすればやり直せるのが救いか。
鬼門その5。
前半は属性を持つ技や団員の技を駆使して進んでいくのだが、タイミングをミスするとデスルーラしない限りやり直しがきかないものが多くを占める(そのデスルーラも奈落が無いのでやりにくい)。
特にフレンズハートが埋まってしまう事故が多発するツルーガカーリングと、足場が上から落ちてくるので即死する危険が高いスピンの紐切りパートは初見殺し。
後半は雑魚ラッシュ。ウォンキィが持ってくる鍵の順番には注意。
足場が上下に分かれていてどちらか片方しか進めないが、後でちゃんと引き返すのでご安心を。行きにどのルートを進んだかをしっかり覚えておこう。
ディメンションIV
アップデート第3弾組がメイン。
氷属性を付け、燃えた鎖を切断していく。フレンズハートが入っている箱が落ちないように、鎖だけを切るようにしよう。
鬼門その6。
前半は雑魚ラッシュ。制限時間以内に中ボスを倒すことを心がけよう。
後半は地形をプレスに破壊させながら進む。途中の隠し部屋は強行突破しようとすると間違いなく圧死する。ジェムリンゴボムをどう使うかがポイント。
鬼門その7。
星ブロックを壊して電線付きの床を繋げていくのだが、フレンズハートが潰されるものや逆に断線するものがいくつか混じっている。闇雲に壊し過ぎないこと。
前半はレーザーガンとリレインバーの特性を活かした謎解き。切るとそのまま落下してフレンズハートが取れなくなる鎖にはご用心。
後半は雑魚ラッシュ。途中に出てくるスイッチを欠かさずに押そう。
隕石や敵を掻い潜りながら進む。たまにフレンズハートが落ちてくるので見逃さないように。
最後の扉は実は見掛け倒し。隠しルートがあるので探してみよう。
強化ボス
各ディメンションの最後に待ち受けるボス戦直前のフロアになると1Pの能力固定が解除され、ここでようやくコピー能力の取替えができる。当然、敵の攻撃で失うリスクも通常通り背負うことになる(ストーリーモードよりも剥がされる確率が大幅に上がっている)ため、すっぴんでの戦い方もできるようにしておくと、万一の際も戦線維持しやすくなるだろう。
複雑な地形で中ボスと戦うトリッキーなシチュエーションもあるこのモードだが、最も厄介になるのがジャマハートの力で大きく強化された各種ボス。
ボスはバイタリティが『ハンターズ』シリーズ並みに強化されている(Theアルティメットチョイスの難易度Sボスの1.5倍〜2倍程度が通例である)うえ、攻撃は恐ろしい程激しい、ホバリング中は隙だらけであるカービィで挑むのは、はっきり言って自殺行為に等しいとまで言われている。
しかしながら、1Pはこの肝心要の時に限って使い勝手の良いドリームフレンズを使えない(カービィの操作を強いられるうえ、最も厄介な最終戦では空中移動に長けたウィングなどを持ち込むのが難しい)ため、相当な地力を試されるだろう。
一応のっとりおんぶで無理矢理ドリームフレンズを使うという手はあるが、空中だと外れやすい上実質3人だけになってしまう。
異界四天王
アナザーウッズ、アナザービッグクラッコ、アナザーデデデ、アナザーメタナイトの4名。彼らは各ディメンションの締めくくりに立ちはだかり、従来の強化ボスとは比較にならない強さを発揮してくる。
倒すことで手に入るのは「心のヤリ」。
ストーリーモードの冒頭に出てきた以外は、エンデ・ニル誕生直後にフレンズスターをティンクルスターアライズへと進化させた出番にとどまる、あくまでもストーリーを後押しする存在であったものが、ついにカービィ自身の手に渡ることになる。これはまぎれもなく、伝説の書にあった「かつて4人の英雄がニルの始祖を封印していたもの」。考えようによっては、今度はカービィ一行が伝説級の英雄になる時が来たのである。
最後の相手
最終ステージにおいては、カービィたちが集めてきた「心のヤリ」が、まるでかつての伝説を再現するかのようにジャマハートの集合体へと突き刺さり、これが決戦の幕開けとなる。
行方不明になっていたハイネス、そしてそれを追ってきた3人の幹部たちとの地獄めいた戦いが繰り広げられることに。
エンディング
フレンズハートが100個に届くかどうかでエンディングが分岐し、『星のカービィ64』以来となるBADENDも用意されており、スタッフロールBGMや効果音もそれに見合ったものが流れる。100個以上のフレンズハートを集めると……?
なお、エンディングの種類問わず一度でも最後までクリアすると、最初から全ての入口が開くようになり、フレンズハートの回収を続けることが出来る。また、Theアルティメットチョイスの魂が飛び出る辛さをクリアしていれば、最高難易度の魂が飛び出る辛さEXも同時に解放される。
集めたフレンズハートの数に応じて、最後に7段階で評価が行われる(厳密にはコンプリートすると別個の演出が入る)。
評価 | ハートの数 | 備考 |
---|---|---|
F | 0~19 | 取らないと先に進めないハートもあるので、厳密な最低値は8 |
E | 20~49 | |
D | 50~79 | |
C | 80~89 | |
B | 90~99 | |
A | 100~109 | ハッピーエンド分岐の最低条件 |
S | 110~119 | |
S Perfect | 120 | エンディング後に特別なイラストが表示される |
関連BGM
タイトル画面
正式曲名:「アナザーディメンションヒーローズ」
作曲者:小笠原雄太
本作のメインテーマの1つ「ティンクル☆スターズ」(タイトル・ファイルセレクト画面の曲)をシリアスにアレンジしている。
『スーパーカービィハンターズ』ではアナザーランディア戦でアレンジされた。
ステージ
正式曲名:「The Legend of Last World」
作曲者:安藤浩和
「無限のチカラ」(Wii)→「美の監獄」(トリプルデラックス)→「L86」(ロボボプラネット)→「夢と寒冷地の面」(夢の泉の物語)のメドレー。
曲名通り歴代作品の最終面BGMのメドレーであり、緩急がつきつつも緊張感高くアレンジされている。
ボス戦
いずれも前半戦ではストーリーで使われていたBGM(Theアルティメットチョイスでは難易度SでのBGM)が流れるが、後半戦移行時にBGMが変化する仕様。
ここでは後半戦での戦闘BGMを記載。
正式曲名:「異空をかけた戦い」
作曲者:小笠原雄太
アナザーウッズ戦後半、アナザービッグクラッコ戦で流れる。
遥か、きらめきの勇者たちの通常ボス戦「友ときずなの戦い2」をロック風にアレンジしている。
正式曲名:「異空をかけた剣王との戦い」
作曲者:小笠原雄太
アナザーメタナイト戦後半、アナザーデデデ戦後半ではこちらが流れる。
一部フレーズが「友と夕陽と…」や「マスクドデデデのテーマ」に置き換わっている。
エンディング
バッドエンド
正式曲名:「THE END...?」
作曲者:小笠原雄太
なんと『3』の偽EDのスタッフクレジットBGMのアレンジ。バッドエンド同士を絡めるあたり非常に芸が細かい。
なお、1回でもハッピーエンドを見た場合はサウンドテストでしか聞けなくなるので注意が必要。
また、各ディメンションをクリアした際のリザルト画面では、前半部分のみをアレンジしたショートバージョン「めでたしカービィ」が流れる。
ハッピーエンド
正式曲名:「だいだんえんの、おもいでたち。」
作曲者:安藤浩和
「Return to Dreamland」(Wii)→「メモリーズ:あなたとの思い出は忘れない」(ロボボプラネット)→「あしたはあしたのかぜがふく」(初代)→「ティンクル☆スターズ」(本作)のメドレー。
前半2曲に関しては、原作がアナザーディメンションと密接に関連するストーリーであることにちなむと思われる。
余談
- DLC配信当時はアナザーを関した敵が登場する特撮テレビドラマが放送中だったので、アナザーディメンションヒーローズがトレンドに入った際にそっち方面の話題かと思った…という声も散見された。
- 公式Twitterで公開された開発資料では、既に背景は現行のものと遜色ないデザインとなっている。ただしタイトルが「Another Dimension Challenge」になっている、各ディメンションの入り口にボスの姿が表示されている、中央のジャマハートにハイネスが閉じ込められているなどの差異がある。
- 熊崎信也ディレクターへのインタビュー(英語)によると、最初はこのモードの代わりに遥か、きらめきの勇者たちの規模を拡張する予定もあったという。しかし新たなゲームモードを待つプレイヤーのためにDLCという形で本モードを実装すると共に、ストーリーを明確にする意図ができた。
- 設定資料集では、「最終アップデートらしいアグレッシブなモードにすべく、ドリームフレンズを活躍してあげられるように今まで使ってこなかったものを使う導線とした」ということが明かされている。