概要
2016年3月4日のNintendo Directで発表された、星のカービィシリーズ作品のひとつ。
謎の宇宙企業「ハルトマンワークスカンパニー」の「キカイ化しんりゃくプロジェクト」によって機械化されてしまったポップスターをカービィが冒険する。
発売日は4月28日で、発表からわずか2カ月弱のスピード発売となった。星のカービィシリーズ仕様のカービィ、デデデ大王、メタナイト、ワドルディのamiiboも同日発売。
同じハードで完全新作の横スクロールアクション(いわゆる「本編作品」)が二作品発売されるのは『星のカービィ スーパーデラックス』、『星のカービィ3』以来である。
ゲームシステム
前々作『星のカービィ トリプルデラックス』と同じように、3Dワープスターを使って画面手前のフィールドと画面奥のフィールドを行き来できるが、さらに『トリプルデラックス』からの大きな変更点として「ロボボアーマー」と「amiiboすいこみ」が挙げられる。
ストーリー
突如として飛来した宇宙企業ハルトマンワークスカンパニーによって、ポップスターは侵略され、機械混じりの惑星となってしまった!
この緊急事態にデデデ大王やメタナイトが応戦するも全く歯が立たない!
こうなったら最後の頼みは君だけだ、カービィ! 緑豊かなポップスターを取り戻すんだ!!
登場キャラクター
CV:大本眞基子
まいどお馴染みの主人公。
木陰ですやすやと眠っていたが、目を覚ますと機械化されたポップスターが。行動理由は今のところ不明だが、取りあえずポップスターを冒険することに。
相変わらず敵側の事情などのシリアス方面にはとんと疎いようで、ムービーでの敵側のセリフなどに関しては、ほとんどの場合終始ぽかんとして聞いているが、スージーに「邪魔な存在」と言われた際には険しい顔をしたり、ライバルのクローンを見た際には驚いたりと『トリプルデラックス』よりも表情がはっきりしている。
OPと本編に登場。
真っ先に戦艦ハルバードでハルトマンワークスカンパニーに立ち向かうが、敵の攻撃を受けてハルバードは墜落。
更に彼自身は捕まってしまい、ハルトマンワークスカンパニーが製作したセキュリティマシンを接続されたことで改造体メタナイトボーグとして立ちはだかることになる。
洗脳が解けた後は再びハルバードを持ちだしてカービィを支援した。
前々作トリプルデラックスでのデデデ大王は
- タランザに攫われヒロイン化
- 単独初主役モード「デデデでゴー!」からの『星のカービィ 鏡の大迷宮』で出番がなかったことへのリベンジ
- 単独ミニゲームの「大王のデデデでデン」追加
とかなり優遇された一方、メタナイトに関してはキーホルダー以外では鏡の世界の自身が再登場したこと以外はほぼ一切出番なしという扱いだったが、今作ではそれを覆すかのようにムービーやパッケージに登場し、改造されているとはいえ道中で久々にボスとして立ちはだかり、さらには「メタナイトでゴー!」が帰ってくる(文字通りの「リターンズ」)と非常に好待遇である。
ちなみにハルバードの墜落はアニメ『星のカービィ』や『大乱闘スマッシュブラザーズX』、「メタナイトでゴーDX」を含めて通算6回目。
OPとEDにのみ登場。
チェスのようなボードゲームをしていた所、ハルトマンワークス社の巨大UFOを目撃。
シャッツォによる迎撃虚しくデデデ城ごと敵の巨大なUFOのビームで吹き飛ばされ、以後は戦いが終わるまで城の瓦礫の中に埋まっていた(つまり本作での彼の出番は無い)。このあたりは上記の通り準主役扱いだった前々作の反動と思われる。
しかし経緯は不明だが後にハルトマンワークスカンパニーが彼の遺伝子を手に入れ、それを元にクローンデデデが生み出されることとなった。
OPおよび本編に登場。
デデデ大王とともにハルトマンワークスカンパニーに抵抗するも惨敗。
その後は彼らに雇われたのか、ヘルメットを被った個体や小型のパワードスーツに乗り込んだ個体、サイボーグ化された個体、はたまた自動車を運転する個体(ちゃんと信号機を守っている。カービィは轢くが)まで登場している。
なおバンダナをつけたワドルディに限り、『星のカービィWii』にて共に戦った絆もあってか、前々作の『トリプルデラックス』から続いてボス戦前などに画面奥からお助けアイテム(アシストスター)を投げてくれる仕事を続けている(「メタナイトでゴーリターンズ」でもメタポイントを投げてくれる)。
CV:大本眞基子
パッケージの右上にいるアンドロイドのような女性。ハルトマンワークス社の社長秘書。
自社の進めるポップスター侵略計画を止めようとするカービィに対して自社が生み出したメカニックを次々と差し向けてくる他、自身も特殊なインベードアーマーに搭乗してカービィに襲いかかる。
リップルスターの妖精や絵筆の妖精よりも大人の女性らしさが強調されたデザインになっている。
CV:麦人
ハルトマンワークス社の社長。恰幅のいい体に七三分けのような髪型、そして髭が特徴。
マザーコンピューター「星の夢」を利用してハルトマンワークス社を一代で巨大企業へと押し上げた男で、その「星の夢」の判断と性能を絶対視し、カービィらポップスターの住人を野蛮人扱いする傲慢な性格の持ち主。
自律移動できるシートに座り、専用の戦闘メカに乗ってカービィと戦う。
敵キャラクター
前述のワドルディのように、ハルトマンワークスカンパニーの影響で身体の一部がキカイ化した敵もちらほらみられる。
新しい敵
- ネスパー(エスパー)
- ケミトリィ(ドクター)
- ベノッグ(ポイズン)
- カプセルJ3(ジェット)
- ウェスター(ウィップ)
- ウォーカーワドルディ
- バーワドルディ
- キャノンワドルディ(ボム)
- プロペラワドルディ
- グランドプロペラー
- ハルトワーカーズ(スパーク)
- ラボトリィ
- フロッツォボーグ
- メタルアクロ
- チップルス
- カバード・ルッカー
- スリーピィタートル
- 戦車兵ヴォル
中ボス
新ボス
従来作品にも登場したボス
ボス
メタナイトでゴー リターンズ
- Re:ウィスピーボーグ
- Re:ホログラフ防衛システムズ
- Re:秘書スージー
- 強化量産メタナイトボーグ
- Re:クローンデデデ
- Re:プレジデント・ハルトマン
- ???
- ???
- ???
みんなで!カービィハンターズ
カービィの3Dチャレンジ
真 かちぬきボスバトル
エリア一覧
エリア名には主にプログラミングや電子工学に関連する言葉をもじった単語が使われている。
『星のカービィWii』以降のお約束として、各頭文字を繋ぐとある言葉が浮かび上がる。
- エリア1 プレインプロプトン
パイプに覆われた平野のエリア。
葉っぱが風車になっている木やアレも容赦なく機械化されている。鉄道路線も敷設された模様。
名前の由来は文字を入力や処理する際の開始場所を示すマーク「プロンプト」。
- エリア2 ラスタードロード
家やマンションが立ち並ぶ住宅街のエリア。
上述の通りワドルディが車を運転していることも。中にはカジノまである。
名前の由来は二次元画像を表現する方式のひとつ「ラスター表現」。
- エリア3 オクターンオーシャン
海洋資源を採集している港湾地帯のエリア。
アイスクリームを貯蔵している冷凍倉庫がある他、海底には居住区まで建設されている。
名前の由来は8進数を意味する「オクタル」。
- エリア4 ギガントグラウンド
元は海だったらしい工業地帯のエリア。
干上がった砂漠の中にはミキサーのような機械が建っている他、地下には遺跡のような発電所も。
名前の由来は10億倍を示す接頭辞「ギガ」。
- エリア5 リポジトリムリズム
夜のノリなネオン街のエリア。
音楽に連動したギミックがあり、高速道路や新幹線のような超特急などの交通網も充実している。
名前の由来はデータが保存されている場所という意味の「リポジトリ」。
- エリア6 アクシスアークス
ハルトマンワークスカンパニーの母艦と一体化した本社。5本の足がついていて、他の5エリアに1本ずつ刺さっている。
最初はオフィスらしい玄関から始まるが、だんだん宇宙空間らしい背景へと様変わりしていく。
名前の由来は「アクセス」・「アクシス」(悪の枢軸)・「アーク」(方舟)。
- エリア7 マインド コントロールド バイ ア プログラム
ラスボス戦が行われる。
背景には巨大なネジが突き刺さった丸っこい物体がいくつか浮かんでいるが、これはハルトマンワークスカンパニーに完全に侵略されてしまった星らしい。
ステージ名は直訳すると「機械に支配された心」となる。
ロボボアーマー
本作で新たに登場したカービィの武器。
詳細は当該記事を参照。
登場コピー能力
新コピー能力
続投 / 再登場コピー能力
補足
- ジェット-『星のカービィ ウルトラスーパーデラックス』以来の登場。技も増えており、更にロボボアーマーのコピーではシューティングの自機となっている
- ミラー - 『ウルトラスーパーデラックス』以来の登場。デザインが大幅に変更され、新技も追加された
- U.F.O. - 「星のカービィシリーズ」のカービィのamiiboで入手できるほか100%を達成するとのうりょくおためしべやにユーフォーが出現するようになるためそこからでもコピーできる。
- スマブラ - 「大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ」のカービィのamiiboで入手できるほか隠し部屋(HAL部屋)、のうりょくおためしべやにコピーのもとが存在。
サブゲーム
amiiboすいこみ
好評発売中のamiiboを読み込む事によって、様々なコピー能力を得る事が可能。
amiiboによって、そのキャラを想起させるコピー能力が出たりランダムでコピー能力が決定される場合も。また、ソフトと同時発売されるカービィ・デデデ大王・メタナイト・ワドルディのamiiboを読み込むと特別なコピー能力を得られる。
一覧
対応amiibo | コピー能力 |
---|---|
マリオ | ファイア |
ルイージ | ファイア |
ピーチ | パラソル |
クッパ | ストーン |
ヨッシー | ウィップ |
ロゼッタ&チコ | アイス |
クッパJr. | ボム |
ドンキーコング | ファイター |
ディディーコング | ボム |
ワリオ | ホイール |
Mr.ゲーム&ウォッチ | サーカス |
リトル・マック | ファイター |
リンク | ソード |
ゼルダ | ミラー |
シーク | ニンジャ |
ガノンドロフ | ポイズン |
トゥーンリンク | カッター |
サムス | ボム |
ゼロスーツサムス | ウィップ |
ピット | スナイパー |
パルテナ | ミラー |
マルス | ソード |
アイク | ソード |
ルフレ | スパーク |
ダックハント | スナイパー |
カービィ(大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ) | スマブラ |
メタナイト(大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ) | ソード+カービィの色が緑 |
デデデ(大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ) | ハンマー+カービィの色が黄色 |
フォックス | ジェット |
ファルコ | ジェット |
ピカチュウ | スパーク |
リザードン | ファイア |
ルカリオ | ファイター |
プリン | マイク |
ゲッコウガ | ニンジャ |
ロボット | ビーム |
ネス | エスパー |
キャプテン・ファルコン | ホイール |
むらびと | リーフ |
WiiFitトレーナー | ドクター |
シュルク | エスパー |
ドクターマリオ | ドクター |
ブラックピット | スナイパー |
ルキナ | ソード |
Miiファイター | ランダム |
ミュウツー | エスパー |
リュカ | エスパー |
ロイ | ソード |
他社キャラ | ランダム |
キノピオ | リーフ |
ボーイ&ガール&イカ | ポイズン |
どうぶつの森 | リーフ |
ちびロボ | スパーク |
ウルフリンク | ランダム |
カービィ(星のカービィシリーズ) | U.F.O. |
メタナイト(星のカービィシリーズ) | 特別な衣装のソード |
デデデ大王(星のカービィシリーズ) | 特別な衣装のハンマー |
ワドルディ | 特別な衣装のパラソル |
ステッカー
前作のキーホルダーに相当する収集要素。過去作のキャラやアートワークを題材としており、全200種類存在する。
中には15年以上ぶりの懐かしのキャラやHAL研の後輩、果てはかの狂気の産物を彷彿とさせる作画崩壊イラストまであるとか……。
キーホルダー同様各ステージには1種類ずつ「レアステッカー」がある。
獲得したステッカーはコレクション画面で観察できるほか、ロボボアーマーの両腕に1つずつ貼れる(複数個ゲットしている場合は両側に同じ種類を貼ることも可能)。メニュー画面にも並ぶが、並び順や組み合わせには一定の法則性がある。
獲得方法は以下の通り。
- ステージ内で拾う
- ゴールゲームで1位を取ったご褒美
- ゲームコイン3枚と交換(連続して交換できるのは5回までで、それ以上欲しいのなら一度どこかのステージをクリアする必要がある)
- すれちがい通信でバンダナワドルディから貰う(相手の持っている種類限定。レアキーホルダー同様、運が良ければレアステッカーを複数個ゲットできるかも?)
- かちぬきボスバトル / 真 かちぬきボスバトルの休憩所にある宝箱から入手
- カービィシリーズのキャラのamiiboを使用
余談
TVCMのナレーションを『コマンドー』や『ターミネーター』、コンボイ司令官等で有名な玄田哲章氏が担当しており、下記のようなコラボイラストも投稿された。
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別名・表記ゆれ
外部リンク
※ここから先ネタバレ注意
ハルトマンワークス社の誇るスーパーコンピュータで、羽のようなパーツが備わった巨大な円柱状のユニットで構成される。
ハルトマンの“自社の恒久なる繁栄”という願いの下、ハルトマンワークス社の全システムを管理しており、同時に極めて高度な判断能力で会社全体の経営方針を取り決めている。
元々は銀河の彼方にある文明の技術を参考に開発されたことが示唆されている。