はじめに
正式表記はこちらの「リトル・マック」表記だが、pixivでは「・」が入らない「リトルマック」表記の方がタグとして使用されていることが多い。
ここではそれに合わせて「リトルマック」の記事を原作版の解説記事とし、当記事にはスマブラに関する詳しい解説を記述している。(そのため、親記事もスマブラ基準にしている。)
概要
第4作『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』から参戦。
ファイター番号は49、通り名は不屈の闘魂。
ムービーはアメコミ調で、セコンドのドック・ルイスが凄まじい勢いで叫んでいる。
ドックは原作では英語音声のみだが、スマブラでは小山剛志による日本語音声が付いており、
原作と同じくRiley Ingeが担当している英語音声とは対照的に、日本語音声は比べ物にならないほどうるさい。
ゲーム中でもマックがアピールをするとたまにドックの声が流れる他、勝利画面にも登場する。
マックの声は原作Wii版『PUNCH-OUT!!』とは違い鳥海浩輔が担当。
特徴
何より特徴的なのがその地上性能。
ジャブは発生1Fかつ強力、他キャラのスマッシュ攻撃に匹敵するアッパーカットを弱攻撃のフィニッシュで撃ってしまう。そのスマッシュ攻撃はというとメガトン級の威力。
攻撃の早さも優秀で、おまけに多くの攻撃にスーパーアーマーがついているため、強力な突破力を持つ。
ダッシュ速度もフォックス以上で、走っている最中は非常に低い姿勢になるため、ダッシュで飛び道具を掻い潜りながら敵に接近できる。
アーケード版から引っ張ってきたK.O.ゲージが存在し、これを溜めると通常必殺ワザが「K.O.アッパーカット」に変化する。
そしてこのアッパーカットは「アイテム無しでも使える第二のきりふだ」ともいうべき存在である。その威力は終点土台のマリオを24%から撃墜できる絶大なもので、発生も早く、カウンターやシールドを無視して攻撃することが可能。
このように地上戦では無類の強さを誇るが、空中戦は絶望的に苦手。
ジャンプ力は最低クラスなうえ、空中攻撃にまともなワザがなく、復帰力も絶望的。そのため、浮かされると完全に無防備になる(強靭な脚力のおかげかカベジャンプは出来るが)。
ちなみに空中ワザは名前にすべて「苦手○○」とついており、隙が大きい上に威力がかなり弱い。地上戦では高性能のジョルトブローやライジングアッパーカット、K.O.アッパーカットも空中で出すと途端に弱体化する。
一方で通常空中攻撃がまさかの発生2Fで隙も最短クラスと妙な事になっているが。また、下空中攻撃もダウン連になら使えなくもない。
かつての地上戦の申し子だった『DX』のロイや、『X』のスネークよりも性能が極端。ロイやスネークはリーチや攻撃力があったため空中戦でも勝ち目はあったが、マックが自ら空中戦を仕掛けるのは自殺行為に等しい。
マックを使う際はいかに地に足をつけて戦うかが決め手である。
上記の通り、マックといえば地上戦は比類ないくらい強く、空中戦はからっきしという性能だが、当然それ以外にも特徴がある。
まず、筋骨隆々な見た目とは裏腹に、重量制限の厳しいボクサーの宿命ゆえか体重がかなり軽く、ふっとばされやすいということ。
次に、全ファイターの中で唯一、横スマッシュ攻撃がシフト入力で別々のワザに変化すること。通常は素直な性能の「スマッシュストレート」だが、上シフトで上にふっとばす「スマッシュアッパーカット」、下シフトでダメージ稼ぎに特化した「スマッシュボディフック」を繰り出す。いずれも、攻撃するときに必ずスーパーアーマー状態になる。怯まずに攻撃できるので積極的に使っていきたいところ。
そして、攻撃するたびに前進していくため、ある程度の距離があっても攻撃が命中するが、かわされると隙だらけになるという点。さらに強力な横スマッシュも密着しすぎると当たらないので、その辺も注意して運用していく必要がある。
必殺ワザ
“ ” 内の説明文は『スマブラSP』のゲーム内ヘルプから引用。
- 通常必殺ワザ:気合いストレート
“ ためるほど強くなる 猛烈なダッシュパンチ
ゲージ満タンで K.O.アッパーカットに ”
- 横必殺ワザ:ジョルトブロー
“ 足元への攻撃をかわし 飛びこんでパンチ
飛んでる途中で ボタンを押すと早めに攻撃 ”
- 上必殺ワザ:ライジングアッパーカット
“ 拳を突き上げて らせんを描きながら飛ぶ
ジャンプの頂点で パンチを放ってふっとばす ”
- 下必殺ワザ:スリッピングカウンター
“ かまえて相手の攻撃を待ち
くらったと見せかけて アッパーで反撃する ”
- 最後の切りふだ(for):ギガ・マック変身
「ギガ・マック」に変身してパワーアップ。
ただでさえ強烈なパワーがさらに上がり、地上戦の強さにさらに磨きがかかる。ただしギガクッパと同様、敵からの攻撃でダメージを受ける。
なお、変身しても空中での戦闘力は最低レベルのまま。
- 最後の切りふだ(SP):ギガ・マックラッシュ
ギガ・マックに変身して突進し、ヒットするとラッシュを繰り出す。
空中攻撃が極端に弱いマックだが、さすがにこのワザは空中で使っても弱体化しない。ただし復帰できなくなる恐れがあるため、くれぐれもステージ外に飛び出すことは避けるように。
『SP』では…
通常必殺ワザ「気合いストレート」のためをシールドで中断できるようになった他、逆方向入力すればその方向に突進するようになった。
また、「K.O.アッパーカット」のモーションがFC版のスターパンチに近いジャンピングアッパーカットに変更され、戦場土台からすりぬけ床上の相手に届くようになった。このジャンプを復帰に活かすのもアリ。
しかし、復帰阻止用の空中攻撃がとても弱いマックは、本作の復帰阻止が強いゲーム性とは全く噛み合っておらず、かなりの逆風に立たされている。
横必殺ワザ「ジョルトブロー」はしりもち落下にならなくなったものの、一度使用すると着地するまで使えない(攻撃を喰らってもダメ)という欠点が加わり、復帰距離の増加を相殺してしまっている。
しかも追い打ちをかけるように肝心の地上戦の性能まで弱体化。
この結果、「空中戦が絶望的な上に地上戦も普通」というコンセプト倒れの性能となってしまい、1on1のキャラランクではガノンドロフに次ぐ弱キャラという評価が定着している。
どうしようもないほど弱いわけではなく、Ver.3.1.0、Ver.13.0.0で上方修正されているのがせめてもの救いか…
灯火の星のスピリットではアタリメ司令が担当している「地上流」との噛み合わせが良く『腕攻撃強化』の効果を持っているスピリットをマック用として地上流でカスタムするのは定番と言える。
その他
カラーバリエーション
カラーバリエーションとして、トレーニング画面で着ているピンク色のスウェットや、アーケード版に準じたワイヤーフレームモデルも選択可能。
『for』では通常とワイヤーフレームそれぞれに7色+スウェットがあったため16色から選択可能だったが、『SP』では8色(通常6色+ワイヤーフレーム2色)に減少し、他のファイターと統一された。しかも原作再現のメジャーサーキットのデザインも消えている。
勝ちあがり乱闘「異種格闘戦!!」
様々な格闘技で戦うファイターが相手。
アイテムがサンドバッグくんしか出ないため、己の拳だけで戦わなければならない。
余談
身長は『for』ではWii版より少し低く、『SP』ではWii版と同程度。
常に姿勢を低くすることで、原作シリーズでの極端な体格差を表現している。
自分の身長にコンプレックスでもあるのか、参戦ムービーでは背比べをしてきたサムスをK.O.アッパーカットで殴り飛ばしていた。
ちなみに『for』のサムスは2m近い巨体だったことも付け加えておく。
マックは前作『X』でアシストフィギュアとして登場していたため、アシストからの昇格はリザードンに続いて2体目。(後にダークサムスとしずえもアシストから昇格)
また、彼のホームステージ「特設リング」は、参戦を悟られないためか、公開までは2種類のうちスマブラバージョンのみが掲載されていた。
なお初参戦したforにて後にリュウがやって来た為、
『リュウはリトル・マックの話を聞いて参戦した』と言われる事もある(実際に両者を戦わせると格ゲー感が味わえる)。
その後もケンの参戦ムービー(両者の所為で本当に格ゲーのムービーにしか見えない)でケンと試合をしていたり等、格闘家達にとっては名の知れた人物となっているのかもしれない。