当記事は「カービィ」から分離・独立させています。
記事の肥大化を防ぐため、先方に当記事の内容を追加しないようお願い致します。
はじめに
※この項目は大乱闘スマッシュブラザーズシリーズのファイターとしてのカービィの項目です。
コピー能力「ファイター」を使用するカービィについてはファイターカービィの項目を参照。
概要
『初代』から参戦しているレギュラーの一角。
ファイター番号は06、通り名はピンクの悪魔。
カービィの声優が大本眞基子と決まったのは、初代『スマブラ』がきっかけ。
作品を重ねる度にファイターの数が増え、それと同時にコピー能力用の声を収録する必要があるため、全作品で新規の声を収録している(ちなみに全作品で新規収録されているファイターはもう1体いる)。
特徴
機動力は低いが、プリンやメタナイトと並んで最多である5回の空中ジャンプが可能。
また、ほぼ全てのワザがスティックを倒した方向にすぐに攻撃が繰り出されるシンプルなものであり、自分のやっていることが直感的にわかりやすくなっている。
加えてお手玉などの簡単なコンボを持っており、カービィの原作と同じように、「アクションゲーム初心者でも楽しめる」ファイターになっている。
しかし体重はかなり軽く、非常にふっとばされやすい。リーチも全体的に短いため、ワザの判定が強く攻撃力の高いファイターが苦手。
なお、スマブラではシステムの都合上、すっぴんの状態からハンマーやカッター等のワザを使いこなす事になっている。
これは後に『鏡の大迷宮』でコピー能力「スマブラ」として、マスターハンド&クレイジーハンドと共に逆輸入されることになる。
必殺ワザ
- 通常必殺ワザ:すいこみ
大きな口で相手をすみこむ。ボタン押しっぱなしですいこみ続けられる。
『X』からはアイテムもすいこめるようになった。かいふくアイテムや激辛カレーライス、ドラグーンパーツなど、一部のアイテムは取った時と同じ効果が発動するが、ボムへいなどの爆発物をすいこむと逆に5%のダメージを受ける。いずれにせよ専用のモーションがあるためスキは大きい。
『for』以降ではかいふくアイテム以外でも、爆発物以外なら1%だけ回復できる。
『SP』では相手の飛び道具もすいこめるようになり、一部の飛び道具は星型弾にしてはきだすことも可能。
原作同様、コピー能力も健在であるため、詳細は下記の「コピー能力について」を参照。
- 横必殺ワザ:ハンマー
ハンマーで攻撃。原作では縦に振るが、『スマブラ』では横に振る。
カービィにしては珍しい、発生が遅い代わりにふっとばしが強いワザ。
『DX』では先端よりも根本の方が優先されるため、先端を当てなければそのパワーを実感しにくかった。また、『DX』のみ空中版が「だいしゃりん」のように素早く回転して連続攻撃するもので、攻撃力が低かった。
『X』では相手が重なっていない限り、確実に大ダメージを与えられるようになった。空中では縦移動を消してから2回横に振るように。
『for』からはためて攻撃力を上げることができる。一定時間ためると炎をまとい、最大までためると「鬼ごろし火炎ハンマー」にパワーアップ。ためている間は左右にゆっくり移動することが可能だが、最大ためを維持していると自分の蓄積ダメージが増えていく。
これに伴い、空中でも振る回数以外は地上とほぼ同様の挙動になっている。
- 上必殺ワザ:ファイナルカッター
カッターで斬り上げつつ素早く飛び上がり、急降下しながら斬り下ろし、着地時に衝撃波を飛ばす。コピー能力と吸い込み後の吐き出しを除けば、この衝撃波がカービィ唯一の飛び道具である。
『スーパーデラックス』における「カッターめったぎり」の最後の攻撃を元にしている。ワザ名と途中の斬り下ろす部分は『スマブラ』が初出。
ほとんど横に移動できず、反転や押し出しなどによる復帰阻止に極めて弱い。「天空」など、同じような性質のワザは「ファイナルカッター系」と呼ばれることが多い。
- 下必殺ワザ:ストーン
岩に変身し、急降下で強くふっとばす。一定時間経過するか、もう一度ボタンを押すと解除される。
着地時にも攻撃判定があり、真横にふっとばす。地上では着地攻撃のみだが、代わりに出が早い。
変身中は合計で一定のダメージを受けるまで無傷で耐える。ただし、つかみや切りふだには無力で、攻撃力の高さと自身の体重の軽さからカウンターにも弱い。
これらの弱点に加えて発生が遅いことからタイマンで見られてる状況だと非常に使い辛い必殺技だが、見られていない場合が多い乱闘ルールだと一転して脅威的になる。
『DX』以降では『スーパーデラックス』のように見た目がランダムで変化するようになった。中には他作品からのネタも。
コック帽をかぶり、周囲のファイターを鍋に入れる。攻撃判定は終点の土台半分程度。
さらにファイターのみならず、画面全体のアイテムをまるごと放り入れてしまう。
ワザ後はたべものを中心に、最大で「鍋に入れた相手×2.5(端数切り捨て)+アイテム」の数のアイテムが出てくる。
しかし、切りふだとしてはふっとばしが極めて弱く、相手によっては100%の状態で入れても撃墜できない。
また鍋に入れる一瞬のタイミングで回避されることもある。
- 最後の切りふだ(for・SP):ウルトラソード
『星のカービィWii』に登場した「スーパー能力」の一つ。
一回り大きな剣で虹を描きながらめった斬りにし、最後は巨大化した剣でフィニッシュ。
最初の斬撃は背後で密着している相手にも当たる。
コピー能力について
原作要素の再現として、上記の通常必殺ワザ「すいこみ」を相手ファイターに使用し、成功すると相手ファイターの通常必殺ワザをコピーできる「コピー能力」が発動する。
コピーした時は基本的に相手を模した帽子や装飾を身に着けるが、一部は異なるデザインになる場合もある。
『SP』ではコピーしたワザの威力がオリジナルの1.2倍に増加するようになった他、のみこんだ後に原作同様の右手を掲げる決めポーズを取るようになった。
すいこんだファイターからコピーできる技は以下の通り。
(ちなみに、何気にカービィがデデデやメタナイトをコピーできるのはスマブラのみ。)
No | ファイター | コピー技 | コピー帽子 |
---|---|---|---|
01 | マリオ | ファイアボール | マリオの帽子 |
02 | ドンキーコング | ジャイアントパンチ | 頭部の毛皮 |
03 | リンク | ブーメラン(64)、弓矢(DX、SP)、勇者の弓(X、for) | リンクの帽子 |
04 | サムス | チャージショット | パワードスーツのヘルメット |
04’ | ダークサムス | チャージショット | パワードスーツのヘルメット |
05 | ヨッシー | たまご産み | 頭部を模した帽子 |
06 | カービィ | スカ(能力持ちのカービィからはコピーを奪える) | 勿論変化なし |
07 | フォックス | ブラスター | キツネ耳のヘッドギア |
08 | ピカチュウ | でんげき | 頭部を模した帽子 |
09 | ルイージ | ファイアボール | ルイージの帽子 |
10 | ネス | PKファイアー(64)、PKフラッシュ(DX〜) | ネスの帽子 |
11 | キャプテン・ファルコン | ファルコンパンチ | 目が付いたヘルメット |
12 | プリン | はたく(64)、ころがる(DX〜) | プリンの耳と前髪 |
13 | ピーチ | キノピオガード | 王冠 |
13’ | デイジー | キノピオガード | 王冠 |
14 | クッパ | クッパブレス | 角と髪の毛 |
15 | アイスクライマー | アイスショット | コートのフード |
16 | シーク | 仕込針 | 金髪のカツラと頭部の布 |
17 | ゼルダ | ネールの愛 | 『時のオカリナ』の子供時代の帽子(DX~for)、ウィッグとティアラ(SP) |
18 | ドクターマリオ | カプセル | 頭部の額帯鏡 |
19 | ピチュー | でんげき | 頭部を模した帽子 |
20 | ファルコ | ブラスター | トサカと嘴 |
21 | マルス | シールドブレイカー | ウィッグ |
21’ | ルキナ | シールドブレイカー | マルス仮面 |
22 | こどもリンク | 炎の弓矢 | リンクの帽子 |
23 | ガノンドロフ | 魔神拳 | ウィッグとティアラ |
24 | ミュウツー | シャドーボール | 角(耳?)と尻尾 |
25 | ロイ | エクスプロージョン | ウィッグ |
25’ | クロム | エクスプロージョン | ウィッグ |
26 | Mr.ゲーム&ウォッチ | シェフ | 全身黒染め |
27 | メタナイト | マッハトルネイド | 本人の仮面と羽 |
28 | ピット | パルテナアロー(X)、パルテナの神弓(for〜) | 冠と羽 |
28’ | ブラックピット | 神弓シルバーリップ | 冠と羽 |
29 | ゼロスーツサムス | パラライザー | ポニーテール |
30 | ワリオ | ワリオかみつき | ゴーグル付きのヘルメット |
31 | スネーク | 手榴弾 | 髭とターバン |
32 | アイク | 噴火 | ウィッグ |
33 | ゼニガメ | みずでっぽう | ゼニガメの甲羅 |
34 | フシギソウ | タネマシンガン | 頭部を模した帽子 |
35 | リザードン | かえんほうしゃ | 頭部を模した帽子 |
36 | ディディーコング | ピーナッツ・ポップガン | ディディーの帽子 |
37 | リュカ | PKフリーズ | ウィッグ |
38 | ソニック | ホーミングアタック | 頭部を模した帽子 |
39 | デデデ | すいこみ | デデデの王冠 |
40 | ピクミン&オリマー/アルフ | ピクミンひっこ抜き→ピクミン投げ | ヘルメットのアンテナと鼻 |
41 | ルカリオ | はどうだん | 頭部を模した帽子 |
42 | ロボット | ロボビーム | 目のバイザーと赤色灯 |
43 | トゥーンリンク | 勇者の弓 | リンクの帽子 |
44 | ウルフ | クローブラスター | オオカミ耳のヘッドギアと眼帯 |
45 | むらびと | しまう・とりだす | ウィッグ |
46 | ロックマン | メタルブレード | 頭部のヘルメット |
47 | Wii Fit トレーナー | 太陽礼拝 | 女性トレーナーのウィッグと全身白染め |
48 | ロゼッタ&チコ | チコシュート | 王冠 |
49 | リトル・マック | 気合いストレート | ウィッグと眉毛 |
50 | ゲッコウガ | みずしゅりけん | 頭部を模した帽子 |
51 | Miiファイター(格闘) | 鉄球投げ | 設定された顔のお面 |
52 | Miiファイター(剣術) | トルネードショット | 設定された顔のお面 |
53 | Miiファイター(射撃) | ガンナーチャージ | 設定された顔のお面 |
54 | パルテナ | オート照準 | ウィッグとティアラ |
55 | パックマン | フルーツターゲット | 鼻と眉毛 |
56 | ルフレ | サンダー・エルサンダー・ギガサンダー・トロン | ウィッグ |
57 | シュルク | モナドアーツ | モナド |
58 | クッパJr./コクッパ | クラウンキャノン | よだれ掛けのバンダナ(コクッパも同様) |
59 | ダックハント | トリックショット | 犬の耳と花 |
60 | リュウ | 波動拳・灼熱波動拳 | ウィッグと眉毛 |
60’ | ケン | 波動拳 | ウィッグと眉毛 |
61 | クラウド | 破晄撃 | ウィッグ |
62 | カムイ | 竜穿射 | 竜の頭を模したマスク |
63 | ベヨネッタ | バレットクライマックス | ウィッグと眼鏡・口元のほくろ |
64 | インクリング | スプラシューター | ガールのウィッグ |
65 | リドリー | リドリーブレス | 頭部を模した帽子 |
66 | シモン | 斧 | ウィッグ |
66’ | リヒター | 斧 | ウィッグ |
67 | キングクルール | パイレーツキャノン | 頭部を模した帽子 |
68 | しずえ | しまう・とりだす | 頭頂部の髪の毛 |
69 | ガオガエン | DDラリアット | 頭部を模した帽子 |
70 | パックンフラワー | シューリンガン | 頭部を模した着ぐるみ |
71 | ジョーカー | ガン | ウィッグと目元のマスク |
72 | 勇者 | メラ・メラミ・メラゾーマ | 勇者の頭部の装備品 |
73 | バンジョー&カズーイ | タマゴミサイル・タマゴばきゅーん | バンジョーの首飾りとリュック(ワザ使用時のカズーイはぬいぐるみ |
74 | テリー | パワーウェイブ | ウィッグと帽子 |
75 | ベレト/ベレス | 魔弓フェイルノート | ウィッグ |
76 | ミェンミェン | ドラゴン | ウィッグと帽子 |
77 | スティーブ/アレックス/ゾンビ/エンダーマン | 採掘・ブロック生成 | 全身スクエア化(無表情) |
78 | セフィロス | フレア・メガフレア・ギガフレア | ウィッグ |
79 | ホムラ | フレイムノヴァ | ウィッグとティアラ |
80 | ヒカリ | ライトニングバスター | ウィッグとティアラ |
81 | カズヤ | デビルブラスター | グローブ、ウィッグと眉毛、片目にカラコン(デビル化で第3の目開眼、翼が生えて体色が変化) |
82 | ソラ | まほう(ファイガ・サンダガ・ブリザガ) | ウィッグ |
変遷
『初代』では体重以外の全てが高性能というお手軽強キャラ。
1on1ではピカチュウというさらに高い壁がいるものの、いともたやすく敵を圧倒する姿は、まさしくピンクの悪魔だった。
…が、『DX』ではその反動を過剰なまでに受けてしまい、『スマブラ』シリーズを通して最も凄惨な弱体化を喰らってしまったファイターとなってしまった。その悲惨さは発売から今になってまで某カメの大王とどちらが最弱か意見が分かれ、一部の攻略サイトでは「勝ちたいなら選んではいけないキャラ」とまで書かれていた程である。
ここでは詳細は書き込まないが、どうしても調べたい場合は自己責任で。
『X』ではさすがに見直され、本来の入門向けキャラの立ち位置を取り戻した。
…とか言ってたら『for』ではまたしてもほぼ全ての技が弱体化され、『DX』よりはマシとはいえ再び最弱キャラの一角に戻ってしまった。アップデートで若干強化されたのが救い。
ちなみに、向きによってモーションが反転するようになったのも『for』から。
『SP』では強化点こそあるものの、またもや謎の弱体化も受けてしまい、『for』と同様に最弱キャラの一角の地位を確立してしまっていた。
しかしVer.2.0.0からVer.8.0.0にかけて立て続けに強化され、見た目によらないパワーの高さを手に入れた。
弱点である機動力の低さや体重の軽さは変わっていないが、ほぼ全ての技のダメージや吹っ飛ばしが重量級ファイター並に強化されたため、相手に近付くことさえできれば圧倒できるようになっている 。そのせいで筋肉だるまと呼ばれているとかいないとか。
また、「ストーン」のバリエーションに『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』に登場するシーカー族の宝箱が追加されている。
勝利時のカービィダンスでは、旧シリーズのように3人で踊るようになり、『星のカービィWii』以降のダンスも加わった。また、最後のポーズがそれぞれ異なるものになった。
シリーズを通してダッシュ攻撃の変化が他のファイターよりも目立っており、『初代』ではプリンと同じモーションの「ヘッドスライディング」、『DX』と『SP』では単発ヒットの「バーニング」、『X』と『for』では連続ヒットの「ブレイクスピン」となっている。
その他
ソラカービィのキーブレードについて
ソラをコピーしたカービィはキーブレードを出現させる事ができず、キーブレードに似たオーラを出現するようになっている
(オーラがカービィのキーブレードでは?という考察もされていたが桜井氏のTwitterで事実上否定されている)。
夢の国と他社の敬意と配慮、キーブレードの特性、カービィの性格をうまくマッチした素晴らしい演出である。
なお、他の正当な資格を持つ者のみ使用できる武器を持つファイターは通常通りコピー可能。
アドベンチャー
『亜空の使者』では出番のみならず、活躍の機会もトップクラスに多く、破滅的大敗以前に加入したキャラの中で一人だけ最終メンバーに必ず残るという優遇ぶりであった。
『灯火の星』では、彼のみが光の化身キーラからの攻撃を逃れたため、最初に操作できるファイターとなる。
彼が抜擢された理由についてはカービィ以外にもパルテナとベヨネッタが候補に挙がっていたが、両者共に上級者向けのファイターでカービィが初心者に最適だったことや、カービィは原作で悪堕ちしたデデデやメタナイト等と戦うことが多いため、悪堕ちしたファイターと戦うのにうってつけであるかららしい。この事情に加えて初期ファイターが『初代』で初期ファイターだった8人だけというのもあるだろうが。
とは言え、『亜空の使者』時代と比較すると優遇ぶりは控え目になっており、最初のムービー以降はメインは全てマリオに譲っている(モード内のムービーで全てに登場しているのはマリオ)。
また、モード内でカービィと戦う機会が全く無かったらマズいと判断されたのか少な目ではあるが道中のスピリッツバトルではカービィがボディのスピリットもある。
勝ちあがり乱闘「激突! グルメバトル」
BOSSを除き、ゲーム開始からお互い35%のダメージを負っており、フィールドにはいくつかのたべものが落ちているという、グルメレースのような異色のルート。出てくるアイテムもたべもの系ばかり。
相手も食いしんぼうなファイターが勢ぞろいしており、ジャイアント戦が多い。
もう一人のピンクだま
同じく皆勤賞であるプリンとは「ピンク色」「一頭身」「空中ジャンプが5回できる」という共通点があり、一部のワザも似ている。
それもそのはず、『64』の隠しファイターは基本ファイターの骨格を流用しており、プリンもまたカービィから骨格と一部のワザモーションを流用していた。
Pixivでも2人(?)が一緒に描かれたイラストが多い。