概要
時のオカリナにて、ゼルダ姫の乳母であるインパの種族として初めて登場した。
代々ハイラル王家に側近の従者として仕え、王家を影から支えてきた謎の多い種族。
時のオカリナのカカリコ村の墓地にある闇の神殿から、ハイラル王家の栄光の裏で、国家に反逆するもの、国家にとって不利益を生む者などに対する暗殺や拷問などの、いわゆる汚れ仕事を遂行していたことが示唆された。
瞳に涙の紋様が一族のシンボルマークであり、刺青もしくはウォーペイントのように顔や体にも施されていたりする。
ちなみにハイラルヒストリアによれば、カカリコ村とはシーカー族がハイラル統一戦争時代に拠点として利用していたもの。トワイライトプリンセスに登場する「忘れられた里」もその一つ。
身体的特徴
ゼルダの化けた姿であるシークを見た感じでは、特徴として赤い瞳でやや褐色の肌をしており、髪の色は銀髪だったりやや金髪がかっていたりする。
ブレスオブザワイルドでは一部を除き殆どの者が銀髪。また長命な種族でもあり、中には100歳を超えている者もいる。
ティアーズオブザキングダムの人物名鑑によれば彼らもハイリア人の一派であり、種族的な差はそこまで存在しないようだ。
武器や衣装
闇の民という点や覆面、デクの実の煙幕による姿くらまし等忍者を彷彿とさせる要素が多く、ゼルダ無双では太刀や薙刀、忍術を使う描写がある。
ブレスオブザワイルドでは和服に近い意匠の服装をしており、主に日本ベースモデルにしながら、東南・南アジアもしくはインディアン部族などのアジア系民族の要素を混ぜたような感じとなっている。忍者の要素もより強くなり、「忍び装備」というシーカー族由来の装備も登場している。
ブレスオブザワイルドでは
今作では高度な技術を持つ種族としての側面が強調されている。
技術力に関しては他の種族を遥かに上回っており、ブレスオブザワイルドの時代から1万年前にはガーディアンや神獣といった強力な戦闘能力を有する自律機械兵器を無数に生産していたという。
この時代のシーカー族は「古代シーカー族」と呼ばれている。
この時代に限ってはさすがの厄災ガノンも、一方的に蹂躙されるのみだったと言い伝えられている。しかしながらこの卓越した技術力は主であるハイラル王家に恐れられてしまい、結果としてシーカー族は従者としての地位を剥奪され、ハイラルから追放されてしまうという憂き目にあった。これが「遠い昔に王家から受けた裏切り」である。
その後一族内で内紛が起こり、ハイラル王家に恨みを持った一派がイーガ団となって分裂。逆さにした一族の紋様を掲げ、厄災ガノンを信望する勢力となってしまう。
導師ミィズ・キョシアを始め「ハイラルのために」という志を持つシーカー族もおり、こちらは後世の厄災ガノン復活に備え試練の祠にて即身仏となり、試練を乗り越えた勇者に力を授ける役割を担った。
ハイラル城から少々離れた地で暮らすシーカー族もおり、こちらは後にカカリコ村を築き、王家とは関わりを避けて過ごしてきた。ブレスオブザワイルドにおいては「シーカー族」とはこちらの一派を指す。
なお、本編の100年前には、カカリコ村のシーカー族は厄災ガノンに抗する協力をハイラル王から求められたことで和解している。その証左としてロベリーやプルアなどは技術者として研究所に迎えられ、インパはゼルダの護衛兼執政補佐官という立場を与えられた。
厄災ガノンの復活が近いため、シーカー族たちは発掘した神獣やガーディアンなどを修理・改修しており、準備はほぼ万全であった。
しかし厄災ガノンによってほぼ全て乗っ取られてしまい、それにより厄災ガノン討伐に赴いた主要メンバーが壊滅してしまうという大敗を喫してしまう事となる。リンクもガーディアンの大群を相手に孤軍奮闘するも力尽きてしまい、回生の祠で100年を掛けて治癒される運びとなった。
その後、ゼルダが力に目覚め厄災ガノンを抑えたことで仮初の平和が戻り、インパはシーカー族の族長に就任、プルアとロベリーは厄災ガノンに対抗するため、古代シーカー族の技術を研究してシーカーストーンの機能拡張や古代兵装の開発に着手し、リンクの復活を待ち続けた。
メディアミックスでは
姫川明「時のオカリナ」
インパがシーク(ゼルダ姫)に対して「シーカー族はハイラル王家に影として仕えて来た一族だが、遠い昔に王家から裏切りを受けたことでシンボルマークの瞳に涙が書き加えられた」という偽りの記憶を書き込んでいる(しかし真偽のほどは定かではない)。
更に「ハイラル王国から追放されたシーカー族の末裔が王家の崩壊を知って戻って来た」という偽りの素性も付け加え、これはガノンドロフに近づくための口実として使われた。
関連アイテム
まことのメガネ
真実の目とも言われる。古来、物質には「存在するようで存在しないもの」と「存在しないようで存在するもの」があり、そのまやかしを見破るには心の目を鍛える他ないと言われているが、特別な方法でそのまやかしを解き明かす道具であるとされている。
かつてとある者の手にあったとされているが、今はカカリコ村の井戸の底に眠っている。
まことの仮面
シーカー族に古くから伝わる不思議な仮面。
人や動物の心を読み取るとされ、ゴシップストーンから情報を聞き出すことができる。
シーカー族には物質に言葉を込める技術があり、闇の神殿のしゃべる壁などの情報はシーカーの技術によって記録されている。
ハイラルでは城下町のお面屋が一点のみ所有している。
デクの実
投げつけると爆発と閃光が発生して敵の動きを止める。
スマブラでも相手を行動不能にさせるアイテムとして使われる。
シークが瞬間移動する時に使うらしい。
ゴシップストーン
ハイラルに広がるウワサなどのゴシップが記録された不思議な石。叩くと現在の時間帯を確認することができる。
そこそこの耐久力を持つが、込められた情報を守るためか爆発に巻き込まれると上空に向かって飛んでいく。
やたら新しい情報も込められているが、それは影でシーカーの暗躍が未だに続いている証拠であるのかどうか、その真実は明らかではない。
ちなみに『嵐の歌』を目の前で吹くと、何故か妖精が出てくる。
一部作品では「シーカーストーン」という名前で登場する。
シーカーストーン
詳細はリンク先を参照。
関連イラスト
関連タグ
パーヤ プルア ロベリー イーガ団 コーガ様 導師ミィズ・キョシア ガーディアン 神獣(ブレスオブザワイルド) 試練の祠