「執政補佐官インパ、参ります!」
概要
『ブレスオブザワイルド』で登場したカカリコ村の族長インパの若かりし頃の姿。
本編では老婆として登場したインパだが、後に発表された100年前の戦いを舞台としたスピンオフゲーム『厄災の黙示録』ではハイラルの「執政補佐官」として登場。さらにプレイアブルキャラクターとして参戦することとなった。
人物
ですます調で話す快活な女性で、本編で語られていた通り孫のパーヤそっくりな容姿をしている。パーヤとは服装や髪型などが微妙に異なるほか、この時点で顔の紋様が青いことがわかる。
性格については「真面目で勤勉だが、やや抜けているところもある」と記されており、戦闘中も敬語が崩れることはない。意外にも高所恐怖症らしく、出撃時にシーカータワーから滑空するときには「やっぱり怖い!」と弱音を吐いている。
ゼルダとは、これまでの作品における主従としてだけでなく、同世代の友人として親しみをもって接していることが明確に描かれている。ゼルダ本人からも強い信頼を置かれており、インパの前では明るい表情を見せることが多い。ゼルダに懐く白いガーディアンとはある意味相性が良いのか、よく張り合っている。
リンクのことは、序盤の共闘やゼルダの騎士としての戦いぶりから信用しているようである。また、ゼルダのリンクへの微妙な感情の起伏も感じ取っている様子である。
姉のプルアには何かと振り回される苦労人のようで、プルアの実験で暴走した複数のガーディアンを倒す「インパの日常」というインパのバトルチャレンジがある。
執政補佐官が王国内においてどの程度のポジションなのかは不明だが、兵士たちからは「執政補佐官様」と様付けで呼ばれており、本編中ではゼルダの護衛兼プルアのお目付役のような仕事をしていることがわかる。王立研究所の職員というわけではないようで、あくまで単独でゼルダに付き添っている。
姉の同僚であるロベリーおよび作中に登場するシーカー族からは「インパ様」と呼ばれており、これは族長の一族であるという立場によるものと見られる。
なぜ姉のプルアには族長の一族であることを示す顔の紋様がないのかについては不明のままであるが、この時点でのインパとの(主にロベリーからの)扱われ方の差を見るに、族長の一族の紋章は後継者として選ばれた者にのみ与えられるとも考えられる。
戦闘
武器は「小太刀」。戦闘ではイーガ団や導師ミィズ・キョシアを彷彿とさせるシーカー族由来の術を駆使し、分身による圧倒的な手数とスピーディな戦い方を得意とする。
キャラクターアクションで敵に印を付与し、強攻撃で回収できる。回収するたびに分身を生み出し手数が増えるほか、三種類の印を回収することで次に放つ必殺技が強化される。
……という説明だったが、実際はどんな手段でもいいので印のついた敵を倒せば分身が増えて印も回収される。リモコンバクダンや通常攻撃を連発しているだけでも問題ない。ボスだけ出現するステージでは強攻撃で回収がお勧め。
分身は一定時間経過(30秒?)で消滅するが、印を回収できれば継続して出現させることが可能である。
分身状態では広範囲に攻撃できるのであっという間に必殺ゲージが溜まり、火力の鬼と化す。必殺技の威力も上記の条件を満たせば強いので、集団戦からボスまでこなせる万能アタッカーとなる。
DLCのユニークスキル強化では、印が三つ揃っている時に特定のコンボから派生した技で強力な攻撃を出すことができるようになる。
かなりの強キャラなので鍛えておいて損はない。ストーリーでも主要キャラクターのため連れて行ける場面が多く、随所でお世話になるだろう。
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
スピリットとして登場。ランクはACEのアタッカーで効果は「投てきアイテムの威力増加」。
入手するためには次々と現れるシーク軍団を倒す必要がある。
同じくスピリットとして時のオカリナ版のインパも実装されている。
なお両者の攻撃と防御の合計はほぼ同じだが個性と属性の関係で直接対決だとこっちのが有利か。
余談
インパが高所恐怖症設定という設定はブレスオブザワイルドの直接の続編であるティアーズオブザキングダムでも反映されているらしく、一緒に気球に乗って空を飛ぶイベントがあるのだが、その際「ひええ」と悲鳴のような声を上げている。