解説
1987年に任天堂のファミリーコンピューターディスクシステム用ゲームソフトとして発売。その後「ファミコンミニ」のラインナップのひとつとしてゲームボーイアドバンスに移植され、その後Wiiや3DS等のバーチャルコンソールを利用してのプレイも可能となっていた。なお3DS版は「アンバサダー・プログラム」のラインナップのひとつとして無料配信も行なわれた。
NintendoSwitchでプレイするならば、NintendoSwitchOnline(有料)に加入しファミリーコンピュータ Nintendo Switch Onlineでプレイする形になる(こちらは通常プレイと強化状態でスタートの二つが用意されている)。
国外ではNES用のソフトとしてもリリースされている。
ストーリー
大魔王ガノンを激闘の末に倒したリンクは、トライフォースを取り戻し、ゼルダ姫を救い出した。
しかし、平和は戻らなかった。ガノンの残党がハイラルに残り、ガノン復活の機会をうかがっていたのである。その復活の鍵となるのはガノンを倒した者———リンクの血であった。
リンクはハイラルの地に残り、その復興に力を貸していたが、国の荒廃は進むばかりであった。
そんなある日、16歳の誕生日を迎えたリンクの左手の甲に、不思議なあざが浮き出てきた。
ゼルダ姫の乳母インパにそのことを尋ねてみると、インパは驚くべき知識をリンクに伝える。
北の城に眠れる初代ゼルダ姫の悲劇。“力”と“知恵”に次ぐ“勇気”のトライフォースの存在。
そして、あざを持つリンクは、その3枚のトライフォースを扱える資質の持ち主であるということ。
平和なハイラルを取り戻してほしいというインパの嘆願を受け、リンクは一人旅立つ。
6つの結界を解き、“死の谷の大神殿”に眠る勇気のトライフォースを手に入れるために———。
※説明書より抜粋・要約
システム
フィールドマップ移動時は前作同様の見下ろし型の視点(トップビュー)だが、戦闘時には真横視点(サイドビュー)の横スクロールアクションとなる。
攻撃と防御に上段・下段の概念があり、雑魚戦でも頻繫に上下の揺さぶりをかけてくる為、全体として他の同シリーズよりも戦闘に手間がかかる傾向にある。
システムの変更に伴い、ゴーリアやスタルフォスなど前作から大幅に強くなった敵もいる。
また、成長は経験値制で残機の概念がある。アイテムもセレクト選択式ではなくなり、代わりに修得した魔法を選択して使用する。敵がドロップするアイテムは魔法薬と経験値袋のみ。
装備は初期装備であるマジカルソードとマジカルシールド(前作の最強装備)で固定。
レベルアップ時には剣・マジック・ライフのいずれかを選択し、マジック・ライフ選択時にはそれぞれのゲージが全快する。3つのパラメータはそれぞれレベルが独立しており、リンクが倒れた場合には、最も低いレベルに統一された状態で復活する。
各レベルの上限は8までで、それ以降はレベルは上がらず残機が1増える。
結界を解くクリスタルを神殿に納めると、経験値に関係なく必ずレベルが1上がるので、直前のBOSSでレベルアップする様に調節すれば、連続で2回レベルが上がる。
舗装された「道」以外のフィールドを歩くとエンカウントシンボルが出現し、触れると戦闘画面である「魔物の巣」に切り替わる。巣の内容はフィールドの地形によって異なる。
白は通常の敵、青は強敵、赤はライフ回復の妖精となっているが、白に大量の岩が飛んで来たり無限湧きする事もあり、必ずしも強敵のいない白の方が青よりも楽だとは限らない。
ファミコン時代のゲームである以外にも上記のような点もあり、ゼルダシリーズの中でも難易度は非常に高い部類に入る。
登場するBOSSは、ハイラルの王が勇者に試練を課す為に、各地の神殿に配置した守護神であり、シリーズの宿敵であるガノンの勢力とは真逆の勢力と言える。
クリア後は、プレイデータに△マークが付き、レベルと魔法と下突き上突きを引き継いだ状態で最初からのプレイとなる。ハートの器や魔法の器、アイテムや残機は引き継がれない。
登場アイテム・魔法
アイテム
※シリーズ全体の装備・アイテム達については『ゼルダの伝説シリーズの装備・アイテム一覧』を参照。
- 装備アイテム
※今作は「剣」と「盾」は標準装備である。
名称 | 効果 |
---|---|
マジカルキー | 神殿内の扉を開けることができる。何度使用しても無くならない |
ローソク | 洞窟など暗い場所を明るく照らすことができる |
聖なるグローブ | 剣で神殿内のブロックを壊せるようになる |
イカダ | 艀から別の大陸に渡ることができる |
聖なるブーツ | 履くと海や浅瀬の上を渡れるようになる |
笛 | その音色で魔物を退けたり、隠された神殿を出現させたりすることができる |
十字架 | 通常では姿が見えない敵が見えるようになる |
ハンマー | フィールド上にある岩を破壊したり木を伐採したりできる |
- 消費アイテム
名称 | 効果 |
---|---|
マジックのつぼ | 魔力が回復する |
宝袋 | 経験値が増える |
ハートの器 | 体力の上限が1マス分増え、最大値まで回復する |
マジックの器 | 力の上限が1マス分増え、最大値まで回復する |
人形 | リンクの姿をした人形で、残機が1増える |
妖精 | 触れると体力が最大値まで回復する |
魔法
各地の町にいる魔術師から教わることで習得する。
名称 | 効果 |
---|---|
SHIELD | 敵から受けるダメージが一時的に半減する |
JUMP | 一時的にジャンプ力が2倍になる |
LIFE | 体力を3マス分回復する |
FAIRY | リンクが妖精に変身し、空中を自由に飛べるようになる |
FIRE | ファイアボールを一度に2発まで放つ |
REFLEX | 通常の盾では防げない攻撃を防いだり魔法攻撃を反射したりすることができる。海外版では「REFLECT」表記 |
SPELL | 画面内の敵が敵キャラクター「ボト」に変化する。また、特定の場所で使うと隠されたアイテムが出現する |
THUNDER | 画面内の敵に大ダメージを与える |
メディアミックス
当時は多数の作家によるコミカライズ化・ゲームブック化が行われていた。
特に本作が発売されてから約2か月後に刊行されたゲームブック『新・ゼルダの伝説』は、初代ゼルダ姫(ゼルダI世)がインパとトライフォースを王家に引き取るまでの経緯を描いている。
また“リンク”の正体についても語られている。ただし現在と設定が似て異なる。
関連イラスト
関連動画
関連タグ
「ゼルダの伝説シリーズ」タグ
前後作 | タイトル |
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前作 | ゼルダの伝説(初代) |
次作 | 神々のトライフォース |