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解説

『ゼルダの伝説』シリーズ第3作目。略称は「神トラ」。

1991年スーパーファミコン用ソフトとして発売され、後にゲームボーイアドバンスへ移植され、またWiiSwitchバーチャルコンソールでも配信されている。

見下ろし型視点(トップビュー)の2Dアクションゲーム(パッケージの公称ジャンル表記は「アクションアドベンチャー」)。

謎解きとアクションを高度に両立した平面2Dアクションの金字塔のひとつとして、発売当時から今に至るまで名を馳せ続けている作品。

スーパーファミコン初期の作品でありながら、後世の『時のオカリナ』以降に定番化した様々な要素(ダンジョン攻略の構成、魔法メーターや魔法のメダル、空きビン、マスターソード、細かなアクションその他)が既に確立されている意欲作でもある。

シナリオ面では、過去2作で謎のままだったガノントライフォースについて掘り下げるものとなっている。

時系列上の直接の続編として今作の後日談『夢をみる島』が発売されており、登場するリンクも今作と同一人物である(ただし今作を掘り下げたり補完したりする内容ではなく、どちらか一方だけ遊んでも問題なく理解できる独立したシナリオとなっている)。

更に2013年に、本作の数百年後の続編として『神々のトライフォース2』が作られた。無論そちらのリンクは今作のリンクとは別人。

なお当初は『ふしぎの木の実』も今作から連なる続編と認識されていたが、2017年のハイラル百科にて「神トラのリンクとは別人」と名言され、明確な続編関係ではなくなっている。

ストーリー

ある雨の夜、プレイヤー(リンク)は夢で不思議な声を耳にした。

声の少女はゼルダと名乗り、城の地下牢へ閉じ込められ、司祭の手によってまもなく生け贄にされてしまうことを告げた。声によって目を覚ましてまもなく、いつもはもう寝ているはずの叔父が「朝までには戻る」との言葉を残して夜中に家を出て行った。何故かその手に剣と盾を持って……。

かつて聖地に封じ込められた魔王ガノンと伝説の退魔の剣マスターソード。「光の世界」と、トライフォースの魔力で魔界と化した聖地「闇の世界」を行き来しながら、ハイラルを救う新たな冒険の旅が今まさに繰り広げられる。

登場人物

作中には「リンク」のデフォルト名は登場せず、名前は自由に決められる。

ハイラル城の近くでおじさんと暮らしていたが、おじさんが出かけた嵐の夜更け、ゼルダ姫からのテレパシーを聞いて冒険に出る。その正体は封印戦争時代に絶滅したと言われる、賢者を護る「ナイト」の一族の末裔。

ヒロイン。ハイラル王国の王女。かつて光の世界と闇世界の通路を閉ざした7賢者の末裔。アグニムによって城の牢屋に幽閉されている。

ハイラル王国に現れた司祭。ハイラルの厄災を鎮めて国王の信頼を得るが、国を任されるようになった途端、その本性を現して兵士を洗脳し城を乗っ取った。

数世紀前に起きた封印戦争の黒幕。元々はガノンドロフと呼ばれる男だが、トライフォースの力を手にして悪しき姿へと変化したという。

リンクと一緒に暮らしている剣士のおじさん。ある日の夜、ゼルダ姫の救出に向かうが……。

ワールドガイドによれば彼もナイトの一族の血を引くと記されている。しかし剣の腕はそれほどでもないとのこと。

名前は特に設定されていないがメディアミックスでは「アトラス」「デミー」「ザンジ」などの名前が付けられている。

7賢者の末裔の1人。カカリコ村に妻と暮らしていたが、アグニムがイケニエを集め始めた頃に村を出て別居している。接触して来たリンクにアドバイスを送る。

登場装備・アイテム

シリーズ全体の装備・アイテム達については『ゼルダの伝説シリーズの装備・アイテム一覧』を参照。

  • 装備品
基本的な攻撃手段。初期装備。
マスターソード伝説の退魔の剣であり、「迷いの森」のイベント後に使用可能。「剣」の上位アイテム。
敵の撃ってくる矢や岩を弾いて無効化することができる。
カガミの盾「盾」の上位アイテム。弱い魔法攻撃を打ち返すことができる。
ムーンパール闇の世界にいても姿が変わらず普通に行動できるようになる。
ゾーラの水かき水深の深い水面を泳げるようになる。
パワーグラブ素手では持ち上げることのできないフィールド上の岩を持ち上げられるようになる。上位アイテムとして「パワフルグラブ」が存在する。
ペガサスの靴履くとダッシュができるようになる。
  • アイテム
弓矢矢を放つことができる。本作からルピ消費制が廃止されたため、矢を補充する必要がある(矢が1本もない場合は補充するまで使えない)。上位アイテムとして「銀の弓矢」が存在する。
ブーメラン前方に投げると手元に戻る。上位アイテムとして「魔法のブーメラン」が存在する。
フックショット伸縮可能な鎖で繋がれたフックを前方に投げる。
爆弾取り出すと一定時間後に爆発する。ひびの入った壁などを破壊できるほか、攻撃にも使用できる。
魔法の粉キノコを基に作られる粉。使うと魔法力を消費し、敵に向けて使うとその敵を特定のものに変化させる。
ファイアロッド魔法力を消費し、火の玉を前方に飛ばす。
アイスロッド魔法力を消費し、冷気を前方に飛ばす。
魔法のメダル大量の魔法力を使用し、画面内にいる敵すべてを攻撃するアイテム。爆炎の渦を巻き起こす「ボンバー」、冷気で攻撃する「エーテル」、剣を地面に突き刺し地震で攻撃する「シェイク」の3種類がある。
マジックハンマー杭などの障害物などに振り下ろして地中にめり込ませ、その場を通過できるようにする。ゲーム内では「M・Cハンマー」表記になっている。
シャベル地面を掘る道具。
オカリナ光の世界で使うと指定した場所へ一瞬で移動することができるという、前作までの「笛」ポジションの楽器。
カンテラ持っているだけで暗闇を照らすほか、燭台の前で使用すると魔法力を消費し燭台に火を灯す。
虫取りアミ飛んでいるハチや妖精を捕まえることができる。
ムドラの書石碑に記された古代文字を解読するのに必要となる書物。
マジックマント姿を消すことができるマント。
ソマリアの杖リンクの正面に赤いブロックを発生させる。
バイラの杖リンクの周りに回転する光のバリアを張り敵の攻撃を無効化できる杖。
マジカルミラー闇の世界から光の世界に戻ることができる鏡。
あきビン色々な物を入れて持ち運べる。

バージョン一覧表

オリジナル版GBA版バーチャルコンソール
機種 スーパーファミコンゲームボーイアドバンスWii
ジャンル アクションアドベンチャー同左同左
発売日 1991年11月21日(木)2003年3月14日(金)2006年12月2日(土)
価格 7,700円+税4,800円+税900Wiiポイント
販売元 任天堂同左同左

GBA「神々のトライフォース&4つの剣」

2003年3月14日に4つの剣とセットで発売された移植版。

基本的にSFC版と変わりはないが、以下の変更&追加がなされている。

  1. アイテム「ソマリアの杖」が「ソマソアの杖」に変更(効果は同じ)。
  2. 特定のダンジョンの一部のマップが変更。
  3. リンクのボイスの追加(クレジットは表記されていないが、声優は64でこどもリンクを演じた瀧本富士子だと思われる)。
  4. 細かなバグの修正。
  5. 『神々のトライフォース』本編をクリアし、かつ『4つの剣』をある程度進めると入れるようになる隠しダンジョン「4つの剣の神殿」の追加。

メディアミックス

物語の詳細については参照。

絵本「リンクの大冒険

小学一年生で連載していた絵本。リンクがショタ化しているのが特徴。

コミックス化はしていない模様。

ゲームブック「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」

ゲームブック。選択肢によって結末が変化する。エンディングは3種類。

作者がガノンドロフの名前を間違って覚えていたのか「ガノンドフ」と誤記されている。

小説「ゼルダの伝説②_神々のトライフォース

上記のゲームブックの続編ではなく、原作のストーリーを元にしたオリジナル小説。設定はゲームブックから一部取っている。カバーイラストは藤原カムイ、口絵・挿絵は柳草一郎。

主人公の名前がリンクではなくポールだったり、ゼルダ姫とアグニムのデザインが大きく変えられているなど変更がある。オリジナルキャラクターには主人公の仲間である槍の名手サハラが登場する。

一目惚れした姫を助ける勇者のポール。姫に恋い焦がれているのに勇者の立場になれないサハラ。この二人の立場の違いに主題を置いている。

余談だが柳は4コマまんが王国1巻にも参加しており、ゼルダ姫のデザインもほぼ同じである。ただしデフォルメのため作画がかなり異なる。性格も凄まじいお転婆になっている。

アグニムも登場しているが普通の中年っぽいデザインともはや別物。

神々のトライフォース(石ノ森章太郎)

全1巻。

米国ゲーム誌「NINTENDO POWER」で連載されていた作品で、後に翻訳され日本でも読めるようになった。初出が米国という事で、左から読むアメコミ仕様となっている。

オリジナルキャラとしてロームという名称のキャラが石ノ森氏の他作からのスターシステムとして登場している。

一時期電子書籍化していたのだが、現在では配信終了している。

クオークと妖精女王(フェアリークイーン)

小野敏洋のデビュー作。1992年2月の別冊コロコロスペシャル44号に掲載された読み切り。

神々のトライフォースの初期段階のプロットをモデルにしており、リンクの名前が「トップ・クオーク」になっている。時期的にはお城を抜け出して紋章を集める前となる。

オリジナルキャラクターには妖精の女王、戦士レプトン、アグニムの手先グラビトンが登場。

神々のトライフォース(田口順子)

全1巻。93年に連載された。冒頭にてガノンがトライフォースを手にするまでの過程が描かれた。なお名前は「ガノンドフ」と誤記されている。

キャラクターの性格などが原作より大幅にアレンジされ、リンクがひねくれ者、ゼルダがお転婆、アグニムが黒人風の美男子となっている。

カカリコ村の仲間たち

93年~94年にかけて火の玉ゲームコミックVol.1~3まで連載されていた漫画。著者は阿川あけみ。

平和になったハイラル(光の世界)を舞台としており、リンクの平穏かつドタバタな日常を描いている。

夜麻みゆきのようなデフォルメ作画で描かれており、シリアスシーンだけリンクが8頭身のイケメンになる。

4話の予告もされていたが掲載紙が打ち切りになったため全3話となった。コミックス化はしていない。

神々のトライフォース(かぢばあたる)

全3巻。95年に連載。神トラコミカライズでは最長の作品。

他作と比べてオリジナルキャラが多く、リンクの味方だけでもリンクの幼馴染の少年拳闘士ラスカ(画像左下)、王室騎士団長アルジュナ(画像左上)、2巻からはガノンの元参謀カニカ(画像右上)が仲間に加わる。

ゼルダ姫の出番も原作寄りは増えているが、当初はリンクを嫌っていたというかなり珍しいキャラ付けがされていた。

当時主流だった熱血バトルマンガを重視しているのか全体的に戦闘シーンが多く、雰囲気はジャンプ漫画に近い。戦闘シーンも現代の武術を参考にしており丁寧な仕上がり。

作者のあとがきによると、本作から『同作者による漫画版夢をみる島』に繋がるとの事。

この漫画ではリンクとマリンが恋仲になるため、ゼルダ姫とのロマンスは特に描かれない。

リルトの誓い

全4巻。

正確には神々のトライフォースのコミカライズではなく、神々のトライフォースを原案としたオリジナル作品。

神々のトライフォースのエンディングから遠い未来という設定。詳細は上記記事にて。

ゲームブック「ゼルダの伝説」

初代ゼルダの伝説ではなく、神々のトライフォースをベースにしたゲームブック。選択肢を間違えると敗北してしまうが、サハスラーラがワープさせたり、体力を回復させてくれるので死亡はせずやり直しになるだけとゲームブックとしては優しい方。

ゼルダの伝説のゲームブックとしては最後の作品となった。

神々のトライフォース(姫川明)

全1巻。2005年に連載。ストーリーはほぼ原作通りだがオリジナルキャラクターとして盗賊少女ガンティが登場する。

小ネタ

  • 劇中では「幼い」と言われているリンクだがゲームブック版では16歳とされている。
  • リンクの髪はイラストでは金髪だが、ドット絵ではピンクになっている。
  • 当時の雑誌に記載された宮本の発言によれば、本作は「初代ゼルダの伝説より昔の物語(3部作で最も古い時代)」として紹介されていた。雑誌内の考察で「本作のリンクは前作リンクの先祖なのか?」とも書かれている。しかし時のオカリナ発売当時の宮本は「時のオカリナ、初代ゼルダの伝説&リンクの冒険、神々のトライフォースの順番で話が繋がる」とインタビューに答えている(攻略本「時のオカリナ百科」所収)。ただし宮本自身もゼルダシリーズの設定を完全に把握していないという旨を述べている。

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