概要
ゼルダの伝説②とあるが前作はゲームブックであり、設定の反映はいくつかあるが話に繋がりはない。
物語は神々のトライフォースを原案としたオリジナルストーリーとなっている。神トラの中でも通常形式の小説は本作のみ。
ゼルダ姫とアグニムの衣装が大きく変わっている他、主人公ポールとオリジナルキャラクターのサハラの冒険を描いている。
ゼルダ姫のために思う存分マスターソードを振るえるポール、ゼルダ姫に恋い焦がれているのに勇者の立場になれず嫉妬するサハラ。
二人の立場の違いをテーマとしている。
なお、本作のハイラルはアウトドメインと呼ばれる世界あるいは大陸にある王国の1つとなっている。
またインパは登場しないが“王家に代々仕える侍従の長”なる人物が登場しており、ゼルダ姫を裏切って捕らえアグニム側についている。
登場キャラクター
パーティーメンバー
叔父アトラスと一緒に暮らす少年。ハイリア人の末裔。名前は違うが容姿はリンクを意識している。小柄でややショタ寄りのデザイン。
厳しくも優しいアトラスから剣の技を学びながらその日を過ごしていた。自分と叔父に血の繋がりはないと薄々勘付いていたがそれでも構わないと叔父を慕っている。
実はサハスラーラがマスターソードの使い手を生み出すために引き取ったのがポールであった(マスターソードはハイリア人の血を引くものにしか力を貸さないため)。
叔父の亡き後は、一目惚れしたゼルダ姫のために戦うようになる。
詳細はリンク先を。
オリジナルキャラクター。リンクの親友にして恋のライバル。ゼルダ姫を想う気持ちは誰にも負けない。
詳細はリンク先を。
メインキャラクター
七賢者の末裔の1人。本作ではデザインが異なっており胸が大きい。
詳細はリンク先を。
ゼルダ姫の父親。
詳細はリンク先を。
サハラの祖父。ハイラル城下最強の剣士。本作ではカカリコ村の長老であるが賢者の末裔ではなく、ガノンの封印を守る軍隊である剣の翼の創設者になっている。
詳細はリンク先を。
リンクの叔父を名乗っているが血の繋がりはなく、世間的にはリンクの師匠と思われている。
原作とは違いたくましい身体をした凄腕の剣士になっている。
正体は剣士の翼の1人。マスターソードの使い手を生み出すためにハイリア人の血を引くリンクを引き取って厳しく育てていたが、確かな愛情を持って接していた。
ゼルダ姫を助けに行く途中、アグニムが地下通路に放っていたラネモーラと相討ちになる(侵入者を撃退するためではなく、城から逃げる者を出さないための処置だった)。リンクに看取られた際には回転斬りを伝授し、それを見届けた後で事切れた。
- 神父
教会の神父。サハスラーラの仲間。古代の文献の解読など知識面でサポートする。
ガノン陣営
ガノンが生み出した闇の世界に魅入られた男。ハイラル王を幽閉して新王になる。
詳細はリンク先を。
- 鋼の将校
二等兵卒の連隊を率いる長。ハイラル王を幽閉した人物。
「ハイラルには王が必要だが、王の首が変わることもある」という考えのもと救世主アグニムを新王として認めた。しかしアグニムは王になるつもりはなく、しかもゼルダ姫まで幽閉していたことから「ゼルダ姫はハイラルそのものだ。約束が違う!」と迫る。
直後、配下であるはずの二等兵卒に首の静脈を斬られてしまう。既に自分の隊が魔物とすり替わっていることに気づき、命が尽きるその時までアグニムに呪いの言葉を吐き続けた。
- 赤の将校
物語中盤に登場。赤い甲冑を身に着けた将校級の兵士。
ハイラル城での決戦の際、サハラに捕らえられアグニムの居場所を吐くように脅される。居場所を伝えた後に解放されたが、自軍の敗北を悟ってか戦意喪失する。
ガノンの配下でサソリ型の魔物。本作では名前が変わっている。
詳細はリンク先を。
封印戦争時代に七賢者と騎士団に撃退された魔王。
トライフォースの力で聖地を闇の世界に創り変え、更にハイラルまで我が物にするべく侵攻した。
アグニムと交信を行い、魔力やスペルを伝達するなど必要な力を送り続けている。
詳細はリンク先を。
ストーリー
余談
口絵・挿絵担当の柳は「ゼルダの伝説 4コマまんが王国①」にも参加している。4コマと小説という媒体の違いはあれどゼルダ姫の容姿は同じ。
……なのだがキャラが大きく変わっており、4コマのゼルダ姫はすさまじい暴君になっている。
アグニムも登場しているが小太りな普通のおじさんという、最早原作とも本作ともかけ離れた容姿。
Googleなどで検索を掛けても神々のトライフォース2ばかり出て来てしまうので、「ゼルダの伝説2 小説 尾崎克之」辺りで検索を掛けるのがおすすめ。
関連タグ
古代の石盤:こちらはサハスラーラの弟アジナが登場する。