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リルトの誓い

りるとのちかい

「リルトの誓い」とは、原作:棟居仁、作画:古澤純也による日本の漫画作品。『少年王』(光文社)1994年12月号から1997年4月号にて連載された。単行本は全4巻。
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概要

正式名称は『ゼルダの伝説 リルトの誓い』。神々のトライフォースから遠い未来を描いている。

ロトの紋章のように原作ゲームのその後を描いた漫画に近い。なお、この漫画においては神トラの戦いがゼルダの伝説として後世に伝えられている。

本家のキャラクターはリンクゼルダ姫ガノンが登場するが、それ以外は全てオリジナルキャラクターである。主人公も辺境の村に住む少年リルトとなっている。

戦闘シーンが多い他、仲間との友情、主人公を想うヒロインなど熱血バトルマンガを地でいく作品である。


ゼルダの伝説の名を冠しながら主人公がリンクではないという異色作。


当初はじっくりと物語を進めていたが、掲載紙の休刊に伴い打ち切りが決定。最終巻から駆け足気味となるも全ての敵と決着をつけて完結している。

作者は鳥山明の影響を受けているのか、デッサンやポージングなどに共通点が見られる。1巻のある場面では通行人として孫悟空が描かれていた。


登場人物

パーティーメンバー

  • リルト

「いつかドゥーじぃさんみたく強くなって、そして村のみんなを悪者から守っていけるような…」

「そんな強い人間に……オイラはなりたい!!」


ヘザラ村に住む少年。見た目はショタっぽいが十代半ばと思われる。叔父さんと一緒に暮らしている。

幼少の頃、長老ドゥーが野盗たちを一瞬にして倒したのを目の当たりにする。以後はドゥーを勇者と思い込み、彼のようにみんなを守れるくらい強くなろうと鍛錬に明け暮れるように。剣術の訓練でも本気で掛かって来るため友人たちには迷惑がられている。

勇者を目指していたある日、砂漠の盗賊ハギスに襲われ逃げた先でマスターソードを発見。引き抜けてしまったことで新たな勇者となり、ハギスの配下に拉致されたカリンを救い出すべくガノンの陰謀に立ち向かうこととなる。


市井の出であるが天性の打たれ強さと驚異的な反射神経の持ち主でもある。鍛錬によって剣術の基礎基本は出来ており、後にリンクに師事したことで回転斬りも会得した。

更にはマスターソードやアイテムの力によって大幅な強化補正を受けており、既にドゥーを超える実力者となっている。3巻からはダンジョン内にある溶岩の上を渡る試練を乗り越えたことで古代ハイリア人の盾を手に入れ、更に商人バボイとの賭けに勝ったことで力の腕輪を獲得。これにより防御力と身体能力も強化された。


最終巻では同居の叔父さんから「祖母が仕立てた勇者用の服」を渡され、それに着替えて最終決戦へと赴く。叔父さんは危なっかしいリルトを心配していたが、子供の頃は自身も勇者を目指していたことを明かした(衣装は当時の叔父さんのために母親が作ったもの)。


強きを挫き弱きを助けるタイプであり、自分よりも仲間を傷つけられることで激怒する性格。

一方で敵に対しては一切容赦せず、相手が人間であろうと胴体を斬り裂くなど命を奪うことに躊躇するようなお人好しではない。基本的にリルトと戦った相手は全員死亡している。


キーアイテムとして登場。ハイラル王国にある禁断の谷の洞窟の奥に秘匿されていた。

主人公リルトが砂漠の盗賊ハギスから逃げた際、たまたま洞窟に駆け込んだことで隠し部屋に入り込み発見された。当初はその名に違わぬ外見の剣だったが、リルトが引き抜くと錆びれた一振りになってしまった。


それでも切れ味は健在で、軽く岩にぶつかっただけで細切れにしている。この後の戦いでリルトの「守りたい・助けたい」という想いに呼応して真の姿を取り戻した。

なお、リルトが引き抜いた時点で新たな使い手として選んでおり、リルトが死亡した時もその資格が失われることはなかった。天上界でリンクがマスターソードに触れても錆び付いた状態になってしまっている(このためリンクはいじけていた)。


ちなみに今まで眠りについていたマスターソードがリルトを選んだのは、ガノンの復活が差し迫ったため。ガノンに反応して波動を放つようになったところをリルトが引き抜いたという。またリルトには死線の中で驚異的な反射神経を発揮するという素質がある。これもリルトが選ばれた理由とリンクは推測している。


キーアイテムであるもののガノンはまったく意に介しておらず、マスターソードもその使い手も「勇者どころかザコにもならんわ」と放置するという有様だった。


最終巻ではリルトがハギスに惨敗を喫し、目の前でヒロインを拉致されてしまう。すっかり心が折れてしまったリルトだが、長老の導きに従い試練に挑む。

結果「守りたい」という想いに呼応してマスターソードは更なる形態へと進化。その際に竜巻を受け止め、それを剣にまとうような描写がされている(竜巻を吸収したようにも見える)。

この進化により剣ビームが使用可能となったが、これは使い手の精神力と生命力を光に変えて放つため使い続ければ死に至るというリスクがある。


  • ゴンザ・デルクロッソ・テリュウス

「聞いて驚け! このオレ様はな…」

「かの有名なハイラル城下出身の勇者…」

「ゴンザ・デルクロッソ・テリュウスって者(モン)だ!!」


2巻から登場。一人称は「オレ」「オレ様」。お姉さん好きなお調子者の三枚目。

ハイラル城下出身の勇者を名乗る青年だが、実態はリンクに憧れる勇者オタク。厳しい修行にも耐え、何度も死にかけながら勇者を目指してきた。

屈強な体格に見えるが背丈はそこまで高くない。ガニ股でいることが多いのも拍車をかけている。

戦闘では投擲爆弾を用いた遠距離攻撃を主体に立ち回る。ショートソードも持っていたようだが結局使われることはなかった。


当初は森の民たちを襲ったハギスを倒すことで名を上げようとしていたが、そこへカリンを助けに来たリルトと遭遇。マスターソードを持っていることに気づくと嫉妬に駆られて奪い取り、バクダンを投げつけて逃走。直後にハギスと対面するがまったく歯が立たず、痛めつけられじわじわと死の恐怖を味わわされ心を折られることに。


助けに来たリルト諸共崖下に落とされてしまうが、かろうじて生き残る。自分とは違い、まだハギスに立ち向かおうとするリルトを見て格の違いを思い知り、マスタソードを返した。

以後はリルトの親友兼兄貴分となり、世間知らずなリルトのサポートを行うようになる。また「勇者を目指すよりリルトを見ている方が楽しい」というのも動機となっている。


なお「ハイラル城下の出身」を名乗っているが、当時の本家では“城下町”は存在せず、時のオカリナから城下町が登場した。


  • カーラ

「おーかた、あんたらウチの商品を荒らしにきた盗賊連中やな!?」

「このカーラが成敗したる!!!」


パーティーの紅一点。雑貨屋の娘だが武道家としての実力は一流。気が強くズル賢い性格。関西弁で喋る。ペットには後述のリッキーがいる。

父親と一緒に森の地下遺跡で雑貨屋を開いていたところ、入り口を破壊したリルトとゴンザを盗賊と見なして襲い掛かる。二人を手玉に取っていたことから下に見ていたが、リルトがハギスの手下であるガルゲを瞬殺したことから強さを認めるように。またほのかな恋心も覗かせるようになった。


当初はリルトに遺跡の奥にある古代ハイリア人の盾を取りに行かせるという体でうまいことマスターソードを奪い取ろうとしていた。そのためリルトを橋から溶岩に落ちさせようとするなどかなり卑劣なことまでしたが、二度目はフェアではないとして父親に止められた。

仲間になった後はこういった振る舞いはなくなりゴンザとも気が合うようになる。本音で話せる間柄だが恋愛関係にはならない。


なお、岩を爆破した先に道具屋というネタは時のオカリナでも使われている。ただし運営しているのはゴロン族


  • リッキー

カーラのペットのリス。変身能力を持つ。劇中では巨大なミミズやドラゴンに化けている。

後に発売されたふしぎの木の実大地の章に同名のキャラクターがいるが、動物キャラという以外関連はない。


味方キャラクター

  • カリン

「あたしはリルトのこと信じてあげてもいいと思うな!」


リルトの幼馴染にして長老ドゥーの孫娘。将来の夢はリルトのお嫁さんになること。

その正体はゼルダ姫の子孫であり賢者の末裔。赤子の頃にみなし子としてドゥーに託された。このためドゥーとは血の繋がりがなく、これらのことを知らないまま「普通の女の子」として過ごして来た。


物語序盤にて砂漠の盗賊ハギスが放った鳥型モンスターに拉致されてしまう。その狙いは、賢者の封印能力を利用することにあった。

森の奥の砦に幽閉され、ハギスには「私と協力してガノンを封印し世界を救おう」と誘われるが、突然のことに戸惑ってしまう。後にハギスがリルトを痛めつけた時に本性を知り「ガノンよりあなたを封印してやりたい」と泣き叫ぶが、まだ身体が成長し切っていないカリンでは能力を使った反動で神経が焼き切れて死ぬと言い返される。

最終巻ではリルトならハギスを倒してくれると信じ、ガノンの封印を決意する。


  • ドゥーじぃさん

「人には、それぞれ果たすべき使命があって…この世に生まれてくるのだ」


ヘザラ村の村長にしてカリンの祖父。

……ということになっているが、その正体はゼルダ姫からトライフォースの守護を託された老剣士。ナイト一族ではないがゼルダ姫とは通じており、賢者の末裔であるカリンを孤児として引き取った。このためカリンとの血の繋がりはないが、孫娘として愛している。


10年前、禁断の谷にやって来た野盗たちを瞬く間に斬り伏せる。野盗たちはドゥーを伝説の騎士と勘違いしながら事切れる。その様を見ていたリルトから憧れの的に。しかしドゥー自身が正体と実力を隠しているため、周囲には厳しい村長としか見られていなかった(リルトから話を聞いたカリンですら半信半疑だった)。

最終巻ではハギスに敗れて心が折れたリルトを立ち直らせるべく、マスターソードを進化させる試練を受けさせる。

その後、遅れたものの最終決戦に駆け付け、ゴンザたちと共にリルトの勝利を見届けた。


「いいか…おまえは誰がなんと言おうとマスターソードに選ばれた…いわば使命を与えられたんだ。それをまず自覚しろ!!」

「そして勇気を持て!!」


かつてガノンと戦った伝説の勇者。初代ゼルダの伝説、リンクの冒険、神々のトライフォースのリンクと同一人物とされる(妖精の力でたびたび生き返っていたという)。現在では死亡しているため天上界の住民になっている。

リルトにとっては師匠でもあり先代マスターソードの使い手でもある。本作ではサブキャラクターに置かれているが、素手の回転斬りで木を斬り倒したり、大ジャンプで飛翔するなど力は健在。

かなり口が悪くリルトをマスターソードの使い手としては不適格だと散々下に見ていたが、鍛える内に内に認め始め、終盤ではうるりら爺さんのように電話でアドバイスを送っている。

この作品ではなぜか青年になっている。また「ナイト一族はリンクが最後」と言われており子孫は残していないようだ。


後に本家に登場した人物の中で共通点があるのは、時の勇者などがいる。ただしこちらは子孫を残している。


「………………その点は深く追求しないよーに…」


既に死亡しているため天上界の住民になっている。原作とは異なり「リンクと共闘してガノンを封印した」という設定である。このためガノンには封印能力をかなり恐れられている。

原作の私服姿をベースとしているが、外見は若く美しい女性に成長している。コミカライズ版としては未将崎版に続く「大人のゼルダ」となる。


賢者たちの始祖に当たる大賢者モートネじぃさんも登場しているが、立場的にはゼルダ姫の方が上なのか敬語を使われている(子孫ではなくハイラルの姫として敬意を払われているためだろうか?)。


主人公リルトの幼馴染であるカリンはゼルダ姫の子孫であり、復活したガノンを再封印した際に反動で死亡してしまうのだが、ゼルダが密かに妖精を送り込んだことで生き返りを果たしている。

今までこれを隠し持っていたのは、賢者の血脈を途切れさせないようにするため(リンクが過去の戦いで妖精を使い過ぎて絶滅危惧種になっていた)。


ちなみにカリンが行使した封印能力とは、強力な光の波動を当てることで対象の動きを封じるというもの。ラスボスのハギスがこれを受けた時は、動きを封じられただけではなくアイテムによる強化変身まで解かれてしまった。しかしカリンの方が力尽きたため中途半端な形で途切れてしまう。

ガノンに使った際も完全に動きを封じたため、ガノンは何もできないまま再封印されてしまった。


ただし未成熟な肉体で封印能力を使うと神経が焼き切れて死ぬというリスクがあり、ゼルダの外見が大人なのはこれが理由と思われる。


ゼルダ姫は名前も出ているし容姿も回想で判明しているのだが、本人が直接登場したのはエピローグだけである。

その時のやり取りがこちら。


リンク「ま――ったく!! (妖精を)持ってるなら持ってるで最初から言ってくれりゃいーのによ!!」

???「あれが最後のひとつです」

???「こんなこともあろーかと、必要なときのためにストックしておいたのです。賢者の血が途絶えては困りますからね…」

リンク「ストックって…献血じゃあるまいし…」

リンク「それはそーと、今までどこ行ってたんだい? 地上は、それはもうてんやわんやだったんだぜ!! ゼルダ姫!!」

ゼルダ「………………その点は深く追求しないよーに…」


これが劇中でリンクとゼルダが交わした唯一のやり取りである。最後の台詞は無理に笑顔を作って答えているので、本当に触れられたくないのが窺える。

ちなみに名前を???にしているのは、原作でも最後の台詞を言うまで姿を見せなかったため。

恐らくは雑誌の休刊により打ち切りが決まってしまったため、登場するエピソードを組み込めなかったのだろう……。


なお、ゼルダ姫の子孫が登場しているが、ナイト一族に関しては「リンクが最後」と言われている。つまりゼルダは誰かと結ばれて身ごもったが、リンクは独身を貫いたということになる。

(未読の方には主人公リルトがリンクの末裔なのでは? と思うかもしれないが残念ながら血の繋がりの無い一般人である)。


後に本家に登場した人物の中で共通点があるのは、カリンと同じく光の波動を使ったゼルダ姫などがいる。


敵勢力

わが望みをかなえるためには…3人の邪悪な心がより凶大なものでなければならん…そなたたちの心…ためさせてもらうぞ――…


黒幕として登場。珍しく戦闘シーンがない。

原作とは違いかなりの巨体だが、地の底に封印されているため顔だけの姿で思念を送っている。

「神々のトライフォース」とは設定が異なり、リンクの援護を受けたゼルダ姫によって封印されている。しかし満月の夜なら自身の魔力が地上世界に届くと考え、裏で着々と復活に向けて準備を進めていた。

側近には、封印される以前から仕えていた忠臣ネイバットがおり、彼を動かして暗躍する。


手始めに【恐怖】【暴力】【陰謀】の心を持つ三人の悪党をネイバットに勧誘させ、トライフォースと接触させた。これにより三悪党はトライフォースの力を手にする(何かの理由で三人の邪悪な心を利用しようとしたり、トライフォースを用いて復活を果たすつもりだったが、打ち切りになってしまったためか詳細は描かれなかった)。


トライフォースが邪悪な者たちの手に落ちた影響で悪の心を持つ者たちがモンスター化して暴れ始め、それらを従えた三悪党は各地に悪のトライアングルゾーンを形成した。また誰もトライフォースに願いをかけることができなくなった。


と、トライフォースの力を得た悪党たちを利用していたが、これが仇となって三悪党の1人ハギスに謀反を画策されてしまう(あるいは最初からそのつもりだったようである)。

力を手にしたハギスは、手始めに鳥型モンスターを使って賢者の末裔(ゼルダ姫の子孫)であるカリンを拉致。その狙いは、ガノンが復活すると同時にカリンに再封印させることで漁夫の利を得るというものだった。


いち早く裏切りに気づいたガノンだが「賢者は代を重ねるごとに力が衰える」と見て侮り、それでも「ハギスとカリンをここへ」とネイバットたちに命じた。しかしマスターソードを手にした主人公リルトに対しては「勇者どころかザコにもならんわ」と嘲笑って捨て置いた(ガノンが警戒していたのは自分を封印したゼルダの能力の方である)。


最終巻ではカリンの封印能力がゼルダ姫に匹敵するものだと気づくと慌ててハギスの抹殺をネイバットに指示するが、もうハギスもカリンも姿を消した後だった(ただし既にネイバットたちはハギスとカリンを監視しており、二人が逃げる様を見ていたにも拘らず追いかけなかった)。

結果、恐怖王ハギスによってネイバットも三悪党の残りも討たれ、ガノンは復活と同時に何もできないまま再封印された。このため生き残ったハギスとリルトたちが激突して決着を付けるという流れになっている。


物語の黒幕であり元凶なのだが勧誘した配下に出し抜かれるという失態を犯している。もっともネイバットはハギスを信用していたのか裏切りに気づいておらず、三悪党も仲間意識があったのかハギスの抹殺を指示されたにもかかわらず「カリンを渡せ」と説得しようとしていたのだが……ガノンが甘かったというよりは、ハギスに情を抱いたネイバットたちが甘かったと言える。


後に本家に登場した人物の中で共通点があるのは、神々のトライフォース2で「過去の戦いで封印された」という設定に変わったガノンなどがいる。


  • ネイバット

「さぁ、今まさに闇の世界から我が主ガノン様の力が…この世に届く時!!」


ガノンの親衛隊長。シルエットは小柄な少年を思わせるが、蒼い肌、エラを思わせる耳、赤い瞳など人外的要素を持つ。正体は最後まで不明なまま退場した。

後述のハギスも凌ぐほどの実力者。敵勢力の中ではガノンを除けば間違いなく最強だったが……。


  • ハギス

「恐怖だ…何より、おぞましい恐怖で世界をうめつくしてやる――――!!」


ハイラルに悪のトライアングルゾーンを築いた三邪王の一人。長髪で美形の青年。

殺人をシュミとする快楽殺人者。必殺技は、剣ビームとよく似た性質の『閃光剣』。どういう力かは不明だが両手を天に向けて伸ばすことで落雷を落とすことも可能。

砂漠の盗賊だったがガノンの配下ネイバットの誘いに応じ、勇気のトライフォースを手にしたことで絶大な力を手にする。おぞましい恐怖で世界を埋め尽くすことを望んでおり、手始めに森の民たちを支配下に置いて恐怖王を名乗るようになる。

更に伝説のアイテムである「力のペンダント(ひし形のペンダント)」を所持したことで筋骨隆々の大男に変身が可能となる。これが恐怖王の由来とのこと。


当初はややチンピラのような口調だったが、2巻からは王となったことでナルシスト全開の貴族みたいな口調になる。更にはキレた際にも口調が一変するためキャラ崩壊が激しい人物でもある

主な配下にはウルゲとガルゲがいるほか、カリンを拉致させた飛行型モンスターもいる。配下のほとんどはトライフォースの影響で変異した犯罪者たちだが、中には普通の人間もいる。


敵勢力の中では配下を除いて唯一リルトたちと戦っている。特にリルトのことは自分の顔を傷をつけたことから怨んでおり、またカリンを拉致したことからリルトには強く敵視されている。

殺戮を好む快楽殺人者だが、死の恐怖を味わわせながら歪む表情を楽しむというサディストでもある。


  • グラスゴー

「何者にも勝る絶対的な力―――――軟弱な王に代わって、このオレ様が力で国を治める!!」


ハイラルに悪のトライアングルゾーンを築いた三邪王の一人。筋骨隆々の大男で三邪王の中では最年長。

王家兵士団幹部だったがガノンの配下ネイバットの誘いに応じ、力のトライフォースを手にしたことで絶大な力を手にする。圧倒的な暴力によって軟弱な国王を引きずり下ろし、王位を奪おうと目論む。

休載が決まった関係か、リルトたちと戦うどころか顔を合わせることなく退場する。


  • フーイディン

「陰謀…人を陥れる悪しき知恵…………互いに人を信じられない。そんな世界を作るのがオレの望み――――」


ハイラルに悪のトライアングルゾーンを築いた三邪王の一人。ターバンを巻いた鋭い眼差しの青年。

闇の商人だったがガノンの配下ネイバットの誘いに応じ、知恵のトライフォースを手にしたことで絶大な力を手にする。人々が信じ合えない世界の実現を企む。

休載が決まった関係か、リルトたちと戦うどころか顔を合わせることなく退場する。


関連タグ

ゼルダの伝説 神々のトライフォース

リンク(ゼルダの伝説) ゼルダ姫 ガノン マスターソード ハイリアの盾

ショタ 勇者 勧善懲悪 スピンオフ

鳥山明 ドラゴンボール ドラゴンクエスト


時のオカリナ主人公がショタで、大人になったリンクゼルダ姫が登場する作品。

風のタクト:本作と同じく“リンクがいなくなった世界のその後”を描いた作品。

トワイライトプリンセスリンクが田舎出身で幼馴染が拉致されている。

スカイウォードソード:マスターソードの成長・強化に主軸を置いた作品。

神々のトライフォース2:本作と同じく神トラの戦いから遠い未来という設定。

ゼルダ無双:勇者に憧れる田舎出身の金髪主人公リンクルの冒険を描く。


漫画版夢をみる島(かぢばあたる)漫画版神々のトライフォース(かぢばあたる):当時連載されていたゼルダのコミカライズ作品。こちらもバトル要素が強く、本作の先達的存在。

ダイの大冒険ロトの紋章:どちらも原作ゲームを元にした漫画作品。


サリア(ゼルダの伝説)時のオカリナにおけるリンクの幼馴染。

イリア(トワイライトプリンセス)トワイライトプリンセスにおけるリンクの幼馴染。

トゥーンゼルダふしぎのぼうし4つの剣4つの剣+におけるリンクの幼馴染。

ゼルダ(スカイウォードソード)スカイウォードソードにおけるリンクの幼馴染。

ミファーブレスオブザワイルドにおけるリンクの幼馴染。




ストーリーネタバレ




※以下はリルトの誓いのあらすじになります。未読の方、これから読もうとしている方は閲覧注意を!









































  • 第1巻

リルトは勇者になってみんなを守れるくらい強くなることを夢見て鍛錬を積み続けていた。

ある日、友達たちと一緒に禁断の谷まで冒険に出る。だが不運にも殺人を趣味とする砂漠の盗賊ハギスにその姿を見られてしまう。

急襲したハギスはリルトたちを皆殺しにしようとする。しかし咄嗟に反撃したリルトに額を傷つけられてしまう。


ハギス「こらあ…ガキ~~!!」

ハギス「よくも、この美しいカオにキズをつけてくれたな……」

ハギス「ただの殺し方じゃすまさんぞ!!」


激昂するハギスを前に脱兎のごとく逃走するリルトたち。追いかけようとしたハギスだが、上役のネイバットから無駄な時間はかけるなと止められる。


友達たちとはぐれたリルトは洞窟の奥へと迷い込んでいた。やがて隠し部屋を発見し、そこに安置された一振りの剣を引き抜く。最初は立派な外見だったがなぜか錆び付いた状態になってしまう。

疑問はあったが気にしても仕方ないと家に帰るリルト。しかし既に異変は起こっていた。


禁断の谷にはマスターソードだけではなくトライフォースも秘匿されていた。

それに目を付けたのはガノンの側近ネイバットとその配下であるハギス、グラスゴー、フーイディンであった。ハギスは勇気の、グラスゴーは力の、フーイディンは知恵のトライフォースに触れ絶大な力を獲得。3人はトライフォースを持ったままいずこかへ飛び去り、誰も願いを叶えることが出来なくなってしまった。

しかも邪悪な者たちがトライフォースを手にした影響で犯罪者など邪心を持つ者たちが魔物化。各地で反乱が起こる。それに乗じてハギスたち3人は各地に悪のトライアングルゾーンを形成。『三邪王』を名乗るようになる。


そしてリルトが澄むヘザラ村にもハギスの魔手が伸びていた。

後日、ハギスの配下であるウルゲが一隊を率いて長老ドゥーと対峙。雑魚はドゥーが片付けたが、ウルゲだけは剣でも斬れない頑強さで苦戦させられる。

ウルゲはゼルダ姫の末裔であるカリンを狙っており、ドゥーは血の繋がらない孫娘を守るべく奮闘していたのだ。


そこへリルトが現れウルゲに勝負を挑むが片手一本であしらわれる。しかも怒ったリルトは、カリンが隠れていた壺を投げつけて壊してしまい、カリンの姿が露わとなる。カリンを捕らえるとウルゲは皆殺しを宣言。立ち向かうドゥーだが彼の剣ではウルゲの皮膚を斬れず劣勢となる。

責任を感じたリルトはマスターソードを抜き放ち、守りたいという想いに呼応して立派な一振りとしての姿を取り戻させた。それに気を取られていたドゥーを、ウルゲは卑怯に背後から殴り倒してしまう。


ウルゲはマスターソードを奪おうとしたがリルトに抵抗され手傷を負う。リルトを脅威と見たウルゲは彼を殺そうと襲い掛かり、恐怖心に縛られたリルトは為す術もなく手に掛かりそうになる。

だがドゥーの渾身の一撃によってウルゲは右腕を斬り落とされる。ドゥーからマスターソードに語り掛け力を引き出すことを教わるが、ドゥーは再びウルゲに殴り倒されてしまう。

激昂したリルトはマスターソードの力を引き出しウルゲを真っ二つにするが、自身も胸に傷を負って相討ちとなった。


死に行くリルトはウルゲを倒したことを誇らしげに語るが、そこへ潜んでいた飛行型モンスターが現れカリンを拉致してしまう。こうなってはドゥーでも追いかけることはできず、リルトは助けを求めて泣き叫ぶカリンを見上げながら意識を失うのであった。


目を覚ましたリルトは雲の上の世界に立っていた。そんな彼を見下ろす不敵な笑みを浮かべた青年。彼の名はリンクと言った。

リンクが言うにはここは天上界――死後の世界であるという。そう、リルトはウルゲと相討ちになったことで死の世界に来てしまったのだ。

リンクは「マスターソードもこんな弱い奴を選ぶなんて年を食ってボケた」とリルトを非難する。リルトがしっかりしていればカリンもドゥーも守ることが出来たと(リンクはマスターソードが引き抜かれたことを察知して下界を覗いており、ウルゲとの戦闘も見ていた。リンクからすればウルゲは雑魚とのこと)。


喧嘩をしたりもしたが大賢者モートネに止められ、リンクに連れられて対面する。そこでガノンの復活が差し迫っていること、阻止できるのは新たなマスターソードの使い手に選ばれたリルトしかいないと告げられる。しかも配下の三邪王によって各地が進行されていることも知る。

リルトは世界を救うを勇者になるつもりはなかった。飽くまでみんなを守れるくらい強くなりたいと思っていただけなのだ。

果たして自分に世界を救うことなんてできるか――その不安を読み取ったリンクから「カリンを助けたいんだろ!?」と励まされ、幼馴染のために戦うことを決意する。


生き返るためには妖精の力が必要なのだが、リンクが過去の戦い(ゼルダの伝説リンクの冒険)で使い果たしてしまったため絶滅危惧種となっていた。

そこでモートネは武闘家ラーダッハが持つ妖精に目を付ける。しかし彼は戦闘狂であり、妖精を手に入れるためには決闘に勝つ必要があった。今のままでは勝てないとしてリルトはリンクから回転斬りを習う。


リンクとモートネが見守る中、金網に囲まれた試合場でラーダッハと対峙するリルト。リルトはスピードで抗するが、ラーダッハは全身を鎧に包んでいるため斬撃は通じず、少し本気を出したラーダッハの前に容易く膝を突かされる。トドメを刺されそうになるが、咄嗟の機転で金網をジャンプ台にすることでラーダッハの背後に回り込み、着地の瞬間に身体をひねって放つ『背面飛び回転斬り』によって逆襲に成功する。


しかしこれはラーダッハを怒らせるだけの結果に終わった。ブチキレたラーダッハは鎧を破壊して真の姿を現す。それは大柄なトカゲ人間であった。

鎧は単なるアクセサリーであり、より頑強な皮膚の前には今度こそ斬撃も通用しない。防戦一方のリルトだが口の中が弱点だと気づき、マスターソードで口腔を狙う。

だが牙によって受け止められてしまう。勝ち誇るラーダッハ。しかしリルトはマスターソードの柄を蹴ることで押し込み、ラーダッハの口腔をブチ抜き逆転勝利を果たしたのだった。


戦いぶりを見てリンクは、リルトを後継者と認めて下界へと送り出す。

生き返りを果たしたリルトは葬儀を挙げていたドゥーたちに事情を話し、カリン救出の旅に出るのであった。


  • 第2巻

カリンの行方を追ってハギスが支配する恐怖の森へとやって来たリルト。そこでモンスターの群れに襲われるが、同じくハギスを討伐に来た青年ゴンザに助けられる。

ゴンザは勇者リンクに憧れており、リルトがマスターソードを持っていると知ると嫉妬に駆られて奪い取ってしまう。そこへハギスと遭遇するがまったく歯が立たず、恐怖に心を折られてしまった。駆け付けたリルト諸共崖下へと落とされ、かろうじて生き残る、自分とは違い打倒ハギスに闘志を燃やすリルトを見て格の違いを認め、マスターソードを返却した。


ゴンザを加えたリルトは森の地下遺跡へと足を踏み入れる。そこへ水の女神ジュビからアドバイスを受け、旅の雑貨屋バボイから冒険の役に立つアイテムを手に入れることを勧められる。

だが話の途中でジュビは姿を消してしまった。ハギスの悪事によって水が汚れているため実体を維持できなくなっていたのだ。

しかも恐怖の森の民たちはハギスによって動物と融合させられ、駆られる日々を過ごしていた。逃げ出そうとした者たちは木と融合させられ、死ぬこともできず磔にされていた。

これらのことを知ったリルトは必ずハギスを倒して皆を元に戻すと誓うのだった。


ジュビのアドバイスに従い、バボイが隠れている大岩をマスターソードで破壊するリルト。だがバボイの娘カーラが怒って飛び出し、二人を盗賊と見なして襲い掛かって来る。

思ったより強いカーラにリルトは打ちのめされ、激怒したリルトはマスターソードの力を引き出して逆襲しようとする。だがその前にバボイによって仲裁され、ゴンザが必死に訴えたことでリルトたちの誤解は解けたのだった。


バボイは目玉商品として、魔法によって筋力を増強し剣のスピードと威力が何十倍にもなるアイテム『力の腕輪』を売っていた。だが高額過ぎて二人には手が届かない。

そこでカーラの提案により、遺跡の奥にある伝説の秘宝を取って来ればタダで進呈すると取引を持ちかけられる(この父娘は秘宝を手に入れるためにやってきており、雑貨屋はただのついでだった)。

しかしその秘宝は、溶岩の先に置かれた宝箱の中にあった。しかも橋を架けるには「橋がある」と思い続ける必要があり、溶岩に落ちる恐怖に負ければ見えない橋が消えて真っ逆さまとなる。まさに失敗が許されない試練であった。


  • 第3巻

実はカーラは約束を守る気などなく、リルトを失敗させてマスターソードを奪うのが目的だった(生意気に勇者を名乗るリルトのハナをへし折ってやりたいという気持ちもあった)。

ところがリルトはリンクからの電話でアドバイスを受けて恐怖心を拭い去り奮闘。まずいと思ったカーラは妨害をしてリルトを溶岩に落とそうとするも失敗。ゴンザに責められたがわざとじゃないと誤魔化すのだった。

そして二度も邪魔をしようとしたが、今度は公平じゃないとして父親に止められる。そんな折、ウルゲの仇を討つべく兄ガルゲが襲来。橋の上でリルトと対峙する。

だがしかし、幾多の困難を乗り越えて来たリルトの敵ではなくバラバラに斬り刻まれ溶岩の中へと消えていった。


試練を乗り越えたリルトは無事に秘宝――古代ハイリア人の盾を入手するのだった。そしてガルゲとの戦いをぶりを見たカーラもついにリルトを勇者と認めた。

打倒ハギスにカーラ(とペットのリッキー)も加わり、3人と1匹はハギスが潜む森の奥の砦を目指すのだった。


一方、意識を取り戻したカリンはハギスから自身の正体を聞かされる。

彼女はかつてガノンを封印したゼルダ姫の子孫であり、間もなく復活するガノンを再封印して共に世界を救おうと誘われる。戸惑うカリンだがハギスは返事を待たずして立ち去る。

無論、こんなのは方便であり、真の目的はカリンにガノンを再封印させ、漁夫の利を得て自身がハイラルの支配者となることにあった。


ハギスはやがて砦に乗り込んで来たリルトたちの姿を認める。得意の弓術でリルトを仕留めようとしたが、察知したカーラが庇い犠牲となる。激怒したリルトにハギスは対峙し、3度目の激突を繰り広げることに。


リルト「やっと会えたなこのやろ~~…人の命をオモチャのようにもてあそびやがって………!!!」

リルト「そこから下りてこい、ハギス!! 今度こそおめぇを、ぶっ倒してやる!!!」

リルト「一対一の勝負だ!!!!」


ハギス「また会えるなんて思わなかったよ。口の減らないボウヤ…ハギスの砦へようこそ…」

ハギス「まさか、あのボウヤが生き延びていて、あまつさえ、この砦に乗り込んでこようとはな…正直ちょっとびっくりしたよ」

ハギス「やはりトライフォースとそのマスターソードを持つ者とは、何か深い縁があるらしい…」

ハギス「でなければ、こう何度もこの恐怖王、ハギスの前に現れるのはどう考えてもおかしいとは思わんか?」

ハギス「そこでだ…せっかく出向いていただいたんだ…」

ハギス「その深い縁とやらを、今すぐ断ち切らせてくれんかね?」

ハギス「これ以上私の目の前をウロチョロするのは…もはや許さん!!!!」


激しい攻防を演じるリルトとハギス。力の腕輪と古代ハイリア人の盾によって攻守を成長させたリルトはハギスと互角以上に渡り合う。そして必殺技・回転斬りを打ち込みついにハギスを倒した……かに思われた。

ハギスは奥の手を隠していた。それは伝説のアイテム『力のペンダント』であった。これの力により筋骨隆々の超人となったハギスは、凄まじい力でリルトやゴンザを打ちのめす。最早殺されるのを待つしかできないリルトだが、そこへ脱走したカリンが登場。

賢者の力に目覚めていたカリンは、封印能力によってハギスの強化変身を解除する。だが力が続かずカリンは膝を突いてしまう。覚醒の刻が来たと歓喜したハギスはカリンを再び連れ去ってしまった。


  • 第4巻(最終巻)

駆け付けたバボイによって一行は保護され、ヘザラ村に運び込まれて手当てを受けていた。

3人とも命に別状はなかったが、惨敗を喫したリルトはすっかり心が折れてしまっていた。カリンを助け出せなかったこと、仲間たちを守れなかったこと、それらは重荷となってのしかかり「自分の周りの人たちは傷付く」と思い込むようになってしまう。


見咎めた長老ドゥーは、リルトを連れてある場所へと向かう。そこは数本の竜巻が渦巻く谷の一角であった。マスターソードで竜巻を受け止めることが出来れば試練を乗り越えたあかしとして更なる力が引き出せるようになるという。

だがいくら挑んでもリルトは弾き飛ばされるばかり。そんな折、リルトの様子を見に友達たちがやって来る。彼らが竜巻に巻き込まれようとしたその時、奇跡が起きた。マスターソードの力を開花させたリルトは竜巻を受け止めて消滅させたのだ。

そして試練を乗り越えたことでマスターソードは新たな形態へとパワーアップ。剣ビームが使えるようになった。


一方、先の戦いでカリンの封印能力がゼルダ姫に匹敵すると気づいたガノンは慌ててハギスとカリンの抹殺を指示する(今までガノンは「賢者の力は代を重ねるごとに衰える」と見てカリンを侮っていた)。しかし既にハギスたちは姿を消した後であった。


ハギスの本性を知ったカリンは「ガノンよりあなたを封印してやりたい!」と泣き叫ぶが、そんなことをすれば能力の反動に耐えられず神経が焼き切れて死ぬと告げられる。

カリンはリルトならハギスを倒してくれると信じ、命を賭してガノンを封印することを決意する。


そこへカリンの抹殺に来たグラスゴーとフーイディンが現れる。ハギスは裏切りの件をとぼけるがフーイディンから「カリンを渡せ」と詰め寄られたことで始末することを決定。二人を返り討ちにした(しかしこの時、ハギスの表情が描かれておらず、本心では抹殺した同僚たちをどう思っていたのかは不明である)。


ついにガノン復活の刻が迫り、リルトたちは最後の戦いの地――ガノン封印の場へと向かう。

彼らに先んじてハギスも動いており、ガノンが復活した直後にカリンに命令して再封印を行わせる。

そこへ最後の刺客にして最強の側近ネイバットがハギスに勝負を挑む。超人となったハギスでも拮抗するのがやっとだったが、一計を案じたハギスは能力を行使中のカリンにネイバットを接触させ、全身を焼かせることで逆転勝利する。

そしてネイバットを失ったガノンもまた、何もできないままカリンによって封印されたのだった。


リルトたちが駆け付けるが既にカリンは死を待つばかりの状態であった。


リルト「カリン!!」

カリン「よかった…リルト…やっぱり来てくれたのね…?」

リルト「ご…ごめんな、ごめんなカリン…オイラ、もっと早くお前を…」

カリン「リルト…そんなに悲しむことはないわ…」

カリン「あたしは死ぬのは怖くない…これは賢者の宿命なんだって…」

カリン「ガノンは封印できたわ…あとはリルトが…ハギスを…」


リルト「何が宿命だ!! そんなカンタンにあきらめてどうすんだよぉ!!」

リルト「ハギスは倒す!! オイラが必ずハギスをぶっ倒すから…そしたら一緒にヘザラ村に帰ろう!」


カリン「…ごめんね…ごめんねリルト…」

カリン「光の世界(ハイラル)を……………必ず…守っ…て…」


リルト「こ…こんな…こんなバカなことって」

リルト「こんなことになるのが宿命だなんて…………」

リルト「これじゃ、なんのために生まれてきたのか…わからねぇじゃねえかよぉお…ぅぅ………………」


悲しみに暮れるリルトたちの前に最後の敵ハギスが現れる。


ハギス「くっくっく…」

ハギス「大魔王ガノンに…賢者の末裔…」

ハギス「これでジャマ者はすべて消えたわけだ………」

ハギス「ハイラルはもらった!!!」

ハギス「ひゃ――っはっはっは――――っ!!!」


リルト「お前だけは、もう絶対に許さねぇ…これで最後だ!!!」


激怒したリルトの剣ビームによって防戦一方となるハギス。無数の光弾を前にバリアを展開し、リルトが思った以上の脅威になったことを認める。


ハギス「まったく…何度も何度も本当にしつこいなキサマら…!!」

ハギス「あのとき、とどめを刺してやらなかった私のやさしさがどうしてわかってもらえんのか不思議でしょうがないよ」

ハギス「…まぁ、得てして愚かな人間というのは何度言われても同じ過ちをくり返す…」

ハギス「その過ちをくり返し、人は真理を得ていくと誰かが言っていたが…真理(それ)がわからずして死んでゆく人間のなんと多いことか…」

ハギス「私の逆鱗にふれた者が最後にはどういうことになるのか…」

ハギス「死んで、あの世で悟るがよい!!! 3人まとめてな!!!!」


剣ビームは確かに強力だったが、それは使い手の精神力と生命力を消費して放つ技であり使い続ければ死に至る。その性質を見抜いたハギスは逃げに徹し、リルトが力尽きるのを待つことにした。目論み通り体力を消費したリルトは剣ビームが出せなくなる。

だがゴンザとカーラがハギスを押さえ付け隙を作ろうとする。


ゴンザ「い…今だリルト…!!」

カーラ「ウ…ウチらがおさえとるスキ…に…回転斬りをかますんや―――…!!!」

ハギス「こざかしいんだよこの虫ケラどもが~~~~~!!」

ハギス「力のペンダントをつけた私を、おさえ込むことなど…」

ハギス「できるわけないだろうが――――――――!!!」


超人となったハギスを押さえ付けるなど無理な話であり、ゴンザを足蹴にして気絶させ、カーラの細腕をへし折って歓喜の哄笑を響かせる。

激怒したリルトは最後の剣ビームを放ち、ハギスが持つ力のペンダントを破壊することに成功。これによりハギスは元の姿に戻り大幅にパワーダウンし、その間隙を突いたリルトによって右腕を切断される。

ブチキレたハギスはリルトを殴り飛ばし、両者は正真正銘最後の激突を繰り広げる。


ハギス「…キ…キサマよくも私の右腕を――――っ!!!」

ハギス「力のペンダントなぞなくても…殺せるんだよ、キサマなんぞは――――――!!!」

リルト「や…やれるもんなら…やってみやがれ!!!」


互いに互角の攻防を繰り広げるリルトとハギス。既にリルトの体力は限界を迎えており、いつ死んでもおかしくない状態だった。そんな彼を動かしているのは、体力でも精神力でもない。悪を断じて許さないという正義の心が、そして自らの使命に生き抜こうとする思いが、その不屈の魂がリルトを動かしているのだった


「オイラはカリンに誓ったんだ!! オマエを倒すと!!!」

「回転斬り!!!」


決死の想いで食い下がり続けたリルトは、ついに回転斬りを撃ち込む。

だが双方ともバランスを崩してしまい崖下へと落下。かろうじて壁に掴まったハギスは落下していくリルトを見下ろしながら勝ち誇る。

しかしリルトは諦めなかった。ハギスを道連れにするつもりでマスターソードを投擲し、そのドテッ腹をブチ抜いたのだ(ハギスは左腕で崖に掴まり、右腕を失っていたため防御できなかった)。

ハギスは死の恐怖と苦痛に顔を歪めながら落下し、血煙となって消滅したのだった。


一方、落下したリルトはドラゴンに変身したリッキーによって拾い上げられ無事生還。

更にカリンもゼルダ姫が送り込んだ妖精の力によって復活を果たし、一行は再会を喜ぶのであった。

森の民やジュビもハギスが倒れたことで元に戻り、こうして世界は再び平和を取り戻したのだった。


その後、三邪王が所持していたトライフォースは禁断の谷へと戻される。リルトは仲間たちと共に再びヘザラ村を旅立つことに。カリンとは離れ離れになってしまうが、次に会う時はみんなを守れる正真正銘の勇者になることを誓うのであった。

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