概要
『ゼルダの伝説シリーズ』に登場する種族。『時のオカリナ』から登場。
丸っこい体型に黄土色の肌が特徴的で、つぶらな目に大きめの口をしている。服装は裸、またはふんどしなどを身につけている。
体は極めて頑丈で、背中は岩肌のようにごつごつしている。多くは山間部(火山など)に住み、転がって移動する姿が見られる。岩を主食としているが、作品によっては溶岩をスープのように飲むこともある。
性格は温厚でのんびりした者が多く、語尾に「~ゴロ」(子供は「~コロ」)と付けて話すのが特徴。語尾に関しては年齢的に大人になったら変わるというより、精神的に成長した時に変わる、あるいは変える可能性が『ブレスオブザワイルド』で示唆されている。
作品によっては爆弾の生産に関わっており、爆弾の扱いに長けている者も多い。
中には商売をしているものもおり、時のオカリナではとある大岩を爆破すると商店の入口が出現する。
生存能力の高さゆえか、シリーズを通して(数百年という時を経ていても)姿はあまり変わらない。しかし作品によってデザインは若干異なり、『トワイライトプリンセス』等ではより筋肉質で武骨な姿で描かれている。
現状シリーズで最も古い時代という設定の『スカイウォードソード』や、最も新しい時代とされる『ブレスオブザワイルド』系列でもほぼ変わらない姿で登場しており、(ハイリア人を除いて)最も長い時代シリーズ内の時系列上に存在する種族であるといえる。
なおこれまで子供のゴロンは何人か登場しているが、女性のゴロンが登場したことはない。ゲーム内にいないだけで設定自体は存在するのだろうか?
また基本的に男性的な振る舞いをしているが、『ブレスオブザワイルド』では男子禁制のゲルドの街に旅人のゴロンがいたり、その外伝である『厄災の黙示録』で性別限定クエストに両方参加できることから、ゴロン族は雌雄同体もしくは性別の概念がない可能性もある。
そして『ティアーズオブザキングダム』ではなんと地面から生まれる事が判明。同じ岩から生まれた場合は「岩兄弟」と呼称されるなどの衝撃的な事実が明らかになった。
しかしただの地面から生まれるのか、あるいは地面に何かしら為す必要があるのかなどは不明。
ちなみに、『ムジュラの仮面』ではイカーナ地方にネジロンという見た目が非常によく似ているザコ敵が出現するが、関連性は不明。
また、『神々のトライフォース2』には採掘を生業とし、ゴロンのマークのベルトをしたロッソというキャラクターが登場するが一応はハイラル人である。
『風のタクト』にも物語本筋には関わらないが僅かな個体が登場。陸地の殆どが水没した世界に適応するため変化したゾーラ族(リト族)やコキリ族(コログ族)と違い見た目は衣服を着た程度で変化はない。
関連用語
「ムジュラの仮面」に登場。「ゴロンの仮面」でリンクが変身した姿。詳細は当該記事を参照。
ゴロンの服
「時のオカリナ」に登場する装備アイテム。赤色の服で、大人時代でのみ装備可能。火山の火口のような高熱の場所にも耐えられる。
「ブレスオブザワイルド」では同様の効果を持つ耐火装備が登場する。
ゴロンのうでわ
「時のオカリナ」に登場する装備アイテム。子供時代でのみ装備可能。洞窟などに自生しているバクダン花を引き抜くことができる。
複数の作品に登場する装備アイテム。
攻撃力は高いが扱いが難しい設定が多い。詳細は当該記事を参照。
ゴロンのルビー
「時のオカリナ」に登場する重要アイテム。炎の精霊石。
ロース岩
ゴロンたちの好物。骨つき肉の形をした岩。「時のオカリナ」では特上ロース岩についてセリフで言及があるのみだが、「ムジュラの仮面」では実物が登場する。
「ブレスオブザワイルド」でも見ることができ、新たに極上サーロイン岩、特上リブロース岩、上ロース岩、ロース岩について言及された。「厄災の黙示録」ではユン坊の武器として「おいしいロース岩」「ごちそう上ロース岩」「竜骨付き極上ロース岩」「逞しき救援者のごちそう」が登場した。
おいし岩
「ティアーズオブザキングダム」に登場した食用の岩。見た目はほとんどロース岩そのものだが、赤黒く発光しているのが特徴。
名前通り美味しいらしく、若いゴロン族の間で大ブームとなっている……というよりも摂食したゴロン族の様子が明らかにおかしくなっており、中にはおいし岩に夢中になって仕事を放棄する者、旅行者に詐欺まがいの商売を持ち掛ける者などまで現れる始末。のんびり屋だが勤勉と温厚さで知られる、あのゴロン族が、である。
明らかに危険な代物にしか見えないが、果たしてその正体とは……?
ゴロンシティ
「時のオカリナ」「ブレスオブザワイルド」などにおける、デスマウンテン中腹に位置するゴロン族の町。
「時オカ」ではすり鉢状の洞窟になっている。迷いの森につながるルートがあり、ここに住むゴロン達ははそこから流れるメロディを気に入っている。
「ブレワイ」では溶岩の滝や小川が流れる灼熱の集落になっており、他の種族は「耐火装備」か「燃えず薬」なしでは立ち入れない。住民は岩壁を彫り抜いたような住居に住んでおり、リーダーの老ゴロン、ブルドーが率いる「ブルドー組」が宝石などの採掘業を営んでいる。
後に「ティアキン」では溶岩が冷え固まり、一般人も立ち入れるようになった。
「時のオカリナ」におけるハイラルのゴロン族の族長。詳細は当該記事を参照。
リンク
主人公リンクと同じ名前をつけられたダルニアの息子。プレイヤーが名前を決めるとこちらにも反映される。
チュウゴロン
巨大なゴロン。「時のオカリナ」では刀鍛冶で、「巨人のナイフ」を売ってくれる。「ムジュラの仮面」では大バクダン屋をしている。
ダイゴロン
チュウゴロンよりもさらに巨大なゴロン。複数の作品に登場する。「時のオカリナ」では超一流の鍛冶師である。
ダルマーニ三世
「ムジュラの仮面」に登場する人物。タルミナのゴロン族の勇者の子孫。
ゴロンのララバイ
「ムジュラの仮面」に登場するオカリナメロディー。タルミナのゴロン族に伝わる子守唄。
ゴロンレース
タルミナの山間部に住むゴロン族が春になると行い、族長を決めるレース。優勝商品は砂金。