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ガノンドロフ

がのんどろふ

ガノンドロフとは、『ゼルダの伝説』シリーズに登場するキャラクター。同シリーズに登場する魔王「ガノン」の人間時の姿。力のトライフォースの持ち主。
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概要

曰く「魔盗賊」「黒き砂漠の民」「大魔王」「力を支配する者」「光と影を統べる王」「厄災」

ゼルダの伝説』シリーズの多くでラスボスとして登場する、主人公にとってもプレイヤーにとっても因縁の宿敵といえる存在。

触れた者の望みを叶えるというハイラルの秘宝「トライフォース」、そしてそれによるハイラル王国の支配を目論む大悪党。
その過程で、理由は様々だがゼルダ姫をさらう展開が多く、他の任天堂作品でのポジション的にはマリオシリーズにおけるクッパ大魔王星のカービィシリーズにおけるデデデ大王などに近い存在。
だがコミカルな描写や、一時的に仲間になる展開も多いそれらと異なり、作中では決して主人公リンクと相容れることのない、諸悪の根源として君臨し続けている。

魔獣に姿を変えた姿である「ガノン」については初代から登場している(後述)。
「ガノンドロフ」という名前の初出は『神々のトライフォース』の説明書。かつてハイラルで、トライフォースがあるという聖地への扉が発見された際にその聖地に入り込んだ盗賊団の首領。同じように聖地へ向かった多くの悪党達との激しい戦いに勝利してトライフォースを手にした男である、ということになっている(後の作品では若干違った内容である)。
ガノンドロフとしての人格が明確に描写されたのは『時のオカリナ』から。

リンクやゼルダは作品によって別人のことが多いのに対し、ガノン・ガノンドロフはシリーズ通して基本的には同一の存在である。ただし、『時のオカリナ』の結末から分岐してパラレルワールドのガノンドロフが生まれたり、過去の作品の彼が転生した存在だったり(『4つの剣+』)と、完全なる同一人物というわけではなくなり始めている。
そして『ブレスオブザワイルド』では既に生命としての形を失い、思念体としてハイラルの地を支配しようとする「厄災ガノン」として現れる。

ネット上では「ガノンドフ」と呼ばれることも多いが、正しくは「ガノンドフ」である。逆に、同じく任天堂のスターフォックスシリーズのボス「アンドルフ」は、名前が似ているためか混同されることもあり、「アンドロフ」と呼び間違われることがある。もっとも、アンドルフもガノンドロフも英語版の表記は「-dorf」である。

人物

ゲルド族の出身であり、過酷な砂漠において100年に1度生まれた唯一の男性。
身に秘めた圧倒的かつ邪悪なる魔力を背景に世界を手中に収めんと野望を抱き、何よりも強大な『力』を信条とする。
ただし決して力任せの単純な人物というわけではなく、様々な魔法を使いこなす知的な一面や、謀略に長ける狡猾な一面も備え持つ。『時のオカリナ』ではパイプオルガンの演奏も披露するなど、芸術にも精通している様子が描かれている。

力による支配は、盗賊団の王として奪い奪われながら力ある者だけが生き残る弱肉強食の砂漠の掟を体現したもの。そしてその燃え上がる野心は、広大な砂漠という死と隣り合わせの過酷な環境に生まれたが故の憧憬でもあった。

大半の場面で冷酷な性格を示すが、『風のタクト』はほぼ唯一の例外といえる描写がされる。リンクをねじ伏せながらも命までは奪わないと告げたり、愛用する双剣に育ての親の名前であるコウメコタケの名をつけ、大切にしていたことがうかがえるなど、決して非情な人物というわけではない。
強大な力で配下を率いて魔物たちを統率しながらも、自身と肩を並べる対等な人物というものには恵まれず、孤独な人でもあった。

2017年3月1日発売の『ゼルダの伝説 ハイラル百科』によると、宝石はトパーズを好むらしい。
時のオカリナ』において魔獣と化したガノンの剣にはトパーズがあしらわれている。
また、同書では身長230cmぐらいと記載されている。

一人称は作品によって異なる。
『時のオカリナ』では「オレ」もしくは「オレ様」、『風のタクト』では「ワシ」、『トワイライトプリンセス』および『ゼルダ無双』では「我」となっている。

容姿は赤または赤茶色の髪に、褐色(オリーブ色のような色で描写されることもある)の肌、鍛え抜かれた躰が特徴。鎧の上に赤いマントを纏っている。鎧の下は素肌であったり同系色の服を着込んでいたりする。また、鎧にはゲルド族の紋様らしき意匠が用いられている。
年齢の描写は作品によってまちまちで、壮年期(20代半ば〜30代後半)の荒々しく血気盛んなイメージのこともあれば、中年期以降の威厳あるイメージのこともある。シリーズが下るにつれ後者のイメージの方が強くなっている。

各作品でのガノンドロフ



伝承の時代

スカイウォードソード

ガノンドロフが誕生した「時のオカリナ」の時代よりはるかに昔の物語であるため、直接的には登場していない。
しかしながら、ここに登場する魔王「終焉の者」が、後の時代にガノンドロフとして転生する存在、あるいはガノンドロフが生まれるように運命に干渉した、と考えられる描写がなされている。
威厳ある風貌やセリフ回しにも、ガノンドロフを想起させる部分が多く(身体的特徴で言えば、大きな体躯、赤く燃え盛る頭髪、額のキズなどが挙げられる)、事実「ハイラルヒストリア」において、終焉の者担当デザイナーは「ガノンドロフとの関連性を持たせるために髪を赤く燃えがらせた」と説明しているなど、両者の関連性が裏付けられている。

後述する無双シリーズとのコラボ作品「ゼルダ無双」では、ガノンドロフのデザインや武器、一部の技などに終焉の者のテイストがふんだんに盛り込まれている。また、ギラヒムのセリフなど随所に「ガノンドロフ=終焉の者の関係者」であることを強調する描写が存在する。

終焉の者自体は、ハイラルの地をトライフォースによって魔族の世に変える野望を抱く魔王。
その最期には、「魔族の呪いは悠久の時の果てまで輪廻を描く」「女神の血と勇者の魂を持つ者共は永久にこの呪縛から逃れられぬ」という意味深な言葉を遺している。


時のオカリナ

最終決戦


初登場作品。『ガノンドロフ』というキャラクターの設定が明確化された作品でもある。育ての親は、双生魔道士ツインローバ
女ばかり生まれるゲルド族の中でも100年に一度生まれるという『男』であり、ゲルドの王になる資格を持って生まれた。
ゲルド族は砂漠に住む義賊であったが、ガノンドロフは力を求めるうちに弱者からの略奪や、時に殺人をも問わない非道な「魔盗賊」となり、ついには「盗賊王」として君臨するほどとなった。
しかし彼はそれに飽きたらず、王家の秘宝を奪い、聖地のトライフォースを手に入れ世界の王になろうという野望を抱く。

表向きはハイラル王家の家臣としてゼルダ姫の父ハイラル王に取り入り機会をうかがう一方、聖地に侵入するカギである精霊石を求めてデクの木サマやジャブジャブさまに魔物を取りつかせ、更にはキングドドンゴを復活させてダルニアに取引(脅し)を掛けるなど謀略を巡らせていた。

そしてリンクが精霊石をそろえたのと期を同じくしてクーデターを起こしてハイラル王を謀殺。直後にゼルダも殺そうとしたが、こちらはインパの抵抗により逃げられる。
その後、一度あしらったリンクを見逃すふりをしつつひそかに尾行。彼がマスターソードで聖地への扉を開いたのに乗じて聖地に侵入し、トライフォースを強奪する。
しかし力への貪欲さと支配欲に溺れたガノンドロフが触れたことで、トライフォースは伝説の通り、力・知恵・勇気の3つに分離し、ガノンドロフの元に残ったのはその一つである「力のトライフォース」だけだった。

その圧倒的な力で瞬く間にハイラルを征服すると、黄金の力を完全なものとすべく、残る勇気と知恵のトライフォースを手に入れるため、勇気のトライフォースと共に七年の眠りについたリンクの目覚めを待つ。同時に目覚めた勇者を泳がせ、いつか必ず彼の前に現れると見越して放置していた知恵のトライフォースの持ち主・ゼルダ姫を計画通りに捕らえる。

こうした作中の動きからは彼の長年にわたる忍耐強さや、リンクやゼルダの裏をかく謀略の鋭さが読み取ることができ、「力」だけの単純な敵ではないことがわかる。

しかし、リンクが事前にゼルダ姫から闇の力を払う光の矢を授かっていたことが災いし、大魔王は勇者の若者と知恵の姫の前に敗れる。城の崩壊に巻き込まれながらも生き延び、力のトライフォースを暴走させることで魔獣「ガノン」に変身して襲い掛かる。最後はリンクのマスターソードによって貫かれ、ゼルダと六賢者によって封印された。
それでも野望を諦めることはなく、最後まで恨み言を吐きながら復活の時を待ち望むという執念深さを見せた。

  • ①「リンクが帰還した歴史(勇気のトライフォースを持つリンクがクーデターを未然に防いだ時代)」
  • ②「リンクが勝利した歴史(知恵のトライフォースを持つゼルダが地上に残された時代)」
  • ③「リンクが敗北した歴史(力のトライフォースを持つガノンドロフが勝利した時代)」
という三つの歴史に分岐することとなる。

①リンクが帰還した歴史

トワイライトプリンセス

ガノンドロフ


「時のオカリナ」のリンクがガノンドロフを倒して元の時代に帰り、ゼルダ姫にこれから起こることを告げてクーデターが阻止された歴史勇気のトライフォースを持つリンクが帰還し、ガノンドロフのクーデターを未然に防いだ時代)。
謀反が発覚したガノンドロフは砂漠の処刑場で賢者たちにより処刑が行われるも、リンクが勇気のトライフォースを宿したまま帰還した事でこの時代の聖地にあるトライフォースに影響が及び、力のトライフォースが自身に宿った事でそのパワーで激しく抵抗。賢者の一人を殺害するが、残る賢者たちの手でかろうじて影の世界へと追放された。

影の世界をさまよっていた自身の怨念は、現地の野心家であり同じく失意のままにさまよっていたザントに宿り、彼を利用して光の世界を攻め、賢者の剣とハイラル城を奪い拠点とする。

最終決戦


戦闘ではまずゼルダの肉体に憑依し、続いて魔獣ガノンに変身、以降は本来のガノンドロフとして平原での騎馬戦→一騎打ちという4連戦。最後の一騎打ちでは剣を抜いて戦う。
最後はリンクによってマスターソードに貫かれ、「これが、光と闇の血濡れた歴史の始まりと思え!」という呪詛の言葉を吐きながら果てた。
この時間軸では死亡したものの、後の時代である4つの剣+で新たなガノンドロフとなって転生している。

②リンクが勝利した歴史

風のタクト

3.風


「時のオカリナ」にて大人リンクに敗れ、七賢者たちに封印された後の歴史の物語(知恵のトライフォースを持つゼルダ姫だけが地上に残された時代)。
長い年月を経て封印を破り復活を果たすが、人々の願いに応えた神々によってハイラルごと海に沈められ封印された。しかし自力で封印を破り再度復活。賢者たちを殺害してマスターソードの退魔の力を封印すると、自分を恐れて神によって海に沈められたハイラルの復活のためトライフォースを再生させようと企み、魔獣島を拠点として魔物たちを指揮し、大怪鳥ジークロックを使役してゼルダ姫を探していた。
長い時が経過した故に年老いた姿であり、「ハイラルを取り戻す」というかつてハイラルの征服者を目論んでいた時代とは真逆の、そして奇しくもかつてのリンクやゼルダと同じ境遇となったことに思うところがあったのか、言葉の節々からは自身の運命に疲弊した様子を感じさせられる。
そのような意味では「トワイライトプリンセス」の古の勇者に近い人物像と言える。

最終局面では、ゼルダ姫の正体に気づき捕らえることに成功。彼女を助けに来たリンクと対峙した際は、野心を抱くに至った己の生い立ちを語り、「砂漠の風は昼であれ夜であれ死を運ぶ。だが、ハイラルに吹く風は違うものを運ぶ。ワシはこの風がほしかったのかもしれぬ」と述べた。
直後にリンクをねじ伏せるが、「案ずるな。殺しはせん」と告げ勇気のトライフォースを奪い取るだけにとどめる。
ついにハイラルの復活まであと一歩となるが、待ち伏せていたハイラル王が先に触れて「ハイラルの永遠の封印。そしてリンクとゼルダの光り輝く未来」という願いを叶えたことで、大魔王の野望は完全に潰えることとなった。

ゼルダの伝説 風のタクト
ぜるだ落書きまとめ


全てを失ったガノンドロフは、狂ったように哄笑すると、目の前の子供たちが未来を背負うに相応しいかを試すべく、ゲルド流の二刀流の剣技を駆使して最後の戦いを挑む。死闘の末、二人のトリックプレイにより動きを封じられ、その間隙を突いたリンクのマスターソードで額を貫かれた。

風が。。。吹いて。。おる


風の勇者がもたらした一陣の風に「フ、フフ…風が…吹いて…おる…」と呟き、その最期は、子の成長を見届けた父親を思わせるかのようにどこか満足げであった。そして力尽きたガノンドロフは石となり、残ったハイラル王と共に海の底へと沈んでいった。以降、この時間軸にてガノンドロフの復活は有り得ないとされる。
「ガノン」ではなく「ガノンドロフ」がラスボスとして登場した最初の作品である。

③リンクが敗北した歴史。

神々のトライフォース

死闘の末にガノンドロフがガノンとなり、時の勇者に勝利した歴史(力のトライフォースを持つガノンドロフが勝利した時代)。
盗賊団を率いる頭領であり、またの名を魔盗賊ガノン。聖地の入り口を見つけ、血で血を洗う闘争の末に勝ち残りトライフォースを手にした。

「世界を我が手に」という願いによって聖地を闇の世界へと変貌させ、更にはそこにいる者たちをトライフォースの呪いによって動植物に変身するようにしてしまった。ガノンドロフもブタの怪物「ガノン」になっている。

ガノンは闇の世界から光の世界(ハイラル王国)の侵略も目論む。手始めに自身の邪気をハイラル王宮へと向かわせ、騎士団と邪悪な者の戦いである「封印戦争」を勃発させた。
しかし騎士団の奮闘と7賢者の封印によって闇の世界の出入り口を封印され、ガノンは光の世界に帰れなくなった。

と、このように、時のオカリナよりも先に発売されたため、時のオカリナのガノンドロフとは設定が若干異なる。

①②③のどれにも該当しない、または時代不明

ブレスオブザワイルド

ガノン


厄災ガノン」の名義で登場。これまでとは一線を画す非常に禍々しい異形の姿となっている。
肉体はおろか自我や知性までも完全に失われており、もはや人であった頃の面影は全くなく、禍々しい瘴気の塊として描写される。

しかし、ハイラル王国に対する怨念の感情だけは残っており、その衝動に突き動かされる形で、王土を汚し魔物たちを生み出し民を苦しめ続けてきた。
かつてその手に欲していたはずのハイラルをその手で滅ぼさんとする様は、ハイラル王国にとっての「タタリ神」と言えるだろう。
そのため、もはや魔王ではなく厄災というひとつの概念として扱われている。

インパからは、ハイラル王国はこれまで幾度となくガノンという厄災に見舞われてきたということが語られているが、それでも人々の知恵と勇気と力を駆使して厄災を鎮めてきたのだという。
長き時を経ると再び厄災が現れて、また人々が鎮める。その繰り返しでハイラルの歴史は紡がれてきた。
一万年前にシーカー族がガーディアンおよび4大神獣を生み出したため、厄災を鎮めることは容易となり、ハイラルは長き安定の時代に入ることになる。
ところが、100年前の「大災厄」で神獣とガーディアンにガノンが分身(カースガノン)を取り憑かせて操ったことで、ハイラル王国は壊滅。神獣の本来の操り手である英傑たちはカースガノンによって葬られ、リンクもガーディアンたちの猛攻により瀕死の状態となる。
ゼルダ姫が自分の魂を引き換えに厄災ガノンを封じたことで、民たちだけはかろうじて生き残り、彼らによって大地の復興自体は進んだ。
とはいえガノンの封印は未だ不完全な状態であり、それが解かれつつあるところから物語が始まる。

なおガノン戦の時点で攻略していない神獣が居た場合、そこに巣くうカースガノンと先に戦うことになり、ガノンと合わせて最大で5連戦になる。

しかし、厄災ガノンを滅ぼした後、その瘴気を発生させていた先には……?

ゼルダ無双

ガノンドロフ



使用武器:大剣(二刀流)・トライデント(3DS版追加武器)
シアを陰で操っていた真の黒幕としての登場。
何気に「ガノンドロフ」としてはトワプリ以来の登場である(それ以後だとスマブラへの出演のみ)。
大昔に魂を四つに分けられ、三つは異世界に、一つはマスターソードに封印されていた。だが思念体となって復活すると、勇者リンクに執着するシアに憑依して『善』の心を追い出し、シアに中に居座る。そして密かにシアを操りながら魂のかけらを回収させた。
3つまで回収したところでガノンドロフとして実体化。トライフォースを持つシアやゼルダを襲ったが返り討ちに遭い失敗。そのまま姿をくらませる。

大剣による二刀流をメインに、闇の力を駆使して戦う。
プレイヤーキャラクターとしても登場し、レジェンドモードでは後半のガノンドロフ編で彼を操作することになる。加えて、DLCでは魔獣ガノンを操作できるモードも追加。
ゲームの仕様上、最初はレベル1の状態で操作することになるのだが、圧倒的なパワーで相手をなぎ倒していく様は圧巻。
誰が呼んだか、ガノンド呂布

リンクがシアに対抗するためにマスターソードを引き抜いてしまったため、最後のかけらの封印が弱まり魔王として完全復活を遂げる。そして闇の世界を彷徨っていたザントギラヒムの二人を従え、ゲルド砂漠を拠点に魔物たちを支配し、トライフォースの強奪と世界征服を目指し動き出す。手始めにラナを捕らえて力のトライフォースを取り戻し、続けてリンクとゼルダも倒してすべての聖三角形の力を手中に収めた。

本人のストーリーでは、味方側だったキャラたちを打ち倒すため、プレイヤーは複雑な心境だったに違いない。しかも今までリンクたちの危機を救ってくれた「大妖精様の力」を借りるのを阻止しなければならない。

ハイラルの大半を魔物で埋め尽くした後、再び姿をくらませる。最終決戦ではハイラル城を利用した儀式を行い、大幅なパワーアップを果たしてリンクたちの前に立ちはだかる。一方でトライフォースの力の覚醒が近いことを匂わせている。口ぶりからして世界を統べるだけでは飽き足らず、並ぶ者のいないほどの、まさに無双の『力』を得ようとしていたようだ。
リンクに敗れるとトライフォースの力を覚醒させ、哄笑と共に魔獣ガノンへと変貌。最後の死闘を繰り広げる。

「我はガノン…かかって来い…ハイラルの者ども!」

「なぜだ…なぜ我が追い詰められている…? なぜヤツらは、あきらめようとせぬ…!」

けれど所詮は借り物の『力』。リンクとその仲間たちが持つ『絆』には及ばなかった。
最期はゼルダ(ルト)から授かった光の矢によって勝機を掴んだリンクのマスターソードの前に倒れる。それでも立ち上がろうとするが、直後、三つのトライフォースの輝きによって魔獣ガノンは裁かれ、再び魂の欠片へと戻された。その後、リンクとゼルダによってマスターソードが封印されたことでガノンドロフもまた完全に封印されたのだった。

味方(プレイヤー)として登場する場合は、仲間の危機に対し「フ……手の掛かる奴だ」と言って助けに行く一幕も見られる。戦果を挙げて仲間に褒められると「見え透いた世辞はいらぬ」と発するが、顔はしっかりと笑っている。またシアから寝返ったウィズロに対し、功績を挙げれば配下に加えると約束するなど度量もある(ただし顔は怒っており信用している様子ではない)。スポット参戦で味方になった際、兵士たちが裏切ると「我が戦うことをためらうとはな」と己の甘さに苦笑する。








ガノン

Link and Ganon Tshirt design


ガノンドロフが変身した姿。『ゼルダの伝説』初代からこの姿で登場しており、『時のオカリナ』までは人間体である「ガノンドロフ」は登場していなかった。
ただし『神々のトライフォース』のプロローグや一部の登場人物たちが名前と「魔盗賊」という肩書を口にしている。聖地に侵入しトライフォースを手に入れ、「世界征服」という願いを叶えて聖地を闇の世界に変えたものの、そこから脱出することが出来なかったため、闇の世界で魔力を蓄えて光の世界に侵攻しようとしていた。
分身たるアグニムはその尖兵である。

トライデント(三つ又の槍)を扱う二足歩行のイノシシの魔物(初代やトライフォースではどちらかというとそのもの)の姿をしている。
しかしトワイライトプリンセスでは、四足歩行の「魔獣ガノン」という姿で登場しており、外見的にはこちらのほうがよりイノシシに近い。
また漫画版などではゲームとは容姿が異なる場合もある。

漫画版

田口順子版『神々のトライフォース』

冒頭にて盗賊時代のガノンドロフが描かれた。盗賊団のリーダーであり、外見は金髪(もしくは銀髪)の大男で、前髪は額が見えるくらい分けられていて、後ろ髪がやや長め。まだ『時のオカリナ』が出る前だったこともあり容姿はまったく異なる。当然ゲルド族の設定自体がないためハイリア人である。ただし「額が出たオールバック」「屈強な体格」という点は一致する。
冒頭にて聖地の入り口を発見すると、部下たちを次々と虐殺してトライフォースを独占する。しかし、そこに映った己の醜い姿を見た時、彼の姿形は醜悪なブタの化け物となってしまった。心まで卑劣で卑小なブタに成り下がり、最終決戦では敗色が濃くなると土下座して命乞いし、不意打ちでリンクを倒そうするも失敗して死ぬという結末を辿った。このようにユーザーの中にあるガノン像とはかなり異なったキャラクターになっている。
ちなみに名前が「ガノンドフ」と誤記されている。

かぢばあたる版『神々のトライフォース』

登場するのはガノンとしての姿のみだが、彼が聖地へ侵攻する前に犯した悪行が語られている。
とある村に住む青年カニカ(オリキャラ)がハイラル王宮に王室学士として迎えられると聞きつけたのか、村を焼き払いカニカの両親や村人を殺害。カニカを無理やり参謀に加えた。以後カニカは600年に渡ってガノン(とその配下であるアグニム)に支配され続けることに。

その後についてはガノンの記事にある項目を参照。

なお「ガノンドロフが聖地に侵入する過程で主要人物の親を殺害し故郷を焼き払う」という行為は、時のオカリナで描かれている。
同じく「主要人物の家族や仲間を殺害して故郷を滅ぼし結果的に自由を奪った」というのもこのキャラで描かれている。

姫川版『時のオカリナ』

元のゲームよりも出番が増えており、髪型も若干異なる。戦闘では剣を使うという独自の戦闘シーンも描かれた。ゲームで使った「拳を打ち付けて床を落とす」という技は、床を砕いて穴を開けるという描写になっておりクーデターを起こした際に使用している。

普段は年相応に落ち着いた態度を見せており、クーデターを起こす前はゼルダ姫に対しても腰を低くして礼儀正しくしていた。
自身も服従する者に対しては寛大であり、シーカー族のシークに関しては「遠い昔にハイラルから追放されたシーカー族の末裔が王家の崩壊を聞いて戻って来た」ということで部下として手元に置いている(ただし疑問はあったようで「なぜオレに仕える? (王家への)復讐か?」と問うている)。
シークから精神的に弱った時の勇者の始末を進言された時も監視を続けるように告げるなど、目先の勝利に釣られることなく冷静な判断が下せることが窺える。

しかし激昂の面も多く見せており、「時の勇者がいずれあなたを倒す」と告げた幼少のゼルダ姫に怒りを抱き殺そうとしたり、インゴーがガノンドロフに献上するはずだったエポナ(馬)が手違いからリンクに渡った時は反逆罪として処刑しようとするなど、刃向かう者・不利益をもたらした者に対しては一切容赦しない。
この性格は後述の『トワイライトプリンセス』にも見られ、歪んだ憎悪を抱くに至っている。

初登場時にはリンクとゼルダが出会った中庭に姿を見せており、三者が一堂に集うというシチュエーションが描かれた。この時はゼルダに対して恭しく振る舞い、時のオカリナの所在について問うが取りつく島もなく追い払われた。
クーデターを起こした際はゼルダとインパを追い詰めるが逃げられてしまい、二人を部下に追わせる一方で、自身も馬を駆り二人を追跡する。そこへリンクと遭遇し、時のオカリナを渡されたのを見て奪い取りにかかる。リンクをあっさりとねじ伏せると、サリアのオカリナを持ち去った。その後、リンクが聖地に封印されたのと入れ替わるように聖地を訪れ、力のトライフォースを手にした。

後にオカリナが偽物だと気づき、自身の影から生み出した悪霊ファントムガノンを大人リンクへの刺客として仕向けるが失敗。次に呪いで洗脳したヴァルバジアをリンクへの刺客にするがこれも失敗に終わる(ちなみにヴァルバジアは幼体の頃、こどもリンクとは友達だったという独自設定がある)。シークから旧友を殺して動揺している今が攻め時と進言されるが、ガノンドロフは監視を命じるにとどめ「時の勇者とゼルダを絶対に引き合わせてはならない」と告げた。
配下のインゴーは、ガノンドロフに献上するはずだったエポナをリンクに取られてしまったため、裏切り行為とみなされて処刑されるはずだった。だがツインローバが待ったをかけ、洗脳したことでリンクへの刺客となった。ガノンドロフも「面白い」ということで認めた。

その後、シークの正体が露見するとすぐさま捕らえ、時の勇者を誘き出す餌として利用した。この素早い行動は、時の勇者を泳がせておけばいずれゼルダ姫が接触してくるだろうと見当をつけていたからである(一方でシークには「リンクとゼルダを逢わせてはならない」と告げており、できることなら離れ離れの内に確保したかったようである)。

リンクとの決戦では徒手空拳、魔法、剣と豊富な戦闘技術を披露した。しかし鍔迫り合いではリンクに圧されており、分が悪いと見て電流魔法を流して押し返す。この時にリンクから「卑怯だぞ」と言われ、「退魔の剣でオレの魔法を切ったらどうだ」と挑発する。これが仇となって魔法弾を跳ね返され、それを弾いた隙を突かれマスターソードによって切り裂かれた。その後、リンクへの怒りから力のトライフォースが暴走しガノンへと変貌。最後の戦いを繰り広げる。

ちなみに「ガノンドロフが剣を使ってリンクと戦う」というシチュエーションは、のちに発売されたトワイライトプリンセスにて描かれている。しかも鍔迫り合いのシーンまできっちりある。
付け加えると電撃をまとった剣でリンクが感電するのはこいつとの戦いで描かれている。

姫川明版『トワイライトプリンセス』

長らく間を開けたがトワイライトプリンセスの連載に伴い再登場。時のオカリナの時と比べると憎悪と復讐の権化と化している。
自分が聖三角の輪廻にいることを自覚しており、リンクの息の根を完全に止めることで勇者の魂の転生を止め、忌まわしい鎖を断ち切ろうとしている。最終目的はハイラルの滅亡。そうすることで復讐を果たそうとしていた。特に『リンク』に対する憎悪は凄まじく、『リンク』さえいなければ世界を支配できていたと語る。
ザントを傀儡として表舞台には出なかったが、10巻の最終決戦にてハイラル城・王の広間でついにリンクと対峙する。

「トライフォースは世界を創生した時、神が地上に置いた〝黄金〟だ」
「触れた者の最初の願いを形にする」
「〝汝望むものあらば、我もまたそれを望む〟」
「どんな願いかではない。願い―――。すなわち神の意思。それがトライフォース」
「俺が支配者となる事が神の意思なのだ!!」

手始めにゼルダに憑依してリンクに襲い掛かる。リンクにはゼルダを攻撃することができず、それを利用して攻め立て圧倒。『リンク』への恨みつらみを語り、「骨を砕き、内臓をえぐり、お前の苦悶の叫び声を時をかけて楽しんでやる」と告げる。しかし加勢に現れたミドナによってゼルダと分離させられ、今度は魔獣ガノンとなってリンク・ミドナと対峙。リンクもまたウルフリンクとなって激突する。戦いはミドナの手助けを得たウルフリンクに分があり、壮絶な攻防の末に心の臓を食いちぎられる。

しかし心臓から再生を果たし、今度は本気を出したミドナと激突を繰り広げる(戦闘描写はない)。だが軍配はガノンドロフに上がり、平原に転移したリンクとゼルダ姫の前でミドナの兜を砕き絶望を味わわせる。

「だから愚かだと言ったのだ。影の力ごときで…。魔王に勝てるとでも思ったか」
「お前達に待っているのは、絶望だけだ!!」

そして漆黒の騎馬に跨りリンクへと襲い掛かる。リンクもまたミドナを殺された怒りで冷静さを失っていたが、ゼルダ姫の呼び掛けによって勝機を取り戻し、そこへエポナが駆け付けたことで騎馬戦を開始する。
ゼルダの弓術を褒めながらも光の矢を容易くかき消し、「所詮は令嬢の手慰み」と嘲笑いながら勝負を付けようとする。しかし攻撃に出る一瞬の隙を逃さなかったゼルダ姫に胸を撃たれ、続けてリンクの斬撃によって落馬する。優位に立ったリンクだが、あえて追撃はせずガノンドロフが態勢を立て直すを待っていた。

リンク「起きろよガノンドロフ。お前の息の根を、一度止めるくらいじゃ済まなくなったぞ」
ガノンドロフ「ふ、ふ、はは…はははは」
ガノンドロフ「あの影の者を殺したからか? フッ。くだらん!」
ガノンドロフ「全てを支配できる程の力を持ちながら、つまらない情などにとらわれその力を無駄に腐らせ…俺に言わせれば余程罪深い!!」
リンク「お前と論ずる気などない。おれは、おれの信念に従って生き戦うだけだ」
リンク「おれのこの身は、自分の野望のためにあるんじゃない」
リンク「愛する者の幸せのためにある。だから、」
リンク「お前だけは絶対に生かしておけない!!」

長き時を得て対峙した勇者と魔王。互いに憎悪と憤怒を燃やし、最後の一騎討ちを繰り広げる。
互角の剣戟を展開する中、ガノンドロフは「魔王は必ず復活する。つまり勇者は毎回、敗北しているのだ」と精神的に揺さぶりを掛け、リンクをひるませることに成功。一気に勝負を付けようとする。
だがそこへ思わぬ援軍が現れリンクを救う。それはかつてガノンドロフと死闘を繰り広げた時の勇者であった。更には先のゼルダ姫の一撃によって魔力の源を破壊されていたことを見抜かれ、不利を隠すための脅しに過ぎないと指摘される。
激昂するガノンドロフだが二人の『リンク』には敵わず、師弟が放った回転斬りによって膝を突く。
リンクの成長を見届けた時の勇者は、無念を晴らすと共に天へと昇って逝った。しかし魔王は未だ健在であった。

「ググ…おのれ…俺は死なん……」
「力のトライフォースは俺に…永遠の、命を与え続ける!!」

己を不死身と信ずる執念によって立ち上がり、再びリンクと剣をぶつけ合う。
先に一撃を与えたのはガノンドロフであった。その一瞬を逃さず怒涛の連続攻撃をリンクに見舞い、倒れたのを見て「俺は闇の王。誰も俺に勝てる者はおらぬ!!」と勝ち誇る。
しかしリンクもまた執念によって立ち上がり、正真正銘最後の激突を展開。互いに防御を捨てた撃ち合いの末、今度こそガノンドロフは地に付す。その間隙を突いた勇者の一撃により魔王は胸を貫かれ敗北した。

決着を付けたリンクだがそこに安堵の表情はなく、「ガノンドロフを倒してしまうから終わらないのではないか」「おれに、やつを斬る資格があるのか」「悪も、立つ側が変われば正義。正義もまたしかり、悪なのだ」と悟る。
そしてリンクが見出した答えは……知恵、力、勇気――三つのトライフォースが安定を保つことで本当に戦いが終わるのではないかというものだった。

「ここに、そんな調和などいらん」
「“力”がいらぬ者など、いなかろう」
「人間がこの地上にはびこる限り。この俺は必要とされ、再び復活するのだ」
「何度倒されようと滅ぶ事など、ありはしない」
「ゼルダ姫………」
「また、いつか。再び会える日を、楽しみに待つとしよう」

立ち上がったガノンドロフは、これまでの狂気が嘘であるかのように穏やかな表情を見せながらリンクの答えを否定。ゼルダに別れの言葉を紡ぐと同時に自ら死を選ぶのだった。

外部出演

大乱闘スマッシュブラザーズ

第2作『大乱闘スマッシュブラザーズDX』から参戦。

スピードが鈍い反面、パワーに優れ、かなり重くふっとびにくい体質。暗黒の力を使った近距離攻撃を得意とする。
ファルコンがスピードとテクニックに優れているのに対し、ガノンドロフはより重厚なパワー特化タイプで相手をねじ伏せる。その圧倒的なパワーと鈍重なフットワークは、一見すれば一対一の勝負より乱闘向きであるようにも見える。

詳しい解説はガノンドロフ(ファイター)を参照。

担当声優


関連イラスト

※時オカ

ガノンドロフ
魔盗賊



※風タク

砂漠の王
ガノンドロフ



※トワプリ

業火
宿敵



※ゼルダ無双

20
ガノンドロフちゃん



※ガノン

ガノン
【企画絵】魔獣ガノン



関連タグ

ゼルダの伝説
リンク ゼルダ姫 トライフォース
ゲルド族 終焉の者
ファントムガノン アグニム ツインローバ ザント ギラヒム グフー ジークロック カースガノン
悪役 ラスボス 魔王 大魔王
 イノシシ 盗賊 呂布 黒一点
悪の美学 悪のカリスマ

レガイア伝説:宿敵であるソンギは「声優が長嶝高士」「逆立った赤い髪で筋骨隆々の格闘家」「異常なくらい力に固執しており、禁忌とされる力を手にすると反乱を起こした」「最終的に神域にて世界創世に関わる力を手にする」「最後の戦いではその力で巨人の怪物に変身する」など時のオカリナのガノンドロフと類似点が見られる。ただし性格面はまったくの別物。

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