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幻獣バジリスク拳サンヨ

げんじゅうばじりすくけんさんよ

『獣拳戦隊ゲキレンジャー』の終盤に登場した敵怪人。敵の幹部「四幻将」の一人。
目次 [非表示]

こいつ等は所詮遊びの相手。既に悲鳴と絶望は十分ヨ~」(修行その37)


データヨ編集

身長223cm(幻身豪天変時:60.2m)
体重116kg(幻身豪天変時:31.3t)
CV梅津秀行

概要ヨ編集

幻獣王に仕える四人の幹部「四幻将」の一人。

同じく四幻将であるドラゴン拳のロンと行動を共にしている場面が目立ち、一見すると彼の相方のような立ち位置。

 

のような幻獣バジリスクを手本とし、重力を支配して重さと軽さを自在に操る幻獣バジリスク拳の使い手。

胸部にバジリスクと思しき幻獣の顔のレリーフが付いており、全身をの甲羅を思わせるで覆った、古代中国の武将を彷彿とさせる重厚で厳つい外見をしている。

しかしそんなビジュアルに反してかなりおしゃべりで口が軽く、「~ヨ」という間の抜けた語尾を付けるのと、しばしばゲホゲホと妙な咳払いをする癖がある。

 

一見すると鈍重なパワーファイターに見えるが、上述の通り重力操作を本質とするバジリスク拳のゲンギによって、その外見とは裏腹に俊敏な動きを可能にするトリッキーな技巧派である。また、自らを不死身と称しており、その自称に違わぬ頑強な肉体も兼ね備えている。

上記の口の軽さ故に大事な秘密も度々うっかりバラしてしまい、その都度ロンから叱責されている。それを咳払いでごまかしているうちに、その咳払いが癖になってしまったらしい。


だが、これが彼とロンの間に秘められた重大な秘密の鍵となっており…………


使用ゲンギヨ編集

  • 大重鈍化(だいじゅうどんか)

重さを自由に操り、相手を凄まじい重さで圧し潰す。


  • 小軽鋭化(しょうけいえいか)

重さを自由に操り、相手を吹き飛ぶような軽さに変え、相手を軽い打撃で遠くの彼方まで吹き飛ばす。


  • 反重力鎧(はんじゅうりょくがい)

両手で相手の攻撃を受け止め、幻気によって軌道を逆転させて跳ね返すカウンター技。


  • 蔵備頓(ぐらびとん)

両手に溜め込んだ幻気で重力場を作り出し、頭上から投網のように落として重力で敵を圧し潰す。


劇中での活躍ヨ編集

本編終盤、臨獣殿での決戦にて、ロンをレッド理央の2人が相手取る中、残りのゲキレンジャー4人と交戦。

肉弾戦は元より、バイオレットの輪輪拳とチョッパーの超捻捻弾を「反重力鎧」で容易く跳ね返すと言う圧倒的強さを見せつける。

次いで重力による押し潰し「蔵備頓」で4人を痛めつけ、更に追い打ちを加えようとしたところに幻気を捨て、元の臨獣カメレオン拳に戻ったメレが参戦。彼女の無効消波によって気の流れを止められゲンギを封じられてしまう。

そしてそのままバイオレットの昇昇拳、チョッパーの千千斬、イエローブルースーパーダブル撃を立て続けに受け、止めのメレの可憐突破を受け敗北。

ロンもレッドのスーパー激激砲と理央の剛勇吼波を喰らって巨大化するも、サイダイゲキリントージャの必殺技を受け、「これが獣拳か……クッ、面白い……!面白いぞぉおぉぉぉぉッ!!」と言い遺して爆散。

ジャンと理央、それ以前にシャーフーマク……獣拳に関わる者達の運命を狂わせ、その人生を弄んで来た悪魔は滅んだかに見えたが………



「……ところが終わってないんだヨ~。さーてと、これからが・・・・・サンヨの務め~ヨ…ゴホッ、ウェッ…ウェボェエエエエェ~~ッ!!」


戦いが終わった後、誰もいない真夜中に復活するも、直後に突如苦しみ出してそのまま嘔吐

口から吐き出した黄金の吐瀉物からロンが復活してしまった。

サンヨの正体は、実はロンの真の姿である無間龍の不死の力その物

彼が不死身を自称していたのも、何も異様なまでの打たれ強さの比喩ではなく、本当に倒してもすぐに復活する自身の不死の性質に依る物であった。劇中、口の軽いお喋りなところを度々ロンに叱責されていたのも、彼の本性と計画が利用している理央達は元より、ゲキレンジャー側に漏れない為の物とすれば合点が行く。

かくして後日、拳断の儀に姿を現すと、サンヨは上記の不死の秘密をロンと共にゲキレンジャー達の前で明かし、そのままロンに食われる形で吸収され、彼の無間龍としての力を開放するのであった。


余談ヨ編集

モチーフはバジリスクで、幻獣拳共通の十二支モチーフは(へび)。同時に四神の1体である玄武も含まれている様だ。

ちなみに本来の姿である無限龍に戻ったロンは重力操作の能力を持っていない。単に使わなかっただけの可能性もあるが、自前の能力かなにかで仮初の人格と特殊能力を与えたのだろう。


名前の元ネタになった「サンヨ(酸與)」は酸与とも書き、古代中国の地理誌である『山海経』に登場する有翼の蛇の幻獣である。原典の記述では……


「鳥がいる、その状(すがた)は蛇の如くで四つの翼、六つの目、三つの足、名は酸與。鳴くときはわが名よぶ。これが現れるとその邑(くに)に恐慌おこる。」


……とあり、ここから人々に大変恐れられた存在である事が分かる。


一方、バジリスクは西洋に伝わるの混合した姿を持つ幻獣で、有翼の蛇と言う点では酸與と共通しており、中世になるとその伝承はコカトリスと合流、同一視される様になった。


ロンの正体である無間龍は世界中でドラゴンと言った伝承で語り継がれている存在だが、その中にはサンヨに良く似たタラスクなる亀型のドラゴンも存在している。彼もまたその伝承に関わっているのだろうか?


声を演じた梅津氏は『魔法戦隊マジレンジャー』にて同じく後半に登場する敵幹部・冥府神スレイプニルの声を当てて以来、2年ぶりのスーパー戦隊シリーズ出演となった。また、2年後の『侍戦隊シンケンジャー』ではヤミオロロの声を担当した。


関連タグヨ編集

獣拳戦隊ゲキレンジャー 幻獣拳 四幻将

バジリスク 玄武


他作品の関連項目編集

バジリスクマイナソー12年後に登場するバジリスク繋がりの戦隊怪人。

ヨロイヅノー:『超獣戦隊ライブマン』に登場した鎧&亀繋がりの先輩。


重力忍者オモ・カル5年前に登場する重力操作繋がりの先輩。


ミノンガン・モウズ16年後の戦隊に登場する彼と似たようなポジションの幹部怪人。


サゴーゾコンボ:後年登場する仮面ライダーオーズの形態の1つで、こちらも同じく重力を操作する。


藤虎:『ONEPIECE』に登場する大将の1人で、こちらも重力操作の能力を持つ。ちなみに梅津氏はディアマンテの声を演じている。

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